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47. 14歳の七夕
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「リーナ、誕生日おめでとう。これ、俺から」
「ありがとう、お兄様。これは、可愛い髪飾りだわ。桜がモチーフなのね」
「うん。あの桜の花はいまだに一輪だけ咲き続けているけど可愛いから。リーナに似合いそうと思って作ってもらったんだ。でも、アルファント殿下からの指輪には負けるけど」
「もう、お兄様、贈り物に勝ち負けはないわ。確かにこの指輪はステキだけど……でも、サイズが薬指にあうのよね」
「ごめん。そのサイズ、教えたの、俺なんだ。指輪のサイズを聞かれたからリーナの置いてあった指輪、勝手に持っていってサイズ、測ってもらった」
「あれは中指用の指輪だったのよ。指が大きくなったからどうしようかなって、置いていたの。今は薬指にちょうどね。左手でなければいいから右手にはめておこうかな」
「左手でもいいんじゃないか」
「だめよ。一応、私は婚約しているの。ラクアート様からアクセサリーを貰ったことは無いけど」
「ラクちゃん、ピンク頭に貢いでいるからな。でも、公爵家ではリーナに贈った事になっているんだろう?」
「多分ね。でも、ラクアート様から何か貰いたいとは思わないから」
「ラクちゃん、顔だけは良いけど中身がバカだから。何か貰うと、そこからバカが移るかもしれない」
「もう、お兄様ったら」
私達はゆったりと頂いたプレゼントを見ていた。アルファント殿下から頂いたのは桜の花をモチーフにした指輪だった。ダイヤとルビーが使われていてとても綺麗。多分とてもお高いモノだと思う。
今年は国王陛下と王妃様からもそれぞれプレゼントが届いたし、ノヴァ神官を始め知り合った方々からお祝いの言葉とプレゼントを色々頂いた。
お祝いのお返しというか頂いた方々へのお返しはノヴァ神官がリストを使って管理してくださる事になった。ノヴァ神官は普段、侍女の仕事はたいしてしてないので秘書的な事をしてくださるそうだ。
「本当はその秘書的な役割は俺がするんじゃないかと思うんだ。一応、従僕だし」
「そういえば、お兄様は従僕だったわ。忘れていた」
「従僕らしいことは何もしてないけどな」
「うーん。警備を兼ねた相談役って感じかしら。側にいてくれるだけで心強いわ」
「そう言って貰えると嬉しいな。それにしてもこの煎餅、美味い。やっぱ、醤油は最高だ。リーナの『液体の加護』が上がってついに醤油と味噌がでるようになって俺は嬉しい」
「醤油味のお煎餅は懐かしくて美味しいわ。塩味も良いけどね。でも、お兄様だってレベルがあがったでしょう。焼きそばパンですもの。久々に食べて美味しかったわ」
「ああ、まさかの焼きそばパン。美味しかったけどさ、俺も攻撃手段がほしいよ。こう、指さしたらパンがヒュン、ヒュンと飛んでいくとか」
「それ、攻撃された人が喜ぶんじゃないの。魔獣には、魔獣もパン、食べるのかしら」
「食べてるところを一網打尽」
「もう、やーね。でもそれ、いいかも」
「ハハッ、使えるといいな。ところでさ。アルファント殿下がお米の情報をつかんだってこの間、言っていただろう?」
「そうね。どうなったのかしら」
「他の大陸で栽培されているらしい。早く、殿下にもお米とか煎餅とか食わせてあげたいな」
「そうね……」
「なぁ、リーナ」
「駄目よ、ダメ」
「まぁ、いいけど。まだ時間はあるみたいだし。桜に動きがないから。ゆっくり気持ちを育てていくといいよ」
「……育たないわ。私には無理だし、良い思い出だけ重ねておきたいの」
そう、初恋は実らない。それは仕方がない事だと思う。
私達はお煎餅を食べ終わったので、今度はケーキを食べる事にした。
フルール様からチョコレートケーキがホールで届いていたのだ。ちゃんと「お誕生日おめでとう」とホワイトチョコのプレートに黒いチョコで書いてあった。
「ホールケーキは嬉しいね。残ったら又、明日食べよう」
「そうね。紅茶を入れるわね」
と、そこへご連絡鳥が届いた。ピンクさんから。
「リーナ! お誕生日おめでとう! 今から行くわ。ケーキ用意して!」
「信じられない! この図々しさ! なーにが用意して! だよ」
「ホント、少しで良いから淑やかさが欲しいわね」
「このチョコレートケーキは勿体ないから、ほら、どこかの誰かからお試しでってケーキ届いていただろう? あれ、出してやろう」
「そうね。チョコレートケーキは確かに出したくないわ」
と言いつつ私達は急いでお茶を片付けて下の部屋に行った。
「リーナ、誕生日おめでとう。私と同い年になったわね。1つ年下なのに」
「どうもありがとうございます」
「ほら、これ。お下がりだけどまだ使えるから。レースのハンカチなの。これ、前にラクアートから貰ったんだけど、また、新しいのをダースで貰ったから古いのはリーナにあげようと思って。香水も振りかけておいたよ。あたしはラクアートからちょっと豪華なネックレス貰ったんだ。見て!」
そう言ってピンクさんは自分の胸元を指さしたけど、そこにはピンク真珠のネックレスがあった。確かにピンクの真珠は綺麗な色つやでこれは結構お高いかもしれない。
それ、またしても私に贈った事になっているのかも。
そして、ピンクさんが包装もせずに差し出してきたのはレースのハンカチだった。
それにしても、臭い。
この香水のにおいはきつすぎる。
「あっ、リーナ、すごく可愛い指輪じゃない。どうしたの? まさかラクアートから!?」
「いいえ、ラクアート様からアクセサリーを頂いた事はありませんわ。こちらは他の方からプレゼントされたものです」
「そうなんだ。良かった。じゃぁ、それ、頂戴!」
「はっ?」
「聞こえなかった? その指輪、気に入ったからあたしにプレゼントして」
「こ、これは頂き物ですから差し上げられません」
「もう、リーナ。わからない人だね。それ、桜の花みたいなんだ。だから。聖女であるあたしが持つのにふさわしいの! 早く、それ、よこして!」
ピンクさんは私のほうへ手を伸ばしてきた。怖い。
「無理やりはよくありませんね」
ノヴァ神官の声がした。
「人様のものを無理やり取ろうとするのは良くないですよ」
「なによ! あんた! 首になったんじゃないの?!」
「伺う日は少ないですが、変わらずお世話になっています」
「バカリーナ! ちゃんとしなさいよ。 もう、帰る! 覚えてなさい!」
ピンクさんは後ずさるとサッサと帰って行った。 怖い。
「あれ、何?」
「本性見たりって事か。それより臭い、すごく臭い」
「本当にすごい臭いです」
ピンクさんは最後っ屁じゃないけど、強烈な香水の臭いを残して去って行った。
あの人の鼻、大丈夫なのかしら。
「ありがとう、お兄様。これは、可愛い髪飾りだわ。桜がモチーフなのね」
「うん。あの桜の花はいまだに一輪だけ咲き続けているけど可愛いから。リーナに似合いそうと思って作ってもらったんだ。でも、アルファント殿下からの指輪には負けるけど」
「もう、お兄様、贈り物に勝ち負けはないわ。確かにこの指輪はステキだけど……でも、サイズが薬指にあうのよね」
「ごめん。そのサイズ、教えたの、俺なんだ。指輪のサイズを聞かれたからリーナの置いてあった指輪、勝手に持っていってサイズ、測ってもらった」
「あれは中指用の指輪だったのよ。指が大きくなったからどうしようかなって、置いていたの。今は薬指にちょうどね。左手でなければいいから右手にはめておこうかな」
「左手でもいいんじゃないか」
「だめよ。一応、私は婚約しているの。ラクアート様からアクセサリーを貰ったことは無いけど」
「ラクちゃん、ピンク頭に貢いでいるからな。でも、公爵家ではリーナに贈った事になっているんだろう?」
「多分ね。でも、ラクアート様から何か貰いたいとは思わないから」
「ラクちゃん、顔だけは良いけど中身がバカだから。何か貰うと、そこからバカが移るかもしれない」
「もう、お兄様ったら」
私達はゆったりと頂いたプレゼントを見ていた。アルファント殿下から頂いたのは桜の花をモチーフにした指輪だった。ダイヤとルビーが使われていてとても綺麗。多分とてもお高いモノだと思う。
今年は国王陛下と王妃様からもそれぞれプレゼントが届いたし、ノヴァ神官を始め知り合った方々からお祝いの言葉とプレゼントを色々頂いた。
お祝いのお返しというか頂いた方々へのお返しはノヴァ神官がリストを使って管理してくださる事になった。ノヴァ神官は普段、侍女の仕事はたいしてしてないので秘書的な事をしてくださるそうだ。
「本当はその秘書的な役割は俺がするんじゃないかと思うんだ。一応、従僕だし」
「そういえば、お兄様は従僕だったわ。忘れていた」
「従僕らしいことは何もしてないけどな」
「うーん。警備を兼ねた相談役って感じかしら。側にいてくれるだけで心強いわ」
「そう言って貰えると嬉しいな。それにしてもこの煎餅、美味い。やっぱ、醤油は最高だ。リーナの『液体の加護』が上がってついに醤油と味噌がでるようになって俺は嬉しい」
「醤油味のお煎餅は懐かしくて美味しいわ。塩味も良いけどね。でも、お兄様だってレベルがあがったでしょう。焼きそばパンですもの。久々に食べて美味しかったわ」
「ああ、まさかの焼きそばパン。美味しかったけどさ、俺も攻撃手段がほしいよ。こう、指さしたらパンがヒュン、ヒュンと飛んでいくとか」
「それ、攻撃された人が喜ぶんじゃないの。魔獣には、魔獣もパン、食べるのかしら」
「食べてるところを一網打尽」
「もう、やーね。でもそれ、いいかも」
「ハハッ、使えるといいな。ところでさ。アルファント殿下がお米の情報をつかんだってこの間、言っていただろう?」
「そうね。どうなったのかしら」
「他の大陸で栽培されているらしい。早く、殿下にもお米とか煎餅とか食わせてあげたいな」
「そうね……」
「なぁ、リーナ」
「駄目よ、ダメ」
「まぁ、いいけど。まだ時間はあるみたいだし。桜に動きがないから。ゆっくり気持ちを育てていくといいよ」
「……育たないわ。私には無理だし、良い思い出だけ重ねておきたいの」
そう、初恋は実らない。それは仕方がない事だと思う。
私達はお煎餅を食べ終わったので、今度はケーキを食べる事にした。
フルール様からチョコレートケーキがホールで届いていたのだ。ちゃんと「お誕生日おめでとう」とホワイトチョコのプレートに黒いチョコで書いてあった。
「ホールケーキは嬉しいね。残ったら又、明日食べよう」
「そうね。紅茶を入れるわね」
と、そこへご連絡鳥が届いた。ピンクさんから。
「リーナ! お誕生日おめでとう! 今から行くわ。ケーキ用意して!」
「信じられない! この図々しさ! なーにが用意して! だよ」
「ホント、少しで良いから淑やかさが欲しいわね」
「このチョコレートケーキは勿体ないから、ほら、どこかの誰かからお試しでってケーキ届いていただろう? あれ、出してやろう」
「そうね。チョコレートケーキは確かに出したくないわ」
と言いつつ私達は急いでお茶を片付けて下の部屋に行った。
「リーナ、誕生日おめでとう。私と同い年になったわね。1つ年下なのに」
「どうもありがとうございます」
「ほら、これ。お下がりだけどまだ使えるから。レースのハンカチなの。これ、前にラクアートから貰ったんだけど、また、新しいのをダースで貰ったから古いのはリーナにあげようと思って。香水も振りかけておいたよ。あたしはラクアートからちょっと豪華なネックレス貰ったんだ。見て!」
そう言ってピンクさんは自分の胸元を指さしたけど、そこにはピンク真珠のネックレスがあった。確かにピンクの真珠は綺麗な色つやでこれは結構お高いかもしれない。
それ、またしても私に贈った事になっているのかも。
そして、ピンクさんが包装もせずに差し出してきたのはレースのハンカチだった。
それにしても、臭い。
この香水のにおいはきつすぎる。
「あっ、リーナ、すごく可愛い指輪じゃない。どうしたの? まさかラクアートから!?」
「いいえ、ラクアート様からアクセサリーを頂いた事はありませんわ。こちらは他の方からプレゼントされたものです」
「そうなんだ。良かった。じゃぁ、それ、頂戴!」
「はっ?」
「聞こえなかった? その指輪、気に入ったからあたしにプレゼントして」
「こ、これは頂き物ですから差し上げられません」
「もう、リーナ。わからない人だね。それ、桜の花みたいなんだ。だから。聖女であるあたしが持つのにふさわしいの! 早く、それ、よこして!」
ピンクさんは私のほうへ手を伸ばしてきた。怖い。
「無理やりはよくありませんね」
ノヴァ神官の声がした。
「人様のものを無理やり取ろうとするのは良くないですよ」
「なによ! あんた! 首になったんじゃないの?!」
「伺う日は少ないですが、変わらずお世話になっています」
「バカリーナ! ちゃんとしなさいよ。 もう、帰る! 覚えてなさい!」
ピンクさんは後ずさるとサッサと帰って行った。 怖い。
「あれ、何?」
「本性見たりって事か。それより臭い、すごく臭い」
「本当にすごい臭いです」
ピンクさんは最後っ屁じゃないけど、強烈な香水の臭いを残して去って行った。
あの人の鼻、大丈夫なのかしら。
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