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79. 煩い茶ピンク
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魔王のダンジョン。
ここは以前、お兄様と一緒に良く遊んでいた洞窟だったのにその面影はどこにもない。人が三人くらい横に並んで通れるくらいの細い道がずっと続いている。狭い。
横幅は狭いけど縦はかなり高くて大人が二人、縦に並べたぐらいある。
「リーナ、縦に二人並べるって、どんなんだよ」
「えっ? 何? 声に出ていた?」
「出てた、出てた」
お兄様が呆れたように私を見た。どうも、時々私は思った事が口に出てしまうらしい。
「リーナは可愛い事を言う」
「殿下はリーナの事なら何でもいいんじゃないですか」
「本当に。リーナ様の居ない所で色々聞かされる身になってほしいよ」
「ほしいです」
いつものメンバーのいつもの軽口に緊張が少し和らいだ、と思ったら
「アル殿下~、どうしてサッサと行ってしまうのですか~。一緒に行きましょうよ~」
タタタタタッと足音が聞こえてきたかと思うと茶ピンクさんの甘ったるい声が聞こえてきた。
ここはまだ第1層で、通路の先の広間に出るまでは魔物が出る事は滅多にない、とこれまでの経験則で判明している
けれど警戒も何もせず小走りで駆け寄ってくるなんて危機感がなさすぎる。ブラックさんとグリーンさんが急いで駆けつけてきた。後ろからラクアート様が無表情で付いてくる。
「ちょっと、お嬢さん、勝手な行動は止めて!」
「ここはダンジョンだ」
「だって、何かあったら守ってくれるんでしょ?」
「ルールに従わないと守れない」
「何それ? ねぇ~、アル殿下~、もうちゃんと守るように言ってやってください」
「何、言ってんだ!」
「もう、何言ってるんだか分からない~」
そう言いながら茶ピンクさんはアルファント殿下に抱き着こうとした。両手を広げて真正面から。信じられない。
殿下がビックリして後退ったので茶ピンクさんの両手は空振りしてしまった。
良かった。
「もう、アル殿下~、何、よけてるですか、ツンデレなんだから」
ダンジョンに来てからの茶ピンクさんの言動が可笑しい。やたらと殿下に接触しようとしているけど、どうしたんだろう。
「ここはダンジョンだ。まだ、入り口ではあるが危険がないわけではない。危機感を持て!」
「やだ! アル殿下、私の事、心配してるのね」
「君のパーティーはラクアートと冒険者の二人だ。ミスターグリーンの指示に従え!」
「もう、だから私はアル殿下と一緒って言っているでしょう」
「いい加減にしろ! ラクアート、彼女を捕まえておけ! 広間まで警戒しながら進むぞ」
そう言うと、アルファント殿下は冒険者の二人に目配せをした。彼らがヤレヤレといった顔をしながら茶ピンクさんの前に立ちふさがると、殿下は私達に
「広間まで進む!」
そう言いながら軽く私の肩を押し、そのまま通路の先に進んだ。つまり、殿下と私が一番前になっている。殿下はイライラしているようだった。
「あれは何時まで一緒に居ればいいんだ」
「殿下……」
「常識の通じない人間というのは本当に始末に負えない」
「殿下、こちらを向いて、ハイ」
殿下の口にニッキ飴を放り込む。ニッキはタウンハウスの先輩の故郷の特産で頂いたのがあったため、それで前にニッキ飴を一緒に作ってみたものの、お兄様があまり好きではないのでそのままになっていた。多分、殿下は嫌いではないと思う。
「これはニッキ飴か」
「ええ、懐かしいでしょう?」
「そうだな、昔、割と食べていた」
「スパイシーだから男の人でも割と好きかも、と思って」
「うん。割と好きかも」
「私も好きです」
「俺も好き」
そのまましばらく黙って歩いていると、殿下も落ち着いたみたいで
「ごめん。何だか、アイツ見ていると、というか側に寄られるとイライラする」
「ええ、私も。茶ピンクさんが殿下にやたらと触ろうとするのが嫌です」
「ひょっとして、触る事で何か魅了とか仕掛けてくるのかもしれない。神殿長にも馴れ馴れしくしていたから」
「ええ、殿下、しっかり茶ピンクさん、避けて下さい。でも、お守りで水の障壁をつけてみますね」
殿下に茶ピンクさんの魅了? が付いたら嫌なので水の障壁で殿下の周りを覆ってみた。
自分にかけるのはわりと簡単だけど人にかけるのは相手が受け入れてくれないとスムーズにいかないみたいな気がする。
でも、殿下の周りにはあっさりと水の障壁が出来て、殿下は私の魔力で包まれた。
えーと、うん。なんだか嬉しい。殿下も嬉しそうだし……、二人で顔を見合わせて小さく笑った。
そうして、細い道の先にある広間に着いた。
歪な円形状の広間は薄ぼんやりと明るく、所どころに雑草が生えている。洞窟の中なのに雑草が生えているのはこの薄ぼんやりした明かりのおかげだろうか。
到着して他の人達を待つと、しばらくして皆が揃った。この後は魔物が出てくる可能性があるので今までのようにはいかない。
広間の先には三つの扉があった。どれか一つが当たりなのでまずはそこから探っていかなくてはならない。
「アルファント殿下、良ければ俺たち二人でまずは偵察と行きましょうか?」
「ああ、俺たちはダンジョンにも慣れているし、余計な手間がかからないほうが相棒と連携できていい」
ブラックさんとグリーンさんは多分、茶ピンクさんと別行動がしたいのだと思う。確かに彼女と一緒だと不測の事態に対処できないかもしれない。茶ピンクさんにとってここはゲームの世界らしいから。
「そうだな、1階層の扉の先には兵隊蟻しか出てこないはずだから下の階層につながる扉の特定の為に二人にまずは右端の扉を頼んでもいいだろうか。私達は左端に行こう。ラクアートとタチワルーイ嬢はこの広間にて待機してくれたまえ」
「えっ、嫌よ。私はアル殿下と一緒にいくわ。守ってくださるんでしょう?」
「扉の先には虫の魔物がいるんだぞ!」
「えっ、それは嫌かも。じゃぁ、待ってまーす」
という事で茶ピンクさんを振り払い、私達は左端の扉に進んだ。兵隊蟻は大きくて人間サイズだったし、蟻なのに立って向かってきた。何だか不気味で思わず氷漬けにしてしまったらそのまま氷と共に溶けてしまった。
「魔王のダンジョンは氷の魔法が特に有効だけど、一瞬だったな」
「さすが、チート」
「リーナ様がいると助かります」
「さすがです」
口々に褒められてしまった。そして、行き止まりに突き当たり、戻る事になったけど、広間に茶ピンクさんがいると思うと気が重い。
ドラゴンの事がなければ彼女、いらないというかむしろ居ないほうが良いと思う。
ここは以前、お兄様と一緒に良く遊んでいた洞窟だったのにその面影はどこにもない。人が三人くらい横に並んで通れるくらいの細い道がずっと続いている。狭い。
横幅は狭いけど縦はかなり高くて大人が二人、縦に並べたぐらいある。
「リーナ、縦に二人並べるって、どんなんだよ」
「えっ? 何? 声に出ていた?」
「出てた、出てた」
お兄様が呆れたように私を見た。どうも、時々私は思った事が口に出てしまうらしい。
「リーナは可愛い事を言う」
「殿下はリーナの事なら何でもいいんじゃないですか」
「本当に。リーナ様の居ない所で色々聞かされる身になってほしいよ」
「ほしいです」
いつものメンバーのいつもの軽口に緊張が少し和らいだ、と思ったら
「アル殿下~、どうしてサッサと行ってしまうのですか~。一緒に行きましょうよ~」
タタタタタッと足音が聞こえてきたかと思うと茶ピンクさんの甘ったるい声が聞こえてきた。
ここはまだ第1層で、通路の先の広間に出るまでは魔物が出る事は滅多にない、とこれまでの経験則で判明している
けれど警戒も何もせず小走りで駆け寄ってくるなんて危機感がなさすぎる。ブラックさんとグリーンさんが急いで駆けつけてきた。後ろからラクアート様が無表情で付いてくる。
「ちょっと、お嬢さん、勝手な行動は止めて!」
「ここはダンジョンだ」
「だって、何かあったら守ってくれるんでしょ?」
「ルールに従わないと守れない」
「何それ? ねぇ~、アル殿下~、もうちゃんと守るように言ってやってください」
「何、言ってんだ!」
「もう、何言ってるんだか分からない~」
そう言いながら茶ピンクさんはアルファント殿下に抱き着こうとした。両手を広げて真正面から。信じられない。
殿下がビックリして後退ったので茶ピンクさんの両手は空振りしてしまった。
良かった。
「もう、アル殿下~、何、よけてるですか、ツンデレなんだから」
ダンジョンに来てからの茶ピンクさんの言動が可笑しい。やたらと殿下に接触しようとしているけど、どうしたんだろう。
「ここはダンジョンだ。まだ、入り口ではあるが危険がないわけではない。危機感を持て!」
「やだ! アル殿下、私の事、心配してるのね」
「君のパーティーはラクアートと冒険者の二人だ。ミスターグリーンの指示に従え!」
「もう、だから私はアル殿下と一緒って言っているでしょう」
「いい加減にしろ! ラクアート、彼女を捕まえておけ! 広間まで警戒しながら進むぞ」
そう言うと、アルファント殿下は冒険者の二人に目配せをした。彼らがヤレヤレといった顔をしながら茶ピンクさんの前に立ちふさがると、殿下は私達に
「広間まで進む!」
そう言いながら軽く私の肩を押し、そのまま通路の先に進んだ。つまり、殿下と私が一番前になっている。殿下はイライラしているようだった。
「あれは何時まで一緒に居ればいいんだ」
「殿下……」
「常識の通じない人間というのは本当に始末に負えない」
「殿下、こちらを向いて、ハイ」
殿下の口にニッキ飴を放り込む。ニッキはタウンハウスの先輩の故郷の特産で頂いたのがあったため、それで前にニッキ飴を一緒に作ってみたものの、お兄様があまり好きではないのでそのままになっていた。多分、殿下は嫌いではないと思う。
「これはニッキ飴か」
「ええ、懐かしいでしょう?」
「そうだな、昔、割と食べていた」
「スパイシーだから男の人でも割と好きかも、と思って」
「うん。割と好きかも」
「私も好きです」
「俺も好き」
そのまましばらく黙って歩いていると、殿下も落ち着いたみたいで
「ごめん。何だか、アイツ見ていると、というか側に寄られるとイライラする」
「ええ、私も。茶ピンクさんが殿下にやたらと触ろうとするのが嫌です」
「ひょっとして、触る事で何か魅了とか仕掛けてくるのかもしれない。神殿長にも馴れ馴れしくしていたから」
「ええ、殿下、しっかり茶ピンクさん、避けて下さい。でも、お守りで水の障壁をつけてみますね」
殿下に茶ピンクさんの魅了? が付いたら嫌なので水の障壁で殿下の周りを覆ってみた。
自分にかけるのはわりと簡単だけど人にかけるのは相手が受け入れてくれないとスムーズにいかないみたいな気がする。
でも、殿下の周りにはあっさりと水の障壁が出来て、殿下は私の魔力で包まれた。
えーと、うん。なんだか嬉しい。殿下も嬉しそうだし……、二人で顔を見合わせて小さく笑った。
そうして、細い道の先にある広間に着いた。
歪な円形状の広間は薄ぼんやりと明るく、所どころに雑草が生えている。洞窟の中なのに雑草が生えているのはこの薄ぼんやりした明かりのおかげだろうか。
到着して他の人達を待つと、しばらくして皆が揃った。この後は魔物が出てくる可能性があるので今までのようにはいかない。
広間の先には三つの扉があった。どれか一つが当たりなのでまずはそこから探っていかなくてはならない。
「アルファント殿下、良ければ俺たち二人でまずは偵察と行きましょうか?」
「ああ、俺たちはダンジョンにも慣れているし、余計な手間がかからないほうが相棒と連携できていい」
ブラックさんとグリーンさんは多分、茶ピンクさんと別行動がしたいのだと思う。確かに彼女と一緒だと不測の事態に対処できないかもしれない。茶ピンクさんにとってここはゲームの世界らしいから。
「そうだな、1階層の扉の先には兵隊蟻しか出てこないはずだから下の階層につながる扉の特定の為に二人にまずは右端の扉を頼んでもいいだろうか。私達は左端に行こう。ラクアートとタチワルーイ嬢はこの広間にて待機してくれたまえ」
「えっ、嫌よ。私はアル殿下と一緒にいくわ。守ってくださるんでしょう?」
「扉の先には虫の魔物がいるんだぞ!」
「えっ、それは嫌かも。じゃぁ、待ってまーす」
という事で茶ピンクさんを振り払い、私達は左端の扉に進んだ。兵隊蟻は大きくて人間サイズだったし、蟻なのに立って向かってきた。何だか不気味で思わず氷漬けにしてしまったらそのまま氷と共に溶けてしまった。
「魔王のダンジョンは氷の魔法が特に有効だけど、一瞬だったな」
「さすが、チート」
「リーナ様がいると助かります」
「さすがです」
口々に褒められてしまった。そして、行き止まりに突き当たり、戻る事になったけど、広間に茶ピンクさんがいると思うと気が重い。
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