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シーズン2

死亡確認から、シーズン3へ

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シーズン3になると俺は別のサーバーに移される事になった
なんでも、俺のはチートクラスだから、長い間一つのサーバーに居るのはバランス崩壊に繋がると言われた
俺ってそんなにおかしいか?

「愉悦」
「おい、兄貴、その顔辞めてくれ、その、アイツに似ているぞ?」
「彼方、お前、少し病院で鑑定してもらった方が良いぞ」
「そんな事はない、私は実に楽しんでいる」

俺が居る、混合サーバーと国家サーバーの死者がスクリーンに現れている
なんと!混合サーバーの死者は0だ!
いやぁ~めでたいよね!0だよ!0!
前回なんて9999人死亡とデカデカと出てた
国家サーバーは今回は半分が死んだ、前回は300人弱だった
なんと言う事だ、国家は協力に弱かった!

「しっかし、アレだな、武家や名門達が潰しあった結果か?」
「じゃない?あの人達は毛嫌いするからね」
「また豪雷家と崩落家達が争って色々あったんじゃないか?」
「・・・否定が出来ないな」

超能力には色々な種類がある
武家は接近戦系の超能力と武術を独自に発展と継承した人を言う
名門は強力な超能力を使って国から認められた人やそれを引き継いだ血縁者などを言う
その他にも魔女や魔導師なんて人も居るが、ぶっちゃけややこしい
呼び方も時代が経つ毎に複雑になる
第二次世界大戦に超能力者は生まれた、戦争が産んだ人間兵器、平和な世の中では必要ではないのだがな
特殊なゲノムが子から子へと引き継いで行く
超能力者社会はいつも誰かを蔑む毎日だ

「それじゃあ、そろそろシーズン2終わるから、次に会うのはまた来年になるな」
「いや、そんなにはならないだろ
同じサーバー内なら直ぐに合うだろ」
「俺は別の第3サーバーに移る事になる、だから母さんと久遠に次会えるの来年の年末年始になるよ」
「え?そうなの?兄貴は別に移るの?」
「これから更なる地獄が待っている事になる、まぁお互い死なない様に頑張ろうな」
「兄貴軽すぎ、普通焦らないの?」
「そうだな、なぜそんなに落ち着いている」
「何故って?そりゃあ次のゲームはドッペルゲンガーマスクって言うゲームだからある意味、割と安全になんとかなる
次のゲームのステータスになってるから見てみると良いよ」

ドッペルゲンガーマスクって言うゲームはスタン○やペル○ナみたく一体の魔物を使って戦う現代学園物のRPGだ
主人公は魔物を何体も扱えるが、俺らプレイヤーは一体だけ、ケチだな

【赤薙彼方】
【ドッペル:アルミラージュLV1】
【HP50・MP50】
〔火-3・水-1・風+1・土+2・光0・闇0〕
【SP430】
【超能力】
〔オーブコントロール〕
〔フローズンハート〕
〔ブレイズスピリット〕
〔前世リーディング〕
【スキル】
〔突撃・MP1〕
〔盗む・LV2〕
〔MPリジェネ・LV3〕
〔脱兎・LV6〕
〔火耐性・LV7〕
〔毒蹴り・LV8〕
〔麻痺蹴り・LV9〕

アルミラージュは序盤も序盤、と言うかチュートリアルモンスターだ
主人公の初期ドッペルは火を扱うから普通に火を当てれば倒せるのだ
そう、だけはな

「また随分変わったな」
「兄貴、次のドッペルゲンガーマスクってゲームは何なんだ?」
「スタン○やペル○ナみたく一体の魔物を使って戦う現代学園物のRPGだよ
序盤のダンジョンや魔物からプレイヤーを殺しに来るゲームだな」
「お~す、彼方君~何してんの?」
「亜子に未来、それと加口さんも来たのか」

6人中4人が女性か、その内2人は俺の家族か・・・
なんだろう、あんま何も感じない

「しかし、次はドッペルゲンガーマスクですか、死人が出ますね」
「あぁ~それはあるね~あのゲーム初心者にはキツいよね
戦うならゲームで予習した方が良いレベルだものね」
「私はやった事は無いですけど、そんなに難しいゲームなんですか?」
「未来や母さん達にも説明するよ、予習が必要な程のゲームなのか、そしてどうして安全と言えるのか」

先ずドッペルゲンガーマスクは普通の学園生活をしていた人達が謎の力で学園内に閉じ込められた、そして自分の影がドッペルゲンガーと呼ばれる自分の相棒になる
そして、謎の蒼い霧に学校の校舎を包み込む、閉鎖された学園内で脱出する為に蒼い霧の謎を追っていくゲームだ

「なるほど、それが今回のゲームシナリオか?」
「そうだよ、今回は学園がモチーフ、前作は警察署、次回作は遊園地だったり、色々な場所で蒼い霧の謎を追うんだけど、このゲームは全部で8作品ある」
「そうですね、蒼い霧は異界でかなり、暗い雰囲気ですね」
「暗いで済ませて良いのかな?だって普通に貼り付け死体とか串刺し生首とかあるよね?」

そうなのだ、とにかく初見は怖い雰囲気があるんだ
ただチュートリアルモンスターのアルミラージュ可愛い
他のモンスターはかなり不気味な見た目とかだ、カッコイイのも居るけどさ、女性には向かないゲームではある
と言うかかなりコアと言うかディープと言うかとにかくクセがある

「アルミラージュか~かなりエグぃのがドッペルゲンガーになってるね、私なんてゴブリンだよ~」
「まだマシではないですか?私はリザードマンですから、風が当たったら即死しますよ」
「加口さんそれ大丈夫なんですか!?」
「まぁ、中々厳しいですね、ゴブリンはかなり覚えるスキルのレベルが高いのが問題ですね」
「50から覚える爆裂棍棒は無属性で物理貫通攻撃はかなり強いから、それまでが辛いのがネックになるのか?」
「そうなるんだよね~弱点-3は即死するけど、ゴブリンは全部-2だけど耐性や防護スキルでなんとかなるから大丈夫かな?」
「先輩もかなり際どいじゃないですか!?」

確かにだが、耐性は+2上がるから実質火と光が弱点になるのか?
プロテクション系魔法スキルを覚えたりするが、貼る前に当たれば問題はない

「母さんは?」
「私は麒麟だ、夫と同じ名前のドッペルゲンガーは複雑だな」
「私は雪女だけど、私と母さんって強いの?なんかやたらスキルの必要レベルが高いけど?」
「中盤から出てくるモンスターだ、麒麟は風属性の範囲攻撃や妨害がメインになる、だけど問題がある
麻痺が効かない代わりに毒による攻撃が必ず入るその上受けるダメージが倍になる」
「ほう、そうなのか?そんなスキルは無いが?」
「そうですね、ですがモンスターには隠しギミックみたいなのがありまして、それによって主人公のドッペルゲンガーの編成と仲間の組み合わせを駆使してクリアを目指すんです」
「ちなみに雪女は弱点の火を受けると被ダメ上昇と高確率で火傷、そして追加で爆発ダメが発生するんだよね~
しかも火傷受ける毎に爆発が発生するし、HPが低いのもあってキツいかな~」
「その代わり、オールラウンダーでどんな時にも対応可能、しかも35になると覚醒スキルと呼ばれる、見た目が変化するスキルを習得する
覚醒には制限があるけど、火が効かなくなる上に専用スキルで大火力を狙えるのが売りではあるが、切れるとしばらく動けなくから使うならここぞと言う時に使うんだぞ?」
「ところで未来は何のドッペルゲンガーなの?まだ聞いてないけど?」
「私はイザナミって言うドッペルゲンガーです」

まさかのヤバい奴が相棒にしてる人が居たよ
ドッペルゲンガーマスクに封鎖的な田舎村が舞台になった時がある
タイトルがナンバリングとか付けないでタイトルがおんなじだから紛らわしいが、パッケージで判断するしかない時がある
そのパッケージのメインにイザナミが載っている、このイザナミは仲間じゃない
隠しボスだ、ありとあらゆる極細のフラグを踏んで挑むドッペルゲンガーマスク史上最強のモンスターだ

「ほう、そんなに強いのか?」
「そうですね、未だに挑戦者のクリア動画はかなり伸びますからね」
「確かに、と言うかアレの攻略って終わりが無いよね?」
「終わりが無いって、どう言う事なんですか?」
「イザナミはセーブデータ作成時にランダムで能力が決まるので、かなり個体差が出る
何よりイザナミを仲間に出来ないので未来のステータスは全然予想が出来ないがどんな感じなんだ?」

【逆巻未来】
【ドッペル:イザナミLV1】
【HP50・MP50】
〔火0・水0・風0・土0・光0・闇0〕
【SP100】
【スキル】
〔虚弱マキシマムスライム・MP50〕
〔鬼畜イナバウサギ・LV18〕
〔解毒ツクヨミ・LV26〕
〔エキサイティングロボロボ・LV35〕
〔狩人スサノオ・LV42〕
〔スーパーアマテラス・LV58〕
〔呪詛包丁・LV65〕

「よっそう以上にエグいな」
「凄いですね」

【これよりシーズン3になります】

なんだかんだで時間か、未来か、一体何者なんだろうな?
レベル上げやクエスト以外あんまり話した事が無いな
と言うか俺の人間関係は大半薄いからな





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