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Ⅱ‐91 別居
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■獣人の村
ママさんは獣人たちとの夕食会でもご機嫌で酒を飲んでいた。獣人たちも死人の事を忘れて楽しんでくれたようだ。夕食後はママさんの転移魔法で戻るからあんまり飲んでほしくなかったのだが、酔っ払い転移魔法でも無事にセントレアに戻ることが出来た。片道二日かかるところが、まさに一瞬で戻ることが出来るのは画期的だった。戻った時は既に21時を過ぎたところでセントレアも明かりが殆ど消えて真っ暗になっている。リカルドとハンスは獣人の村に残ることになったので、キャンピングカーを用意して1週間ほどの食料や飲み水を置いてきた。二人が残ることになったのはリカルドの希望だ。
「僕はこっちに残りたいな」
「残る? 転移魔法で毎日来た方が良いんじゃないですか?」
「う、うん。でも、それだとマリアンヌに毎回頼まないといけないだろ?」
どうやらママさんに頼んで連れて来てもらうのを気にしているようだった。
「リカルド、気にしなくても大丈夫ですよ。私もこの村に来るのを楽しみにしていますから」
「うん、でも、ここに居れば夜が明けたらすぐに作業できるし、サトルがあの家を用意してくれれば新しいお屋敷よりここの方が都合が良いんじゃないかな」
「そうですか、サトルさん、こう言っていますが車のお家を出してもらっても良いですか?」
「ええ、判りましたが一人で置いておくのは心配ですね・・・」
「だったら・・・、ハンス、あなたもここに残ってください。できるだけ毎日様子を見に来ますので、何か必要なものがあればその時に持ってきます」
「わかりました」
ハンスはママさんの言うことにはオールYESだった。
「じゃあ、食料とかも余分に用意しておくよ。それに、リカルドが色々調べることが出来る資料もね」
「うん、サトルありがとう」
まあ、本人達の希望だから良いのだが、せっかく再開できた夫婦にしては、あまり一緒に居たいとは思っていないようだ。別居に手を貸すようでこっちは気が引けたが、リカルドは目をキラキラさせて嬉しそうにしていた。
―なんでママさんはこの人と結婚したのかが謎だ・・・。
■セントレア 王家別邸
王家の別邸に戻るとミーシャがまだ起きて俺達を待っていた。日の光ともに生活するこの世界では21時過ぎは深夜と言ってもいい時間だった。ママさんは眠いと言いながら割り当てられていた部屋に直行し、俺とリンネはミーシャとサロンのソファに向かった。
「どうしたの? 何かあった?」
「いや、うん・・、今のところは何も無いがな」
「今のところ?」
「ああ、一つ気になることがあるのだ。メアリーが連れて来ている魔法士だが、腕の立つ魔法士のようだが我らに敵意をもった気を放っている」
「そうか・・・、まあ、あの国と俺達は直接戦っていたからな。そういう人が居てもおかしくは無いな」
「うん、その通りだが、気を付けた方が良いと思ってな」
「ああ、気を付けよう。そもそもが・・・、いや、この話はまた今度だね。それよりも、明後日には火の国へ行くから準備を頼むよ」
「承知した。二人で行くのか?」
「いや、ショーイとリンネも一緒のつもりだよ」
本当はミーシャと二人で行きたいところだったが、敵地に乗り込んだ後に車2台で公文書を配布するのに、バックアップ要員として最低二人は連れて行きたかった。
「サリナは連れて行かないのか?」
「あいつはエルとアナの面倒を見てもらっている方が良いだろう」
「いや、連れて行った方が良いと思うぞ」
「どうしてだ?」
「うん、この二日は我慢していたがな、もう我慢できないと思う」
「我慢?」
§
翌日の朝食会場にはメアリーが俺より先に食堂に来て巨大な長テーブルの端に座っていた。俺を見るとすぐに椅子から立ち上がって駆け寄り、スカートをつまんで軽くお辞儀した。ミーシャやサリナ達はメアリーとは離れた場所に座って、既にパンを食べ始めている。
「勇者サトル様、改めてご挨拶申し上げます。メアリーと申します。末永く可愛がってくださいませ」
―す、末永く!? 可愛がって?
「お、おはようございます。ど、どうですか? 新しい屋敷の居心地は」
「ええ、気に入りましたわ。綺麗なお屋敷で日当たりも良いお部屋です」
「そうですか、それは良かった」
「サトル様のお席はこちらです」
「えっ!?」
「あーっ!」
メアリーは俺の手を取って自分が座っていたところまで俺を引っ張っていった。
「サトル様はここで私と一緒に食べましょう」
「ダメ―!サトルはこっちに座るの!・・・です」
離れた場所で立ち上がったちびっ娘が吠えている。横にいるミーシャやエルとアナは困った顔をしている。
「サリナ、なんでそんなに離れたところで食べているんだ? こっちに来て一緒に食べれば良いじゃないか」
「それは・・・、こっちが良いの!・・・です」
「お前は俺の頼みを聞いてくれなかったのか?メアリーさんとも仲良くしてくれって言っただろ。お前の方がお姉さんなのに子供みたいなことをするなよ」
「こ、子供!? フゥ―ッ! フゥ―ッ! 」
いつもの猫のような唸り声をあげて顔を真っ赤にして怒っているが言葉が出てこないようだ。
「仕方がない、俺はここで食べるからな。お前たちは好きなところで食べていいよ」
「ウゥーッ!!」
怒れるちびっ娘を無視してメアリーの横に座って用意されているパン、ミルクと干し肉の朝食に口をつけ始めた。パンはこの世界にしては美味しかった。メアリーがいるから、調味料等は出さずにメイドが持ってきてくれた温かいシチューに浸して食べると、何とか満足できるクオリティの朝食になった。
「サトル様、今日のご予定は? メアリーはサトル様とセントレアを見て回りたいのですが、お時間ありますか?」
「いえ、今日も予定があります」
「それはどのような?」
「勇者の仕事です。明日から火の国に行きますから、その準備をしないと」
本当は何も準備することなどないのだが、メアリーにはストレージの事を教えるつもりも無かった。
「まあ! 火の国へ? ならば私もお供させてください」
「やはり帰りたいのですか?」
「帰りたいわけではありませんが、勇者様と一緒に旅をしてみたいのです」
「申し訳ありませんが、お連れすることは出来ないです。お姫様を連れて行ける旅ではありませんので」
「そうですか・・・、残念ですが仕方ありませんわね。では、火の国から戻ってきたらセントレアを案内するとお約束してくださいますか?」
メアリーはものおじしないタイプのようだ。自分の主張をどんどんと伝えて来るし、13歳にしては話し方もしっかりしている。俺の目をまっすぐ見て頼んでくるのをすべて拒絶するのは難しかった。
「ええ、良いですよ。戻ってきたら王都の中を周ってみましょう」
「ありがとうございます! 楽しみにお帰りをお待ちしています」
―フゥ―ッ!
テーブルの向こうで小さな獣が吠える声が聞こえてきたときに、ママさんとリンネが食堂にやってきた。
「あら、みなさん・・・、ショーイ以外はお揃いみたいですね。おはようございます、メアリー様」
「おはようございます、マリアンヌさん・・・、そちらの方は?」
「リンネさんです。サトルさんのお仲間ですよ」
「メアリー様、リンネと申します」
「お仲間・・・、メアリーです。よろしくお願いしますね」
メアリーは座ったまま愛らしい笑顔でリンネに向かって挨拶した。横から見ていると大きな青い目から長いまつげが綺麗に伸びているのが良く分かった。お姫様だが、フレンドリーな雰囲気で気取ったところはあまり見られない。しかし、よく考えるとメアリーの父親―カーネギー王を捕らえて追放したのは俺だ。恨んでいないのだろうか?
「サリナ達はどうしてそんなに離れて座っているのですか? こっちへ来て一緒に食べなさい」
ママさんとリンネは俺とメアリーの向かい側に並んで座った。
「お、お母さんまで! も、もう! 腹立つ!・・・ご馳走様!」
「おい、サリナ!」
サリナは椅子から降りて走って食堂を出て行った。ミーシャは心配そうに出て行った方を見ていたが、すぐに俺に目を向けてきた。目が合って嬉しかったが、ミーシャの表情は曇っているし、横にいるエルとアナは俺とミーシャの顔を見比べておどおどしている。
「まあ、サリナったら。一体どうしたんでしょうね?」
「さあ・・・、ずっと機嫌が悪いですからね」
「あの人、サリナさんは癇癪持ちなのですか?」
「いや、そんなことは無いですよ。普段は素直な良い奴・・・なんですが」
そうだった、元々素直で良い奴なのだ。いまは少しへそを曲げているだけ、理由は・・・俺だな。仕方がない、やっぱりサリナも連れて行くとするか、エルとアナを二人で置いて行くことになるが、ここならメイド達がいるから大丈夫だろう。
ママさんは獣人たちとの夕食会でもご機嫌で酒を飲んでいた。獣人たちも死人の事を忘れて楽しんでくれたようだ。夕食後はママさんの転移魔法で戻るからあんまり飲んでほしくなかったのだが、酔っ払い転移魔法でも無事にセントレアに戻ることが出来た。片道二日かかるところが、まさに一瞬で戻ることが出来るのは画期的だった。戻った時は既に21時を過ぎたところでセントレアも明かりが殆ど消えて真っ暗になっている。リカルドとハンスは獣人の村に残ることになったので、キャンピングカーを用意して1週間ほどの食料や飲み水を置いてきた。二人が残ることになったのはリカルドの希望だ。
「僕はこっちに残りたいな」
「残る? 転移魔法で毎日来た方が良いんじゃないですか?」
「う、うん。でも、それだとマリアンヌに毎回頼まないといけないだろ?」
どうやらママさんに頼んで連れて来てもらうのを気にしているようだった。
「リカルド、気にしなくても大丈夫ですよ。私もこの村に来るのを楽しみにしていますから」
「うん、でも、ここに居れば夜が明けたらすぐに作業できるし、サトルがあの家を用意してくれれば新しいお屋敷よりここの方が都合が良いんじゃないかな」
「そうですか、サトルさん、こう言っていますが車のお家を出してもらっても良いですか?」
「ええ、判りましたが一人で置いておくのは心配ですね・・・」
「だったら・・・、ハンス、あなたもここに残ってください。できるだけ毎日様子を見に来ますので、何か必要なものがあればその時に持ってきます」
「わかりました」
ハンスはママさんの言うことにはオールYESだった。
「じゃあ、食料とかも余分に用意しておくよ。それに、リカルドが色々調べることが出来る資料もね」
「うん、サトルありがとう」
まあ、本人達の希望だから良いのだが、せっかく再開できた夫婦にしては、あまり一緒に居たいとは思っていないようだ。別居に手を貸すようでこっちは気が引けたが、リカルドは目をキラキラさせて嬉しそうにしていた。
―なんでママさんはこの人と結婚したのかが謎だ・・・。
■セントレア 王家別邸
王家の別邸に戻るとミーシャがまだ起きて俺達を待っていた。日の光ともに生活するこの世界では21時過ぎは深夜と言ってもいい時間だった。ママさんは眠いと言いながら割り当てられていた部屋に直行し、俺とリンネはミーシャとサロンのソファに向かった。
「どうしたの? 何かあった?」
「いや、うん・・、今のところは何も無いがな」
「今のところ?」
「ああ、一つ気になることがあるのだ。メアリーが連れて来ている魔法士だが、腕の立つ魔法士のようだが我らに敵意をもった気を放っている」
「そうか・・・、まあ、あの国と俺達は直接戦っていたからな。そういう人が居てもおかしくは無いな」
「うん、その通りだが、気を付けた方が良いと思ってな」
「ああ、気を付けよう。そもそもが・・・、いや、この話はまた今度だね。それよりも、明後日には火の国へ行くから準備を頼むよ」
「承知した。二人で行くのか?」
「いや、ショーイとリンネも一緒のつもりだよ」
本当はミーシャと二人で行きたいところだったが、敵地に乗り込んだ後に車2台で公文書を配布するのに、バックアップ要員として最低二人は連れて行きたかった。
「サリナは連れて行かないのか?」
「あいつはエルとアナの面倒を見てもらっている方が良いだろう」
「いや、連れて行った方が良いと思うぞ」
「どうしてだ?」
「うん、この二日は我慢していたがな、もう我慢できないと思う」
「我慢?」
§
翌日の朝食会場にはメアリーが俺より先に食堂に来て巨大な長テーブルの端に座っていた。俺を見るとすぐに椅子から立ち上がって駆け寄り、スカートをつまんで軽くお辞儀した。ミーシャやサリナ達はメアリーとは離れた場所に座って、既にパンを食べ始めている。
「勇者サトル様、改めてご挨拶申し上げます。メアリーと申します。末永く可愛がってくださいませ」
―す、末永く!? 可愛がって?
「お、おはようございます。ど、どうですか? 新しい屋敷の居心地は」
「ええ、気に入りましたわ。綺麗なお屋敷で日当たりも良いお部屋です」
「そうですか、それは良かった」
「サトル様のお席はこちらです」
「えっ!?」
「あーっ!」
メアリーは俺の手を取って自分が座っていたところまで俺を引っ張っていった。
「サトル様はここで私と一緒に食べましょう」
「ダメ―!サトルはこっちに座るの!・・・です」
離れた場所で立ち上がったちびっ娘が吠えている。横にいるミーシャやエルとアナは困った顔をしている。
「サリナ、なんでそんなに離れたところで食べているんだ? こっちに来て一緒に食べれば良いじゃないか」
「それは・・・、こっちが良いの!・・・です」
「お前は俺の頼みを聞いてくれなかったのか?メアリーさんとも仲良くしてくれって言っただろ。お前の方がお姉さんなのに子供みたいなことをするなよ」
「こ、子供!? フゥ―ッ! フゥ―ッ! 」
いつもの猫のような唸り声をあげて顔を真っ赤にして怒っているが言葉が出てこないようだ。
「仕方がない、俺はここで食べるからな。お前たちは好きなところで食べていいよ」
「ウゥーッ!!」
怒れるちびっ娘を無視してメアリーの横に座って用意されているパン、ミルクと干し肉の朝食に口をつけ始めた。パンはこの世界にしては美味しかった。メアリーがいるから、調味料等は出さずにメイドが持ってきてくれた温かいシチューに浸して食べると、何とか満足できるクオリティの朝食になった。
「サトル様、今日のご予定は? メアリーはサトル様とセントレアを見て回りたいのですが、お時間ありますか?」
「いえ、今日も予定があります」
「それはどのような?」
「勇者の仕事です。明日から火の国に行きますから、その準備をしないと」
本当は何も準備することなどないのだが、メアリーにはストレージの事を教えるつもりも無かった。
「まあ! 火の国へ? ならば私もお供させてください」
「やはり帰りたいのですか?」
「帰りたいわけではありませんが、勇者様と一緒に旅をしてみたいのです」
「申し訳ありませんが、お連れすることは出来ないです。お姫様を連れて行ける旅ではありませんので」
「そうですか・・・、残念ですが仕方ありませんわね。では、火の国から戻ってきたらセントレアを案内するとお約束してくださいますか?」
メアリーはものおじしないタイプのようだ。自分の主張をどんどんと伝えて来るし、13歳にしては話し方もしっかりしている。俺の目をまっすぐ見て頼んでくるのをすべて拒絶するのは難しかった。
「ええ、良いですよ。戻ってきたら王都の中を周ってみましょう」
「ありがとうございます! 楽しみにお帰りをお待ちしています」
―フゥ―ッ!
テーブルの向こうで小さな獣が吠える声が聞こえてきたときに、ママさんとリンネが食堂にやってきた。
「あら、みなさん・・・、ショーイ以外はお揃いみたいですね。おはようございます、メアリー様」
「おはようございます、マリアンヌさん・・・、そちらの方は?」
「リンネさんです。サトルさんのお仲間ですよ」
「メアリー様、リンネと申します」
「お仲間・・・、メアリーです。よろしくお願いしますね」
メアリーは座ったまま愛らしい笑顔でリンネに向かって挨拶した。横から見ていると大きな青い目から長いまつげが綺麗に伸びているのが良く分かった。お姫様だが、フレンドリーな雰囲気で気取ったところはあまり見られない。しかし、よく考えるとメアリーの父親―カーネギー王を捕らえて追放したのは俺だ。恨んでいないのだろうか?
「サリナ達はどうしてそんなに離れて座っているのですか? こっちへ来て一緒に食べなさい」
ママさんとリンネは俺とメアリーの向かい側に並んで座った。
「お、お母さんまで! も、もう! 腹立つ!・・・ご馳走様!」
「おい、サリナ!」
サリナは椅子から降りて走って食堂を出て行った。ミーシャは心配そうに出て行った方を見ていたが、すぐに俺に目を向けてきた。目が合って嬉しかったが、ミーシャの表情は曇っているし、横にいるエルとアナは俺とミーシャの顔を見比べておどおどしている。
「まあ、サリナったら。一体どうしたんでしょうね?」
「さあ・・・、ずっと機嫌が悪いですからね」
「あの人、サリナさんは癇癪持ちなのですか?」
「いや、そんなことは無いですよ。普段は素直な良い奴・・・なんですが」
そうだった、元々素直で良い奴なのだ。いまは少しへそを曲げているだけ、理由は・・・俺だな。仕方がない、やっぱりサリナも連れて行くとするか、エルとアナを二人で置いて行くことになるが、ここならメイド達がいるから大丈夫だろう。
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