116 / 343
Ⅰ-116 エルフの里
しおりを挟む
■エルフの里の近く
ミーシャはエルフの里の手前から歩くと言い出した。体調が心配だったが、俺の馬車はエルフには刺激が強すぎるらしい。里までは3㎞ぐらいはあるようだが、本人が大丈夫と言うので、森の中を足元に注意しながらミーシャについて行った。
ここまでバギーで森の中をゆっくり走ってきたが、里に近づくにつれて森の様子が変わってきたのが判る。背の高い木が減ったせいか日の光が差し込むようになって、森の中が明るくなってきている。
気持ちい風が吹き抜けて、小鳥のさえずりも増えてきた気がする。その代わりに足元の下草も増えていて、よそ見をしていると転びそうになる。ミーシャは宣言通りに元気に歩いているから、ついて行くだけで汗ばんできた。
「サトルよ、悪いがここでしばらく待っていてくれ。先に里に行って、お前を連れてきたことを説明しておきたいのだ」
ミーシャのセリフは疲れていたサトルには好都合だった。
「良いよ、ここで休憩しているから、行って来てよ」
ミーシャは頷くと小走りに去って行った。後ろから見ていると道の無い森の中を滑らかに移動している。
-やっぱり、俺とは違うな・・・
キャンピングチェアーを取り出して、森の中を眺めながらスポーツドリンクを飲んで待つことにした。森の中は見ているとすぐに飽きたが、一人になると何か獣が居ないかが気になりだした。ミーシャと一緒ならお任せだが・・・、そうもいかない。暇つぶしに、前に使ったサーモグラフィーカメラを取り出して、森の中をカメラ越しに見てみる。近くに大きな獣はいないようだ。ウサギや野ネズミぐらいの小さな生き物だけが見つかった。カメラにも飽きて、タブレットで時間をつぶしていると、ミーシャは俺が置き去りにされたかと心配するぐらい待たせてから戻って来た。
「すまんな、少し話が長引いてしまった」
「ひょっとして、歓迎されていないとか?」
「いや、長老はお前に会うのを楽しみしている」
「そうか、それならよかった」
-何か土産が必要だな・・・
「長老って、何が好きなんだろう?甘いものとかで良いかな?」
「あ、ああ、女の長老はそれが良いだろう」
「男の長老もいるの?そっちは何が良いかな?」
「うん、そっちはだな・・・」
「どうかしたの?」
「希望しているものがあるのだ・・・」
「ひょっとして、ミーシャは俺の魔法の事とか話したの!?」
-今回念押しはしなかったが、最初に話さないように約束したはずなのに・・・
「違う!魔法の事は話していない! だが、お前が勇者だと・・・」
「ミーシャ! 何回も言ってるけど、俺は勇者じゃないからね!」
「そう言っているのは判っているが・・・、神の拳を見つけた話をすると、長老もお前が今度の勇者だと言い張ってだな・・・、できれば一緒に酒を飲みたいと・・・。お前が違うと言っていることや、酒を飲まないことを説明していると時間が経っていたのだ」
-エルフの里にも勇者信仰があるのか、そいつは面倒だな。
「わかったよ。俺は飲まないけど、お酒をお土産に持って行くよ」
俺はストレージから大きなリュックを取り出して背負った。中身は空だが、この中から土産を取り出すつもりだ。ワインとお土産ランキング上位のお菓子なら文句は無いだろう。だが、ミーシャはまだ俺の方を見て何かを言いたそうにしていた。
「他にも何かあったの?」
「いや、酒なんだが・・・」
「果実酒みたいなのを持って行くけど?」
「それが、ショーチュウと言うものが良いと、次の時に持ってきて欲しいと・・・」
-焼酎!? ってことは日本の酒を・・・
「ひょっとして! 長老って前の勇者に会ったことがあるの?」
「ああ、何度も飲んで楽しかったと言っていたぞ」
-マジっすか・・・
§
エルフの里は、森の中に不規則に木と土壁でできた家が並んでいた。木の上に家があるのを勝手にイメージしていたが、そんなものは無かった。少し小さめのような気がするが、この世界の普通の家と変わらない。里に入ると大勢の美人エルフと小さい男たちが俺達の周りに集まって、ぞろぞろとついて来だした。
エルフ女子はみんな綺麗だった。ミーシャよりも目つきが鋭い感じがしたが、俺は切れ長の目がタイプなので、チョット耳が大きめなところ以外は何の不満もない。体形は色々のようだ、細身のツルペッタンもいれば、グラマーなお姉さん(?)もたくさんいる。里の中心に向かう俺達を囲んで笑顔を向けてくれる。アイドルになったらこんな感じなのかもしれないと想像していた。
どんどん増える人だかりを引き連れて歩いて行くと、ミーシャは大きな建物の前で足を止めた。平屋だが屋根が高く窓にはガラスが入っている集会所のような感じだ。
「ここだ、お前は大事な客人だから、長老にも気を使う必要はないからな」
気を使えと言う催促のようなセリフを吐いてからミーシャが中に入って行った。開いているドアから続いて入ると、予想通り大きなテーブルの周りにたくさんの椅子が並べてあった。奥の方に二人のエルフ・・・、いや、エルフとドワーフが座っている。外に居た小さな男たちも俺の知識ではドワーフだった。座っていてもわかる低い身長に、丸い鼻、長いあごひげ、顔中が皺だらけだ。もう一人は細身のエルフが年を取った感じで、エルフの長老と言われて何の違和感もなかった。
-エルフとドワーフが共生している里だったのか・・・
「長老、この者が先ほど話をしたサトルです。神の拳はサトルの力が無ければ見つけることは出来ませんでした」
「そうですか、ミーシャから聞いています。私からも礼を言いましょう。ありがとうございました」
エルフの女長老は優しい声と優しい目でサトルにお礼を言ってくれた。
「サトルと言います。ミーシャには私もお世話になりました。良かったら、皆さんで食べて下さい」
リュックの中から、北海道の白いお菓子と博多の銘菓を取り出して、女長老の前に置いた。
「お気遣いありがとうございます。変わった・・・色ですね?」
-やはり、現世の包装はハードルが高いな。
「こうやって・・・」
博多銘菓の包装紙を外して中の小袋も破って、食べられるようにしてから手渡した。女長老は俺に笑顔を向けた後でパクリと口にした。
「ホウ! これは! 初めて食べる味ですが、とても甘くて美味しいです!」
-傑作饅頭を気に入ってもらえたようだ。
ドワーフの長老は黙ったまま俺を見つめていた。皺が多すぎて表情が全く分からない。
-焼酎は出せるが、今日持って来ているのは変だよな・・・
当初の予定通り、果実酒をリュックから取り出して長老の前においた。
「お酒がお好きだと聞いていたので、国のブドウ酒を持ってきました」
ドワーフの長老は机の上に置かれたワインの瓶をじっと見ているようだったが、俺から見えない足元に置いてあった大きな瓶をワインの瓶の横に並べて俺に笑みを向けた。
-なるほど、前回の勇者は焼酎・・・、それも一升瓶だったのか。
ミーシャはエルフの里の手前から歩くと言い出した。体調が心配だったが、俺の馬車はエルフには刺激が強すぎるらしい。里までは3㎞ぐらいはあるようだが、本人が大丈夫と言うので、森の中を足元に注意しながらミーシャについて行った。
ここまでバギーで森の中をゆっくり走ってきたが、里に近づくにつれて森の様子が変わってきたのが判る。背の高い木が減ったせいか日の光が差し込むようになって、森の中が明るくなってきている。
気持ちい風が吹き抜けて、小鳥のさえずりも増えてきた気がする。その代わりに足元の下草も増えていて、よそ見をしていると転びそうになる。ミーシャは宣言通りに元気に歩いているから、ついて行くだけで汗ばんできた。
「サトルよ、悪いがここでしばらく待っていてくれ。先に里に行って、お前を連れてきたことを説明しておきたいのだ」
ミーシャのセリフは疲れていたサトルには好都合だった。
「良いよ、ここで休憩しているから、行って来てよ」
ミーシャは頷くと小走りに去って行った。後ろから見ていると道の無い森の中を滑らかに移動している。
-やっぱり、俺とは違うな・・・
キャンピングチェアーを取り出して、森の中を眺めながらスポーツドリンクを飲んで待つことにした。森の中は見ているとすぐに飽きたが、一人になると何か獣が居ないかが気になりだした。ミーシャと一緒ならお任せだが・・・、そうもいかない。暇つぶしに、前に使ったサーモグラフィーカメラを取り出して、森の中をカメラ越しに見てみる。近くに大きな獣はいないようだ。ウサギや野ネズミぐらいの小さな生き物だけが見つかった。カメラにも飽きて、タブレットで時間をつぶしていると、ミーシャは俺が置き去りにされたかと心配するぐらい待たせてから戻って来た。
「すまんな、少し話が長引いてしまった」
「ひょっとして、歓迎されていないとか?」
「いや、長老はお前に会うのを楽しみしている」
「そうか、それならよかった」
-何か土産が必要だな・・・
「長老って、何が好きなんだろう?甘いものとかで良いかな?」
「あ、ああ、女の長老はそれが良いだろう」
「男の長老もいるの?そっちは何が良いかな?」
「うん、そっちはだな・・・」
「どうかしたの?」
「希望しているものがあるのだ・・・」
「ひょっとして、ミーシャは俺の魔法の事とか話したの!?」
-今回念押しはしなかったが、最初に話さないように約束したはずなのに・・・
「違う!魔法の事は話していない! だが、お前が勇者だと・・・」
「ミーシャ! 何回も言ってるけど、俺は勇者じゃないからね!」
「そう言っているのは判っているが・・・、神の拳を見つけた話をすると、長老もお前が今度の勇者だと言い張ってだな・・・、できれば一緒に酒を飲みたいと・・・。お前が違うと言っていることや、酒を飲まないことを説明していると時間が経っていたのだ」
-エルフの里にも勇者信仰があるのか、そいつは面倒だな。
「わかったよ。俺は飲まないけど、お酒をお土産に持って行くよ」
俺はストレージから大きなリュックを取り出して背負った。中身は空だが、この中から土産を取り出すつもりだ。ワインとお土産ランキング上位のお菓子なら文句は無いだろう。だが、ミーシャはまだ俺の方を見て何かを言いたそうにしていた。
「他にも何かあったの?」
「いや、酒なんだが・・・」
「果実酒みたいなのを持って行くけど?」
「それが、ショーチュウと言うものが良いと、次の時に持ってきて欲しいと・・・」
-焼酎!? ってことは日本の酒を・・・
「ひょっとして! 長老って前の勇者に会ったことがあるの?」
「ああ、何度も飲んで楽しかったと言っていたぞ」
-マジっすか・・・
§
エルフの里は、森の中に不規則に木と土壁でできた家が並んでいた。木の上に家があるのを勝手にイメージしていたが、そんなものは無かった。少し小さめのような気がするが、この世界の普通の家と変わらない。里に入ると大勢の美人エルフと小さい男たちが俺達の周りに集まって、ぞろぞろとついて来だした。
エルフ女子はみんな綺麗だった。ミーシャよりも目つきが鋭い感じがしたが、俺は切れ長の目がタイプなので、チョット耳が大きめなところ以外は何の不満もない。体形は色々のようだ、細身のツルペッタンもいれば、グラマーなお姉さん(?)もたくさんいる。里の中心に向かう俺達を囲んで笑顔を向けてくれる。アイドルになったらこんな感じなのかもしれないと想像していた。
どんどん増える人だかりを引き連れて歩いて行くと、ミーシャは大きな建物の前で足を止めた。平屋だが屋根が高く窓にはガラスが入っている集会所のような感じだ。
「ここだ、お前は大事な客人だから、長老にも気を使う必要はないからな」
気を使えと言う催促のようなセリフを吐いてからミーシャが中に入って行った。開いているドアから続いて入ると、予想通り大きなテーブルの周りにたくさんの椅子が並べてあった。奥の方に二人のエルフ・・・、いや、エルフとドワーフが座っている。外に居た小さな男たちも俺の知識ではドワーフだった。座っていてもわかる低い身長に、丸い鼻、長いあごひげ、顔中が皺だらけだ。もう一人は細身のエルフが年を取った感じで、エルフの長老と言われて何の違和感もなかった。
-エルフとドワーフが共生している里だったのか・・・
「長老、この者が先ほど話をしたサトルです。神の拳はサトルの力が無ければ見つけることは出来ませんでした」
「そうですか、ミーシャから聞いています。私からも礼を言いましょう。ありがとうございました」
エルフの女長老は優しい声と優しい目でサトルにお礼を言ってくれた。
「サトルと言います。ミーシャには私もお世話になりました。良かったら、皆さんで食べて下さい」
リュックの中から、北海道の白いお菓子と博多の銘菓を取り出して、女長老の前に置いた。
「お気遣いありがとうございます。変わった・・・色ですね?」
-やはり、現世の包装はハードルが高いな。
「こうやって・・・」
博多銘菓の包装紙を外して中の小袋も破って、食べられるようにしてから手渡した。女長老は俺に笑顔を向けた後でパクリと口にした。
「ホウ! これは! 初めて食べる味ですが、とても甘くて美味しいです!」
-傑作饅頭を気に入ってもらえたようだ。
ドワーフの長老は黙ったまま俺を見つめていた。皺が多すぎて表情が全く分からない。
-焼酎は出せるが、今日持って来ているのは変だよな・・・
当初の予定通り、果実酒をリュックから取り出して長老の前においた。
「お酒がお好きだと聞いていたので、国のブドウ酒を持ってきました」
ドワーフの長老は机の上に置かれたワインの瓶をじっと見ているようだったが、俺から見えない足元に置いてあった大きな瓶をワインの瓶の横に並べて俺に笑みを向けた。
-なるほど、前回の勇者は焼酎・・・、それも一升瓶だったのか。
0
お気に入りに追加
909
あなたにおすすめの小説
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
おおぅ、神よ……ここからってマジですか?
夢限
ファンタジー
俺こと高良雄星は39歳の一見すると普通の日本人だったが、実際は違った。
人見知りやトラウマなどが原因で、友人も恋人もいない、孤独だった。
そんな俺は、突如病に倒れ死亡。
次に気が付いたときそこには神様がいた。
どうやら、異世界転生ができるらしい。
よーし、今度こそまっとうに生きてやるぞー。
……なんて、思っていた時が、ありました。
なんで、奴隷スタートなんだよ。
最底辺過ぎる。
そんな俺の新たな人生が始まったわけだが、問題があった。
それは、新たな俺には名前がない。
そこで、知っている人に聞きに行ったり、復讐したり。
それから、旅に出て生涯の友と出会い、恩を返したりと。
まぁ、いろいろやってみようと思う。
これは、そんな俺の新たな人生の物語だ。
とあるオタが勇者召喚に巻き込まれた件~イレギュラーバグチートスキルで異世界漫遊~
剣伎 竜星
ファンタジー
仕事の修羅場を乗り越えて、徹夜明けもなんのその、年2回ある有○の戦場を駆けた夏。長期休暇を取得し、自宅に引きこもって戦利品を堪能すべく、帰宅の途上で食材を購入して後はただ帰るだけだった。しかし、学生4人組とすれ違ったと思ったら、俺はスマホの電波が届かない中世ヨーロッパと思しき建築物の複雑な幾何学模様の上にいた。学生4人組とともに。やってきた召喚者と思しき王女様達の魔族侵略の話を聞いて、俺は察した。これあかん系異世界勇者召喚だと。しかも、どうやら肝心の勇者は学生4人組みの方で俺は巻き込まれた一般人らしい。【鑑定】や【空間収納】といった鉄板スキルを保有して、とんでもないバグと思えるチートスキルいるが、違うらしい。そして、安定の「元の世界に帰る方法」は不明→絶望的な難易度。勇者系の称号がないとわかると王女達は掌返しをして俺を奴隷扱いするのは必至。1人を除いて学生共も俺を馬鹿にしだしたので俺は迷惑料を(強制的に)もらって早々に国を脱出し、この異世界をチートスキルを駆使して漫遊することにした。※10話前後までスタート地点の王城での話になります。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる