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Ⅱ‐50 人買いの村2
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■ルッツの村
「ガぁー!! 痛い、痛い! 何をした」
村長は俺のグロックで撃ち抜かれた左肩を抑えて椅子から崩れ落ちた。横の女はテーブルの下に隠れこんでいる。立ち位置を変えてゆっくりと村長に近づきながら、もう一度同じ質問をした。
「で、早く教えろ。娘たちはどこにいるんだ?」
「知らない! なんのことだか判らん!」
かなりの痛みだというのに村長はしぶとかった。よほど黒い死人達が怖いのかもしれない。
「あんたは村長の奥さんか? あんたも知っているんだろ?痛い目には合わさないから、教えてくれよ」
しゃがみこんでテーブルの下にをのぞき込んで話しかけると、震える女は床を見たまますぐに返事をしてきた。
「井戸の正面の小道を行くと畑になります。その畑の向こうに崖があってその手前に大きな小屋がありますので・・・、そこに」
「な、なんで言うんだ! こ、殺されるぞ!」
村長は肩を抑えながら興奮して怒っているが、奥さん(?)は床を見たままだった。
「そう、ありがとう。じゃあ・・・」
―グぅー!
すぐに村長へスタンガンをお見舞いしてから手錠とダクトテープで縛り上げた。念のため、村長の奥さんも村長の手錠につなぐ形で手錠をかけておく。奥さんは俯いたままだが、見えている首筋の感じだと、かなり若い女性のようだった。村長は50は過ぎているように見えたのだが・・・、愛人なのか?まあ、関係ない話だと思いなおして家を出た。奥さんが言う井戸から続く小道を進むと畑にぶつかり、その向こうに崖があるのが見えてきた。畑の中からは男たちの苦鳴が聞こえてくる。
―足が足が千切れる! は、放せ! チクショウ!
たっぷりと黒虎に可愛がってもらっているのだろうが、殺すほどのこともないだろう。
「黒虎、そのぐらいで良いからこっちに来い」
リンネの話を思い出して、試しに黒虎を呼んでみるとすぐに2匹の黒虎が畑から俺の目の前に飛んできた、
―オオー! これは感動だな! これなら・・・
「よし、向こうにある小屋へ行って敵がいないか見て来てくれ。敵がいたら、襲い掛かってくれ」
黒虎たちは頷きもせずに、身を翻して闇の中を小屋のほうへと向かって行った。これなら、番犬よりもはるかに優秀だ。黒虎に続いて俺達も畑の中を崖の方向に向かって追いかけていく。
■イースタンの屋敷
イースタンは屋敷に戻るとすぐにユーリをベッドに運んで寝かしつけた。というよりも、ユーリはほとんど寝たままの状態だった。
「お兄ちゃん、ユーリは大丈夫なのかな?」
「わからないな。何かの術だと母上は言っていたが、確かなことはな・・・」
「ふーん、そっか。早く良くなるといいね」
ハンス達三人は応接間で車から降ろしたサンドイッチを食べながら話していた。時刻は23時を回ったところだが、満足な食事をとっていなかった3人は大量にあるサンドイッチを次々に頬張っていた。
「それで、俺達は明日どうするんだ?」
「うむ、ここで待つのが正しいのだろうが・・・」
「が? どうした、お前に何か考えがあるのか?」
少し考えこんだハンスをショーイが興味深そうな表情で覗き込んだ。
「うむ、お前が車で追い払った“殺気”だが、何かの魔法か呪術のたぐいだろう。そうなると、サトル殿達にも何か仕掛けられているのではないかと思ってな・・・」
「サトルが危ないの!? じゃあ、今から行こうよ!」
「今からは無理だろう。お前も疲れている。無理をすると却って迷惑をかけることになりかねない。だから、明朝早くにここを発つのがいいだろう」
「サリナは今からでも大丈夫だよ! 危ないなら早くいかなきゃ!」
「ダメだ、お前は早く寝なさい。そして、夜が明けたらショーイと二人で西へ戻るのだ」
「お兄ちゃんは行かないの?」
「ああ、私はここでユーリ殿の様子を見ておく、ショーイが感じた“殺気”が戻ってくるかも知れんからな」
「・・・大丈夫?」
「ああ、備えもしておくから大丈夫だ」
「そっか。じゃあ、これを早く食べて、早く寝て、明日は早くここを出る!ショーイも寝坊しないでね!」
「ああ、お前こそな・・・、それよりサリナ・・・」
「何?」
「寝る前にそんなに食うと太るぞ」
「!?」
■ルッツの村
リウは小屋の中で二匹の獣人を眠り薬で眠らせてから影人形たちに抱えさせた。刺された肩からは血とともに気力が流れ出ていき、影の呪法を使う力も落ちていたが、何とか影人形の形を維持し思うように操れた。
―操れるとして、残り1体が限界だろう・・・
リウは影人形を連れて、小屋から外に出て崖伝いに森へ向かった。暗い畑のほうからは、手下たちの悲鳴が聞こえている。それなりの手練れが周りに居たはずだが、全く役に立たなかったようだ。それでも、多少の時間稼ぎにはなったと思い、力が抜けていく体を無理に動かして暗い森の中へ静かに入っていった。
森の中はさらに濃い暗闇が支配している。木々の間から入る月明かり程度では、影人形を見極めることもできない。抱えられている獣人たちは宙を飛んでいるかのように森を進んでいたが、突然リウの右足がいきなり重たくなり、前方へつんのめった。足元を見ると、巨大な何かが黄色い目を光らせてリウの太ももに食らいついている。
―これは!? こいつも死んでいるのか?
足元に食らいついている獣からは全くと言っていいほど生き物の気配が感じられなかった。獣固有の身のこなしで、音もさせずに生き物の気配もないまま忍び寄られるとは・・・、死者であるリウ達は生者の気配には極めて敏感だったから、畑から近寄ってくる人の気配はすぐに感じていたが、距離は十分に離れていたはずだ。
「放せ! 放さねば、この獣人を殺すぞ!」
無駄とは思いながらリウは影人形が抱える獣人の娘たちを足元の魔獣に向けさせた。驚いたことに、すぐに魔獣は足から離れて行き、もう一頭の魔獣と2匹でリウ達囲み円を描くようにゆっくりと回り始めた。
―言葉が通じる?それに、意味を解したのか!?
リウは襲ってこないと判断して、魔獣の囲みを無視してさらに森の奥へと走り始めた。影人形は後ろから2体で遅れずについてこさせた。だが、3メートル進んだところで自分の頭がはじけ飛んだのが分かった。それでも、頭が半分欠けたまま奥に向かって、走り続ける。何かが頭にぶつかったようだが、死人であるリウの動きを止めるものではなかった。片目にはなったが、前も見えるし足は動くのだ。
だが、そのまま走り続けると、突然両足に衝撃を受けて地面に体が投げ出された。必死で起き上がって足を見ると、膝から下が砕けて動かなくなっている。
―クゥツ!
「何かは知らんが、これ以上手出しをすれば獣人たちを殺すぞ!」
影人形に持たせた山刀を獣人の首元にあてさせて、見えない敵に向かって大きな声を上げた。その間に必死で壊れた自分の体を復活させながら最後の影を自分の足元に忍ばせておく。
「もう、あきらめろよ。動けないんだろ?だが、痛そうでもないし・・・、お前も死人なんだな?」
暗い森の中から男の声が聞こえてきた。足元の影は静かに這っていき、声のほうへと進む。
「それ以上近寄ると、獣人の首が胴から離れるぞ!」
「・・・」
男は黙って立ち止まったようだ。脅しで男の声の主を足止めしつつ、潜ませた影が近寄らせる。あと少しで・・・。
―ピシ! ピシィ!
暗闇の中で硬い音が突然響いた。リウが影人形を振り返ると月明かりの中で影法師が何かに包まれて動けなくなっているのが見えた。
―!? あれは氷か!?
実体を持つ影人形は氷で包まれて完全に動けなくなっていた。
―くそっ! 早く、相手の元に!
リウが最後の力を振り絞って、地を這う影で襲い掛からせようとしたのと同時に見えている景色が上下さかさまになり、回転しはじめた。
―これは何が!?
影人形を氷漬けにしたのはマリアンヌだった。エルとアナを抱える影人形が動けなくなったのを確認すると、すぐに風魔法で地面に転がる死人の首と手足と胴体を切り離した。切り離された首は力なく地面を転がっていき、リウに見えていた世界は回転していく。
それでも、リウは自らの目を閉じて最後に操る影に意識を集中させ、影を通じて見えた若い男に襲い掛かった。地を這う影は地面から大きな幕のようなって襲い掛かり、男のすべてを暗闇で包み込んだ。
「サトル!」
森の中で若い女の大きな声が聞こえたが、影に包まれた男には届くはずもない。暗黒の世界で空気もなく、じきに息絶えるのだ。リウは自らも逃げられないとは思ったが、刺し違えて勇者一行の一人でも葬れたことに満足を覚えていた。
「ガぁー!! 痛い、痛い! 何をした」
村長は俺のグロックで撃ち抜かれた左肩を抑えて椅子から崩れ落ちた。横の女はテーブルの下に隠れこんでいる。立ち位置を変えてゆっくりと村長に近づきながら、もう一度同じ質問をした。
「で、早く教えろ。娘たちはどこにいるんだ?」
「知らない! なんのことだか判らん!」
かなりの痛みだというのに村長はしぶとかった。よほど黒い死人達が怖いのかもしれない。
「あんたは村長の奥さんか? あんたも知っているんだろ?痛い目には合わさないから、教えてくれよ」
しゃがみこんでテーブルの下にをのぞき込んで話しかけると、震える女は床を見たまますぐに返事をしてきた。
「井戸の正面の小道を行くと畑になります。その畑の向こうに崖があってその手前に大きな小屋がありますので・・・、そこに」
「な、なんで言うんだ! こ、殺されるぞ!」
村長は肩を抑えながら興奮して怒っているが、奥さん(?)は床を見たままだった。
「そう、ありがとう。じゃあ・・・」
―グぅー!
すぐに村長へスタンガンをお見舞いしてから手錠とダクトテープで縛り上げた。念のため、村長の奥さんも村長の手錠につなぐ形で手錠をかけておく。奥さんは俯いたままだが、見えている首筋の感じだと、かなり若い女性のようだった。村長は50は過ぎているように見えたのだが・・・、愛人なのか?まあ、関係ない話だと思いなおして家を出た。奥さんが言う井戸から続く小道を進むと畑にぶつかり、その向こうに崖があるのが見えてきた。畑の中からは男たちの苦鳴が聞こえてくる。
―足が足が千切れる! は、放せ! チクショウ!
たっぷりと黒虎に可愛がってもらっているのだろうが、殺すほどのこともないだろう。
「黒虎、そのぐらいで良いからこっちに来い」
リンネの話を思い出して、試しに黒虎を呼んでみるとすぐに2匹の黒虎が畑から俺の目の前に飛んできた、
―オオー! これは感動だな! これなら・・・
「よし、向こうにある小屋へ行って敵がいないか見て来てくれ。敵がいたら、襲い掛かってくれ」
黒虎たちは頷きもせずに、身を翻して闇の中を小屋のほうへと向かって行った。これなら、番犬よりもはるかに優秀だ。黒虎に続いて俺達も畑の中を崖の方向に向かって追いかけていく。
■イースタンの屋敷
イースタンは屋敷に戻るとすぐにユーリをベッドに運んで寝かしつけた。というよりも、ユーリはほとんど寝たままの状態だった。
「お兄ちゃん、ユーリは大丈夫なのかな?」
「わからないな。何かの術だと母上は言っていたが、確かなことはな・・・」
「ふーん、そっか。早く良くなるといいね」
ハンス達三人は応接間で車から降ろしたサンドイッチを食べながら話していた。時刻は23時を回ったところだが、満足な食事をとっていなかった3人は大量にあるサンドイッチを次々に頬張っていた。
「それで、俺達は明日どうするんだ?」
「うむ、ここで待つのが正しいのだろうが・・・」
「が? どうした、お前に何か考えがあるのか?」
少し考えこんだハンスをショーイが興味深そうな表情で覗き込んだ。
「うむ、お前が車で追い払った“殺気”だが、何かの魔法か呪術のたぐいだろう。そうなると、サトル殿達にも何か仕掛けられているのではないかと思ってな・・・」
「サトルが危ないの!? じゃあ、今から行こうよ!」
「今からは無理だろう。お前も疲れている。無理をすると却って迷惑をかけることになりかねない。だから、明朝早くにここを発つのがいいだろう」
「サリナは今からでも大丈夫だよ! 危ないなら早くいかなきゃ!」
「ダメだ、お前は早く寝なさい。そして、夜が明けたらショーイと二人で西へ戻るのだ」
「お兄ちゃんは行かないの?」
「ああ、私はここでユーリ殿の様子を見ておく、ショーイが感じた“殺気”が戻ってくるかも知れんからな」
「・・・大丈夫?」
「ああ、備えもしておくから大丈夫だ」
「そっか。じゃあ、これを早く食べて、早く寝て、明日は早くここを出る!ショーイも寝坊しないでね!」
「ああ、お前こそな・・・、それよりサリナ・・・」
「何?」
「寝る前にそんなに食うと太るぞ」
「!?」
■ルッツの村
リウは小屋の中で二匹の獣人を眠り薬で眠らせてから影人形たちに抱えさせた。刺された肩からは血とともに気力が流れ出ていき、影の呪法を使う力も落ちていたが、何とか影人形の形を維持し思うように操れた。
―操れるとして、残り1体が限界だろう・・・
リウは影人形を連れて、小屋から外に出て崖伝いに森へ向かった。暗い畑のほうからは、手下たちの悲鳴が聞こえている。それなりの手練れが周りに居たはずだが、全く役に立たなかったようだ。それでも、多少の時間稼ぎにはなったと思い、力が抜けていく体を無理に動かして暗い森の中へ静かに入っていった。
森の中はさらに濃い暗闇が支配している。木々の間から入る月明かり程度では、影人形を見極めることもできない。抱えられている獣人たちは宙を飛んでいるかのように森を進んでいたが、突然リウの右足がいきなり重たくなり、前方へつんのめった。足元を見ると、巨大な何かが黄色い目を光らせてリウの太ももに食らいついている。
―これは!? こいつも死んでいるのか?
足元に食らいついている獣からは全くと言っていいほど生き物の気配が感じられなかった。獣固有の身のこなしで、音もさせずに生き物の気配もないまま忍び寄られるとは・・・、死者であるリウ達は生者の気配には極めて敏感だったから、畑から近寄ってくる人の気配はすぐに感じていたが、距離は十分に離れていたはずだ。
「放せ! 放さねば、この獣人を殺すぞ!」
無駄とは思いながらリウは影人形が抱える獣人の娘たちを足元の魔獣に向けさせた。驚いたことに、すぐに魔獣は足から離れて行き、もう一頭の魔獣と2匹でリウ達囲み円を描くようにゆっくりと回り始めた。
―言葉が通じる?それに、意味を解したのか!?
リウは襲ってこないと判断して、魔獣の囲みを無視してさらに森の奥へと走り始めた。影人形は後ろから2体で遅れずについてこさせた。だが、3メートル進んだところで自分の頭がはじけ飛んだのが分かった。それでも、頭が半分欠けたまま奥に向かって、走り続ける。何かが頭にぶつかったようだが、死人であるリウの動きを止めるものではなかった。片目にはなったが、前も見えるし足は動くのだ。
だが、そのまま走り続けると、突然両足に衝撃を受けて地面に体が投げ出された。必死で起き上がって足を見ると、膝から下が砕けて動かなくなっている。
―クゥツ!
「何かは知らんが、これ以上手出しをすれば獣人たちを殺すぞ!」
影人形に持たせた山刀を獣人の首元にあてさせて、見えない敵に向かって大きな声を上げた。その間に必死で壊れた自分の体を復活させながら最後の影を自分の足元に忍ばせておく。
「もう、あきらめろよ。動けないんだろ?だが、痛そうでもないし・・・、お前も死人なんだな?」
暗い森の中から男の声が聞こえてきた。足元の影は静かに這っていき、声のほうへと進む。
「それ以上近寄ると、獣人の首が胴から離れるぞ!」
「・・・」
男は黙って立ち止まったようだ。脅しで男の声の主を足止めしつつ、潜ませた影が近寄らせる。あと少しで・・・。
―ピシ! ピシィ!
暗闇の中で硬い音が突然響いた。リウが影人形を振り返ると月明かりの中で影法師が何かに包まれて動けなくなっているのが見えた。
―!? あれは氷か!?
実体を持つ影人形は氷で包まれて完全に動けなくなっていた。
―くそっ! 早く、相手の元に!
リウが最後の力を振り絞って、地を這う影で襲い掛からせようとしたのと同時に見えている景色が上下さかさまになり、回転しはじめた。
―これは何が!?
影人形を氷漬けにしたのはマリアンヌだった。エルとアナを抱える影人形が動けなくなったのを確認すると、すぐに風魔法で地面に転がる死人の首と手足と胴体を切り離した。切り離された首は力なく地面を転がっていき、リウに見えていた世界は回転していく。
それでも、リウは自らの目を閉じて最後に操る影に意識を集中させ、影を通じて見えた若い男に襲い掛かった。地を這う影は地面から大きな幕のようなって襲い掛かり、男のすべてを暗闇で包み込んだ。
「サトル!」
森の中で若い女の大きな声が聞こえたが、影に包まれた男には届くはずもない。暗黒の世界で空気もなく、じきに息絶えるのだ。リウは自らも逃げられないとは思ったが、刺し違えて勇者一行の一人でも葬れたことに満足を覚えていた。
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