336 / 343
Ⅱ-174 ご対面
しおりを挟む
■ネフロスの神殿
宝玉の間から続く階段は入り口の奥は暗闇で何も見えなかったので、投光器のサーチライトで見える範囲を照らしてみたのだが、上にあるはずの部屋は全く見えなかった。
「この上にいるんだろ…ご神体は? どのぐらい登るんだ?」
「判らぬ。その時によって階段の長さは変わるのだ。すぐにお会いできることもあれば2~3日かかることもある。私は登る前に食料等も用意して登っていくのでな」
「に、2~3日!? そんなに時間をかけてる余裕は無いな。待てよ・・・、ここは・・・、サリナ、お前も魔法が使えるよな?」
俺は風の腕輪で自分の体を地面から浮かせて、この場所で魔法が使えることを確認したが、念のためにサリナの魔法も確認した。
「ふぁいあ?」
不思議そうな顔で俺を見ながらも手の上に小さな炎を灯していた。
「よし、じゃあ細長い船に乗って飛んで行くことにしよう」
タブレットで検索して階段の幅に収まるレガッタ競技で使うボートへ全員+シルバーで乗ったが、シルバーで半分近くを占めたので、ミーシャとサリナはシルバーの上に乗ってもらう。そして、神官長が行く前に貢物が必要だと騒ぎだしたので、持っていくことを認めてやった。
「これを飲ませるのか?」
「いや、違う。これはご神体のいる地面へと撒くものだ」
「ふーん・・・」
神官長が持っていこうとしたのはガラスの容器に入った“血液”だった。飲ませる者だったら、中に大量の青酸カリを入れてやろうと思ったのだが、土に撒くだけとは残念だった。果たしてどんな意味があるのか・・・。
疑問ばかりが増えてきたが、タイムリミットは確実に近づいている。ボートを飛ばして階段に沿って斜めに上昇していく。体感的には時速40kmぐらいで飛んでいるはずだが、ほぼ暗闇の世界で速度を確認するすべはない。船の下に見える階段が流れて行く景色で想像するしかなかった。特にすることも無かったので、パンなどの軽食を食べながら船を30分ほど飛ばすと、上方に明かりが見えてきた。
「いよいよだな、みんな用意してくれ」
振り向いてみんなの様子を伺うとサリナとミーシャはシルバーの背中から頷きを返してきた。ショーイは神官長越しに俺を見ていた。ママさんは・・・寝ているようだ。まあ、着けば起きるだろう。
明かりが近づくにつれて船の速度を落としながら、俺も用意したものを足元にたくさん置いた。船首の先が明かりのある部屋へ入り込むとライトで照らされた先に突然人影が現れた。俺はアサルトライフルの銃口を人影に向けてトリガーに指をかけたが、すぐに指を離して、銃口を地面に向けた。
「タロウさん!?」
「おお!本当に来てくれた。回廊が開いてから時間がかかりましたな」
「時間って・・・、タロウさんは一体どうやってここに?」
「わしは神殿の一階から入って、邪魔者を始末しておったのですが、現れた階段を登っているとここにたどり着いたのですよ。それで・・・」
タロウはネフロスの神と呼ばれる巨大な亀とその亀が話したことを俺達に伝えてくれた。
「なるほど・・・、じゃあ、タロウさんも俺達もこの亀に招かれたと言うことですね?」
(そうだ、私がお前たちをここへ招いたのだよ。メフィウスが一緒になるとは知らなかったがな)
サトルたち全員の頭に声が響いた。メフィウスと言うのは神官長の名前の事だろう。
「この声はお前の・・・、寝ている訳では無いと言うのは本当なんだな?」
亀の頭がある位置まで回り込んだが、目は閉じられたままで低いイビキの音が響いている。
(そうだ、この体には永い眠りが必要だからな。それで、お前が勇者として他の世界から来た者なのだな?)
「まあ、そう言うことだ。そういうお前がネフロスの神、人殺しの神なんだな?」
(人殺しの・・・、あまり良い呼び名では無いな。だが、お前たちの望みを叶えている結果として多くの人が死んでいるのは事実であろうな)
「お前はほかの星から来た生命?お前の星では亀の体が普通なのか?」
タロウさんから聞いた話だと、この亀は宇宙船に乗ってほかの星から来たのだろう。
(ふふっ、体はこの星に来たときに近くにあったものを利用しただけだ。お前になら伝わるかもしれんが、私のいた星の生命体は肉体を持っておらん。太古にはお前たちと同じように肉体を持った生命体だったが、科学の進歩により精神体のみで生きて行くことが出来るようになったのだ。だが、この世界へ船が落ちた時に精神体を入れる・・・器も破損してしまった。やむなく、近くにあったこの体へ精神体を移して、DNAを書き換えているだけだ)
-精神体? 肉体が無い? 判るような、判らないような・・・
「半分ぐらいは理解できるが、精神体を入れる器とは機械仕掛けの物なのか、俺達の世界だとロボットとか、アンドロイドとかいう機械仕掛けの人形のようなものがある。そういったものだと思えば良いのか?」
(概ね、間違いではない。形は人形では無いが、精神体によってコントロールして、物理的な動きをすることが出来る機械だと思って間違いない)
「その機械仕掛けの器ではなく、元々生きていた亀の肉体にも“精神体”とやらが入ることが出来るのか?」
(いや、生きている個体の精神を上書きすることは出来ん。この亀はたまたま死んで間もない個体で海中を漂っておったのだよ。死んだ個体であれば、その肉体の精神として入り込むことが出来る)
「へぇー・・・」
俺は本来の目的を忘れて、宇宙のどこかの惑星から来た生命体の話に興味を引かれ始めていたが、本筋に話を戻すことにした。
「そんなお前が・・・、どうしてこの世界の人間を殺しまくっているんだ?」
(それは、その男にも話をしたが、我の望みでそうしておるわけではない。この世界の人族がそれを願っておるからであろう?)
「願いって? そんなことあるか! 殺された人間たちにも将来や、家族があったのにお前がそれを奪っているんだぞ!」
大勢の人命を奪っておきながら、他人事のように話すこの亀に苛立ちと不快感を感じた。
(だが、我はこの世界の人を誰一人殺してはおらんし、殺してくれと頼んだことも無い。それは紛れもない事実だ。だが、我の力で死んだ生命を蘇らせたり、時の流れを変えるためにはこの星の“命の数”を減らす必要がある。そのために、我の力を使いたい人間がその同族の命を奪っている・・・、それだけの話であろう?)
「なるほど、不愉快な考え方だが、お前の言い分は判ったよ。だが、その考え方だとお前は人類の敵ということになる。『力を使うために人の命を奪う』のだからな」
(・・・ふむ。それは果たしてそうであるのか?我は人の願いを叶える存在でこそあれ、人類と敵対するつもりは全くないのだぞ?)
不思議だった。この亀からは罪悪感と言うか、悪意というか、敵対心のようなものも全く感じられない。人助けをしているぐらいの感覚しかないようだ。
「お前の星ではお前たちのような精神体を殺すことは罪に問われないのか?」
(罪? 罪に問うという考え方も古い考えではあるが・・・、実際にそのようなことが起これば問題であろうな。だが、そもそも精神体を殺すことは出来ない。仮にこの肉体や器を破壊されたとしても、他の器を探せば良いだけのことだ。それに、そのようなことをしようと思う存在はいないよ。お前たち“人間”のような“原始的”な生物では無いのだ)
「原始的か、言ってくれるな。そもそも、お前たちは進化して精神生命体になったのか?どうやって、肉体から精神体だけを切り離すことが出来たのだ?それに、お前たちの種族では肉体無しにどうやって繁殖ができるんだ?」
(ふむ、やはりある程度の理解力はあるのだな。肉体から精神を切り離すことは・・・、そうだな、人間の仕組みで言うなら最初は脳を機械の体に移すようなことから始められたのだ。そうすることで老いることの無い体が手に入った。だが、脳自体も老いるからな、その次には脳の中にある精神体を脳と同じ機能を持つ機械に移しそうとしたのだ。そして、その過程で脳から精神体を切り離して、精神体だけで自立させることに成功したのだよ)
「脳から精神を切り離して、どうやって存在できるんだ?」
(それは、この世界の技術や概念では説明しがたいが・・・、精神体をあらゆるものに移すことができると思ってくれればよい。たとえば、水の原子レベルにさえ移すことが出来る。もっとも、水の原子に移ったとして何ができる訳では無いが、水が移動して他の生物などの肉体に触れれば・・・、その肉体に移ることもできるということだよ。それと、生殖についての質問があったが、精神体になれば生殖は行われない。種を増やすなら科学的に増やすことは可能だが、その必要性も無いと判断されている。種が増えぬ故に、我らは奪い合ったり、殺しあったりすることは無いのだよ)
「お前たちに欲求は無いのか? 性欲とか、食欲とか?」
(欲求はある。食事や性行為で得られる快感と同じものを満たしたいと言う欲求もな。だが、それは食事や性行為を行わなくとも、精神体の中でその快感のみを欲すれば得ることが出来る。実際の行為がなくともな・・・)
-バーチャルって感じなのか? 確かに、肉体を通じて得られる快感はすべて脳で・・・
殺せない相手であることが判り、さらに肉体に縛られた俺達とは異次元の考え方をする相手をどうすべきなのか・・・、残念ながら何も良い案が浮かばなかった。
宝玉の間から続く階段は入り口の奥は暗闇で何も見えなかったので、投光器のサーチライトで見える範囲を照らしてみたのだが、上にあるはずの部屋は全く見えなかった。
「この上にいるんだろ…ご神体は? どのぐらい登るんだ?」
「判らぬ。その時によって階段の長さは変わるのだ。すぐにお会いできることもあれば2~3日かかることもある。私は登る前に食料等も用意して登っていくのでな」
「に、2~3日!? そんなに時間をかけてる余裕は無いな。待てよ・・・、ここは・・・、サリナ、お前も魔法が使えるよな?」
俺は風の腕輪で自分の体を地面から浮かせて、この場所で魔法が使えることを確認したが、念のためにサリナの魔法も確認した。
「ふぁいあ?」
不思議そうな顔で俺を見ながらも手の上に小さな炎を灯していた。
「よし、じゃあ細長い船に乗って飛んで行くことにしよう」
タブレットで検索して階段の幅に収まるレガッタ競技で使うボートへ全員+シルバーで乗ったが、シルバーで半分近くを占めたので、ミーシャとサリナはシルバーの上に乗ってもらう。そして、神官長が行く前に貢物が必要だと騒ぎだしたので、持っていくことを認めてやった。
「これを飲ませるのか?」
「いや、違う。これはご神体のいる地面へと撒くものだ」
「ふーん・・・」
神官長が持っていこうとしたのはガラスの容器に入った“血液”だった。飲ませる者だったら、中に大量の青酸カリを入れてやろうと思ったのだが、土に撒くだけとは残念だった。果たしてどんな意味があるのか・・・。
疑問ばかりが増えてきたが、タイムリミットは確実に近づいている。ボートを飛ばして階段に沿って斜めに上昇していく。体感的には時速40kmぐらいで飛んでいるはずだが、ほぼ暗闇の世界で速度を確認するすべはない。船の下に見える階段が流れて行く景色で想像するしかなかった。特にすることも無かったので、パンなどの軽食を食べながら船を30分ほど飛ばすと、上方に明かりが見えてきた。
「いよいよだな、みんな用意してくれ」
振り向いてみんなの様子を伺うとサリナとミーシャはシルバーの背中から頷きを返してきた。ショーイは神官長越しに俺を見ていた。ママさんは・・・寝ているようだ。まあ、着けば起きるだろう。
明かりが近づくにつれて船の速度を落としながら、俺も用意したものを足元にたくさん置いた。船首の先が明かりのある部屋へ入り込むとライトで照らされた先に突然人影が現れた。俺はアサルトライフルの銃口を人影に向けてトリガーに指をかけたが、すぐに指を離して、銃口を地面に向けた。
「タロウさん!?」
「おお!本当に来てくれた。回廊が開いてから時間がかかりましたな」
「時間って・・・、タロウさんは一体どうやってここに?」
「わしは神殿の一階から入って、邪魔者を始末しておったのですが、現れた階段を登っているとここにたどり着いたのですよ。それで・・・」
タロウはネフロスの神と呼ばれる巨大な亀とその亀が話したことを俺達に伝えてくれた。
「なるほど・・・、じゃあ、タロウさんも俺達もこの亀に招かれたと言うことですね?」
(そうだ、私がお前たちをここへ招いたのだよ。メフィウスが一緒になるとは知らなかったがな)
サトルたち全員の頭に声が響いた。メフィウスと言うのは神官長の名前の事だろう。
「この声はお前の・・・、寝ている訳では無いと言うのは本当なんだな?」
亀の頭がある位置まで回り込んだが、目は閉じられたままで低いイビキの音が響いている。
(そうだ、この体には永い眠りが必要だからな。それで、お前が勇者として他の世界から来た者なのだな?)
「まあ、そう言うことだ。そういうお前がネフロスの神、人殺しの神なんだな?」
(人殺しの・・・、あまり良い呼び名では無いな。だが、お前たちの望みを叶えている結果として多くの人が死んでいるのは事実であろうな)
「お前はほかの星から来た生命?お前の星では亀の体が普通なのか?」
タロウさんから聞いた話だと、この亀は宇宙船に乗ってほかの星から来たのだろう。
(ふふっ、体はこの星に来たときに近くにあったものを利用しただけだ。お前になら伝わるかもしれんが、私のいた星の生命体は肉体を持っておらん。太古にはお前たちと同じように肉体を持った生命体だったが、科学の進歩により精神体のみで生きて行くことが出来るようになったのだ。だが、この世界へ船が落ちた時に精神体を入れる・・・器も破損してしまった。やむなく、近くにあったこの体へ精神体を移して、DNAを書き換えているだけだ)
-精神体? 肉体が無い? 判るような、判らないような・・・
「半分ぐらいは理解できるが、精神体を入れる器とは機械仕掛けの物なのか、俺達の世界だとロボットとか、アンドロイドとかいう機械仕掛けの人形のようなものがある。そういったものだと思えば良いのか?」
(概ね、間違いではない。形は人形では無いが、精神体によってコントロールして、物理的な動きをすることが出来る機械だと思って間違いない)
「その機械仕掛けの器ではなく、元々生きていた亀の肉体にも“精神体”とやらが入ることが出来るのか?」
(いや、生きている個体の精神を上書きすることは出来ん。この亀はたまたま死んで間もない個体で海中を漂っておったのだよ。死んだ個体であれば、その肉体の精神として入り込むことが出来る)
「へぇー・・・」
俺は本来の目的を忘れて、宇宙のどこかの惑星から来た生命体の話に興味を引かれ始めていたが、本筋に話を戻すことにした。
「そんなお前が・・・、どうしてこの世界の人間を殺しまくっているんだ?」
(それは、その男にも話をしたが、我の望みでそうしておるわけではない。この世界の人族がそれを願っておるからであろう?)
「願いって? そんなことあるか! 殺された人間たちにも将来や、家族があったのにお前がそれを奪っているんだぞ!」
大勢の人命を奪っておきながら、他人事のように話すこの亀に苛立ちと不快感を感じた。
(だが、我はこの世界の人を誰一人殺してはおらんし、殺してくれと頼んだことも無い。それは紛れもない事実だ。だが、我の力で死んだ生命を蘇らせたり、時の流れを変えるためにはこの星の“命の数”を減らす必要がある。そのために、我の力を使いたい人間がその同族の命を奪っている・・・、それだけの話であろう?)
「なるほど、不愉快な考え方だが、お前の言い分は判ったよ。だが、その考え方だとお前は人類の敵ということになる。『力を使うために人の命を奪う』のだからな」
(・・・ふむ。それは果たしてそうであるのか?我は人の願いを叶える存在でこそあれ、人類と敵対するつもりは全くないのだぞ?)
不思議だった。この亀からは罪悪感と言うか、悪意というか、敵対心のようなものも全く感じられない。人助けをしているぐらいの感覚しかないようだ。
「お前の星ではお前たちのような精神体を殺すことは罪に問われないのか?」
(罪? 罪に問うという考え方も古い考えではあるが・・・、実際にそのようなことが起これば問題であろうな。だが、そもそも精神体を殺すことは出来ない。仮にこの肉体や器を破壊されたとしても、他の器を探せば良いだけのことだ。それに、そのようなことをしようと思う存在はいないよ。お前たち“人間”のような“原始的”な生物では無いのだ)
「原始的か、言ってくれるな。そもそも、お前たちは進化して精神生命体になったのか?どうやって、肉体から精神体だけを切り離すことが出来たのだ?それに、お前たちの種族では肉体無しにどうやって繁殖ができるんだ?」
(ふむ、やはりある程度の理解力はあるのだな。肉体から精神を切り離すことは・・・、そうだな、人間の仕組みで言うなら最初は脳を機械の体に移すようなことから始められたのだ。そうすることで老いることの無い体が手に入った。だが、脳自体も老いるからな、その次には脳の中にある精神体を脳と同じ機能を持つ機械に移しそうとしたのだ。そして、その過程で脳から精神体を切り離して、精神体だけで自立させることに成功したのだよ)
「脳から精神を切り離して、どうやって存在できるんだ?」
(それは、この世界の技術や概念では説明しがたいが・・・、精神体をあらゆるものに移すことができると思ってくれればよい。たとえば、水の原子レベルにさえ移すことが出来る。もっとも、水の原子に移ったとして何ができる訳では無いが、水が移動して他の生物などの肉体に触れれば・・・、その肉体に移ることもできるということだよ。それと、生殖についての質問があったが、精神体になれば生殖は行われない。種を増やすなら科学的に増やすことは可能だが、その必要性も無いと判断されている。種が増えぬ故に、我らは奪い合ったり、殺しあったりすることは無いのだよ)
「お前たちに欲求は無いのか? 性欲とか、食欲とか?」
(欲求はある。食事や性行為で得られる快感と同じものを満たしたいと言う欲求もな。だが、それは食事や性行為を行わなくとも、精神体の中でその快感のみを欲すれば得ることが出来る。実際の行為がなくともな・・・)
-バーチャルって感じなのか? 確かに、肉体を通じて得られる快感はすべて脳で・・・
殺せない相手であることが判り、さらに肉体に縛られた俺達とは異次元の考え方をする相手をどうすべきなのか・・・、残念ながら何も良い案が浮かばなかった。
0
お気に入りに追加
909
あなたにおすすめの小説
おおぅ、神よ……ここからってマジですか?
夢限
ファンタジー
俺こと高良雄星は39歳の一見すると普通の日本人だったが、実際は違った。
人見知りやトラウマなどが原因で、友人も恋人もいない、孤独だった。
そんな俺は、突如病に倒れ死亡。
次に気が付いたときそこには神様がいた。
どうやら、異世界転生ができるらしい。
よーし、今度こそまっとうに生きてやるぞー。
……なんて、思っていた時が、ありました。
なんで、奴隷スタートなんだよ。
最底辺過ぎる。
そんな俺の新たな人生が始まったわけだが、問題があった。
それは、新たな俺には名前がない。
そこで、知っている人に聞きに行ったり、復讐したり。
それから、旅に出て生涯の友と出会い、恩を返したりと。
まぁ、いろいろやってみようと思う。
これは、そんな俺の新たな人生の物語だ。
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
とあるオタが勇者召喚に巻き込まれた件~イレギュラーバグチートスキルで異世界漫遊~
剣伎 竜星
ファンタジー
仕事の修羅場を乗り越えて、徹夜明けもなんのその、年2回ある有○の戦場を駆けた夏。長期休暇を取得し、自宅に引きこもって戦利品を堪能すべく、帰宅の途上で食材を購入して後はただ帰るだけだった。しかし、学生4人組とすれ違ったと思ったら、俺はスマホの電波が届かない中世ヨーロッパと思しき建築物の複雑な幾何学模様の上にいた。学生4人組とともに。やってきた召喚者と思しき王女様達の魔族侵略の話を聞いて、俺は察した。これあかん系異世界勇者召喚だと。しかも、どうやら肝心の勇者は学生4人組みの方で俺は巻き込まれた一般人らしい。【鑑定】や【空間収納】といった鉄板スキルを保有して、とんでもないバグと思えるチートスキルいるが、違うらしい。そして、安定の「元の世界に帰る方法」は不明→絶望的な難易度。勇者系の称号がないとわかると王女達は掌返しをして俺を奴隷扱いするのは必至。1人を除いて学生共も俺を馬鹿にしだしたので俺は迷惑料を(強制的に)もらって早々に国を脱出し、この異世界をチートスキルを駆使して漫遊することにした。※10話前後までスタート地点の王城での話になります。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
転生王子の異世界無双
海凪
ファンタジー
幼い頃から病弱だった俺、柊 悠馬は、ある日神様のミスで死んでしまう。
特別に転生させてもらえることになったんだけど、神様に全部お任せしたら……
魔族とエルフのハーフっていう超ハイスペック王子、エミルとして生まれていた!
それに神様の祝福が凄すぎて俺、強すぎじゃない?どうやら世界に危機が訪れるらしいけど、チートを駆使して俺が救ってみせる!
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
異世界ゲームへモブ転生! 俺の中身が、育てあげた主人公の初期設定だった件!
東導 号
ファンタジー
雑魚モブキャラだって負けない! 俺は絶対!前世より1億倍!幸せになる!
俺、ケン・アキヤマ25歳は、某・ダークサイド企業に勤める貧乏リーマン。
絶対的支配者のようにふるまう超ワンマン社長、コバンザメのような超ごますり部長に、
あごでこきつかわれながら、いつか幸せになりたいと夢見ていた。
社長と部長は、100倍くらい盛りに盛った昔の自分自慢語りをさく裂させ、
1日働きづめで疲れ切った俺に対して、意味のない精神論に終始していた。
そして、ふたり揃って、具体的な施策も提示せず、最後には
「全社員、足で稼げ! 知恵を絞り、営業数字を上げろ!」
と言うばかり。
社員達の先頭を切って戦いへ挑む、重い責任を背負う役職者のはずなのに、
完全に口先だけ、自分の部屋へ閉じこもり『外部の評論家』と化していた。
そんな状況で、社長、部長とも「業務成績、V字回復だ!」
「営業売上の前年比プラス150%目標だ!」とか抜かすから、
何をか言わんや……
そんな過酷な状況に生きる俺は、転職活動をしながら、
超シビアでリアルな地獄の現実から逃避しようと、
ヴァーチャル世界へ癒しを求めていた。
中でも最近は、世界で最高峰とうたわれる恋愛ファンタジーアクションRPG、
『ステディ・リインカネーション』に、はまっていた。
日々の激務の疲れから、ある日、俺は寝落ちし、
……『寝落ち』から目が覚め、気が付いたら、何と何と!!
16歳の、ど平民少年ロイク・アルシェとなり、
中世西洋風の異世界へ転生していた……
その異世界こそが、熱中していたアクションRPG、
『ステディ・リインカネーション』の世界だった。
もう元の世界には戻れそうもない。
覚悟を決めた俺は、数多のラノベ、アニメ、ゲームで積み重ねたおたく知識。
そして『ステディ・リインカネーション』をやり込んだプレイ経験、攻略知識を使って、
絶対! 前世より1億倍! 幸せになる!
と固く決意。
素晴らしきゲーム世界で、新生活を始めたのである。
カクヨム様でも連載中です!
異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる