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49. 14歳の夏休み
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「よし、リーナ風船攻撃だ」
「はい」
「やっちゃえ! リーナ」
もう、お兄様、煩い。
私の両手の指先からシャボン玉のような水風船がシャワーのように飛び出し、ダンジョンの床一面を覆った魔甲虫、一つ、一つを水玉で包んでいく。
水玉の中で魔甲虫は何とか逃れようとしているが、残念ながらその水玉は破れない。
ごめんね。
普通の虫並みに小さいながら数は多いし一応魔虫だし、大きくなると脅威だから今の内に殲滅しようという事になった。
私、不本意ながらダンジョンで魔獣、いえ魔虫を狩っています。
水風船で窒息した魔虫達はそのまま一か所に纏めて積み上げた。水玉は私の思い通りに操れるので攻撃も移動も指先一つで出来る。
水玉で囲んで窒息させるのは攻撃というのだろうかと思うけど、水玉を操っているうちに大きさとか量とかも段々増えていった。
最初はフワフワと飛んで行ってたので『風船攻撃』と名付けられたけど、今はスピードも上がったし、もう風船とは呼べないと思う。でも、風船攻撃と呼ばれている。
「やっぱり、リーナはチートだ。もうリーナがいるだけでダンジョン攻略できてしまいそう」
「確かにチートだが、か弱い女性に頼り切りではなく、俺らも役に立とう」
「殿下の回復と明かりは役にたっていますよ」
積み上げた魔甲虫を火魔法で焼いているのは殿下の侍従、ランディ様だ。
魔獣は仕留めると魔石を残して消えるのに、魔虫は焼き捨てないと消えないし魔石を残さない。
魔虫の小さいのは魔石もとても小さいので本当はいらないけど、『水玉』を使うと小さな魔石も拾えるし、ついでに綺麗に洗浄されるから集めてアイテムボックスにいれている。
いつか、何かの役に立つかもしれない。
ランディ様は『火魔法の加護』を持っていて、レベルも結構高かった。殿下に付き合って小さい頃から魔法を使っていたせいらしい。
今回もアルファント殿下とランディ様、トーリスト様にお兄様と私の5人で一緒にダンジョンに来ている。というか、いつもこの5人になっているのはダンジョンを攻略するのにバランスがいいし、色々と事情を知っている者だけのほうが都合がいいからでもある。
ランディ様、トーリスト様が『光の剣』を使った前衛と攻撃、真ん中にアルファント殿下とお兄様がいて、お兄様が魔獣の弱点を指摘、殿下が回復と『光の剣』への魔力補充、そして、私が後ろから魔法攻撃をする事になっている。
殿下は一人でも『光の剣』を操れるけど、それは剣を持って戦うのではなく剣を遠隔操作して戦う。そうしないと浄化の効果が剣に与えられない。
恰好よく魔獣に切りつけたいのだけど、遠隔のほうが効果が高いのはジレンマだそうだ。
アルファント殿下は小さい頃から『光魔法の加護』を使いまくって、かなりレベルを上げていた。だけど、『光魔法』はどうしても後方支援になるし、『光魔法』で出せる『光の剣』は後方から『光魔法の魔力』を送る必要があるから本人は使えない。なので、ランディ様、トーリスト様が殿下の剣になっている。
このダンジョンは新たに発見されたもので、普段は見ないような変わった魔獣や魔虫が現れるという事で王宮に連絡が来た。
元々、今年の夏休みはアルファント殿下とランディ様、トーリスト様、それにお兄様と私の5人で新しく発見されたダンジョン攻略に出かける事になっていた。
これは学生会としての仕事でもあるし、殿下は王族としての義務、ランディ様とトーリスト様は殿下と一蓮托生だし、私は『水魔法の加護』を持つ使い手としての参加になる。
お兄様は私の侍従が表向き、本当は『鑑定の加護』のレベル上げと美味しいパンの供給要員である。
公的には最近、ダンジョンが活性化しているため、調査を兼ねた探索を王家主導でするという事になっている。
『魔王の再封印』以外でもダンジョンが活性化した時には王族と『水魔法の加護』を持つ使い手が主体となって調べるのが伝統らしい。
私、『水魔法の加護』じゃないんですけど。
王宮神殿の桜の花は相変わらず一輪だけ咲いているけど変わりはない。
ただ、魔王封印後50年が過ぎると時々ダンジョンが活性化して次元の穴が小さく開く事があるので、その時は『光魔法の加護』を持つ一番魔力が強い王族が中心となって、その時の『水魔法の加護』を持つものと一緒に穴を塞いで回るらしい。
王家で一番の魔力の持ち主は国王陛下ではなく、ダントツでアルファント殿下であり、『水魔法の加護』を持っている中で一番魔力があるのが私、なので、聖女の事が無くてもダンジョン攻略の要請はきていたらしい。
「リーナ、ダンジョン攻略にいくんだって? ラクアートに聞いたよ。本当は『水魔法の加護』を早めに貰いたいかなと思っていたんだけど、今、学園の中は恋の季節で忙しいし、やっぱり、ダンジョン攻略なんて女の子には向かないと思うから、代わりに頑張っておいて。ちゃんと、『水魔法の加護』が使えたのはフレグランス様のおかげです、ってさりげなくアピッといて欲しいから、その辺はよろしくね」
「えっ!?」
「だ、か、ら、『水魔法の加護』を貰うのはあたしが4年になる前でいいや。それまでにダンジョンの穴塞ぎ、きちんと済ませておいて」
と、夏休み前にピンクさんから意味不明の言葉を貰った。
どうやって、『水魔法の加護』を移すのかわからないけど私、『水魔法の加護』は持っていません。
言いたいけど、言えない。
お兄様とアルファント殿下はピンクさんの言動を聞いて凄く怒っていた。
でも、穴塞ぎって本当は秘密のはずだけど、乙女ゲームには出てくるのだろうか。
「はい」
「やっちゃえ! リーナ」
もう、お兄様、煩い。
私の両手の指先からシャボン玉のような水風船がシャワーのように飛び出し、ダンジョンの床一面を覆った魔甲虫、一つ、一つを水玉で包んでいく。
水玉の中で魔甲虫は何とか逃れようとしているが、残念ながらその水玉は破れない。
ごめんね。
普通の虫並みに小さいながら数は多いし一応魔虫だし、大きくなると脅威だから今の内に殲滅しようという事になった。
私、不本意ながらダンジョンで魔獣、いえ魔虫を狩っています。
水風船で窒息した魔虫達はそのまま一か所に纏めて積み上げた。水玉は私の思い通りに操れるので攻撃も移動も指先一つで出来る。
水玉で囲んで窒息させるのは攻撃というのだろうかと思うけど、水玉を操っているうちに大きさとか量とかも段々増えていった。
最初はフワフワと飛んで行ってたので『風船攻撃』と名付けられたけど、今はスピードも上がったし、もう風船とは呼べないと思う。でも、風船攻撃と呼ばれている。
「やっぱり、リーナはチートだ。もうリーナがいるだけでダンジョン攻略できてしまいそう」
「確かにチートだが、か弱い女性に頼り切りではなく、俺らも役に立とう」
「殿下の回復と明かりは役にたっていますよ」
積み上げた魔甲虫を火魔法で焼いているのは殿下の侍従、ランディ様だ。
魔獣は仕留めると魔石を残して消えるのに、魔虫は焼き捨てないと消えないし魔石を残さない。
魔虫の小さいのは魔石もとても小さいので本当はいらないけど、『水玉』を使うと小さな魔石も拾えるし、ついでに綺麗に洗浄されるから集めてアイテムボックスにいれている。
いつか、何かの役に立つかもしれない。
ランディ様は『火魔法の加護』を持っていて、レベルも結構高かった。殿下に付き合って小さい頃から魔法を使っていたせいらしい。
今回もアルファント殿下とランディ様、トーリスト様にお兄様と私の5人で一緒にダンジョンに来ている。というか、いつもこの5人になっているのはダンジョンを攻略するのにバランスがいいし、色々と事情を知っている者だけのほうが都合がいいからでもある。
ランディ様、トーリスト様が『光の剣』を使った前衛と攻撃、真ん中にアルファント殿下とお兄様がいて、お兄様が魔獣の弱点を指摘、殿下が回復と『光の剣』への魔力補充、そして、私が後ろから魔法攻撃をする事になっている。
殿下は一人でも『光の剣』を操れるけど、それは剣を持って戦うのではなく剣を遠隔操作して戦う。そうしないと浄化の効果が剣に与えられない。
恰好よく魔獣に切りつけたいのだけど、遠隔のほうが効果が高いのはジレンマだそうだ。
アルファント殿下は小さい頃から『光魔法の加護』を使いまくって、かなりレベルを上げていた。だけど、『光魔法』はどうしても後方支援になるし、『光魔法』で出せる『光の剣』は後方から『光魔法の魔力』を送る必要があるから本人は使えない。なので、ランディ様、トーリスト様が殿下の剣になっている。
このダンジョンは新たに発見されたもので、普段は見ないような変わった魔獣や魔虫が現れるという事で王宮に連絡が来た。
元々、今年の夏休みはアルファント殿下とランディ様、トーリスト様、それにお兄様と私の5人で新しく発見されたダンジョン攻略に出かける事になっていた。
これは学生会としての仕事でもあるし、殿下は王族としての義務、ランディ様とトーリスト様は殿下と一蓮托生だし、私は『水魔法の加護』を持つ使い手としての参加になる。
お兄様は私の侍従が表向き、本当は『鑑定の加護』のレベル上げと美味しいパンの供給要員である。
公的には最近、ダンジョンが活性化しているため、調査を兼ねた探索を王家主導でするという事になっている。
『魔王の再封印』以外でもダンジョンが活性化した時には王族と『水魔法の加護』を持つ使い手が主体となって調べるのが伝統らしい。
私、『水魔法の加護』じゃないんですけど。
王宮神殿の桜の花は相変わらず一輪だけ咲いているけど変わりはない。
ただ、魔王封印後50年が過ぎると時々ダンジョンが活性化して次元の穴が小さく開く事があるので、その時は『光魔法の加護』を持つ一番魔力が強い王族が中心となって、その時の『水魔法の加護』を持つものと一緒に穴を塞いで回るらしい。
王家で一番の魔力の持ち主は国王陛下ではなく、ダントツでアルファント殿下であり、『水魔法の加護』を持っている中で一番魔力があるのが私、なので、聖女の事が無くてもダンジョン攻略の要請はきていたらしい。
「リーナ、ダンジョン攻略にいくんだって? ラクアートに聞いたよ。本当は『水魔法の加護』を早めに貰いたいかなと思っていたんだけど、今、学園の中は恋の季節で忙しいし、やっぱり、ダンジョン攻略なんて女の子には向かないと思うから、代わりに頑張っておいて。ちゃんと、『水魔法の加護』が使えたのはフレグランス様のおかげです、ってさりげなくアピッといて欲しいから、その辺はよろしくね」
「えっ!?」
「だ、か、ら、『水魔法の加護』を貰うのはあたしが4年になる前でいいや。それまでにダンジョンの穴塞ぎ、きちんと済ませておいて」
と、夏休み前にピンクさんから意味不明の言葉を貰った。
どうやって、『水魔法の加護』を移すのかわからないけど私、『水魔法の加護』は持っていません。
言いたいけど、言えない。
お兄様とアルファント殿下はピンクさんの言動を聞いて凄く怒っていた。
でも、穴塞ぎって本当は秘密のはずだけど、乙女ゲームには出てくるのだろうか。
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