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シーズン2

静かな非日常

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今日も今日で狩りだ
今日は亜子と未来と狩りに来ている

「亜子、三体だ、28」
バァン!
「54、21」
バァン!バァン!
「全弾命中、ターゲット沈黙、OKだ」
「いやぁ~まさか現実で銃を撃つ事が出来るなんて思わなかったね~♪」
「先輩も彼方君も可笑しくなってないですか?普通あんなのと戦いませんよ
ゲームなら気にしないですけど、現実は無理じゃないですか!」
「何がだ?たかがエネミーだろ」
「そうだね~でも、やっぱり触手系エネミーは嫌だよね
未来ちゃんは直ぐ狙われるからね」
「なんであんなの作ったんですかね」

今回は強化触手ワームと言うモンスターを倒す事になった
理由は亜子が見てみたいからだ、亜子や未来はモンスターの事をエネミーと呼んでいる、ゲームでは色々な呼び方があるが、なんとも紛らわしい事だな

「確か、このレゾナンスって、謎の機械エネミーの調査が始まりでしたよね?もう大分前だから最初のシナリオなんて忘れてますね」
「レゾナンスⅢなんてもう最後にプレイしてたのは7年前だからね、今はⅢバースデーだからね」
「続編か、俺はこのレゾナンスは攻略サイトの大雑把なあらすじしか知らないからな」
「まぁ、もうⅢ自体もかなり前ですね?う~ん、レゾナンスか初期の私は簡単なエネミーにも負けてましたね
回復薬とか切らしちゃってとか、ダンジョンの巡回型のキラーエネミーとか、沢山死んだな~」

現実だとそれは笑えないぞ、シーズン1は俺以外全滅だからな
今回は何人生き残れるのやら

「私の職業はガンナーか~出来れば接近戦したかったな、ガンナーだと1人に孤立した時に困るんだよね~」
「そうですね、私はダンサーですからね
と言うか、職業とかレゾナンスと大分違いますよね」
「ダンサーとかは無かったのか?」
「ありませんね、ファイターとかマジシャンとかはありましたけど、ダンサーとかライダーなんて言う職業はありませんでした」
「確かに、てかそれならステータスのパラメーターが無い事の方が不便かな~
どれぐらいなのか?とか大雑把な目安が欲しいよね~」

まぁ、それは本当にそうだな
ただ、死人が増えそうだな
目安が分かり易くなったら、同レベル帯での狩場で狩りをする事になりそうだからな
その分、イレギュラーに当たったら死ぬな

「しかし武器が出るな、インベントリが直ぐに埋まるとはな」
「そうですね、本当に速いですよね」
「でもさ、なんかこう、モチベと言うか危機感が無いって言うかね~」
「それで良いだろ、問題なんて、無い方が良いぞ」

そうだな、変わり映えしないが、あると色々困る事になるな
しかし、静かなのは嵐になる前なのか?
不安で仕方ないな

「帰ってきた訳だが、なんだか騒がしいな」
「そうですね?何かあったのかな?」
「お!加口君居る~お~い加口君!どったの?」
「亜子さん、それに未来さんに彼方君、今あるランキングが発表されたんですよ」
「うん?ランキングですか?レゾナンスにランキングなんてありませんよね?」
「そうだね、あくまでエネミー討伐やイベントがメインで対人戦は無かったけど、どんなランキングなの?」

【プレイヤーランキング:rank0】
〔1位:赤薙 麒麟:合計LV78:国家サーバー〕
〔2位:剛田 煤吉:合計LV78:国家サーバー〕
〔3位:松下 七海:合計LV76:国家サーバー〕

親父達も参加してたのか、しかし高いな
国家サーバーの人達はシーズン1から居る人だろうな
しかし、rank0って事はあるんだろうな、rank1が

【プレイヤーランキング:rank1】
〔1位:赤薙 彼方:合計LV100:混合サーバー〕

1位って、俺以外居ないじゃないか
こうなると本当に面倒いな、多分あっちから接触とかあるんじゃないか?
困ったな、俺の計画が少し変わるな
まぁ良いか、変更は付き物だな

「しかし、まさか他にもプレイヤーが居るなんて思いもしませんでしたよ」
「あぁ~確かに、こんな事が他の人も呼ばれてるなんてね~」
「まぁオンラインゲームが元になってるなら寧ろアリでは?ゲームでもサーバー拡張がこの先あるんじゃ無いんですか?」
「あるだろうな、この先で学生サーバーと社会人サーバー、軍毎に分かれる可能性はあるかもしれないな」

まぁそうなるのは構わないが、超能力者至上主義者達がなんて言うかな
う~ん、今までの名門達がこぞって何か言うぞ
現実も超能力の制限を掛けるなんてしたら、色々ごたつくな
最近はどこかの名門達が争ってたな、大丈夫か?あいつらが暴れると交通機関とかに問題が生じるんだよな

「まぁ、今考えても仕方ない、それにこんなランキングはシーズン1から生きてる人間しか関係ないな」

てか、俺は俺でやる事がある
レイドボスが相手である以上、危険は他の比では無いな
某ゲームのノックバックと落下、ラグなどを考慮しないあの難易度や何度倒しても蘇る白い悪魔部下は正に社畜だな
そんな難易度を1発クリアは初見では不可能に近い、極は何度死んだ事か、アレで引退した人が出たんだよな~

「さて、俺は俺でクエストクリアしないとな」

【赤薙彼方】
【メインジョブ:ファイターLVMAX】
【サブジョブ:キャスターLVMAX】
【レゾナンス:レアドロップ超々増加】
【スキル:SP430】
【超能力:オーブコントロール】
【アビリティ】
〔ブレイドダッシュ〕
〔ブレイドガード〕
〔ファイアボール〕
〔カオスフォース〕
〔カオスサンダーボウ〕
〔カオスバラージュ〕
【カオスアビリティ】
〔カオスウェーブ〕
〔カオスファイアショット〕
〔カオスウィンドカッター〕

ソロで割の良いクエストを回しながら、レベルをカンストまで上げた
もうレベルが上がらない、アビリティも出なかった
いや、必要じゃなかった
カオスフォースとPSI武器を使えば困らなかった、だからアビリティも増えてない
だがこのままだと勝てるか分からない、だから今度は訓練する事にした

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