68 / 343
Ⅰ-68 ジュラシックハント
しおりを挟む
■第4迷宮付近の湿地帯
ミーシャ先生は、トリガーに手を掛けて立射、座射、膝射などの射撃ポジションを試していたが、テーブルに肘をつく形の立射が一番しっくり来たようだ。
「右から狙っていくぞ」
「了解!」
俺の返事が終らないうちに、低い発射音が湿地帯に響いて行った。双眼鏡の中で頭が揺れた恐竜がその場にしゃがみ込むようにうずくまる。先生は、12.7mm弾の強烈な破壊力をリズミカルに恐竜の頭部に叩き込んでいく、双眼鏡の中の恐竜たちはゲームの中のターゲットの様にその場へ次々と倒れて行く。10発のマガジンが空になったときには、10頭の恐竜が地面に横たわっていた。
俺がマガジン交換をしてやると、すぐにボルトを引いて次の獲物へ向けてトリガーを引いていく。やはり、エルフに50口径ライフルはやり過ぎだったようだ・・・。
「見える範囲にはこれだけしかいないな。だが、まだいるはずだ、反対側に周った方が良いと思うぞ」
12発全てをヒットさせた大先生は、喜びも見せずに次の獲物を求めていた。
「はい、先生。次へ行きましょう」
「その、先生と言うのは何なのだ?」
ミーシャの問いにニヤリと笑みだけを返してやり、銃とテーブルをストレージに収納して、エアボートに乗り込んだ。ハイテンションだったちびっ娘は活躍できずに口を尖らせているが、そろそろ夕方が近くなっている。日が高い内に危険な魔獣は排除したい、子供を相手にしている暇は無い。
迷宮の南側からボートで回りこんで行くと、『群れを見つけた』とインカム越しにミーシャの声が聞こえた。近場の陸地にボートを乗り上げて、大先生の超人射撃をまた拝見する・・・。
結局、迷宮の西側から東側まで回りこんで3箇所からのジュラシックハントをすることになったが、全部で43匹の小型恐竜を先生は排除してくれた。先生のことだから見逃しは無いはずだが、辺りを警戒しながら慎重にボートを進め、池を取り囲む大きめの陸地に乗り上げて周囲を確認する。
固い陸地の上から見ると池は遠くで見ていたときより大きく感じた。双眼鏡で迷宮がある島までの距離を測ると1,300メートルだから、直径は2.5km程あることになる。
池の畔までゆっくり歩いて行くと、岸辺にいたワニに向けてミーシャが2発連射した。眉間を綺麗に打ち抜かれたワニはその場で静かに眠りにつく。池は偏光レンズ越しに見ると水深も深いようだ。中央に見える島の土壁は高さが3メートルぐらいだが、今いる場所からは迷宮の入り口は見えない。まだ日が沈むまで2時間ぐらいはあるはずだ、島まで行って入り口だけでも確認したほうが良いだろう。エアボートをストレージから取り出して岸辺に浮かべたが、ミーシャからストップが掛かった。
「まだ、何かいるぞ」
「何かって、さっきの恐竜か?」
あいつがいるなら今すぐにこの場所から逃げ出したい。映画のように囲まれて食われるのはゴメンだ。
「いや、アレは近くにいないはずだが・・・、池から気配を感じるのだ。何かはわからないが、こちらを狩ろうとしているヤツのな」
ミーシャが言うのだから間違いは無いだろうし、狩られるのは絶対に嫌だが池に入らなければ島にたどり着けないことも間違いない。まずは、何がいるのかを確認したい、敵を知り己を知れば・・・、というやつだ。さっき、永遠の眠りに着いたワニを利用することにしよう、こいつも俺達の役に立ててきっと嬉しいはずだ。一旦ストレージにワニを収納してから、膨らませたゴムボートの上に乗せて池の中に浮かべてやる。ボートの外にはみ出した頭からはちょうど良い感じの血が池の中へ流れていく。
「サリナ、風魔法であのゴムボートを沖のほうに動かしてくれ」
「良いよ! じぇっとね!?」
「そうだ、少しずつ風を送ってボートをひっくり返すなよ」
「大丈夫! サリナに任せて!」
本日の初魔法でテンションMAXになったサリナは、右手に持った水のロッドをゆらゆらと漂い出した水上のゴムボートに向けた。
「じぇっと!」
掛け声にあわせて、ロッドの先から強い風が迸りゴムボートにぶつかって行く。
「おい、強すぎるぞ!」
「そうかな?」
ボートは強い風で引っ繰り返りそうになったが、かろうじて元の状態に戻り、沖に向かって動き出した。ロッドの風は少し弱くなってボートを押し続けている。水の上だとサリナのロッドから風が走っているのが水面の波紋となってはっきり目に見える。
ゆっくりと回転しながらボートが池の中心部に進んで行く・・・300メートル程沖に進んだところで水面が揺れた!?そう思った瞬間に、池の水面が一気に盛り上がって何かがボートのワニを咥えて池の中に引きずり込んだ。重しの無くなったボートはくるくる回りながら、ワニが引き込まれた場所に出来た大きな波紋の中心から離れていく。
-今の何?
口は引きずり込まれたワニのような形をしていたが、大きな胸びれと背びれが付いていた・・・、敢えて言うなら大きなイルカの口がワニ? なんじゃそりゃ!?
「ミーシャは何に見えた?」
「見たことの無い魔獣だ。魚の種類なのだろうが、かなり大きいな。今乗っている船は簡単にひっくり返されるだろう。そして、水に落ちれば確実に食われるな」
ミーシャの言う通り、エアボートは陸でも走れるように船体自体が軽く作られている。今のヤツにぶつかられると簡単に引っ繰り返るはずだ。二人に周囲の警戒を任せて、もう少し大きなボートをタブレットで探してみる。いっそフェリーぐらいでハシケにするか?・・・だめだな、仮に出せたとしても舷側が高すぎて乗り込むことが出来そうに無い。やはり、岸から乗り込める大き目のプレジャーボートにしよう。
池の浅い岸辺から動かすために、底にはスクリューが付いていないジェット推進タイプで一番大きい物を選んだ。バギーと同じ国産メーカーの製品だが重量は2,800kgぐらいあるから、多少ぶつかっても転覆しないだろう。足が濡れるのを覚悟して、池の中へ入ってから船首をこちらに向けてストレージから取り出す。取り出した岸辺ではボートの船底が池の底に当たっていたが、船体後部は浮いているので岸から押し出してやればボート全体が浮きそうな気がする。岸からアルミのハシゴを掛けて、ミーシャとサリナを先に乗せてやり、最後に船を岸から押し出して・・・俺も慌てて船首から船によじ登った。
問題は俺が船を操船できるのか?ぶっつけ本番は嫌いなのだが仕方ない。
船底が池の底から離れてゆっくりと水上を漂い出した高級ジェットボートの上で、マニュアル片手にエンジンの始動ボタンを押した。排気音と共に足元から船体の揺れが感じられる。エンジンが掛かると何とかなるような気がするのが不思議だ。操作方法は複雑ではなかった。車のような丸いハンドルで進行方向を、操縦席の右側にあるスロットルで前進と後退を操作するだけだ。
とりあえず、手前にスロットルレバーを引いてやると、ボートはゆっくりと後退してくれた。ハンドルを回して、船首が島の方向に向かうのを待ってから、スロットルを前方にゆっくりと倒して行く。一旦後退するのをやめて停止したボートが静かに前へ進み出した。
岸からまだ50メートルほどだから、さっきのヤツは出てこないと思うが油断は禁物だ。スロットルを前に倒してボートを加速させていきながら、俺はベストに入れている手榴弾のレバーを握ったままピンを抜いた。更にボートを加速させて、さっきワニが食われた辺りで手榴弾を池に投下した。約五秒後にボートの後方で水が吹き上がる音が聞こえてきた。ボートを走らせながら次々と手榴弾を池に投げ込んでいく。水中でも激しい衝撃が広がれば襲われる確率が下がるだろうし、上手く行けばあのデカイヤツをしとめられるかもしれない。
何事も備えあれば憂いなしだ。
ミーシャ先生は、トリガーに手を掛けて立射、座射、膝射などの射撃ポジションを試していたが、テーブルに肘をつく形の立射が一番しっくり来たようだ。
「右から狙っていくぞ」
「了解!」
俺の返事が終らないうちに、低い発射音が湿地帯に響いて行った。双眼鏡の中で頭が揺れた恐竜がその場にしゃがみ込むようにうずくまる。先生は、12.7mm弾の強烈な破壊力をリズミカルに恐竜の頭部に叩き込んでいく、双眼鏡の中の恐竜たちはゲームの中のターゲットの様にその場へ次々と倒れて行く。10発のマガジンが空になったときには、10頭の恐竜が地面に横たわっていた。
俺がマガジン交換をしてやると、すぐにボルトを引いて次の獲物へ向けてトリガーを引いていく。やはり、エルフに50口径ライフルはやり過ぎだったようだ・・・。
「見える範囲にはこれだけしかいないな。だが、まだいるはずだ、反対側に周った方が良いと思うぞ」
12発全てをヒットさせた大先生は、喜びも見せずに次の獲物を求めていた。
「はい、先生。次へ行きましょう」
「その、先生と言うのは何なのだ?」
ミーシャの問いにニヤリと笑みだけを返してやり、銃とテーブルをストレージに収納して、エアボートに乗り込んだ。ハイテンションだったちびっ娘は活躍できずに口を尖らせているが、そろそろ夕方が近くなっている。日が高い内に危険な魔獣は排除したい、子供を相手にしている暇は無い。
迷宮の南側からボートで回りこんで行くと、『群れを見つけた』とインカム越しにミーシャの声が聞こえた。近場の陸地にボートを乗り上げて、大先生の超人射撃をまた拝見する・・・。
結局、迷宮の西側から東側まで回りこんで3箇所からのジュラシックハントをすることになったが、全部で43匹の小型恐竜を先生は排除してくれた。先生のことだから見逃しは無いはずだが、辺りを警戒しながら慎重にボートを進め、池を取り囲む大きめの陸地に乗り上げて周囲を確認する。
固い陸地の上から見ると池は遠くで見ていたときより大きく感じた。双眼鏡で迷宮がある島までの距離を測ると1,300メートルだから、直径は2.5km程あることになる。
池の畔までゆっくり歩いて行くと、岸辺にいたワニに向けてミーシャが2発連射した。眉間を綺麗に打ち抜かれたワニはその場で静かに眠りにつく。池は偏光レンズ越しに見ると水深も深いようだ。中央に見える島の土壁は高さが3メートルぐらいだが、今いる場所からは迷宮の入り口は見えない。まだ日が沈むまで2時間ぐらいはあるはずだ、島まで行って入り口だけでも確認したほうが良いだろう。エアボートをストレージから取り出して岸辺に浮かべたが、ミーシャからストップが掛かった。
「まだ、何かいるぞ」
「何かって、さっきの恐竜か?」
あいつがいるなら今すぐにこの場所から逃げ出したい。映画のように囲まれて食われるのはゴメンだ。
「いや、アレは近くにいないはずだが・・・、池から気配を感じるのだ。何かはわからないが、こちらを狩ろうとしているヤツのな」
ミーシャが言うのだから間違いは無いだろうし、狩られるのは絶対に嫌だが池に入らなければ島にたどり着けないことも間違いない。まずは、何がいるのかを確認したい、敵を知り己を知れば・・・、というやつだ。さっき、永遠の眠りに着いたワニを利用することにしよう、こいつも俺達の役に立ててきっと嬉しいはずだ。一旦ストレージにワニを収納してから、膨らませたゴムボートの上に乗せて池の中に浮かべてやる。ボートの外にはみ出した頭からはちょうど良い感じの血が池の中へ流れていく。
「サリナ、風魔法であのゴムボートを沖のほうに動かしてくれ」
「良いよ! じぇっとね!?」
「そうだ、少しずつ風を送ってボートをひっくり返すなよ」
「大丈夫! サリナに任せて!」
本日の初魔法でテンションMAXになったサリナは、右手に持った水のロッドをゆらゆらと漂い出した水上のゴムボートに向けた。
「じぇっと!」
掛け声にあわせて、ロッドの先から強い風が迸りゴムボートにぶつかって行く。
「おい、強すぎるぞ!」
「そうかな?」
ボートは強い風で引っ繰り返りそうになったが、かろうじて元の状態に戻り、沖に向かって動き出した。ロッドの風は少し弱くなってボートを押し続けている。水の上だとサリナのロッドから風が走っているのが水面の波紋となってはっきり目に見える。
ゆっくりと回転しながらボートが池の中心部に進んで行く・・・300メートル程沖に進んだところで水面が揺れた!?そう思った瞬間に、池の水面が一気に盛り上がって何かがボートのワニを咥えて池の中に引きずり込んだ。重しの無くなったボートはくるくる回りながら、ワニが引き込まれた場所に出来た大きな波紋の中心から離れていく。
-今の何?
口は引きずり込まれたワニのような形をしていたが、大きな胸びれと背びれが付いていた・・・、敢えて言うなら大きなイルカの口がワニ? なんじゃそりゃ!?
「ミーシャは何に見えた?」
「見たことの無い魔獣だ。魚の種類なのだろうが、かなり大きいな。今乗っている船は簡単にひっくり返されるだろう。そして、水に落ちれば確実に食われるな」
ミーシャの言う通り、エアボートは陸でも走れるように船体自体が軽く作られている。今のヤツにぶつかられると簡単に引っ繰り返るはずだ。二人に周囲の警戒を任せて、もう少し大きなボートをタブレットで探してみる。いっそフェリーぐらいでハシケにするか?・・・だめだな、仮に出せたとしても舷側が高すぎて乗り込むことが出来そうに無い。やはり、岸から乗り込める大き目のプレジャーボートにしよう。
池の浅い岸辺から動かすために、底にはスクリューが付いていないジェット推進タイプで一番大きい物を選んだ。バギーと同じ国産メーカーの製品だが重量は2,800kgぐらいあるから、多少ぶつかっても転覆しないだろう。足が濡れるのを覚悟して、池の中へ入ってから船首をこちらに向けてストレージから取り出す。取り出した岸辺ではボートの船底が池の底に当たっていたが、船体後部は浮いているので岸から押し出してやればボート全体が浮きそうな気がする。岸からアルミのハシゴを掛けて、ミーシャとサリナを先に乗せてやり、最後に船を岸から押し出して・・・俺も慌てて船首から船によじ登った。
問題は俺が船を操船できるのか?ぶっつけ本番は嫌いなのだが仕方ない。
船底が池の底から離れてゆっくりと水上を漂い出した高級ジェットボートの上で、マニュアル片手にエンジンの始動ボタンを押した。排気音と共に足元から船体の揺れが感じられる。エンジンが掛かると何とかなるような気がするのが不思議だ。操作方法は複雑ではなかった。車のような丸いハンドルで進行方向を、操縦席の右側にあるスロットルで前進と後退を操作するだけだ。
とりあえず、手前にスロットルレバーを引いてやると、ボートはゆっくりと後退してくれた。ハンドルを回して、船首が島の方向に向かうのを待ってから、スロットルを前方にゆっくりと倒して行く。一旦後退するのをやめて停止したボートが静かに前へ進み出した。
岸からまだ50メートルほどだから、さっきのヤツは出てこないと思うが油断は禁物だ。スロットルを前に倒してボートを加速させていきながら、俺はベストに入れている手榴弾のレバーを握ったままピンを抜いた。更にボートを加速させて、さっきワニが食われた辺りで手榴弾を池に投下した。約五秒後にボートの後方で水が吹き上がる音が聞こえてきた。ボートを走らせながら次々と手榴弾を池に投げ込んでいく。水中でも激しい衝撃が広がれば襲われる確率が下がるだろうし、上手く行けばあのデカイヤツをしとめられるかもしれない。
何事も備えあれば憂いなしだ。
0
お気に入りに追加
908
あなたにおすすめの小説
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
無能スキルと言われ追放されたが実は防御無視の最強スキルだった
さくらはい
ファンタジー
主人公の不動颯太は勇者としてクラスメイト達と共に異世界に召喚された。だが、【アスポート】という使えないスキルを獲得してしまったばかりに、一人だけ城を追放されてしまった。この【アスポート】は対象物を1mだけ瞬間移動させるという単純な効果を持つが、実はどんな物質でも一撃で破壊できる攻撃特化超火力スキルだったのだ――
【不定期更新】
1話あたり2000~3000文字くらいで短めです。
性的な表現はありませんが、ややグロテスクな表現や過激な思想が含まれます。
良ければ感想ください。誤字脱字誤用報告も歓迎です。
ド田舎からやってきた少年、初めての大都会で無双する~今まで遊び場にしていたダンジョンは、攻略不可能の規格外ダンジョンだったみたい〜
むらくも航
ファンタジー
ド田舎の村で育った『エアル』は、この日旅立つ。
幼少の頃、おじいちゃんから聞いた話に憧れ、大都会で立派な『探索者』になりたいと思ったからだ。
そんなエアルがこれまでにしてきたことは、たった一つ。
故郷にあるダンジョンで体を動かしてきたことだ。
自然と共に生き、魔物たちとも触れ合ってきた。
だが、エアルは知らない。
ただの“遊び場”と化していたダンジョンは、攻略不可能のSSSランクであることを。
遊び相手たちは、全て最低でもAランクオーバーの凶暴な魔物たちであることを。
これは、故郷のダンジョンで力をつけすぎた少年エアルが、大都会で無自覚に無双し、羽ばたいていく物語──。
転生王子の異世界無双
海凪
ファンタジー
幼い頃から病弱だった俺、柊 悠馬は、ある日神様のミスで死んでしまう。
特別に転生させてもらえることになったんだけど、神様に全部お任せしたら……
魔族とエルフのハーフっていう超ハイスペック王子、エミルとして生まれていた!
それに神様の祝福が凄すぎて俺、強すぎじゃない?どうやら世界に危機が訪れるらしいけど、チートを駆使して俺が救ってみせる!
俺だけレベルアップできる件~ゴミスキル【上昇】のせいで実家を追放されたが、レベルアップできる俺は世界最強に。今更土下座したところでもう遅い〜
平山和人
ファンタジー
賢者の一族に産まれたカイトは幼いころから神童と呼ばれ、周囲の期待を一心に集めていたが、15歳の成人の儀で【上昇】というスキルを授けられた。
『物質を少しだけ浮かせる』だけのゴミスキルだと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
途方にくれるカイトは偶然、【上昇】の真の力に気づく。それは産まれた時から決まり、不変であるレベルを上げることができるスキルであったのだ。
この世界で唯一、レベルアップできるようになったカイトは、モンスターを倒し、ステータスを上げていく。
その結果、カイトは世界中に名を轟かす世界最強の冒険者となった。
一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトを追放したことを後悔するのであった。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
落ちこぼれの烙印を押された少年、唯一無二のスキルを開花させ世界に裁きの鉄槌を!
酒井 曳野
ファンタジー
この世界ニードにはスキルと呼ばれる物がある。
スキルは、生まれた時に全員が神から授けられ
個人差はあるが5〜8歳で開花する。
そのスキルによって今後の人生が決まる。
しかし、極めて稀にスキルが開花しない者がいる。
世界はその者たちを、ドロップアウト(落ちこぼれ)と呼んで差別し、見下した。
カイアスもスキルは開花しなかった。
しかし、それは気付いていないだけだった。
遅咲きで開花したスキルは唯一無二の特異であり最強のもの!!
それを使い、自分を蔑んだ世界に裁きを降す!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる