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三カ国会議

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聖剣の行方を知った、ドワーフ王、エルフ女王、獅子王の3人は会議をしている
各国の聖剣に選ばれた人間を集め、協力や交換などをするのだが、聖剣三つは一人の人間に集まってしまった
そんな中、ドワーフ国王アイオスは何故聖剣達が彼を選んだのか納得している
ですが獅子王ライオネルは頭を抱え、エルフ女王ライネスは眉間に皺を寄せてる

【ドワーフ王】

と言ってもなぁ~今のところ勇者以外に聖遺物を持ってる人間は帝国や聖女しか居ない
だから宝物庫に無くなった時はもしやとは思ったがな~

「おい!クソジジイ!しみじみしてる場合じゃ無いだろ!分かってるのか?!」
「そうですよアイオス、貴方は納得してるかも知れませんが我々二人は納得出来ません」
「ギャアギャア言うな、と言ってもの~」

本来スキルはレベルを上げる事でしか強く出来ない、だがあのレツはメタルストーンで武器スキルを強化した、普通なら不可能を可能にした
そりゃあ聖剣が集まる訳だ、何せ使い手は少ないが居るし可能性はある
だが、強化出来るスキル持ちはもう産まれないかもしれないからな

「ワシらドワーフ側からしたら当然な気もするがの~意志がある遺物は使い手を選ぶ、強化出来る人間なら尚の事だろうに」
「それはドワーフ側の意見だろ!問題はあいつが死んだ時に遺物の所有権が人族になるんだぞ!?」
「そうです、彼は聖剣をも所持してるのですよ」
「三つじゃないぞ、四つだ、最初に出した武器は聖剣だった、おそらく勇者と同じく未発見の聖遺物を見つけたんだろうな」

あいつの血筋なだけはあるな、親の血は息子にちゃんと継がれてる
あいつも未発見の聖遺物を手に入れた事で勇者のスキルに覚醒させた

「ジジイ!わかってるのか!?頭がボケて無いんだよな!?」
「お前は少し落ち着け、何が問題なんだ?」
「貴方、本当に大丈夫ですか?
聖遺物は国が管理して公表しなければならない、しなければ国際問題になるのですよ?」
「そうだな、だがあいつは勇者の息子だぞ?父親と同じでは無いか?あいつも面倒事を嫌がるだろ?
黙って親元を離れた時に冒険者にでもなってSランクにでもなった時に明かすつもりだったんだろ?」

あいつも似た事を考えてたな、あいつは早く聖剣を手放したいと言ってたが、出来るのか?

「そうですか、ですが彼は余りに危険です
あの数の魔物に魔法スキルを覚えさせて統率する、スキルだけとは先ず思えないでしょう
他にも武器強化やオーラの才能も無視できません」
「ライオネルはどれ程で覚えたのだ?」
「嫌味か?嫌味なのか!?クソ!
・・3ヶ月だ、色々と習い事はしてたがそれでもかなり早い方だ
剣聖国の門下生でもオーラ習得には早くて5ヶ月程度は掛かる
だがな!あいつはおかしいだろ!?何で読んで直ぐ覚えられるんだよ!?派生の技一つに年単位掛かるのは当たり前なんだぞ」
「まぁ、わしはそこん所は分からんが、やはり非常識なのか?」
「「非常識過ぎる」」

ふ~む、確か勇者でも武道書と言う本を読んで覚えるのに1ヶ月は掛かったと言ってたな
しかし、たかが本一冊でスキルが覚えられるとはな~

「ジジイ、良いか武道書は誰でもスキルを覚えられる訳じゃ無いぞ
人が覚えられる武道書には種類と適正があるんだぞ?」
「ふむ?しかし何故そんな便利な物が隠されたのか?と言う話になるが?」
「それは武道書は一回覚えると徐々に消耗するんですよ、覚えられるかどうかに関わらずです」
「つまり、限りがあると言う事か?」
「えぇ、そして一回覚えると1年間のリキャストに入ります
誰でも簡単にと言う訳には行きませんよ」

そんな当たり前みたいに言われてもな、ワシらドワーフは作る事が仕事だ
武術に関しては余り分からん、武器の使い方が悪いか良いかくらい大雑把にしか分からん
細かい事は苦手なんだがな

「あいつの覚えた武道書は見た事がないタイプだ、普通は流派の類が書かれてるんだがな
まるで不完全な感じがするな」
「そうですね、どの武道書には流派のオーラやマナなどがありますが放送であった武道書は初伝と描かれてましたね」
「あぁクソ!モヤモヤするぞ!下の奴らもイラついてるってのに」
「そう言う時は酒に限るぞ?」
「「ドワーフ少しはシャッキリしろ(しなさい)」」

全く血の気の多い種族だな、争いなんぞ魔物だけで十分だろ?
王になっても未だに人同士の争いは分かり難いの?時々理解出来ん事も多々あるから難しいな


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