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Ⅱ‐68 花火
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■勇者の神殿
ショーイは目の前から消えた神殿の前に座り込んで考えた。俺にできることがあるだろうかと・・・、あるはずもなかった。どこに行ったのかも、どうやって消えたのかもさっぱり分からない。サトルに答えたように神殿からは邪気や悪意のようなものは全く感じなかったが。
ショーイは割り切りの早い方だったから、どうしようもなければ待つだけだと思っている。まだ、ミーシャに伝えに行く必要もないだろう。日が沈んだら、後ろにいる獣人たちに伝言を頼んで伝えてもらおう・・・、だが、そう考えたところで目の前に神殿があっさりと現れた。
「オォー! お戻りになった!」
消えていたのは1分もたっていないからジル達は喜んでいるが、問題は中に人が居るのかってことだ。さっきも空っぽでサトル達を連れて消えたのだから、この建物が戻ってきただけでは意味が無いのだ。
だが、ショーイが立ち上がると同時に神殿の扉が開いて、サトルの顔が見えた。後ろからサリナも続いて出て来る・・・が、二人だけだった。
「おい、お前たちはどこに行っていたんだ? マリアンヌ様はどうした?」
「どこにって、俺達は神殿の中に閉じ込められていただけだよ」
「だが、俺の目の前からこの神殿は消えていたんだぞ?」
「消えていた? そうか、窓もないから外の事は分からなかったな。扉が閉まって開かなかったけど、開いたら同じ場所だから、どこに行っていたのかは分からない。それで、ママさん達は神の庭で寛いでいるって水の精霊が言っている」
「神の庭? 精霊? それは何だ?」
「うーん、俺にもよくわからんが・・・」
「そのせいれいって言うのはヒドイの! ダメなの! サトルにいきなり・・・ムぐ!」
俺は振り向いて興奮気味のサリナの口を押さえて黙らせた。余計な情報は与えないに限るからだ。
「いずれにせよ、敵じゃないと思うんだよ。言葉通り精霊ならアシーネ様の使いだろう」
「アシーネ様の使い・・・、ふん、俺にも分らんがお前がそういうならそうなのかもな。それで、どうするんだ?」
―どうするのか? ・・・精霊を信じるしかないと思うようになっていた。
「ミーシャ達のいる海岸に戻ろう。ここに居ても俺達にできることは無いからな」
「そうか、わかった。確かに何もできないな」
「えー! 放っておくの?」
サリナは俺と違って精霊を全く信じていないから、不満だらけでむくれている。
「じゃあ、何かできることがあるか?」
「んーと、この神殿を吹き飛ばしてみようか?」
「この神殿からしか戻れないとしたら、ママさん達はどうなる?」
「・・・だめか。じゃあ、えーっと・・・、ここで待つっていうのは?」
「それはアリだな。お前ひとりで大丈夫か?」
「えっ!? 一人なの? サトルは・・・」
「俺はミーシャ達のところに戻るよ。ここに居てもおそらく何もできない。それに何回も言うが敵だとは思えないんだよ」
「んーーー! でも、あの人は嫌いなの!」
「俺も別に好きじゃないけどな、で、一人でここに居るのか?」
「一緒に戻る!」
結局3人で海岸に戻って、ミーシャ達に何があったかを伝えた。
「精霊・・・、そう言っていたのか?」
「そうだ、ミーシャは精霊を知っているのか」
「われらの森には風の精霊がいる。私には見聞きできないが、長老は会うことが出来るそうだ。それに、水の国の女王が言っていたではないか、お前を風の精霊に引き合わせろと」
「そうだったな、そんな話だったような・・・」
「精霊なら敵であるはずが無い。信じても良いだろう。それに、話を聞く限りでは何ができる訳でもないからな」
「でも、ミーシャ!その精霊はサトルに・・・ムグゥ!」
俺はおしゃべりなちびっ娘の口を再度封じた。
「どうした、精霊に何かされたのか?」
「いや、ちょっと人懐っこい精霊らしくて、勇者のことが好きなんだってさ」
「そうか・・・、勇者が好きなのか」
ミーシャは複雑な表情を浮かべたが、それ以上は何も言わなかった。あたりはすっかり暗くなってきたので、照明をつけて明るくしてから夕食をみんなで食べた。昨日の続きで海鮮バーベキューをサリナが用意し、俺はヒラメの天ぷらをミーシャと一緒に山盛り作った。ミーシャに天ぷらの揚げ方を教えていると、新婚気分が味わえてママさんたちのことを少しだけ忘れることが出来た。
夕食後はリカルドも呼んで全員で花火をすることにした。サリナ達が不安になっっているのを忘れさせてやろうと思ったのだ。綺麗な海岸にゴミを出すのが嫌だったから、ロケット花火のような飛んでいく花火は自重して、手持ちのものだけを用意する。
「じゃあ見ていろよ、ここに火をつけると・・・」
「「「「うわぁー!!!」」」
花火の先から飛び散る火の光を見て全員が驚きの声を上げている。
「さ、サトル! それは何が出ているの?」
「小さな火がたくさん出ているんだよ。色が違うのは燃えている素材が違うからだ」
「すごーい!! 綺麗!!」
「ああ、綺麗だな。よし、サリナお前がこれを持て、そして・・・」
「うわー! サリナのも燃えた! 凄い!すごい!」
サリナに渡した花火に俺の花火で火をつけると勢いよく火が付いた。
「じゃあ、エルとアナも手に持てよ、サリナに火をつけてもらえ」
「はーい!」
エルとアナ、そして残りのみんなにも花火を手渡して、それぞれが火をつけ始めた。初めて見る花火の色は刺激的だったようだ。箱にいれて大量に用意していたが、あたりが火薬臭くなっても、みんな夢中で次々に火をつけている。リカルドも飽きることなく花火を見て、考え込んでいた。
「サトル君、これを何本か分けてもらって良いかな」
「良いですよ、火の近くには置かないでくださいね」
「ああ、ああ、判った。火の傍はダメなんだな。うんうん、ありがとう」
リカルドの事だから、どうせ分解して調べる気なのだろうと思ったが、自己責任でやってもらおう。
使い終わった花火は水を入れたバケツに入れさせたが、あっという間にバケツがいっぱいになる、空にしてもさらにいっぱいに・・・、少女たちは取りつかれたように同じ種類の花火を楽しんでいる。暗い中で花火の光が頬を照らして、笑顔を輝かせている。
―しまったな、浴衣っていう選択肢もあったか・・・、だが、帯の結び方が・・・、まあ、アロハにキュロットで我慢するか・・・。
せっかくなので、それぞれが花火を持っているところを写真に撮っておいた。みんなは手持ち花火だけでも十分なようだが、俺には刺激が足りなかったので、地面に置く噴射型の花火に火をつけた。
「「「ウワー!!」」」
「地面から火が出た! すごーい!」
人生で初めての経験というのは何事も感動的なのだろう、俺は何とも思わないがみんな目を輝かせて、花火の周りに集まってきた。
「サトル、花火の火はあんまり熱くないんだね」
「ああ、熱くないけど、人には向けるなよ。危ないからな。エルとアナにも言い聞かせてくれ」
「うん、わかった・・・、あれ? 消えちゃった?」
「ああ、これは1分間だけ火が出るんだ」
「ふーん、そっか。もう終わり?」
「いや、これからだな・・・」
俺は噴出花火を浜に沿って並べて次々に火をつけた。
「わーい! 綺麗に光の柱が並んでる!」
地面に並んだ10本の花火をみて、エルとアナが飛び上がって喜んでいる。サリナも目を輝かせて花火に見とれている。花火に夢中になっていれば、ママさんの事も少しは忘れられるだろう。俺は精霊を信じてはいるものの、母親と離れて暮らす時間が長かったのだから、またいなくなってサリナは不安になっているはずだった。
「みんな、楽しんでいるようだね」
「ああ、リンネはもういいのか?」
「あたしはみんなが楽しそうにしているところを見ているだけで十分さ・・・、いつか絵に描いてみるよ」
「そうか、だったら俺が撮った写真を見て描けばいいよ」
「写真? それは?」
「これだよ」
俺はデジタル一眼レフの画面を見せて、さっき撮った写真を見せた。
「何だい!? これは・・・、絵なのかい? でも、そのまんまじゃないか!?」
「絵とは違って、その時の目に見える状態を映すことができるんだよ」
「こ、こんなのがあったら絵なんて要らないだろ?」
「いや、絵と写真は違うからな。絵は人の手で書くから価値があるんだよ。普通の写真なら誰が撮ってもそんなに変わらない。絵は描く人によって全然違うだろ?」
「そうだけど、こんなに上手に描ける人間はいないよ・・・」
「絵は正確に書けば良いってもんでもないんじゃないかな?むしろ、実物と少し違うから価値があるんだよ」
「そうなのかい? いや・・・、でも・・・、うーん・・・」
初めて写真を見たリンネには理解の範疇を超えていたようだ。“正確に描くこと”が絵を描く目的なら写真を超えることは不可能だろう。リンネの創作意欲を奪う事にならなければ良いのだが。
「俺の世界の画家でも写真を参考にして絵を描く人もいるよ。だけど、絵は自分の目で見たものを表現するのが大事なんじゃないかな?」
「自分の目でかい? そうだね、判ったよ。その写真とやらは使わずにしっかりとこの目で見ておくことにするさ・・・、みんなの楽しそうな笑顔を覚えておくよ」
そうだ、ずっと一緒に居られるわけではない。俺も写真だけでなく、みんなの笑顔を覚えておかないと・・・。
ショーイは目の前から消えた神殿の前に座り込んで考えた。俺にできることがあるだろうかと・・・、あるはずもなかった。どこに行ったのかも、どうやって消えたのかもさっぱり分からない。サトルに答えたように神殿からは邪気や悪意のようなものは全く感じなかったが。
ショーイは割り切りの早い方だったから、どうしようもなければ待つだけだと思っている。まだ、ミーシャに伝えに行く必要もないだろう。日が沈んだら、後ろにいる獣人たちに伝言を頼んで伝えてもらおう・・・、だが、そう考えたところで目の前に神殿があっさりと現れた。
「オォー! お戻りになった!」
消えていたのは1分もたっていないからジル達は喜んでいるが、問題は中に人が居るのかってことだ。さっきも空っぽでサトル達を連れて消えたのだから、この建物が戻ってきただけでは意味が無いのだ。
だが、ショーイが立ち上がると同時に神殿の扉が開いて、サトルの顔が見えた。後ろからサリナも続いて出て来る・・・が、二人だけだった。
「おい、お前たちはどこに行っていたんだ? マリアンヌ様はどうした?」
「どこにって、俺達は神殿の中に閉じ込められていただけだよ」
「だが、俺の目の前からこの神殿は消えていたんだぞ?」
「消えていた? そうか、窓もないから外の事は分からなかったな。扉が閉まって開かなかったけど、開いたら同じ場所だから、どこに行っていたのかは分からない。それで、ママさん達は神の庭で寛いでいるって水の精霊が言っている」
「神の庭? 精霊? それは何だ?」
「うーん、俺にもよくわからんが・・・」
「そのせいれいって言うのはヒドイの! ダメなの! サトルにいきなり・・・ムぐ!」
俺は振り向いて興奮気味のサリナの口を押さえて黙らせた。余計な情報は与えないに限るからだ。
「いずれにせよ、敵じゃないと思うんだよ。言葉通り精霊ならアシーネ様の使いだろう」
「アシーネ様の使い・・・、ふん、俺にも分らんがお前がそういうならそうなのかもな。それで、どうするんだ?」
―どうするのか? ・・・精霊を信じるしかないと思うようになっていた。
「ミーシャ達のいる海岸に戻ろう。ここに居ても俺達にできることは無いからな」
「そうか、わかった。確かに何もできないな」
「えー! 放っておくの?」
サリナは俺と違って精霊を全く信じていないから、不満だらけでむくれている。
「じゃあ、何かできることがあるか?」
「んーと、この神殿を吹き飛ばしてみようか?」
「この神殿からしか戻れないとしたら、ママさん達はどうなる?」
「・・・だめか。じゃあ、えーっと・・・、ここで待つっていうのは?」
「それはアリだな。お前ひとりで大丈夫か?」
「えっ!? 一人なの? サトルは・・・」
「俺はミーシャ達のところに戻るよ。ここに居てもおそらく何もできない。それに何回も言うが敵だとは思えないんだよ」
「んーーー! でも、あの人は嫌いなの!」
「俺も別に好きじゃないけどな、で、一人でここに居るのか?」
「一緒に戻る!」
結局3人で海岸に戻って、ミーシャ達に何があったかを伝えた。
「精霊・・・、そう言っていたのか?」
「そうだ、ミーシャは精霊を知っているのか」
「われらの森には風の精霊がいる。私には見聞きできないが、長老は会うことが出来るそうだ。それに、水の国の女王が言っていたではないか、お前を風の精霊に引き合わせろと」
「そうだったな、そんな話だったような・・・」
「精霊なら敵であるはずが無い。信じても良いだろう。それに、話を聞く限りでは何ができる訳でもないからな」
「でも、ミーシャ!その精霊はサトルに・・・ムグゥ!」
俺はおしゃべりなちびっ娘の口を再度封じた。
「どうした、精霊に何かされたのか?」
「いや、ちょっと人懐っこい精霊らしくて、勇者のことが好きなんだってさ」
「そうか・・・、勇者が好きなのか」
ミーシャは複雑な表情を浮かべたが、それ以上は何も言わなかった。あたりはすっかり暗くなってきたので、照明をつけて明るくしてから夕食をみんなで食べた。昨日の続きで海鮮バーベキューをサリナが用意し、俺はヒラメの天ぷらをミーシャと一緒に山盛り作った。ミーシャに天ぷらの揚げ方を教えていると、新婚気分が味わえてママさんたちのことを少しだけ忘れることが出来た。
夕食後はリカルドも呼んで全員で花火をすることにした。サリナ達が不安になっっているのを忘れさせてやろうと思ったのだ。綺麗な海岸にゴミを出すのが嫌だったから、ロケット花火のような飛んでいく花火は自重して、手持ちのものだけを用意する。
「じゃあ見ていろよ、ここに火をつけると・・・」
「「「「うわぁー!!!」」」
花火の先から飛び散る火の光を見て全員が驚きの声を上げている。
「さ、サトル! それは何が出ているの?」
「小さな火がたくさん出ているんだよ。色が違うのは燃えている素材が違うからだ」
「すごーい!! 綺麗!!」
「ああ、綺麗だな。よし、サリナお前がこれを持て、そして・・・」
「うわー! サリナのも燃えた! 凄い!すごい!」
サリナに渡した花火に俺の花火で火をつけると勢いよく火が付いた。
「じゃあ、エルとアナも手に持てよ、サリナに火をつけてもらえ」
「はーい!」
エルとアナ、そして残りのみんなにも花火を手渡して、それぞれが火をつけ始めた。初めて見る花火の色は刺激的だったようだ。箱にいれて大量に用意していたが、あたりが火薬臭くなっても、みんな夢中で次々に火をつけている。リカルドも飽きることなく花火を見て、考え込んでいた。
「サトル君、これを何本か分けてもらって良いかな」
「良いですよ、火の近くには置かないでくださいね」
「ああ、ああ、判った。火の傍はダメなんだな。うんうん、ありがとう」
リカルドの事だから、どうせ分解して調べる気なのだろうと思ったが、自己責任でやってもらおう。
使い終わった花火は水を入れたバケツに入れさせたが、あっという間にバケツがいっぱいになる、空にしてもさらにいっぱいに・・・、少女たちは取りつかれたように同じ種類の花火を楽しんでいる。暗い中で花火の光が頬を照らして、笑顔を輝かせている。
―しまったな、浴衣っていう選択肢もあったか・・・、だが、帯の結び方が・・・、まあ、アロハにキュロットで我慢するか・・・。
せっかくなので、それぞれが花火を持っているところを写真に撮っておいた。みんなは手持ち花火だけでも十分なようだが、俺には刺激が足りなかったので、地面に置く噴射型の花火に火をつけた。
「「「ウワー!!」」」
「地面から火が出た! すごーい!」
人生で初めての経験というのは何事も感動的なのだろう、俺は何とも思わないがみんな目を輝かせて、花火の周りに集まってきた。
「サトル、花火の火はあんまり熱くないんだね」
「ああ、熱くないけど、人には向けるなよ。危ないからな。エルとアナにも言い聞かせてくれ」
「うん、わかった・・・、あれ? 消えちゃった?」
「ああ、これは1分間だけ火が出るんだ」
「ふーん、そっか。もう終わり?」
「いや、これからだな・・・」
俺は噴出花火を浜に沿って並べて次々に火をつけた。
「わーい! 綺麗に光の柱が並んでる!」
地面に並んだ10本の花火をみて、エルとアナが飛び上がって喜んでいる。サリナも目を輝かせて花火に見とれている。花火に夢中になっていれば、ママさんの事も少しは忘れられるだろう。俺は精霊を信じてはいるものの、母親と離れて暮らす時間が長かったのだから、またいなくなってサリナは不安になっているはずだった。
「みんな、楽しんでいるようだね」
「ああ、リンネはもういいのか?」
「あたしはみんなが楽しそうにしているところを見ているだけで十分さ・・・、いつか絵に描いてみるよ」
「そうか、だったら俺が撮った写真を見て描けばいいよ」
「写真? それは?」
「これだよ」
俺はデジタル一眼レフの画面を見せて、さっき撮った写真を見せた。
「何だい!? これは・・・、絵なのかい? でも、そのまんまじゃないか!?」
「絵とは違って、その時の目に見える状態を映すことができるんだよ」
「こ、こんなのがあったら絵なんて要らないだろ?」
「いや、絵と写真は違うからな。絵は人の手で書くから価値があるんだよ。普通の写真なら誰が撮ってもそんなに変わらない。絵は描く人によって全然違うだろ?」
「そうだけど、こんなに上手に描ける人間はいないよ・・・」
「絵は正確に書けば良いってもんでもないんじゃないかな?むしろ、実物と少し違うから価値があるんだよ」
「そうなのかい? いや・・・、でも・・・、うーん・・・」
初めて写真を見たリンネには理解の範疇を超えていたようだ。“正確に描くこと”が絵を描く目的なら写真を超えることは不可能だろう。リンネの創作意欲を奪う事にならなければ良いのだが。
「俺の世界の画家でも写真を参考にして絵を描く人もいるよ。だけど、絵は自分の目で見たものを表現するのが大事なんじゃないかな?」
「自分の目でかい? そうだね、判ったよ。その写真とやらは使わずにしっかりとこの目で見ておくことにするさ・・・、みんなの楽しそうな笑顔を覚えておくよ」
そうだ、ずっと一緒に居られるわけではない。俺も写真だけでなく、みんなの笑顔を覚えておかないと・・・。
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