227 / 343
Ⅱ‐66 勇者の神殿
しおりを挟む
■火の国の南海岸
ショーイ達が獣人の村へ向かって10分ほどで、ミーシャ一人が凄い勢いで戻ってきた。良くないことがあったのだろう。息も切らさずに俺の前に戻ってきたミーシャの表情は険しい。
「どうした? ママさんたちは?」
「いなくなった・・・、獣人の長老たちはそう言って、取り乱している」
「いなくなったって、何処でいなくなったんだ?」
ミーシャが聞いた話では勇者の神殿に長老たちと一緒に行って、ママさんとハンスが二人で入ったとたんに神殿が消えた・・・ということらしい。
―神殿が消える・・・?
「それで、ショーイは?」
「うん、念のため獣人が逃げないように見張っている。万が一、嘘と言う可能性もあるからな。それで、お前を呼んで来いと言っている」
「わかった。じゃあ、サリナ。お前も来いよ。ミーシャはここでみんなを守ってやってくれ、念のために色々出しておこう。リンネ、新しいのも頼むよ」
「ああ、良いよ・・・って、何だい! そのデカいのは!?」
俺はリンネの練習を兼ねて砂浜にティラノザウルスを大小二つ出して、その周りに黒虎を並べて置いた。
「この大きいのはティラノだ。戦力としては最強だから、仲良くなれるようにしてくれよ」
「ふぅーん、わかったよ。しかし、デカい歯だねぇ・・・、あたしの頭より大きいよ」
「じゃあ、ミーシャ。エルとアナ、ついでにリカルドを頼んだぞ」
「任せておけ」
俺とサリナは小走りに砂浜を走り、歩き、息を切らせて獣人の村へたどり着いた。近くで見ると丸太の柵はところどころ腐ったり壊れたりして、今は機能していないようだ。柵沿いに進むと、幅の狭い入り口があったので中に入るとショーイと獣人たちが集まっていた。
「おお! 勇者様! よくぞお越しくださいました。ま、マリアンヌ様が!」
「話は聞きましたが、勇者の神殿はどこにあったのですか?」
「森を20分ほど歩いたところです。お二人が中に入ると扉が勝手に閉じて、突然消えたのです」
長老のジルはかなり慌てている。芝居のようには見えないが・・・、何とも言えないな。
「じゃあ、そこに連れて行ってください」
「ええ、ええ、参りましょう」
ジルと二人の獣人を先頭に村を出て、森の中へと入って行った。森の中は開墾された後に雑草が生えているのだろう。道は無いが歩きにくいほどではなかった。15分ほど進んだところでジルが大声を上げた。
「なんと!? 神殿が戻ってきています!」
ジルが指し示す方向を見ると、確かに白亜の建物が木々の間から見えている。
本当に消えていたのか?俺の中ではジルたちへの疑念が膨らんできたので周囲を警戒したが、ショーイも同じことを考えていたのだろう。素早くあたりを見回して、右手は刀にかかっている。だが、待ち伏せされることもなく神殿の前にたどり着くと、ジルたちはその場で神殿に向かって平伏した。
「ああ、良かった。無事に戻ってきてくださった」
「あの中に入って行ったんですよね? 消えたって言うのは飛んでいく感じなんですか?」
「飛んで・・・?いえ、文字通り目の前から消えたのです。勇者様の神殿は勇者様が入ると消えてどこかに行くと言い伝えられていますが、実際に消えたのを見るのは初めてです」
「・・・」
この世界なら何があってもおかしくないが・・・、この目の前の大きな建物が消える・・・のか?それよりも、中にママさんとハンスがいるのか? 俺が神殿に近づくのを躊躇いながら考えていると、神殿の扉が突然開いた!だが、誰も出てこない。
「ショーイ、後ろを頼んだ」
「ああ、任せろ」
俺は、サブマシンガンを片手に扉の外から神殿の中を伺った。神殿はテニスコートぐらいの広さだ。中は綺麗な装飾の柱が壁と天井を支える構造で、両側の壁の下には水路があり水が流れている。突き当りには大きな背もたれのある赤い布で包まれた椅子だけがある。見た感じ、玉座って感じで王様の部屋のように感じたが、中には誰もいない。
「サトル、お母さんは居るの?」
「いや、誰もいないな」
「そうなんだ・・・、どこかな?」
「さあ、俺にはさっぱり・・・」
―勇者よ、神殿に入りなさい。
「! サリナ! 今の声聞こえたか?」
「声? なんの声?」
俺の頭の中に突然語り掛けてくる奴がいる。
―早く、長く待ったのだから、神殿に入って・・・
「お前は誰だ?マリアンヌさんをどこにやったんだ?」
「サトル? 誰と話してるの?」
―ふふ、前の勇者の一族は神の庭に居ますよ。さあ、早く、あなたも・・・
俺の頭の中だけに響く声なのだろう、サリナは俺が変になったと思っているようだが、女性の柔らかい声が俺を神殿の中に誘っている。明らかに胡散臭いのだが、不思議なことに俺は入っても良いと思い始めていた。
「ショーイ、お前はあの神殿から敵意のようなものを感じるか?」
「・・・いや、敵意は感じられないな。それどころか、なにか懐かしいような温かさを感じる」
「そうか・・・、じゃあ、俺とサリナが入るからお前は外で見張っておいてくれ、俺達が戻れなかったら、後のみんなを頼むぞ」
「待て! 俺も一緒のほうが良いんじゃないか?それか、サリナに残ってもらって・・・」
「ダメ! サトルとはサリナが一緒に行くの! ショーイはここでお留守番!」
「留守番と言うより、ショーイはこの扉が閉じないように外で見張っておいてほしいんだよ」
「ああ、そうか。わかったよ。だが、気をつけろよ。マリアンヌさんがここから消えたなら何か仕掛けがあるはずだ」
「そうだな、さっきも扉が勝手に開いたが、中には誰もいないし、ばね仕掛けもない。仕掛けというよりは、何かの力が働いているのは間違いない」
―問題はその力が敵か、それとも味方か・・・
俺はヘルメットやタクティカルベスト等の装備を整えてから、神殿に足を踏み入れた。中には正面の立派な椅子以外は何もない、両側の水路をきれいな水が流れているのが見える。サリナも自発的に炎のロッドをもって、俺の後へ続いた。ショーイはサリナの後ろで扉が閉まらないように体を入れた・・・。
―バーン!
激しい音ともに扉が閉まり、俺が駆け寄った時には押しても引いてもびくともしない。いきなり閉じ込められてしまった。
―ショーイ! 全然警戒できてないじゃん!
「さ、サトル! あそこ!」
「あぁ・・・!?」
振り返ってサリナの指さす方向を見ると、さっきまで誰もいなかった玉座に女性が…全裸の女性が座っていた。
§
ショーイは扉が閉まらない位置に立ったと思った瞬間に強烈な力で弾き飛ばされた。あまりの速さで全く反応することが出来なかった。受け身をとりながら神殿を見ていたが、忽然と神殿は消えた。左腕の痛みをこらえて起き上がると神殿があった場所には確かに建物があった跡が見える。
「おい! 神殿は?どうなったんだ!?」
「わ、判りません! これはさっきと同じで・・・、突然消えたのです・・・、勇者様・・・」
獣人の長老たちも呆然としている。油断した・・・いや、油断と言うよりは甘く考えていたのだろう。あんな人外の力が使われる神殿を外から抑えることなどできる筈が無かったのだ。
―まずいな・・・、闇の力とは違うはずだが・・・、サトルとサリナが消えた・・・、ミーシャが怒るだろうな・・・。
ショーイはキャンプ地に戻らずに、ここでしばらく様子を見ることに決めた。
―さっきも戻ってきたって言うしな、また、戻ってくるかも・・・。
ショーイ達が獣人の村へ向かって10分ほどで、ミーシャ一人が凄い勢いで戻ってきた。良くないことがあったのだろう。息も切らさずに俺の前に戻ってきたミーシャの表情は険しい。
「どうした? ママさんたちは?」
「いなくなった・・・、獣人の長老たちはそう言って、取り乱している」
「いなくなったって、何処でいなくなったんだ?」
ミーシャが聞いた話では勇者の神殿に長老たちと一緒に行って、ママさんとハンスが二人で入ったとたんに神殿が消えた・・・ということらしい。
―神殿が消える・・・?
「それで、ショーイは?」
「うん、念のため獣人が逃げないように見張っている。万が一、嘘と言う可能性もあるからな。それで、お前を呼んで来いと言っている」
「わかった。じゃあ、サリナ。お前も来いよ。ミーシャはここでみんなを守ってやってくれ、念のために色々出しておこう。リンネ、新しいのも頼むよ」
「ああ、良いよ・・・って、何だい! そのデカいのは!?」
俺はリンネの練習を兼ねて砂浜にティラノザウルスを大小二つ出して、その周りに黒虎を並べて置いた。
「この大きいのはティラノだ。戦力としては最強だから、仲良くなれるようにしてくれよ」
「ふぅーん、わかったよ。しかし、デカい歯だねぇ・・・、あたしの頭より大きいよ」
「じゃあ、ミーシャ。エルとアナ、ついでにリカルドを頼んだぞ」
「任せておけ」
俺とサリナは小走りに砂浜を走り、歩き、息を切らせて獣人の村へたどり着いた。近くで見ると丸太の柵はところどころ腐ったり壊れたりして、今は機能していないようだ。柵沿いに進むと、幅の狭い入り口があったので中に入るとショーイと獣人たちが集まっていた。
「おお! 勇者様! よくぞお越しくださいました。ま、マリアンヌ様が!」
「話は聞きましたが、勇者の神殿はどこにあったのですか?」
「森を20分ほど歩いたところです。お二人が中に入ると扉が勝手に閉じて、突然消えたのです」
長老のジルはかなり慌てている。芝居のようには見えないが・・・、何とも言えないな。
「じゃあ、そこに連れて行ってください」
「ええ、ええ、参りましょう」
ジルと二人の獣人を先頭に村を出て、森の中へと入って行った。森の中は開墾された後に雑草が生えているのだろう。道は無いが歩きにくいほどではなかった。15分ほど進んだところでジルが大声を上げた。
「なんと!? 神殿が戻ってきています!」
ジルが指し示す方向を見ると、確かに白亜の建物が木々の間から見えている。
本当に消えていたのか?俺の中ではジルたちへの疑念が膨らんできたので周囲を警戒したが、ショーイも同じことを考えていたのだろう。素早くあたりを見回して、右手は刀にかかっている。だが、待ち伏せされることもなく神殿の前にたどり着くと、ジルたちはその場で神殿に向かって平伏した。
「ああ、良かった。無事に戻ってきてくださった」
「あの中に入って行ったんですよね? 消えたって言うのは飛んでいく感じなんですか?」
「飛んで・・・?いえ、文字通り目の前から消えたのです。勇者様の神殿は勇者様が入ると消えてどこかに行くと言い伝えられていますが、実際に消えたのを見るのは初めてです」
「・・・」
この世界なら何があってもおかしくないが・・・、この目の前の大きな建物が消える・・・のか?それよりも、中にママさんとハンスがいるのか? 俺が神殿に近づくのを躊躇いながら考えていると、神殿の扉が突然開いた!だが、誰も出てこない。
「ショーイ、後ろを頼んだ」
「ああ、任せろ」
俺は、サブマシンガンを片手に扉の外から神殿の中を伺った。神殿はテニスコートぐらいの広さだ。中は綺麗な装飾の柱が壁と天井を支える構造で、両側の壁の下には水路があり水が流れている。突き当りには大きな背もたれのある赤い布で包まれた椅子だけがある。見た感じ、玉座って感じで王様の部屋のように感じたが、中には誰もいない。
「サトル、お母さんは居るの?」
「いや、誰もいないな」
「そうなんだ・・・、どこかな?」
「さあ、俺にはさっぱり・・・」
―勇者よ、神殿に入りなさい。
「! サリナ! 今の声聞こえたか?」
「声? なんの声?」
俺の頭の中に突然語り掛けてくる奴がいる。
―早く、長く待ったのだから、神殿に入って・・・
「お前は誰だ?マリアンヌさんをどこにやったんだ?」
「サトル? 誰と話してるの?」
―ふふ、前の勇者の一族は神の庭に居ますよ。さあ、早く、あなたも・・・
俺の頭の中だけに響く声なのだろう、サリナは俺が変になったと思っているようだが、女性の柔らかい声が俺を神殿の中に誘っている。明らかに胡散臭いのだが、不思議なことに俺は入っても良いと思い始めていた。
「ショーイ、お前はあの神殿から敵意のようなものを感じるか?」
「・・・いや、敵意は感じられないな。それどころか、なにか懐かしいような温かさを感じる」
「そうか・・・、じゃあ、俺とサリナが入るからお前は外で見張っておいてくれ、俺達が戻れなかったら、後のみんなを頼むぞ」
「待て! 俺も一緒のほうが良いんじゃないか?それか、サリナに残ってもらって・・・」
「ダメ! サトルとはサリナが一緒に行くの! ショーイはここでお留守番!」
「留守番と言うより、ショーイはこの扉が閉じないように外で見張っておいてほしいんだよ」
「ああ、そうか。わかったよ。だが、気をつけろよ。マリアンヌさんがここから消えたなら何か仕掛けがあるはずだ」
「そうだな、さっきも扉が勝手に開いたが、中には誰もいないし、ばね仕掛けもない。仕掛けというよりは、何かの力が働いているのは間違いない」
―問題はその力が敵か、それとも味方か・・・
俺はヘルメットやタクティカルベスト等の装備を整えてから、神殿に足を踏み入れた。中には正面の立派な椅子以外は何もない、両側の水路をきれいな水が流れているのが見える。サリナも自発的に炎のロッドをもって、俺の後へ続いた。ショーイはサリナの後ろで扉が閉まらないように体を入れた・・・。
―バーン!
激しい音ともに扉が閉まり、俺が駆け寄った時には押しても引いてもびくともしない。いきなり閉じ込められてしまった。
―ショーイ! 全然警戒できてないじゃん!
「さ、サトル! あそこ!」
「あぁ・・・!?」
振り返ってサリナの指さす方向を見ると、さっきまで誰もいなかった玉座に女性が…全裸の女性が座っていた。
§
ショーイは扉が閉まらない位置に立ったと思った瞬間に強烈な力で弾き飛ばされた。あまりの速さで全く反応することが出来なかった。受け身をとりながら神殿を見ていたが、忽然と神殿は消えた。左腕の痛みをこらえて起き上がると神殿があった場所には確かに建物があった跡が見える。
「おい! 神殿は?どうなったんだ!?」
「わ、判りません! これはさっきと同じで・・・、突然消えたのです・・・、勇者様・・・」
獣人の長老たちも呆然としている。油断した・・・いや、油断と言うよりは甘く考えていたのだろう。あんな人外の力が使われる神殿を外から抑えることなどできる筈が無かったのだ。
―まずいな・・・、闇の力とは違うはずだが・・・、サトルとサリナが消えた・・・、ミーシャが怒るだろうな・・・。
ショーイはキャンプ地に戻らずに、ここでしばらく様子を見ることに決めた。
―さっきも戻ってきたって言うしな、また、戻ってくるかも・・・。
0
お気に入りに追加
909
あなたにおすすめの小説
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
おおぅ、神よ……ここからってマジですか?
夢限
ファンタジー
俺こと高良雄星は39歳の一見すると普通の日本人だったが、実際は違った。
人見知りやトラウマなどが原因で、友人も恋人もいない、孤独だった。
そんな俺は、突如病に倒れ死亡。
次に気が付いたときそこには神様がいた。
どうやら、異世界転生ができるらしい。
よーし、今度こそまっとうに生きてやるぞー。
……なんて、思っていた時が、ありました。
なんで、奴隷スタートなんだよ。
最底辺過ぎる。
そんな俺の新たな人生が始まったわけだが、問題があった。
それは、新たな俺には名前がない。
そこで、知っている人に聞きに行ったり、復讐したり。
それから、旅に出て生涯の友と出会い、恩を返したりと。
まぁ、いろいろやってみようと思う。
これは、そんな俺の新たな人生の物語だ。
とあるオタが勇者召喚に巻き込まれた件~イレギュラーバグチートスキルで異世界漫遊~
剣伎 竜星
ファンタジー
仕事の修羅場を乗り越えて、徹夜明けもなんのその、年2回ある有○の戦場を駆けた夏。長期休暇を取得し、自宅に引きこもって戦利品を堪能すべく、帰宅の途上で食材を購入して後はただ帰るだけだった。しかし、学生4人組とすれ違ったと思ったら、俺はスマホの電波が届かない中世ヨーロッパと思しき建築物の複雑な幾何学模様の上にいた。学生4人組とともに。やってきた召喚者と思しき王女様達の魔族侵略の話を聞いて、俺は察した。これあかん系異世界勇者召喚だと。しかも、どうやら肝心の勇者は学生4人組みの方で俺は巻き込まれた一般人らしい。【鑑定】や【空間収納】といった鉄板スキルを保有して、とんでもないバグと思えるチートスキルいるが、違うらしい。そして、安定の「元の世界に帰る方法」は不明→絶望的な難易度。勇者系の称号がないとわかると王女達は掌返しをして俺を奴隷扱いするのは必至。1人を除いて学生共も俺を馬鹿にしだしたので俺は迷惑料を(強制的に)もらって早々に国を脱出し、この異世界をチートスキルを駆使して漫遊することにした。※10話前後までスタート地点の王城での話になります。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
平民として生まれた男、努力でスキルと魔法が使える様になる。〜イージーな世界に生まれ変わった。
モンド
ファンタジー
1人の男が異世界に転生した。
日本に住んでいた頃の記憶を持ったまま、男は前世でサラリーマンとして長年働いてきた経験から。
今度生まれ変われるなら、自由に旅をしながら生きてみたいと思い描いていたのだ。
そんな彼が、15歳の成人の儀式の際に過去の記憶を思い出して旅立つことにした。
特に使命や野心のない男は、好きなように生きることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる