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Ⅱ‐40 戦後処理 2
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■森の国 首都クラウスの西 森の中
リカルドは”不思議ちゃん”らしくない話し方で俺に自分の考えを説明し始めた。
「君の国には魔法がなかったんじゃないのかな?」
「ええ、そうです。俺が魔法を使えるのはこの国に来てからです。そもそも魔法自体が存在しない世界ですから。でも、どうしてリカルドさんがそれを知っているのですか?」
「それは僕が生まれたリーブルにも魔法なんて存在しないからさ。僕が思うには魔法があるのはこのドリーミアだけなんじゃないかと思ってる」
「そうなんですか!?ところでリーブルという国はどこにあるんですか?この国の教会と交流があると聞きましたが」
「リーブルはここから船で東に何日も行ったところにあるんだ。この国の教会と交流があるというか、教会の一部の人と僕たちが繋がっているというか・・・、いずれにせよ、教会の人の助けがなければ僕はこのドリーミアにたどり着くことはできなかったからね」
「教会の助けでこのドリーミアにたどり着いたのですか・・・」
だが、国同士の交易などは無いといママさんが言っていたが?
「ドリーミアからリカルドさん以外にこの国に来ている人はいないのでしょうか?この国と交易は行われていないと聞きましたが」
「うん、たぶん居ないだろうね。この国の外の海は結界で守られているからね。普通に船で旅をしても、迷いの霧の中に入ると元の場所に戻ってしまうんだ」
「じゃあ、リカルドさんはどうやって来たんですか?」
「決まってるじゃないか!魔法だよ!」
「魔法? 空を飛ぶような魔法ですか?」
急にテンションが上がったリカルドはいつもの不思議ちゃんモードに戻った。
「違うよ! 決まった場所にあっという間に移動できる魔法だよ! 昔の教会の偉い人はその魔法であちこちを行き来することが出来たんだ! 凄いだろ!」
―あっという間に? 転移魔法?ゲートのようなものだろうか?そうすると・・・
「じゃあ、リーブルにもその魔法が使える場所があったんですね?」
「そうだよ! 昔、勇者達が立ち寄った時に魔法が使える場所を作ったんだ!」
―勇者がリーブルに? だが、それよりも・・・
「リーブルからこの国に魔法で来たときはどこに着くんですか?」
「あっ! ・・・」
目を輝かせて説明していたリカルドが急に困った顔をして口を閉ざした。
「どうかしたんですか?」
「うん・・・」
おしゃべりなリカルドが口を閉ざしたところを見ると何か都合の悪いことがあるのだろう。
「今の話だけど、誰にも言わないで欲しいんだ。内緒にする約束をしてたから・・・」
「内緒? でも、マリアンヌさんは知っているんでしょ?」
「いや・・・、彼女にも言っていない・・・、だから誰にも言わないで! お願いだから!」
―妻にも言っていないという話を嬉しそうにベラベラと・・・
「ええ、良いですよ。でも、マリアンヌさんにはどうやってここに来たと?」
「教会の人の船に乗って…、嘘じゃないからね!ただ、海を渡ってきたわけではない・・・」
「そうですか。それで、結局ドリーミアのどこに着くんですか?」
「だから・・・、それは話しちゃダメなんだよ・・・」
「じゃあ、話しちゃダメって言っているのは教会の人ですよね?それは教会の誰なんですか?私が直接その人に会って聞いてくれば良いでしょ?」
「うーん・・・、良いのかな・・・」
「じゃあ、マリアンヌさんに聞いて・・・」
「わ、分かったから、マリアンヌには黙っててよ! お願い! 最近、怖いんだよね・・・」
ーそれはアンタの態度が問題やっちゅうねん!
「ええ、もちろん話さないと約束しますよ。それで?」
「うん、僕をこの国に連れてきてくれたのは水の国の女王なんだよ」
「女王?王様ではなくて? それに教会の人ではないのですか?」
―そういえば、エドウィンの町で庭師が女王は良い人って言っていたが、水の国には王様と女王様がいるのか?
「うん、女王。女王は教会でも役職はあるけど。表立って教会の活動を今はしていない」
「で、その女王が内緒にしておけって?」
「うん・・・、連れて行ってやるけど誰にも言ってはいけないって・・・」
「本当に今まで誰にも言っていないんですか?」
「うん! 本当だよ! 今までこんな話をする相手もいなかったし」
―ふむ、本当か? まあ、どっちでも俺には関係ないか・・・
「そう、じゃあ、今度水の国へ行ったときに女王へ会えないか聞いてみることにしてみますよ」
「うん! それがいいと思う! でも・・・、できれば僕から聞いたとは言わないでほしい・・・」
―あんた以外に誰から聞くっちゅうねん! とは思ったが・・・
「ああ、良いですよ。女王が魔法に詳しいとか何とか適当な理由をつけてみますよ」
「本当に! ありがとう!」
―リカルドが言う転移魔法の情報も気になるが他にも知らない魔法があるかもしれない。俺が知っている魔法はこの世界の魔法の一部に過ぎないのだろうか?
「それで話を戻すけど、闇の世界が影の部分って言うのはどういう意味ですか?」
「ああ・・・、そもそも人の世界に魔法があることがやっぱりおかしいんだよ。光の神様の魔法・・・、でもそんな恩恵は人の世界にあってはいけないもの・・・、僕はそんな風に思っているんだ。だから、あってはいけないものを消す力が同じように現れる。まだ見ていない魔竜も闇の世界もどちらもこの世界に光の力があるために現れてくる。だから、闇の世界は光の世界の影の部分と考えているんだ」
―もう一つよくわからんが・・・、光の力に対するカウンターパワーということか?
「じゃあ、この世界に魔法がある限りは闇の力や魔竜も消えないということですか?」
「そうだね、僕はそんな風に考えているよ。たぶん、昔の勇者も同じように考えたんじゃあないかかな?」
「どうして、そんな風に思うんですか?」
「うん、昔の勇者は魔竜を倒すために魔法を次々と作り替えていったけど、結局その魔法をこの世界に広めることはしなかったからね。むしろ、魔法を限られた人にしか使えないようにしたと思う。それは、僕と同じように感じたからじゃないかな?」
「魔法を強くすると闇の力や魔竜も強くなると?」
「そう! その通りだよ! だから、これ以上この世界の魔法を強くしてはいけないって考えたと思うんだ!」
-それで魔法具を隠していたのか!?
リカルドは”不思議ちゃん”らしくない話し方で俺に自分の考えを説明し始めた。
「君の国には魔法がなかったんじゃないのかな?」
「ええ、そうです。俺が魔法を使えるのはこの国に来てからです。そもそも魔法自体が存在しない世界ですから。でも、どうしてリカルドさんがそれを知っているのですか?」
「それは僕が生まれたリーブルにも魔法なんて存在しないからさ。僕が思うには魔法があるのはこのドリーミアだけなんじゃないかと思ってる」
「そうなんですか!?ところでリーブルという国はどこにあるんですか?この国の教会と交流があると聞きましたが」
「リーブルはここから船で東に何日も行ったところにあるんだ。この国の教会と交流があるというか、教会の一部の人と僕たちが繋がっているというか・・・、いずれにせよ、教会の人の助けがなければ僕はこのドリーミアにたどり着くことはできなかったからね」
「教会の助けでこのドリーミアにたどり着いたのですか・・・」
だが、国同士の交易などは無いといママさんが言っていたが?
「ドリーミアからリカルドさん以外にこの国に来ている人はいないのでしょうか?この国と交易は行われていないと聞きましたが」
「うん、たぶん居ないだろうね。この国の外の海は結界で守られているからね。普通に船で旅をしても、迷いの霧の中に入ると元の場所に戻ってしまうんだ」
「じゃあ、リカルドさんはどうやって来たんですか?」
「決まってるじゃないか!魔法だよ!」
「魔法? 空を飛ぶような魔法ですか?」
急にテンションが上がったリカルドはいつもの不思議ちゃんモードに戻った。
「違うよ! 決まった場所にあっという間に移動できる魔法だよ! 昔の教会の偉い人はその魔法であちこちを行き来することが出来たんだ! 凄いだろ!」
―あっという間に? 転移魔法?ゲートのようなものだろうか?そうすると・・・
「じゃあ、リーブルにもその魔法が使える場所があったんですね?」
「そうだよ! 昔、勇者達が立ち寄った時に魔法が使える場所を作ったんだ!」
―勇者がリーブルに? だが、それよりも・・・
「リーブルからこの国に魔法で来たときはどこに着くんですか?」
「あっ! ・・・」
目を輝かせて説明していたリカルドが急に困った顔をして口を閉ざした。
「どうかしたんですか?」
「うん・・・」
おしゃべりなリカルドが口を閉ざしたところを見ると何か都合の悪いことがあるのだろう。
「今の話だけど、誰にも言わないで欲しいんだ。内緒にする約束をしてたから・・・」
「内緒? でも、マリアンヌさんは知っているんでしょ?」
「いや・・・、彼女にも言っていない・・・、だから誰にも言わないで! お願いだから!」
―妻にも言っていないという話を嬉しそうにベラベラと・・・
「ええ、良いですよ。でも、マリアンヌさんにはどうやってここに来たと?」
「教会の人の船に乗って…、嘘じゃないからね!ただ、海を渡ってきたわけではない・・・」
「そうですか。それで、結局ドリーミアのどこに着くんですか?」
「だから・・・、それは話しちゃダメなんだよ・・・」
「じゃあ、話しちゃダメって言っているのは教会の人ですよね?それは教会の誰なんですか?私が直接その人に会って聞いてくれば良いでしょ?」
「うーん・・・、良いのかな・・・」
「じゃあ、マリアンヌさんに聞いて・・・」
「わ、分かったから、マリアンヌには黙っててよ! お願い! 最近、怖いんだよね・・・」
ーそれはアンタの態度が問題やっちゅうねん!
「ええ、もちろん話さないと約束しますよ。それで?」
「うん、僕をこの国に連れてきてくれたのは水の国の女王なんだよ」
「女王?王様ではなくて? それに教会の人ではないのですか?」
―そういえば、エドウィンの町で庭師が女王は良い人って言っていたが、水の国には王様と女王様がいるのか?
「うん、女王。女王は教会でも役職はあるけど。表立って教会の活動を今はしていない」
「で、その女王が内緒にしておけって?」
「うん・・・、連れて行ってやるけど誰にも言ってはいけないって・・・」
「本当に今まで誰にも言っていないんですか?」
「うん! 本当だよ! 今までこんな話をする相手もいなかったし」
―ふむ、本当か? まあ、どっちでも俺には関係ないか・・・
「そう、じゃあ、今度水の国へ行ったときに女王へ会えないか聞いてみることにしてみますよ」
「うん! それがいいと思う! でも・・・、できれば僕から聞いたとは言わないでほしい・・・」
―あんた以外に誰から聞くっちゅうねん! とは思ったが・・・
「ああ、良いですよ。女王が魔法に詳しいとか何とか適当な理由をつけてみますよ」
「本当に! ありがとう!」
―リカルドが言う転移魔法の情報も気になるが他にも知らない魔法があるかもしれない。俺が知っている魔法はこの世界の魔法の一部に過ぎないのだろうか?
「それで話を戻すけど、闇の世界が影の部分って言うのはどういう意味ですか?」
「ああ・・・、そもそも人の世界に魔法があることがやっぱりおかしいんだよ。光の神様の魔法・・・、でもそんな恩恵は人の世界にあってはいけないもの・・・、僕はそんな風に思っているんだ。だから、あってはいけないものを消す力が同じように現れる。まだ見ていない魔竜も闇の世界もどちらもこの世界に光の力があるために現れてくる。だから、闇の世界は光の世界の影の部分と考えているんだ」
―もう一つよくわからんが・・・、光の力に対するカウンターパワーということか?
「じゃあ、この世界に魔法がある限りは闇の力や魔竜も消えないということですか?」
「そうだね、僕はそんな風に考えているよ。たぶん、昔の勇者も同じように考えたんじゃあないかかな?」
「どうして、そんな風に思うんですか?」
「うん、昔の勇者は魔竜を倒すために魔法を次々と作り替えていったけど、結局その魔法をこの世界に広めることはしなかったからね。むしろ、魔法を限られた人にしか使えないようにしたと思う。それは、僕と同じように感じたからじゃないかな?」
「魔法を強くすると闇の力や魔竜も強くなると?」
「そう! その通りだよ! だから、これ以上この世界の魔法を強くしてはいけないって考えたと思うんだ!」
-それで魔法具を隠していたのか!?
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