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Ⅱ-123 空へ
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■エルフの里
エルフの里に戻った後は明日の準備を整えてすぐに眠った。翌朝は日が昇る前に里を出て、行きたくはないが行かなければならないところにサリナと案内役のエルフ美女2名-サビーナ、エリーサを伴って向かった。
-空でも飛べるなら別・・・
はっきり分からないが、土牢の中で奴らがしていた会話から考えて、歩いては登れない場所に黒い死人の首領がいるのだろう。神殿とは別の場所になっているその場所に行くためには・・・、飛べるようになってやろうじゃないか。
前回は風の精霊ブーンにひどい目にあわされて、ブチ切れて帰ってしまった。風の腕輪も投げ捨てたのだが、サリナが拾ってちゃんと持っていた。その時は大きなお世話だと思っていたが、今となってはサリナに感謝しているし、ブーンには土下座をしてでもすぐに飛べるようにしてもらうつもりだった。
-ミーシャのためなら何でもする。
風の谷はまだ暗く、手元のフラッシュライトの明かりを頼りに精霊のいる場所へと急いで進んだ。ピラミッドの形をした石の場所についたころにようやく空が白く明るくなってきた。
「おーい! ブーン! いるなら出て来てくれ!」
「なーに?」
ブーンは前回の俺の振舞いを怒る感じでもなく、俺の呼びかけに答えてピラミッドの上に子供の体を浮かべた。
「今すぐ飛べるようにしてくれ!」
「君はもう飛べるよ。この前飛んでたじゃないか」
ブーンは不思議そうな顔で俺を見下ろしている。
「この前はブーンが勝手に飛ばしたんだろ。俺が飛ぼうとしたわけじゃない。それに、船のようなものに乗って大勢で飛びたいんだ」
「それもできるんだけどな・・・。まあ、いいや、腕輪をはめて自分で飛んでみようとしてよ。僕も手伝ってあげるから」
ブーンは事も無げに言うが、飛んでみる? そんなのどうすればできるんだ?だが、やってみるしかないだろう。サリナから腕輪を受け取って腕にはめて頭上を見上げた。
-少しだけ浮かせてください。
相変わらず怖かった俺は30㎝ぐらいの高さをイメージして飛ぶように祈ってみた。祈りは体全体を包む風になって実現した。足から頭に向けて風が流れているのを感じたと同時に足が地面からふわりと持ち上がった。
「ウワっ! 本当に浮いた・・・」
「だから言っただろ。君はもう飛べるんだよ。自分で高さとか、姿勢をイメージすればその通りになる。僕の加護があるから、君は考えるだけ。あとは腕輪が風を自動的に操ってくれる・・・、だから絶対に落ちないんだよ」
「そう・・・ですか」
ブーンの言葉を聞いても信じられない自分がいるが、少しずつ上昇するようにイメージすると地面から確実に離れて行き、5メートルぐらいの高さまで上昇した。俺的には既に地面に降りたいのだが、これではダメだろう。空を飛ぶと言う以上はもっと高いところまで行くしかない。
-えーい! こうなりゃヤケクソだ!
俺は谷の両側の崖を超える高さまで一気に登ることにした。俺がイメージすると体が急加速して上昇した。不思議なことに凄い速さなのに風を感じることが無い。俺の体の周りにある空気はゆっくりした速さで俺を包んでいるような感じだった。
恐る恐る地面を見るとサリナ達が小さくなっている。落ちれば死ぬ・・・、間違いなくそういう高さだ。高いところが怖いのは常に落ちたらどうしようと言う思いが付きまとうからだ、マンションの廊下やベランダで柵がしっかりある場所でさえ、ここから落ちたら・・・そう思うと怖いのが高所恐怖症と言う奴だ。その俺が、体一つで数十メートルの高さに浮いている。立っていないから足が震えると言うことは無いが、心臓の動悸は凄いピッチになっている。
-もう、降りるか・・・、いや、自在に飛べないと・・・、ブーンを信じるしかないな。
どれだけ飛んでも安心や自信は持てなかったが、前後左右、上下にイメージして体を飛ばし続けて、ようやくわかった。
-これは凄い、思っただけで本当に体が飛んでくれる・・・。
移動すると言うだけでなく、仰向けやうつ伏せ、立った状態なども頭で考えればその通りになる。運動神経など全く必要ないのだ。一通りのことが出来たと納得して地面に降りると、サリナは心配そうな顔で、エルフ美女たちは満面の笑みで俺を見つめた。
「サトル、大丈夫?」
「格好良いな、サトル! お前は良いな! あんな風に自在に飛べるなんて!」
「何とか飛んでますが、楽しくは無いですよ」
おそらく俺の顔色は白く、引きつっていたはずだが、エルフ達には伝わらなかったのだろう。さすがにサリナは俺の本心をしっかりと理解している。
「ブーン、ありがとう。飛べることが判ったよ」
「良かったね。その腕輪は君のためのものだからね。大事にしてよね」
「ああ、それでも船で飛びたいんだけど」
「だったら船を持ってきてよ。前の勇者は馬車の荷台みたいなので飛んでたよ」
「馬車の荷台か・・・、重さは関係あるのか?」
「岩でも飛べるから関係ないね。なんでも大丈夫だよ」
風の力で飛ばしているが重さが関係ないと言うのはどういう理屈・・・、理屈じゃないな。理屈で言うなら飛べるはずないってことだから。俺は飛ぶための乗り物を何にするか悩んだが、乗り降りのし易さを想定して前方のデッキ部分が広い漁船をストレージから呼び出した。
「凄い! それが君の魔法なんだね!?」
「ええ、何でも取り出すことが出来る・・・、それが俺の魔法です」
「ふーん、何でもねぇ。でも、その船はこの世界のものじゃないよね?」
「そうです、俺が取り出せるのは俺の世界の物ですね」
「そっか。じゃあ、その船にみんなで乗って飛んでごらん。一人で飛んでいる時と同じだよ、考えるだけでちゃんと飛べるからさ」
今となってはブーンの言葉を疑う理由はなかった。体が勝手に飛ぶのだから、船が飛んだとしても何の不思議もない。それでも、最初は一人で乗った方が良いだろう。万一と言う事がある。念には念を・・・。
「わーい! サリナも乗って良い?」
「そうか! みんなで乗れるのだな!」
エルフ達は俺の返事を待たずに船へ乗り込み、サリナもエルフ達の手を借りて地面に置かれた漁船に乗り込んだ。
-怖くないのか? こいつらは?
「良いのか? 落ちたら怪我では済まないぞ?」
「大丈夫だろう? さっきと同じように船ごと飛ぶんだろう?」
「ブーンはそう言っているがな・・・」
「風の精霊がそう言うなら心配いらない」
「・・・」
エルフ達はブーンの事を全く疑っていなかった。サリナは・・・、何も考えていないようだ。漁船の操舵室に回り込んでメーターやスロットルを見て目を輝かせている。そういえばボートも操縦したいと言っていたから、乗り物全般に興味があるのだろう。結局のところ心配しているのは俺一人のようだったので、船の前方デッキに座って船全体が浮き上がるようなイメージをすると、風の腕輪が少し温かくなった気がした。ほぼ同時にお尻の下から振動が伝わって、船がふわりと浮き上がったのが判った。
-これもイメージだけで良いのか・・・。
船は水の上のように揺れることも無く、高さ1メートルぐらい浮き上がって静止した。
「ウワー! 飛んだ! 飛んだ!」
「おおっ! サトルよ、さっきのように高いところへ行ってくれよ!」
俺以外は全員楽しそうだった・・・。ご要望通りに一気に崖の上まで船を飛ばすと、エルフは前方から後方に走って行き、森の方角を見て歓声を上げた。
「そうか! 森は上から見るとこんな風になっているんだ!」
「ああ、いつもいる場所でも上から見ると全然違うな!」
漁船の船べりはあまり高くないタイプなのに、二人は身を乗り出して下を見ている。俺は立ち上がることさえ出ないのだが。まあ、運動神経抜群のエルフは足を踏み外すことなどを想像しないのだろう。
「船を動かしますから、捕まっていてくださいよ」
「「わかった!」」
船をそのまま進行方向に進めて気が付いたことがあった。船はイメージしただけの速度が出せるようだ。
-これがあれば車って要らないんじゃないか?
エルフの里に戻った後は明日の準備を整えてすぐに眠った。翌朝は日が昇る前に里を出て、行きたくはないが行かなければならないところにサリナと案内役のエルフ美女2名-サビーナ、エリーサを伴って向かった。
-空でも飛べるなら別・・・
はっきり分からないが、土牢の中で奴らがしていた会話から考えて、歩いては登れない場所に黒い死人の首領がいるのだろう。神殿とは別の場所になっているその場所に行くためには・・・、飛べるようになってやろうじゃないか。
前回は風の精霊ブーンにひどい目にあわされて、ブチ切れて帰ってしまった。風の腕輪も投げ捨てたのだが、サリナが拾ってちゃんと持っていた。その時は大きなお世話だと思っていたが、今となってはサリナに感謝しているし、ブーンには土下座をしてでもすぐに飛べるようにしてもらうつもりだった。
-ミーシャのためなら何でもする。
風の谷はまだ暗く、手元のフラッシュライトの明かりを頼りに精霊のいる場所へと急いで進んだ。ピラミッドの形をした石の場所についたころにようやく空が白く明るくなってきた。
「おーい! ブーン! いるなら出て来てくれ!」
「なーに?」
ブーンは前回の俺の振舞いを怒る感じでもなく、俺の呼びかけに答えてピラミッドの上に子供の体を浮かべた。
「今すぐ飛べるようにしてくれ!」
「君はもう飛べるよ。この前飛んでたじゃないか」
ブーンは不思議そうな顔で俺を見下ろしている。
「この前はブーンが勝手に飛ばしたんだろ。俺が飛ぼうとしたわけじゃない。それに、船のようなものに乗って大勢で飛びたいんだ」
「それもできるんだけどな・・・。まあ、いいや、腕輪をはめて自分で飛んでみようとしてよ。僕も手伝ってあげるから」
ブーンは事も無げに言うが、飛んでみる? そんなのどうすればできるんだ?だが、やってみるしかないだろう。サリナから腕輪を受け取って腕にはめて頭上を見上げた。
-少しだけ浮かせてください。
相変わらず怖かった俺は30㎝ぐらいの高さをイメージして飛ぶように祈ってみた。祈りは体全体を包む風になって実現した。足から頭に向けて風が流れているのを感じたと同時に足が地面からふわりと持ち上がった。
「ウワっ! 本当に浮いた・・・」
「だから言っただろ。君はもう飛べるんだよ。自分で高さとか、姿勢をイメージすればその通りになる。僕の加護があるから、君は考えるだけ。あとは腕輪が風を自動的に操ってくれる・・・、だから絶対に落ちないんだよ」
「そう・・・ですか」
ブーンの言葉を聞いても信じられない自分がいるが、少しずつ上昇するようにイメージすると地面から確実に離れて行き、5メートルぐらいの高さまで上昇した。俺的には既に地面に降りたいのだが、これではダメだろう。空を飛ぶと言う以上はもっと高いところまで行くしかない。
-えーい! こうなりゃヤケクソだ!
俺は谷の両側の崖を超える高さまで一気に登ることにした。俺がイメージすると体が急加速して上昇した。不思議なことに凄い速さなのに風を感じることが無い。俺の体の周りにある空気はゆっくりした速さで俺を包んでいるような感じだった。
恐る恐る地面を見るとサリナ達が小さくなっている。落ちれば死ぬ・・・、間違いなくそういう高さだ。高いところが怖いのは常に落ちたらどうしようと言う思いが付きまとうからだ、マンションの廊下やベランダで柵がしっかりある場所でさえ、ここから落ちたら・・・そう思うと怖いのが高所恐怖症と言う奴だ。その俺が、体一つで数十メートルの高さに浮いている。立っていないから足が震えると言うことは無いが、心臓の動悸は凄いピッチになっている。
-もう、降りるか・・・、いや、自在に飛べないと・・・、ブーンを信じるしかないな。
どれだけ飛んでも安心や自信は持てなかったが、前後左右、上下にイメージして体を飛ばし続けて、ようやくわかった。
-これは凄い、思っただけで本当に体が飛んでくれる・・・。
移動すると言うだけでなく、仰向けやうつ伏せ、立った状態なども頭で考えればその通りになる。運動神経など全く必要ないのだ。一通りのことが出来たと納得して地面に降りると、サリナは心配そうな顔で、エルフ美女たちは満面の笑みで俺を見つめた。
「サトル、大丈夫?」
「格好良いな、サトル! お前は良いな! あんな風に自在に飛べるなんて!」
「何とか飛んでますが、楽しくは無いですよ」
おそらく俺の顔色は白く、引きつっていたはずだが、エルフ達には伝わらなかったのだろう。さすがにサリナは俺の本心をしっかりと理解している。
「ブーン、ありがとう。飛べることが判ったよ」
「良かったね。その腕輪は君のためのものだからね。大事にしてよね」
「ああ、それでも船で飛びたいんだけど」
「だったら船を持ってきてよ。前の勇者は馬車の荷台みたいなので飛んでたよ」
「馬車の荷台か・・・、重さは関係あるのか?」
「岩でも飛べるから関係ないね。なんでも大丈夫だよ」
風の力で飛ばしているが重さが関係ないと言うのはどういう理屈・・・、理屈じゃないな。理屈で言うなら飛べるはずないってことだから。俺は飛ぶための乗り物を何にするか悩んだが、乗り降りのし易さを想定して前方のデッキ部分が広い漁船をストレージから呼び出した。
「凄い! それが君の魔法なんだね!?」
「ええ、何でも取り出すことが出来る・・・、それが俺の魔法です」
「ふーん、何でもねぇ。でも、その船はこの世界のものじゃないよね?」
「そうです、俺が取り出せるのは俺の世界の物ですね」
「そっか。じゃあ、その船にみんなで乗って飛んでごらん。一人で飛んでいる時と同じだよ、考えるだけでちゃんと飛べるからさ」
今となってはブーンの言葉を疑う理由はなかった。体が勝手に飛ぶのだから、船が飛んだとしても何の不思議もない。それでも、最初は一人で乗った方が良いだろう。万一と言う事がある。念には念を・・・。
「わーい! サリナも乗って良い?」
「そうか! みんなで乗れるのだな!」
エルフ達は俺の返事を待たずに船へ乗り込み、サリナもエルフ達の手を借りて地面に置かれた漁船に乗り込んだ。
-怖くないのか? こいつらは?
「良いのか? 落ちたら怪我では済まないぞ?」
「大丈夫だろう? さっきと同じように船ごと飛ぶんだろう?」
「ブーンはそう言っているがな・・・」
「風の精霊がそう言うなら心配いらない」
「・・・」
エルフ達はブーンの事を全く疑っていなかった。サリナは・・・、何も考えていないようだ。漁船の操舵室に回り込んでメーターやスロットルを見て目を輝かせている。そういえばボートも操縦したいと言っていたから、乗り物全般に興味があるのだろう。結局のところ心配しているのは俺一人のようだったので、船の前方デッキに座って船全体が浮き上がるようなイメージをすると、風の腕輪が少し温かくなった気がした。ほぼ同時にお尻の下から振動が伝わって、船がふわりと浮き上がったのが判った。
-これもイメージだけで良いのか・・・。
船は水の上のように揺れることも無く、高さ1メートルぐらい浮き上がって静止した。
「ウワー! 飛んだ! 飛んだ!」
「おおっ! サトルよ、さっきのように高いところへ行ってくれよ!」
俺以外は全員楽しそうだった・・・。ご要望通りに一気に崖の上まで船を飛ばすと、エルフは前方から後方に走って行き、森の方角を見て歓声を上げた。
「そうか! 森は上から見るとこんな風になっているんだ!」
「ああ、いつもいる場所でも上から見ると全然違うな!」
漁船の船べりはあまり高くないタイプなのに、二人は身を乗り出して下を見ている。俺は立ち上がることさえ出ないのだが。まあ、運動神経抜群のエルフは足を踏み外すことなどを想像しないのだろう。
「船を動かしますから、捕まっていてくださいよ」
「「わかった!」」
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