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『セントパール魔術学園~学園ダンジョン編~』
第39話『セントパール魔術学園』①
しおりを挟む早朝、少女は落ち着いた様子で街中を歩いていた。心地良く吹き抜く風にふと立ち止まり空を見上げると晴天。暖かな陽射しに手を翳しながら思わずその瞳を細める。さらにまた先程よりも一段と強い風が吹くと、ツーサイドアップに束ねられている艶やかな橙色の髪が靡くように揺れて押さえるように整えた。
空を見つめる表情は穏やかなのだがどこか儚げな雰囲気を纏う。十人中十人が振り返るといっても過言ではない美少女なのだが、そんな物憂げな姿でも絵になる。
傍から見ればそんな可憐な少女には大きな悩みなど無いと思うだろう。しかし雲一つない清々しい青空と比べ彼女の心情は僅かにどんよりとした形容し難いモノに染まりかかっていたのは確かだった。
「はぁ………また学園に通い始めてから約一週間が過ぎたけど、なんだかまだ慣れないわね」
盛大に重たい溜息を吐きながら肩をすくめると、ふと石畳に舗装された道端を視界に捉える。小さく背丈の低い黄色の花、キタンソウを見つめると微笑ましいモノを見るかのように笑みを浮かべた。王国ではあちこちで見られる野草で決して珍しくはないのだが、誰にも見向きされる事なく小さくひっそりと咲き誇るその様子に羨ましさを覚えると同時に活力を得る。よし、と前を向くと再び歩き出した。
制服に身を包んだエリーはセントパール魔術学園へと向かっていた。早朝という事もあり人通りは少ないのだが、もう少し歩けば道が拓ける場所まで着くのでそこに辿り着いたら自分と同じ生徒や通行人がちらほらと多くなるだろう。かつて通った同じ道を歩きながらその先にある最近の出来事を思わず想像してしまい僅かに気が重くなった。
さほど時間も経たずその拓けた道へ着くと、予想通り各々歩みを進める人々がいた。その中にはエリーと同じ制服姿の少年少女が一定数いる。
大きく深呼吸しエリーも覚悟を決めてその流れに沿って堂々と歩き出すが、学園内ではある意味有名な彼女の存在に気が付かない生徒などその場にはいなかった。
「おい、あれって………」
「………ああ、あの話は本当だったのか」
「ウソ、信じられない………」
彼、彼女らはちらちらとエリーを見遣ると目を逸らし一緒に通学していた同じ生徒に話しかけ、また見遣るという行動を繰り返す。一瞬にして注目を浴びたエリーは平然とした表情を崩す事無く歩くが、内心では気まずさを感じていた。
軽蔑・敵対心・拒絶といった冷たい視線に晒されるのはとっくに慣れている。魔術を使えないせいでそういったストレスを受け続け学園に通う事を辞めた原因の一つ。今では過去の事と捉えており然程気にしてはいないが、例え慣れたとしてもそんな負の感情を視線越しにぶつけられるのはエリーにとって心が少し痛い。
しかし、他にもその気まずさにはもう一つ理由があった。
(………あーもう、耳の中に直接声が届いてるみたいな感覚だわ。なんでこっそり話している筈の他の人の声が聞こえるの?)
―――マストや魔物との戦闘を経てからというもの、エリーの五感は鋭敏になっていた。そのことに気付いたのはエーヤに帰界化したリルと共に帰路に着いた次の朝。
ベッドの上でエリーが目を覚ますと突然笛を吹いたような高い音の耳鳴りがした。しばらく続く不快な音に眉を顰めるがしばらくすれば鳴りやむだろうと思い、ベッドから下りると鏡台へ向かう。身体には節々の痛みが残っており、後でメアから塗布薬を貰おうと思いながら大きな鏡を覗き見るがそこに映った自身を見ると衝撃が走る。両目とも充血していたのだ。そのことにエリーが気が付いた瞬間、自らの身体が熱く火照る感覚を覚えた。意識が朦朧としながらフラフラとベッド付近へ戻るが、そのすぐに意識が途切れた。
メアから後で聞いた話だとベッドに寄り掛かるように寝ていたとの事。火照りや節々の痛み、充血といった身体の調子も普段通りに戻っていた。メアにも朝起きた直後の症状を伝えるが、現在はそんな様子は欠片も無いのでその言葉を一蹴。
しばらくして視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五感が向上している事を自覚するが、ここ数日間で何とか調節することが出来た。今でも誰にもこのことは相談していない。
うーん、と唸りながらその出来事を思い返していると背後から聞き覚えのある声が聞こえる。
「お~い! エ・リ・ィ~~!!」
「リーゼ、おはよう」
「おはよう、いい天気だねっ!」
振り返りながらふわりと笑みを浮かべるとその方向から茶色の短髪をしたスレンダーな少女が駆け寄ってくる。片手で鞄を持ちながら手を振る彼女に小さく手を振り返すと互いに挨拶をした。
「走ってきた―――ってことは、また寝坊したの? 学生寮からここまではそんなに遠くは無い筈だけど………?」
「あはは………実は前の休みの日に商業区でちょーっと面白そうな物語写本を見つけちゃってさ~。買っておいたは良いけどその存在をすっかり忘れてて、昨日部屋を整理していたら出てきたんだ。ね、後はお察しの通り」
「部屋の片付けをしていたらいつの間にか写本に夢中になっちゃって、全部読み終えた頃には深夜を過ぎていたってわけね………。寮監さんに良く見つからなかったわね?」
「あの寮って窓のところにカーテンがあっても何気に素材が薄いから夜なんて光があると一発でばれるのよねぇ。でもまーそこはほら、わたしの腕の見せ所というか? 魔術でちょちょっと遮蔽物を作って光が漏れださないようにすればカンペキよ!」
「五大公爵家の一人として魔術の使い方が間違ってる気がするけど………」
エリーとしては言いたいことが様々思い浮かんだが、楽しそうに自信満々に語る彼女を窘めるのは憚られた。肩をすくめながら小さく息を吐く。
リーゼ、と呼ばれた彼女の本名はリーゼリット・アーランド。エリディアル王国に存在する五大公爵家の内『土』の魔術属性を司る貴族の一人である。現在、年齢はエリーよりも一つ年下の十五歳。エリーとは幼い頃から親交があり、学園でも親しくしていた友人で、件の出来事があってからも何かとエリーの事を気に掛けてくれた。
正直、エリーにとってリーゼリットへの負い目が無いというのは嘘になる。魔術が使えなくなり学園に居場所が無くなっても常に側にいてくれたが、巻き込みたくなくて、突き放したのは自分自身だ。
彼女はエリーが学園に通う事をやめても時間を見つけては家まで訪ねてくれた。けれども嬉しい、という感情よりも申し訳なさが上回った。
思えば、魔術至上主義を掲げるあの学園に在学した時から既にその思考に染まりかかっていたのだろう。
―――『魔術を求む最果て、理を解き明かす叡智なり』。
つまり魔術を使えなくなった自分は『盾の守護者』を継承する道は絶たれたと、価値は無くなったと考えるしかなかった。だからこそ、拒絶した。これ以上落ちぶれた姿を見られたくはなかった。しかし、その選択が間違っていた事に気が付いたのは、ずっと後のこと。
ふと自室の窓から見たリーゼの後ろ姿がどこか悲しげだったのは、決して忘れない。
エリーがそんなことを思い返していると、横から呼びかける声がした。
「―――エリー、やっぱりその制服姿は似合うね。凛々しくて、綺麗で、カッコいいよ」
「………あはは、そう? 久しぶり過ぎて正直まだ少し違和感があるけど、そう言ってくれると嬉しいわ」
未だに制服を着た姿に慣れないエリーだったが、リーゼリットの真っ直ぐな忌憚ない称賛に笑みを浮かべながら頬を緩ませる。
全身を見下ろすと、自らの制服姿。魔力や防刃繊維が編み込まれた黒いブレザー姿の下にはワイシャツが覗いており胸元には細長いリボンで結ばれている。歩く度に青いチェック柄のスカートが揺れ、ストッキングに包まれたすらりとした脚が見えた。
もう再び着る事は叶わないだろうと思っていた制服だが、こうして以前と変わらずリーゼと会話しながら学園に通うことが出来るのは素直に喜ばしい事。そんな普通の学生として通えることに対し喜びを噛みしめているとどこか呆れた様なリーゼの声が聞こえる。
「しっかしまぁ、大変ですなぁ………。こうも遠目から注目を浴びちゃうと疲れちゃうよねぇ」
「………仕方ないわ。魔術を使えることが前提のこの学園では前の私は異端そのもの。みんなの反応に戸惑う事もあるだろうけど、こればかりは慣れていくしかない」
歩きながらリーゼが周囲に視線を巡らすとこちらを見ていた生徒が咄嗟に顔を背ける。彼らの抱く感情は読み取れないが、以前のような嘲りやからかいに満ちた不躾なモノではなく、どこか気まずそうな表情。一部は軽蔑や見下げるような表情をしている者もいる。エリーは自らの置かれた立場を納得しているので何も言わないが、リーゼはそんな悪意を持つ彼らがこちら側に働きかける気配も無いので視線だけで牽制していた。
エリーはそんな彼女の行動に度々助けられていたので感謝しつつ、話題を変えるために疑問に思っていた事を口にする。
「そういえば、リーゼが本好きなのは知っているけどそれは魔術書に限った話よね? 物語写本に夢中になるほどって珍しいわね?」
「うーん、エリーが学園に来なくなってから図書室のありとあらゆる魔術書を全部読破したんだけど、暇だなって思って試しに読んでみたら案外面白いんだよねぇ。ある時期なんて毎日商業区に通って古書堂巡りが趣味だった程だよ?」
「そうだったんだ。因みに昨日はどういう話の本だったの?」
「えっちぃ恋愛もの」
「ぶっ」
さらっとリーゼの放つ言葉にエリーは思わず吹いた。途端に顔を赤くするが、聞き間違いかと思い確認のためにもう一度尋ねる。
「え、えっと………今なんて」
「『姫騎士の情欲ラプソディー』」
「ふぇっ………!」
エリーとしては写本の題名までは聞くつもりはなかったのだが、向上した聴力は確かに聞き取っていた。ジャンルと題名からどのような本なのか想像してしまったエリーは上擦った声が口から漏れだすと下を俯きながら早歩きになる。リーゼはその様子にニヤニヤとしながら彼女の後姿を追いかけた。
「ん~~っ、やっぱりエリーってばすっごくカワイイ~~! うりうりうりぃ~~!!」
「ちょっ、や、やめて………! ここ往来の場だから、恥ずかしいから………!」
「愛いヤツめ愛いヤツめ。すーぐ赤くなっちゃって、天下のセイヴフィール家の令嬢はえっちぃ耐性がゼロだなんて知ってるの私くらいだよ~。エリー成分補充ぅー!」
耳まで真っ赤に染め上げた姿を見るとリーゼはエリーへ抱き着きながら彼女の頬へと自分の頬をくっつける。一方のエリーはといえば頬の赤みを僅かに残しながら、前もこんな事があったなぁ………と遠い目をしながら彼女の抱擁を受け入れていた。すると、
「―――あら、エリーとリーゼじゃありませんの。ごきげんよう」
「げっ」
「ラン、カ………」
直後、二人が立ち止まっていると背後から声が聞こえた。
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