未来は自分で決める

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さて、先ずは状況の把握だ
俺の名前はレツ、13歳で勇者の息子
俺は1年間学院で勉強や鍛錬をしてるのにスキルのレベルが一向に上がらない
出来損ないと言われている、だがそんな事はどうでも良い、所詮は他人だ
大事なのは自分がどうするのかだ
その為には基礎から学ぼう、図書館でね

「うーん?」

『スキルは生まれた時から定められており、基本的に増える事は無い
【】のスキルは基本スキル、そこから関連するスキルは〈〉の派生スキルとなる
〈〉の枠に入るスキルは最初は鍵が掛けられており、スキルレベルや自身のレベルが上がる事で解放される
必ず派生スキルがある訳ではなく、基礎だけと言う場合がある』

「増えない?」

【レツ:LV1】
【スキル:模倣LV1】
〈〉〈〉
【スキル:偽物の聖剣LV1】
【スキル:偽物の聖弓LV1】
【スキル:偽物の聖斧LV1】
【スキル:劣化版変身LV1】

模倣に剣に変身しかスキルが無かったのに、増えてるぞ
しかも枠には本来はスキルが入ってる筈なのに空っぽ、俺だけ仕様が違う気がするな

「模倣か、真似る」
『対象外です』

先生を模倣しようとしたら対象外、物とかも意味なし
まさか、存在しない物、もしくは過去に存在した物、魔物とかじゃ無いよな?
魔物か・・・モフモフが良いな~

「・・・」

『スキルは親から引き継ぐ事が多い、強いスキルを引き継ぐ事は貴族社会ではステータスとなる
スキルは1~5個と幅がある
スキルが多ければ強い、と言う事は無く多いとスキルが上がり難い、組み合わせが悪いなどがある』

俺のスキル5個あるが、強いのか?
しかも多い方がスキル上がり難いのか、親から引き継ぐか?
俺の親は勇者と魔法少女だったか?良く考えると勇者が変態だ!早く警察に突き出さないと!

「魔法少女か、親の闇を見たな」

祖父達はどんな教育してたんだ?確か母親って小学5~6くらいの見た目だよな?
そんな人と結婚とか、許されるのか?

「さて、それじゃあ帰るか」

もう夕方、学校の図書館は閉館するな
まぁ収穫はあった、これからの方針はスキルの研究とレベル上げだな

「メイドか、見つかると面倒だな」

仮にも俺は勇者の息子、しかも俺以外の兄弟は妹や姉と女しか居ない
多分あれだろうな、男は勇者的に要らないんだろうな
下半身がゼウスなのかもな
少女と結婚する親だからなぁ~

「ふぅ~部屋に帰るのに一苦労だな」

モセスみたいにスニーキングしながら部屋に帰ってきた、家というか屋敷だな
誰も探知スキルを持ってないからバレずに帰ってきた

「親が今日帰ってきてるのか」

普段家に居ない親が居るなんてなんと間の悪い事かな
まぁ両親は俺の事嫌いだろうし、別に合わなくて良いだろ
ご飯・・・要らないな、毒とか入ってそうだ

「寝るか」

明日は学校は休みだ、街を出て兎狩りするか
先ずは食料調達だ、とにかく食料が必要だ
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