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シーズン1・新兵

冒険者と共闘!

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新しい村長が決まって三日、冒険者達が来た
なんとAランクが4人も来た!
俺が今居る王国にはAランクが4人、つまり全員来た!
名前持ちは色んな意味で強い奴が多い、ゲームでは王国に居る名前持ちは10人しか居ない
いやまぁ、ゲームの世界に入ると普通に名前とか聞くけど、ゲームではそうだった

「それで?なんで俺もなんだ?居るか?」
「案内役と雑魚狩り役としてだそうだ」

こうして、俺は冒険者達とゴブリン退治する事になった、必要かな?

「えぇ~Aランクのマクスだ~よろ~」
「マクス!しっかりしなさい!!緩過ぎるわよ!?」
「俺はローランだ、よろしくな!」
「私はフィアネスだ、おい、その怠け者に構ってないで早くしろ」
「ハァ~、私はローゼルよ」
「俺はカナタだ、案内はするがあんまり強く無いぞ?」
「安心しろ、どうせこの四人なら直ぐに終わるぞ」
「確かに、と言うか25000Gでは全然足りない気がするんだが?」

ドリームラウンドは王国、帝国、貴族連合の3派閥に分かれる
派閥によってスカウト出来る冒険者の値段が違う、1番安いのが貴族連合だ、1番高いのが帝国だ
スカウト以外にも助っ人として呼び出しとかもある、ただ王国のAランクは8000だった筈だ
8000が四人で32000は必要になる筈だ

「なんだ?聞いてないのか?依頼金はカナタ以外に村の人達もかき集めて、依頼額が35000で依頼が出されてたぞ」
「依頼額はどうでも良い、それより情報ではレッドゴブリンなどが多数居たと言う話だが、コレは本当か?」

王国の冒険者、フィアネスはかなりせっかちと言うか威圧感が漂う女性だ、強力な氷魔術を扱うエキスパートだ
ローゼルはお節介と言うか世話焼きと言うか苦労人だな、ドリームラウンドで唯一まともなAランクだ、火炎魔術を扱う1番若い魔術師だ

「楽したい~歩くのダル~イ」
「マクス、お前は少しはやる気出せ、これから大仕事だぞ!ワクワクしようぜ!!」
「え~なぁ~後どれくらい~?」
「あと少しです、この先にゴブリン達が居ます」

マクスは大剣使いでスピードが1番遅い、その代わり体力と一撃はピカイチだ、そして友好度の上げ難いのもピカイチだ
命令する事に友好度が下がる、部下より依頼の方が簡単と言う事だ
ローランは二刀流短剣使いでスピードと幅広い道具だな
ゲームでは短剣持ちじゃないと攻撃アイテムが使えない、何よりローランは技能がそっち寄りだな、ただローランは仲間になるかならないかが運になる、何回ローディングしたかわからないな

「うわ~多過ぎる」
「なんだコレ?こんなに大量のゴブリン、赤と青ばっかだな」
「ゴブリンジェネラルも青か、数は8体か、かなり面倒になるぞ」
「キングにクイーンも居ますね、しかもネームドですか、中々に厄介ですね」
「可哀想に、あいつら別の場所に集落を作ってればこんな理不尽な事に成らなかったのにな」

普通、ゴブリンの集落は集落の中で1番難易度が低い、Aランク冒険者2人連れてくればオートでサクサク攻略される難易度だ
居ないとそこそこだが、こんな終盤メンツハッキリ言ってグロいぞ

「それじゃあ、ちょっと待ってくれ、今召喚するんでね」
「お!召喚使いか!珍しいな」
「先ずスケルトン兵士を召喚」
「18体も一気に召喚するのか、中々に良い腕だな」
「うわ~ホネホネだな~弱そう~」
「それから、スタンウルフサモン」
「「「「まだ召喚するのかよ!?」」」」

SP使って召喚系を強くした、それと武器も新しいのを出した上に必殺技も出した

【赤薙彼方】
【ドリームラウンド:新兵LV18】
【剣術E・槍術G・弓術G・盾術G・斧術G・魔術G・神秘G・超能力F・混沌E・奇跡F】
【布服F・軽鎧F・中鎧G・重鎧G・ローブG】
【スキル】
【SP28】
【オーブコントロール】
〔超能力上昇〕
〔身体強化〕
【カオス】
〔混沌上昇〕
〔混沌を呼ぶ衝撃刃片手剣・+10〕
〔混沌を呼ぶ麻痺弾き短剣・+10〕
〔魅入られたメリュジーヌ・+10〕
〔血塗れのラブロマンス〈軽〉〕
〔混沌の剣士装備一式〕
〔混沌のスケルトン兵士召喚〕
【ミラクル】
〔奇跡上昇〕
〔ミラクルステップ〕
〔ミラクルヒール〕
〔ミラクルリジェネ〕
〔ミラクルトカレフ〕
〔ミラクルスタンウルフサモン〕
〔ミラクルファルコンサモン〕
〔ミラクルベビードラゴンサモン〕

必殺技の血塗れのラブロマンスは使われない事を祈っている

「お前ヤバいだろ、スケルトン兵士18体だけでも数がおかしいのに狼に隼に竜って・・・」
「数がおかしいだろ、普通サモン系の技能は10~20だぞ、72体居るぞ」
「これ~俺ら必要かな~?」
「さ、サモン系は軒並みあまり強く無いですから無駄、では無いですね」
「よし、やるぞ!お前たち!ゴブリン討伐始めるぞ!」
『ヒャッハァァァ!!今日は新鮮な生肉だァァ!!!』
「「「「そいつら喋るのか!?!」」」」

ゴブリン達は恐ろしい存在に出くわした、骸骨や狼の混合部隊に襲撃を受けた
狼の遠吠えは体を怯ませる、そのスキを骸骨集団の槍が貫く!
弓矢は隼の風で吹き飛ばされ、その風はゴブリン達を切り裂く!
ゴブリン達は魔術を使おうと詠唱するが、竜の火炎球で妨害される、何よりそれ以上は攻撃してこない、妨害に徹するその様は誇り高い竜が見せる様とはまるで違う、弱者の戦い方だった!

「やはりゴブリンか、案外楽に勝てたな」
「あの!まだ私達戦ってますからね!?!」
「え?ごめん今、部下達に集落をガサ入れしてるんだ」
「お前、ゴブリンキングとクイーンが居るのにそんな事するな!手を貸せ!!アイシクルバースト!」
「ギャァァアア!!」
「仕方ない、お前たち!一旦中止だ!手を貸せだと!おい!子ゴブリンをさっさと食べて済ませるぞ!!」
「何してるんですか!?!さっきから攻撃が激しいと思ったら!そんな事してたら起こるに決まってるわよ!?」

仕方ない、何せ死にゲーやハクスラの世界の召喚はどれもこんなもんだよ
人理とか無いからな、カオスはバビロン、ミラクルはガンズにスキルを振っている
だが全員頭の出来は同じなんだよな、俺を含めてな

『ヒャッハァァァ!!子ゴブリンの新鮮な生肉を産んだ両親の目の前で食べるのは最高だなぁあ!!』
『おい!犬コロ!脳みそもちゃんと食べろよ!珍味も大事な食事だぞ!』
『全く、鳥と犬は野蛮ですな~しかしゴブリンの血液も悪くないですな~ホネ殿はどうですかな~?』
『いや~俺はこれぐらいが丁度良いですね、骨の硬さや栄養も満点、いや~良い職場ですね~』
「お前ら!次はキングとクイーンだぞ~いつまでも野菜で満足するな!!!」
『『『『よっしゃ行くぜ!!!』』』』
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