オレ様傲慢王子は最強! ~王位継承権は低いが、精霊神が与えし最強の瞳を駆使して女を漁る~

ぽてさら

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第1章

ex-1 『名探偵クロナ、シュパッとパパッと解決ニャ!』

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 これは、『きゃら♡めるメイド喫茶』で起きたチョコレート消失事件の一幕である―――。





「………………こ、これは」
「事件だわ………っ!」


 アヤメとレインは驚愕の表情を張り付けながら呟く。

 『きゃら♡めるメイド喫茶』調理場にある冷蔵庫近くでシルとシロが頭からうっすらと血を流しながら倒れていたからだ。

 見つけたのは陽が昇り始めた早朝。

 とれない眠気に目を擦りながらも、同室である彼女らは店内の掃除を行なう為に仕事場である下に降り、調理場を通りかかったところ冷蔵庫が開きっぱなしになっている事に気が付いた。
 そして扉を閉じる為に二人が揃って近づくと、この惨状が広がっていたのだった。

 この光景に二人が身体を震わせながら絶句していると、背後から元気な声が聞こえた。


「おっはようニャー! んー、二人ともどうかしたのかニャ?……ってニャんじゃこりゃーー!!」
「ク、クロナ……」
「シルとシロが……っ」
「……まさか、二人がヤったのかニャ?」
「ち、ちがいますぅ……っ!」
「ちがうわよっ!」


 クロナが二人に疑いの視線を向けるが、二人を口を揃えて強く否定する。二人にとって最初に発見した自分らが疑われるのはとても心外なことだ。だがここに来たばかりの何も知らないクロナが、まず調理場に居合わせた二人を疑うのは当然のことだった。
 なんとか自分らが無実であることを伝えようとするレインとアヤメだったが、ふとある事に気が付く。


「って、ちょっと待って……冷蔵庫が開いてるけど、いったいどうして?」
「……! レイン、クロナ……これは………っ!」
「っどうしたのアヤメ、そんな真っ青な顔して?」


 レインはアヤメの震えながら青ざめた表情を見て思わず訊ねると、彼女は瞳を揺らしながら言葉を紡いだ。


「チ、チョコが……店長のチョコレートが、な、無くなってる………ッ!!」
「ッ! 本当だわ………っ! しかもミルク・ホワイト・ビターの三種類の内、二つも無くなってる!」
「てんちょーのチョコ? 確かに鼻だけじゃニャく口にまであま―い匂いが広がってるけど、そんニャのがあったのかニャ?」


 チョコレートが無いという更なる事実を知った二人が青褪めながら震えているが、そもそもその存在を知らなかったのかクロナは首を傾げる。
 その様子を見た二人は恐る恐る説明を始めた。


「『王国都市オータル』で一番有名なチョコレート専門店『メルク・ド・ノワール』のチョコの中でも高級チョコレートの事よ」
「じょ、上質なカカオと砂糖などを原材料に、め、綿密な計算がされた比率配合。色んな形があって、その形によってそれぞれ舌触りや、く、口どけが違うその店こだわりの逸品。ミルク・ホワイト・ビターの三種類の味のチョコがあって、わ、私たちのお給金ではその半分以上がとんでいっちゃう、な、なかなか手が出せない超高級品……!」
「調理、店の宣伝、伝票整理と日々忙しい店長は一か月に一度に購入して、少しずつ食べるのを楽しみにしてるのよ。しかも昨日は出掛けてから凄くご機嫌だったから、多分買ったばっかりだったんでしょうね……でもたった一日で二種類すべて無くなってる。もしチョコが無くなったと店長が知ったら………!」
「は、半殺しにされる………っ!」


 カタカタと恐怖に震える二人だが、クロナはどうしてそこまで怖がるのかわからない。
 ……実際のところ、以前二人が深夜にこっそりとばれない程度に食べたら何故か次の日見つかり、こってりと『おはなし・・・・』を受けたからなのだが。

 クロナは目を瞑り思案すると、ピンと何かを閃いたように声をあげる。


「ふっふっふ、―――ここは名探偵クロナにお任せニャ!!」
「「………え?」」


 突如、探偵の帽子を被りながら虫眼鏡を取り出しそう宣言したクロナに呆けた表情をする二人。
そのまま言葉を続ける。


「誰がてんちょーのチョコを食べたのか、誰がシルとシロを殺害したのか。ニャーのキューカクにかかればシュパッとパパッと解決ニャ!」
「「……………」」
「そして今、メーカクに分かるのはただ一つ! それは、この中に犯人がいるっていう事ニャ!」
「「な………っ!」」


 まるで背後にでーんっ、と効果音が付きそうなほど指指を突きつけながらドヤ顔で見遣るクロナ。
 実に馬鹿っぽい。


「しかも昨日ニャーは夕ご飯を食べずにぐっすりと寝ていたニャ! 部屋が一緒のシルとシロが証人……にはニャらニャいけど、それはレインとアヤメも知ってる筈にゃ! つまり、しょーきょほうでレインとアヤメの二人が犯人の可能性が高いニャ!」
「確かに理屈ではそうだけど……!」
「私たちがやったっていう証拠も無いじゃない!」
「犯人はだいたいそういうニャ」


 そして推理が見事にがばがばだった。クロナらしいともいえる。
 やれやれと馬鹿にするような手の動きをしたクロナに、思わず二人は口元をヒクヒクとさせる。

 それもそうだ、チョコレートが消えた事やシルとシロが倒れていた事は二人にとって本当に心当たりがないのだから。まるで二人を犯人だと決めつけるような仕草に苛立たない筈がない。
 なにより、同年代だからこそ腹立たしかった。


((ム、ムカつく………っ))


 クロナは二人の心中をよそに、水を得た魚のように推理を披露する。


「つまりこうニャ! どうしてもてんちょーが楽しみにしてた高級チョコを食べたかった二人はこっそりチョコを食べようと計画。でもチョコをむさぼろーとしたとき、ぐーぜんシルとシロが通りがかって見つかってしまったのニャ。二人占めしたかったレインとアヤメはシルとシロにこのままだとチョコを狙われかねない、そう考えた末ジャマだと思った二人をって、仲良く分けなニャがら全部食べちゃったのニャ! ふふん、これで決まりニャ!!」
「どんだけ私たち食い意地張ってんのよ!! 普通に考えれば店長に告げ口を恐れての殺害でしょ!?」
「じゃあそれでいいニャ」
「適当かっ!」


 自分の推理を得意げに話すクロナ。普通に考えれば穴だらけの推理なのだが、どうやら満足したのか真っ平らな胸を張っている。
 そんなクロナの様子を見てまた苛立ちが蓄積された二人。

 当のクロナは二人の様子に気が付かず、瞳を閉じながら空(天井)を仰ぐ。


「あぁ、シルとシロも可哀想にニャァ~。仲良く分ければ良いのに殺されちゃうニャんて―――」
「………だれが」
「………ころされちゃうってー?」
「フニャッー! い、生き返ったニャ~~ッ!?」


 背後から聞こえてきた幼い二つの声にビクゥッ!! と肩や尻尾を震わせつつ驚愕の表情になるクロナ。
 いつの間にかシルとシロが起き上がっており、クロナをじっと見つめていた。それはほほんとした性格の彼女らにとって、珍しく恨みがましいような視線だった。


「クーローナー?」
「かくごはできてるー?」
「ちょッ、ちょっと待つニャ!! ニャーがいったいニャにをしたっていうのかニャ!? さっぱり心当たりニャいニャ~~!!」


 植物魔法を発動してクロナの四肢をつたで拘束。二人がなぜ問答無用で自分を縛り上げてきたのか分からないクロナは、目を白黒させながら叫び声をあげた。
 この状況に追い付いていけてないレインとアヤメは表情を引きつらせながらも二人に訊ねる。


「こ、これってどういう状況……?」
「教えて? シル、シロ」
「「………うん」」


 二人揃って顔を見合わせると、真相を語り始めた―――。




 事は昨日の営業時間真っ只中。シルとシロがそれ・・に目を付けたのは、店長であるシルヴィアが裏口からスキップをしながら鼻歌交じりでご機嫌で店に帰ってきた時だった。


『ふん、ふふん、ふふーんっ♪ 月一回っ♪ おったのっしみーのー、ごっほうびー♪』
『………てんちょう、ごきげん』
『………なんだろう、あれ?』


 こっそりと窺うように二人は帰ってきたシルヴィアの姿を見ていた。もちろん動きに合わせて揺れている高級感漂う紙袋にも注目。
 そのままシルヴィアは冷蔵庫に入れてご機嫌のまま去って行ったが、あんな無邪気な顔にさせるモノは一体なんだろうと気になった。


『あんなてんちょうめずらしい』
『たぶんげんいんは………あれ』
『『しらべ―――』』
『あれ、何してるのよ二人とも?』
『『なんでもない!』』
『………?』


 調理を行なうシルヴィアが来ない内に冷蔵庫を開けようと思ったが、レインの声でその行動は阻止される。
 仕方ないので夜中に確認しようと、顔を見合わせながら二人は頷いた。

 そして深夜。シルとシロはこっそりと調理場に来て冷蔵庫を覗いていた。



『……これは』
『チョコレート。あまくておいしいおかし。もうあいてる』
『たぶん、とくべつ。てんちょうがひとりでこっそりたべてる。ずるい』
『『―――たべよう』』


 頷き合った二人がチョコの入った瓶詰の蓋を小さな手で必死に開けようとしてると、シルとシロの背後からある声が聞こえた。


『にゃ~にしてるのかにゃ~?』
『ク、クロエ……』
『こ、これは……』
『おお~、にゃ~んかあま~い匂いがすると思ったらチョコだにゃ~♡ 二人だけズルいニャ~、これはニャーのものだにゃ~!』
『ま、まって』
『かえして……!』
『かえさにゃいにゃ~』
『『あうっ!』』


 クロエが二つのチョコが入った瓶を掲げていたので二人は取り返そうとぴょんぴょんとジャンプしていたが、バランスを崩してシルとシロの互いの額同士が勢いよくぶつかってしまう。
 そうしてそのまま地面に倒れ込むと、その衝撃で棚の上に置いていたケチャップの容器が落ちてしまった。

 さらに不幸が重なり、フラフラとしていたクロエはその拍子にケチャップの容器を力強く踏んでしまう。そして倒れたシルとシロの顔や地面を汚してしまったのだった。


 ―――シルとシロが気絶する最後に見たのは、両手に持った瓶の中に入ったチョコを自らの口に一気に全部放り込んで満足そうな笑みを浮かべるクロエの姿だった。



 語り終えた二人はレインとアヤメを見遣る。


「これが」
「すべてのしんそう」
「「『―――ギルティ』」」
「ニャんですとォ!? と、とゆーかニャーそのときのこと覚えてニャいんですけど!?」


 うねうねと動く蔦に絡まったクロナは必死に叫ぶが、彼女を見上げる四人の表情は白けている。


「そういえばクロナ、アンタ昨日馴染客からマタタビ入りのチョコを貰って食べてたわよね? 営業中は大丈夫だったけど、閉店したあと時間差で気分が高揚して酔っちゃって、夕食も食べずに寝ちゃったわよね?」
「い、今思うと、最初に『口にまで甘い匂いが広がってる』って言ってた……! それって、クロナが口いっぱいにチョコを頬張ったのが理由なんじゃ………!」
「…………………」


 じとっとした視線を向けているレインとアヤメにそう指摘され、思い当たる節や言動があったクロナは視線を逸らしながら冷や汗をダラダラと流していた。
 そこには先程までの名探偵クロナの面影はない。

 つまり、だ。この事件の真相は、マタタビに酔ったクロナが夜中に目が覚めてチョコを一気に食べたという非常に呆気の無いモノだったのだ。そして都合の悪い事に、今朝起きたら見事その記憶がない。

 食べたのに疑う者と食べてないのに疑われた者。何ともおかしな話だが、これだけはとても明確だ。

 それは、いつの間にか立場が入れ替わっていたということ。


 そして残念ながら彼女の恐怖はそこで終わりではない。


「で、でも! そもそもシルとシロの二人がチョコを食べようとしたことがそもそもの原因だとニャーは考えるニャー? だ、だから―――」
「―――クロナ」


 すぐさま言い訳しようとしたクロナだが、背後から異様な雰囲気が漂っている事に気が付く。

 ―――あ、これは死んだニャ。

 誰かが呼んでいる。でも振り向きたくない。そう思ったクロナは青褪めた表情で口をつぐみレインたち四人の方向へと視線を向けるも、彼女らも自分と同じ表情で身体をぶるぶると震わせている。
 揃って畏怖の視線を四人が向けているのは、クロナの背後にいるであろう人物。


 最大の被害者シルヴィアはすぐそこにいた―――。


「……話は、聞いたわ。さぁ、固まってないで、そのまま、こっち、向きなさい」
「い、いやぁ……固定されてて振り向けニャいというかー」
「いいから向け」
「はいニャッッ!!」


 グリンッ、となんとか首だけ必死に動かして振り向くと、満面の笑みを浮かべたシルヴィアが立っている。当然ながら目は笑っていない。
 笑みを浮かべながら綺麗な唇を深く曲げると、額に青筋を浮かべた彼女はクロナにとって残酷な事実を言い放った。


「クロナのお給金、今月分ナシね♪」
「フニャァァァァァッ!! ごめんなさいニャ~~~ッ!!!」


 『きゃら♡めるメイド喫茶』に、一匹の黒猫の悲しき慟哭どうこくが響き渡った。


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