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Ⅰ-140 王様って・・・
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■風の国の王宮
素っ裸の領主を前面に押し出して、王が居るはずの部屋に入った。吹っ飛んだ扉の両脇には兵士が折り重なって倒れている。埃が舞っている大きな部屋は手前に会議用の大きなテーブルと両脇に二組の応接セット、奥には執務用の机が見えている。机の手前に二人の兵士が剣と楯を持って構えていた。
「お前たちは何者だ!・・・、あ、あなたはマイヤー様ですか!?」
素っ裸の領主を知っている兵士のようだった。
「領主、あれは誰?王様なの?」
「こ、近衛隊の隊長のはずだ」
近衛隊の隊長・・・、王にとって最後の砦なのだろう。
「隊長さん、私は旅の者ですがこの国の王様に話をしに来ました」
「話!? 話をするのに宮殿へ攻め込むとはどういう了見だ!」
「えーっと、あんたじゃダメなんで、王様を出してよ。どうせ、机の後ろにでも隠れているんでしょ?出てこないと、扉みたいに机ごと吹き飛ばすよ」
「ま、待て。王は私だ。これ以上、兵を傷つけるのはやめてくれ」
大きな執務机の向こうから若い男の顔が出てきた。
「あの人が王様で間違いない?」
「間違いない、この国のワグナー王だ」
領主の甥にあたる人物は俺より少し年上ぐらいに見えた。
「じゃあ、あなたが王様ね。抵抗しなければこれ以上は攻撃しない。隊長や他の兵にも剣を捨てるように言って」
「わ、わかった。お前たち、剣を捨てるのだ」
「しかし、陛下・・・」
「良いのだ、お前たちではどうしようもないだろう。後ろにもまだ・・・」
「ク、クゥッ!」
隊長ともう一人の兵士は後ろのラプトルを見て、悔しそうに剣を床へ放り投げた。
「よし、この領主をあんたは知っているのか?」
「もちろんだ、私の叔父上、ライン領主のワグナー殿だ・・・、酷い扱いを・・・」
「酷い?お前はこいつが領内で女を連れ去っているのを知らなかったと言うのか?」
「い、いや、その・・・」
否定しないと言う事は知っていたという事ね。
「こいつのバカ息子達はさらった女を弓で撃って遊んでいたんだぞ!」
「そ、それは知らない。そこまでは・・・」
「なるほど、女を攫う事はお前が認めていたという事だな?」
「違う、私が認めていたわけではない!ただ、先王からの取り決めでライン領には口出しせぬようになっていたのだ・・・」
「へえ、じゃあライン領は風の国ではないのか?領民はこいつらが好き勝手に殺したりしても、お前は何もしないつもりだったのか!」
「それは・・・」
どうも、この王様には当事者意識がかけらも無いようだ。
「お前は王様の役目は何だと思っているんだ?」
「国を発展させて、民を守る・・・」
「ふーん、意外とまともな事をいうんだな。それで、ラインの領民は守られているのか?」
「努力をしていたつもりだ・・・」
「人攫いや人殺しを温かく見守るっていうのがお前の努力なのか?」
「そうではないが、どうしようもなかったのだ・・・」
どうやら、やる気も無いようだ。
「この王宮には兵は何人いるんだ?俺が倒した奴らだけでも50人はいただろう?その気になれば、この馬鹿領主のとこに乗り込んで縛りあげて来ることだってできたはずだ。お前はできたけど何もしていないんだよ!」
「そうはいっても、叔父上にそのようなことは・・・」
根性も実行力も無いようだ。
「やっぱり、お前はダメダメな王だな。だが、安心しろ。俺もそう思ったからライン領は俺の権限で廃止しておいた」
「廃止? それはどういう意味なのだ?」
「こいつの屋敷はもう無くなった。息子達も素っ裸でここに運ばれてくる予定だ。こいつがラインの領主として戻ることは無い。元領主もそれで良いよな?」
「ああ、もちろんだ。何でもお前の言う通りにする」
元領主は聞き分けが非常に良くなっている。全裸の今だけなのかもしれないが・・・
「だから、後はちゃんとお前が王として面倒を見ろよ。出来なかったら、今度はお前を素っ裸にして檻の中に入れてやるからな」
「わ、わかった。私の国として責任を持つ。それで、お前たちの要求は何なのだ?金なのか?」
ポンコツの王様は、全然判って無いようだった。
「いや、なにもいらない。お前が王様の仕事を真面目にすることが俺の要求だ」
「それだけのために、こんなことを!?」
「それだけ? こんなことって・・・、このぐらい大したことないだろう。攫われた娘たちやその家族が受けた苦しみに比べれば・・・、やっぱりお前やお前の家族を攫ってやろうか?それともこの王宮を吹き飛ばそうか?」
「も、申し訳ない。わかった、お前の言う通りに民のために働くことを約束する」
「そうか、それは良かった。そういえば一つだけ頼みがあるんだ」
「なんなのだ?」
「それは・・・」
§
王様との噛み合わない面談を終えて、すっきりしないままハンス達が待つ宿へ向かった。民の苦しみっていうのは、王には判らないものなのだろう。このあたりは現世でも同じかもしれない。宮殿では手榴弾で大けがをしていた兵士とショットガンで目が見えなくなっていた兵士をサリナに治療させた。まあ、飴と鞭って感じだな。近衛隊の隊長と動員された新たな兵は俺達を遠巻きに囲んでいたが、宮殿を出るまで襲ってくる奴はいなかった。
宿でハンス達と合流して、俺がハンスに頼んでいたことの結果を聞いた。今日は3部屋取ることが出来たが、6人で狭い部屋に入ると酸素が薄くなった気がするぐらい圧迫感があった。
「それで、あそこの宿はどうなっていたの?」
「死んだ主人と娘が後を継いでいました。金貨30枚なら売ると言っています」
「そう、じゃあ金貨100枚で買ってよ」
俺は目の前で殺された宿の主人の事が気になっていたので、あの宿を買い取って罪滅ぼしをしたいと思っていた。
「わかりました。それで、あの宿を買ってどうされるのですか?」
「しばらくはあそこを拠点として黒い死人達を狩りにいくつもり」
「拠点ですか・・・、ならばあのような汚い宿でなくとも・・・」
「中は改装する。みんなもしばらくは一緒に居るつもりなのかな?」
「ええ、私とサリナ、ショーイはサトル殿と行動を共にします」
「私も森の国に戻るまでは、お前と一緒に居るつもりだ」
「あたしは、行くところが無いんだからずっと一緒だよ」
リンネの“ずっと”が気になったが、俺にもお願いしたいことがあるのでちょうどいいだろう。
「よし、じゃあ、明日は拠点を回収してギルドに依頼を出しに行こう」
「ああ、黒い死人達に懸賞金をかけるんだ。ここの王様の名前でね」
ポンコツの王でも名前ぐらいは役に立つだろう。
領主の次は犯罪者集団を懲らしめないと。
素っ裸の領主を前面に押し出して、王が居るはずの部屋に入った。吹っ飛んだ扉の両脇には兵士が折り重なって倒れている。埃が舞っている大きな部屋は手前に会議用の大きなテーブルと両脇に二組の応接セット、奥には執務用の机が見えている。机の手前に二人の兵士が剣と楯を持って構えていた。
「お前たちは何者だ!・・・、あ、あなたはマイヤー様ですか!?」
素っ裸の領主を知っている兵士のようだった。
「領主、あれは誰?王様なの?」
「こ、近衛隊の隊長のはずだ」
近衛隊の隊長・・・、王にとって最後の砦なのだろう。
「隊長さん、私は旅の者ですがこの国の王様に話をしに来ました」
「話!? 話をするのに宮殿へ攻め込むとはどういう了見だ!」
「えーっと、あんたじゃダメなんで、王様を出してよ。どうせ、机の後ろにでも隠れているんでしょ?出てこないと、扉みたいに机ごと吹き飛ばすよ」
「ま、待て。王は私だ。これ以上、兵を傷つけるのはやめてくれ」
大きな執務机の向こうから若い男の顔が出てきた。
「あの人が王様で間違いない?」
「間違いない、この国のワグナー王だ」
領主の甥にあたる人物は俺より少し年上ぐらいに見えた。
「じゃあ、あなたが王様ね。抵抗しなければこれ以上は攻撃しない。隊長や他の兵にも剣を捨てるように言って」
「わ、わかった。お前たち、剣を捨てるのだ」
「しかし、陛下・・・」
「良いのだ、お前たちではどうしようもないだろう。後ろにもまだ・・・」
「ク、クゥッ!」
隊長ともう一人の兵士は後ろのラプトルを見て、悔しそうに剣を床へ放り投げた。
「よし、この領主をあんたは知っているのか?」
「もちろんだ、私の叔父上、ライン領主のワグナー殿だ・・・、酷い扱いを・・・」
「酷い?お前はこいつが領内で女を連れ去っているのを知らなかったと言うのか?」
「い、いや、その・・・」
否定しないと言う事は知っていたという事ね。
「こいつのバカ息子達はさらった女を弓で撃って遊んでいたんだぞ!」
「そ、それは知らない。そこまでは・・・」
「なるほど、女を攫う事はお前が認めていたという事だな?」
「違う、私が認めていたわけではない!ただ、先王からの取り決めでライン領には口出しせぬようになっていたのだ・・・」
「へえ、じゃあライン領は風の国ではないのか?領民はこいつらが好き勝手に殺したりしても、お前は何もしないつもりだったのか!」
「それは・・・」
どうも、この王様には当事者意識がかけらも無いようだ。
「お前は王様の役目は何だと思っているんだ?」
「国を発展させて、民を守る・・・」
「ふーん、意外とまともな事をいうんだな。それで、ラインの領民は守られているのか?」
「努力をしていたつもりだ・・・」
「人攫いや人殺しを温かく見守るっていうのがお前の努力なのか?」
「そうではないが、どうしようもなかったのだ・・・」
どうやら、やる気も無いようだ。
「この王宮には兵は何人いるんだ?俺が倒した奴らだけでも50人はいただろう?その気になれば、この馬鹿領主のとこに乗り込んで縛りあげて来ることだってできたはずだ。お前はできたけど何もしていないんだよ!」
「そうはいっても、叔父上にそのようなことは・・・」
根性も実行力も無いようだ。
「やっぱり、お前はダメダメな王だな。だが、安心しろ。俺もそう思ったからライン領は俺の権限で廃止しておいた」
「廃止? それはどういう意味なのだ?」
「こいつの屋敷はもう無くなった。息子達も素っ裸でここに運ばれてくる予定だ。こいつがラインの領主として戻ることは無い。元領主もそれで良いよな?」
「ああ、もちろんだ。何でもお前の言う通りにする」
元領主は聞き分けが非常に良くなっている。全裸の今だけなのかもしれないが・・・
「だから、後はちゃんとお前が王として面倒を見ろよ。出来なかったら、今度はお前を素っ裸にして檻の中に入れてやるからな」
「わ、わかった。私の国として責任を持つ。それで、お前たちの要求は何なのだ?金なのか?」
ポンコツの王様は、全然判って無いようだった。
「いや、なにもいらない。お前が王様の仕事を真面目にすることが俺の要求だ」
「それだけのために、こんなことを!?」
「それだけ? こんなことって・・・、このぐらい大したことないだろう。攫われた娘たちやその家族が受けた苦しみに比べれば・・・、やっぱりお前やお前の家族を攫ってやろうか?それともこの王宮を吹き飛ばそうか?」
「も、申し訳ない。わかった、お前の言う通りに民のために働くことを約束する」
「そうか、それは良かった。そういえば一つだけ頼みがあるんだ」
「なんなのだ?」
「それは・・・」
§
王様との噛み合わない面談を終えて、すっきりしないままハンス達が待つ宿へ向かった。民の苦しみっていうのは、王には判らないものなのだろう。このあたりは現世でも同じかもしれない。宮殿では手榴弾で大けがをしていた兵士とショットガンで目が見えなくなっていた兵士をサリナに治療させた。まあ、飴と鞭って感じだな。近衛隊の隊長と動員された新たな兵は俺達を遠巻きに囲んでいたが、宮殿を出るまで襲ってくる奴はいなかった。
宿でハンス達と合流して、俺がハンスに頼んでいたことの結果を聞いた。今日は3部屋取ることが出来たが、6人で狭い部屋に入ると酸素が薄くなった気がするぐらい圧迫感があった。
「それで、あそこの宿はどうなっていたの?」
「死んだ主人と娘が後を継いでいました。金貨30枚なら売ると言っています」
「そう、じゃあ金貨100枚で買ってよ」
俺は目の前で殺された宿の主人の事が気になっていたので、あの宿を買い取って罪滅ぼしをしたいと思っていた。
「わかりました。それで、あの宿を買ってどうされるのですか?」
「しばらくはあそこを拠点として黒い死人達を狩りにいくつもり」
「拠点ですか・・・、ならばあのような汚い宿でなくとも・・・」
「中は改装する。みんなもしばらくは一緒に居るつもりなのかな?」
「ええ、私とサリナ、ショーイはサトル殿と行動を共にします」
「私も森の国に戻るまでは、お前と一緒に居るつもりだ」
「あたしは、行くところが無いんだからずっと一緒だよ」
リンネの“ずっと”が気になったが、俺にもお願いしたいことがあるのでちょうどいいだろう。
「よし、じゃあ、明日は拠点を回収してギルドに依頼を出しに行こう」
「ああ、黒い死人達に懸賞金をかけるんだ。ここの王様の名前でね」
ポンコツの王でも名前ぐらいは役に立つだろう。
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