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シーズン1・新兵

クエスト

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「気長和、何か仕事はあるか?」
「今のレベルは?」
「3だ」
「昨日の今日でレベル上げたのかよ」
「何か殺せるクエストは無いか?」
「殺す前提なのかよ、お前はまだ15だろ?」
「金が必要だろ、寝るにしても食べるにしても、とりあえず仕事だな」

気長和はこの第四を指揮してる指揮官だ
クエストの発注は基本気長和だ
今回の仕事は輸送車の調査をする事になった

「お~う、凄い死に方だな、かなりエキゾしてるな~」
「よう!坊主!来たか!」
「うん?あんた名前は?」
「俺は虎丸だ、一応この死体とおんなじ運搬係だ」
「このエキゾしてる女、先ず頭はその、大丈夫なのか?」
「いや、こんな死に方俺も予想外だぜ?!」

なんて言うのかな、トラックの荷台に半ケツでパイプがライドオンしてる
何これ?

「えっと、これを運んでたりは?」
「どんな価値があるんだよ?コレに?」
「剥製カカシ」
「サイコパス過ぎるだろ?」
「もしくは、新しい扉を開いたとか?」
「もしそうだったら俺この仕事辞めるぜ」

まぁそうだな、とりあえずコレはどうしたものか?

「なぁ?そもそもコイツはなんで半ケツなんだ?」
「まぁコイツは女だからな、多分レ○プだろ?」
「単純に野外する事にして趣味でパイプが突き刺しただけじゃ?」
「どっちの方だ?と言うのは野暮か?」
「まぁコイツが犯されてたのかプレイ中だったかはともかく、先ずは仏さんを敬おう
ほら体を抑えてくれ」
「え?抜くのか!?」
「そうだよ、少なくともこのままは色々ヤバいだろ?」

死んだ人間をいつまでもこんな状態だと不味いからな、それに一先ず凶器を調べないと行けないからな

「写真は撮ったか?」
「撮ったよ、こんなアホな写真は類を見ないぜ?」
「世の中分からないだろ?また、あるかも知れないだろ?」

まぁこんな死に方を超えるのは難しいだろ?
てか、超えたらダメだな

「よし、1で抜くぞ」
「わかった」
「彼方達!何して!!」
「1!」
ブシュッ!!
「え?3と2は?」
「1で抜いただろ?」
「そうなんだけど、このタイミングで抜くか?普通は話からするだろ?」
「いや、こんなぶっといの刺さったままの会話なんて頭入らないだろ?」
「彼方達!話があります!来なさい!」

新しく来たモアと言う女性に説教される事になった、まぁ仕方ない

「あれ?なぁ虎丸、抜いた鉄パイプ元に戻したのか?」
「はぁ?本当だ、死体の場所やパイプが元に戻ってるな」
「いや!貴方達は落ち着き過ぎではないですか!?」
「そうカリカリするなよモア、まるでお嬢様みたいなキレ方だぜ?平民はこういう時は落ち着いて対処するんだぜ?」
「モアは新開家のお嬢様で検査官を最年少で卒業したエリートだぞ?その上戦闘特化クラス共を黙らせる力があるぞ?」
「マジか、そんなエリートが出来たばかりの第四に何の様なんだ?」
「あれだよ、後目争いで左遷されたんだろ?新開家は四人姉妹で1番上の長女の姉が趣味優先のリタイア、三女の姉は持病でリタイア、残ってるのが次女とモアしか居ないんだよ」
「へ~詳しいな、有名なのか?」
「次女のマチルダとか言うアマがヤバい、男癖が酷い上に権力欲も強いの何のって、だからエリートのモアがココに来てるんだよ
インフラが碌に無い第四なんてあの女からしたら泥舟だよ」

モアは主要キャラの一人だ、かなり優秀なキャラだったな
彼女のウルトが対象一つの過去を自由に再現出来る
コレで事件の真相を明かせる

「何でそんなに詳しいのよ、と言うか子供が現場って」
「「人手不足なんだよ」」
バシュン!
「良いセンスだ、少年!」
「面白いドーベルマンだ、さてさっさと片付けよう」
「頼もしいだろモアちゃん?」
「私としては成人前にエイリアンと戦うのは悲しくなるわ」

とりあえず、さっさとブルースして帰りたい
経験値が欲しい、そう言えばこのクエスト、ゲームであったか?

「まるでわからない、女性が半ケツにされたと思ったら鉄パイプが吸い込まれたぞ?」
「性犯罪だと思いますね、複数人の犯行だとは思いますが、パイプが飛んで来たのはエイリアンの仕業でしょうか?」
「女性を対象にしたから、今度は鉄パイプを対象にしてみましょう」

モアのウルトは触れる事で時間再生される
なので犯人の死体が無いので詳しい詳細が分からない

「あそこのゴミ置き場から飛んで来たのか?何なんだ?何で飛んで来たんだ?」
「う~ん、車などがぶつかったりではなさそうですね」
「虎丸、聞くんだが女が最近凄い武器を手に入れた、もしくは羽振りが良いとかあったか?」
「え?う~ん?おっ!そうだ、確かあいつ珍しいエピック装備が手に入ったとか言ってたな?」
「それってこれか?」
「そうそう、そんな感じだ」

俺はこの事件と言うか、現象に身に覚えがあった
ガンズパラダイスⅢであったんだ、似た現象がクエストの最後にあった

「・・・グラマグか、しかもこれ正規品じゃ無い奴だな」
「グラマグって何だ?」
「グラビティマグネットマガジンの略だよ
撃った弾が強力な磁力で周りの物を引き寄せるんだよ、その上弾切り替えで重力弾になるから当たると重力を軽くするんだよ」
「へ~詳しいのね?」
「まぁな、伊達にレジェンダリー3本持ってないぞ」
「え!?レジェンダリー3もあるの!?」
「お前、どんだけ殺したんだ?エイリアンに恨みでもあるのかよ」
「まぁ、色々だな、あぁ~コレはアレだったわ」
「何かわかったのか?」
「このマガジン、1948年に製造されたグラマグだわ、そりゃあ暴発する訳だ」
「48年に何かあったんですか?」

48年にグラマグなんかのマガジン販売品の素材の一部をちょろまかした事件があった
そのせいで素材不足で一部に不良品が出た、しかもちょろまかした素材を売り軍の賄賂で将軍になった奴が警備を怠った事で大惨事
そいつはまぁ今も生きてるらしい、あらゆる銃の試作品を撃たされてる
試作品に爆発は付き物だ





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