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第1章
第18話 『対峙、そして情報舌戦』
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◇
太陽が西へと傾く時間帯、オレ様とメルトは『王国都市』に立ち並ぶ店や家の屋根を飛び越えながら違法薬物店へと向かっていた。
その店の正式名称は『ビスケ調剤薬店』なのだが、オレ様にとってその名称を言葉にする価値も無い店舗だ。なんせ違法薬物を精製・販売、そしておそらくドロシーを監禁もしくは拘束した、畜生以下へとなり下がった低俗な店だからな。
メルトの話によるとドロシーはずっと思い詰めた様子だったとの事。いつも通り騎士団の演習が終わり、早い時間に騎士団寮の二人部屋で就寝していたところ次の朝に目が覚めたら既にいなかったという。
直後メルトが部屋に残されていたドロシーの持ち物を調べたら、剣や騎士団の制服はそのままでいつもあいつが着ている『黒影の騎士団』で行動する際の服装だけがなくなっていたらしい。
出て行った時間帯は就寝後なので夜。騎士団寮での就寝は早いが、『王国都市』の賑わいはまだ続いている時間だ。移動する際に怪しまれない様にという考えだろう。
……チッ、あの鳥女め。オレ様が気にするなと言ったらそれで良いものを。あいつの性格上、あの『黄昏薬』に関しての話を聞いたら勝手に行動・調査する事やその原因である店へ向かうだろうという事は読めていたが、まさか戻っていないとはな。
「申し訳ありませんローランド様。本日は訓練・演習が休みで熟睡していたとはいえ、ドロシーが部屋を出て行ったことに気が付きませんでした」
「ふん、仕方あるまい。ドロシーがその気になればオレ様でも気配や魔力を察知出来ないほど上手く隠せるからな」
「しかし、帯剣していないとはいえドロシーの身体能力を含めた実力はいずれこの私と並び立つほどに成長しています。そんな彼女が簡単に捕まるとは思えないのですが……?」
遅れる事無くオレ様についてくるメルト。次々に高い屋根をテンポよく飛び越えていく中、メルトはオレ様も抱いていた疑問を紡ぐ。
……貴様の懸念はもっともだ。帯剣していないとはいえドロシーの実力は王立学園を首席で卒業した事から既に明白。さらにはメルトやオレ様の鍛錬を一通りこなしたのだ。毛が生えた程度のごろつきや冒険者には遅れはとらないだろう。
ならば、仮説は二つ。
「おそらく、単にドロシー自身がヘマをしたか……ドロシー以上の実力を持った奴がその場にいたかだ」
「―――協力者、ですか。だとしたら厄介ですね。もしかしたら、『精霊の雫』を手引きしたのも……?」
「あぁ、その可能性はオレ様も危惧していた。だがどうやらその考えは黒に近い灰色、つまりはその線が濃厚みたいだ」
オレ様達は屋根から飛び降りると目的の店の前に着地した。周囲の人間が何事かとオレ様達を見るが問題ない。今のオレ様とメルトの服装は『黒影の騎士団』で行動する際に身に纏う、動きやすさと防弾・防刃繊維が織り込まれた特注品でデザインも重視している機能的な漆黒の装束だ。加えて認識阻害の魔法陣が組み込まれた白を基調とした黒い模様の入った仮面もしている。
驚いたような顔をしていたがここは様々な種族が出入りする『王国都市』。行きかう人々は最終的には顔を逸らしながら知らぬふりをした。
……チッ、まぁいい。普段は夜に行動する事が多いから慣れねぇが、下手に騒がれるよりは好都合だ。
しかし、皮肉だがハイドが言っていた通りになったようだな。
"慎重に動いて下さればすぐに解決"、か。……地下室にあった『精霊の雫』の出処を彼奴が掴めなかった時点でやはり本件の厄介さが伺えるなぁ。
覚悟はしていたが、残念ながら今回は一筋縄じゃいかねぇみたいだぞ?
「さてメルト―――行くぞ」
「はい、ローランド様」
◇
建物の見た目同様、内部は広く清潔が漂っていた。奥にはカウンターが四つ設置されており、そこから調合した薬や薬草を販売しているのだろう。それぞれ従業員の男女が接客をしていた。
オレ様はそのうちの空いているカウンターへと足を運ぶと従業員の青年に声を掛ける。
……眠そうにしてんじゃねぇよ。
「おい貴様、店主はいるか? いるならさっさと出せ」
「ひっ!? え、えーっと、て、店長なら奥の調合室におられますが、今大変忙しく手が離せない状況でして……っ」
「二度目はないぞ。―――出せ」
「っ!!?? わ、わかりました~っ!」
オレ様達を見た瞬間に隠せないほどの戸惑いと恐怖が顔に滲み出ていたが、少し凄んだだけで根負けしたようだった。慌てて店主を呼びに奥に消える。
そうして間もなく、店主の姿らしき人物が現れた。
……ほう、貴様。良い具合に薬物に染まっているではないか。まるで腑抜けた青瓢箪のような顔をしているぞ?
まぁ貴様の事などどうでも良い。さて、オレ様にとって大事な鳥女の居場所を吐いて貰うとしよう。
「―――おやおやこれはこれは、珍妙なお客様ですねぇ。何やら私にお話があるとか」
「ふん、ある伝手で気になる話を聞いてなぁ。是非ともこの店で、しいては貴様から直接話を聞きたくてここに来たんだが問題ないか?」
「……内容次第になりますねぇ。なにぶん、ウチだけでしか取り扱っていない調合薬もありますから」
この店主ビスケは随分と穏やかな表情と口調で話しているが、頬のこけ具合や瞳の焦点があっていない。言葉の呂律も所々回っていない部分もあるので、まずこの時点で怪しい。
そしてこの異様な落ち着き具合。普通オレ様達のような警戒すべき相手が自分の店に来たら、恐怖までいかずとも威嚇や警戒はするだろうにそれがまったくないというのは違和感がある。
危機管理に無頓着なのか、はたまた場慣れしているのか。
……まるで感情が死んでいるようだなぁ。まぁ良い。なにはともあれ、少しだけ食いついてきたか。
さて、少しだけ餌を放り込もう。
「―――『黄昏薬』」
「……王国で禁止されている違法薬物ではありませんか。噂で王国に水面下で浸透しているという話は調合師仲間から聞いたことだけありますが………まさか、ウチで取り扱っているとでも?」
「ある冒険者からじっくりとそういった話を訊いたのでなぁ。まぁ真実かどうかはさておき、あくまで噂の範疇だ」
「ふぅ、困りましたねぇ……。私共は、親切に丁寧に良質な品質を保って薬を調合しております。そんな根も葉もない噂が流れてしまうと信用問題になってしまいますよねぇ。どうしたものか」
オレ様が違法薬物の名称を言うと少しだけ間が空いた。あくまで噂だという事を強調すると、やれやれといった動作で首を横に振るビスケ。
あくまで白を切る気のようだが―――、一瞬だけ動揺したな? 暗に貴様が調合する『黄昏薬』の証拠はオレ様が握っているぞと伝えたつもりだったのだが、貴様や店は何も関係ない事を貫き通すか。
……もうあまり時間は掛けられないな。『真実の瞳』の権能を使って店主の感情や心を曝け出したいが、こんな奴に使うよりも温存しておきたい。
オレ様はもう一つの餌を放り込む。
「そうか、ならば最後に一つだけ。―――先日、オレ様の女冒険者仲間が行方不明になってしまってな。この店に行くと言ったっきり消息が分からない。何か知らないか?」
「ふむ、女冒険者仲間、ですか……。うーん、残念ながらそんな女の子はこちらには一度も来ませんでしたねぇ……」
「―――オレ様は、一言も”女の子”などと貴様には言っていないが?」
「………ッ!」
やはり、とオレ様は本格的に動揺を隠せずにいる目の前の男を、侮蔑の感情を瞳に浮かべながら睨み付けた。『黄昏薬』などを含む違法薬物は末期症状になると判断力や思考力を低下させてしまう。簡単な引っ掛けであったが、それが今回仇になってしまったようだ。
間抜けめ。
後ずさりするクソ野郎へ威圧する。オレ様が仮面の奥の『真実の瞳』でドロシーの居場所を暴こうとするがその瞬間、鋭い殺気がオレ様の首筋を襲った。
太陽が西へと傾く時間帯、オレ様とメルトは『王国都市』に立ち並ぶ店や家の屋根を飛び越えながら違法薬物店へと向かっていた。
その店の正式名称は『ビスケ調剤薬店』なのだが、オレ様にとってその名称を言葉にする価値も無い店舗だ。なんせ違法薬物を精製・販売、そしておそらくドロシーを監禁もしくは拘束した、畜生以下へとなり下がった低俗な店だからな。
メルトの話によるとドロシーはずっと思い詰めた様子だったとの事。いつも通り騎士団の演習が終わり、早い時間に騎士団寮の二人部屋で就寝していたところ次の朝に目が覚めたら既にいなかったという。
直後メルトが部屋に残されていたドロシーの持ち物を調べたら、剣や騎士団の制服はそのままでいつもあいつが着ている『黒影の騎士団』で行動する際の服装だけがなくなっていたらしい。
出て行った時間帯は就寝後なので夜。騎士団寮での就寝は早いが、『王国都市』の賑わいはまだ続いている時間だ。移動する際に怪しまれない様にという考えだろう。
……チッ、あの鳥女め。オレ様が気にするなと言ったらそれで良いものを。あいつの性格上、あの『黄昏薬』に関しての話を聞いたら勝手に行動・調査する事やその原因である店へ向かうだろうという事は読めていたが、まさか戻っていないとはな。
「申し訳ありませんローランド様。本日は訓練・演習が休みで熟睡していたとはいえ、ドロシーが部屋を出て行ったことに気が付きませんでした」
「ふん、仕方あるまい。ドロシーがその気になればオレ様でも気配や魔力を察知出来ないほど上手く隠せるからな」
「しかし、帯剣していないとはいえドロシーの身体能力を含めた実力はいずれこの私と並び立つほどに成長しています。そんな彼女が簡単に捕まるとは思えないのですが……?」
遅れる事無くオレ様についてくるメルト。次々に高い屋根をテンポよく飛び越えていく中、メルトはオレ様も抱いていた疑問を紡ぐ。
……貴様の懸念はもっともだ。帯剣していないとはいえドロシーの実力は王立学園を首席で卒業した事から既に明白。さらにはメルトやオレ様の鍛錬を一通りこなしたのだ。毛が生えた程度のごろつきや冒険者には遅れはとらないだろう。
ならば、仮説は二つ。
「おそらく、単にドロシー自身がヘマをしたか……ドロシー以上の実力を持った奴がその場にいたかだ」
「―――協力者、ですか。だとしたら厄介ですね。もしかしたら、『精霊の雫』を手引きしたのも……?」
「あぁ、その可能性はオレ様も危惧していた。だがどうやらその考えは黒に近い灰色、つまりはその線が濃厚みたいだ」
オレ様達は屋根から飛び降りると目的の店の前に着地した。周囲の人間が何事かとオレ様達を見るが問題ない。今のオレ様とメルトの服装は『黒影の騎士団』で行動する際に身に纏う、動きやすさと防弾・防刃繊維が織り込まれた特注品でデザインも重視している機能的な漆黒の装束だ。加えて認識阻害の魔法陣が組み込まれた白を基調とした黒い模様の入った仮面もしている。
驚いたような顔をしていたがここは様々な種族が出入りする『王国都市』。行きかう人々は最終的には顔を逸らしながら知らぬふりをした。
……チッ、まぁいい。普段は夜に行動する事が多いから慣れねぇが、下手に騒がれるよりは好都合だ。
しかし、皮肉だがハイドが言っていた通りになったようだな。
"慎重に動いて下さればすぐに解決"、か。……地下室にあった『精霊の雫』の出処を彼奴が掴めなかった時点でやはり本件の厄介さが伺えるなぁ。
覚悟はしていたが、残念ながら今回は一筋縄じゃいかねぇみたいだぞ?
「さてメルト―――行くぞ」
「はい、ローランド様」
◇
建物の見た目同様、内部は広く清潔が漂っていた。奥にはカウンターが四つ設置されており、そこから調合した薬や薬草を販売しているのだろう。それぞれ従業員の男女が接客をしていた。
オレ様はそのうちの空いているカウンターへと足を運ぶと従業員の青年に声を掛ける。
……眠そうにしてんじゃねぇよ。
「おい貴様、店主はいるか? いるならさっさと出せ」
「ひっ!? え、えーっと、て、店長なら奥の調合室におられますが、今大変忙しく手が離せない状況でして……っ」
「二度目はないぞ。―――出せ」
「っ!!?? わ、わかりました~っ!」
オレ様達を見た瞬間に隠せないほどの戸惑いと恐怖が顔に滲み出ていたが、少し凄んだだけで根負けしたようだった。慌てて店主を呼びに奥に消える。
そうして間もなく、店主の姿らしき人物が現れた。
……ほう、貴様。良い具合に薬物に染まっているではないか。まるで腑抜けた青瓢箪のような顔をしているぞ?
まぁ貴様の事などどうでも良い。さて、オレ様にとって大事な鳥女の居場所を吐いて貰うとしよう。
「―――おやおやこれはこれは、珍妙なお客様ですねぇ。何やら私にお話があるとか」
「ふん、ある伝手で気になる話を聞いてなぁ。是非ともこの店で、しいては貴様から直接話を聞きたくてここに来たんだが問題ないか?」
「……内容次第になりますねぇ。なにぶん、ウチだけでしか取り扱っていない調合薬もありますから」
この店主ビスケは随分と穏やかな表情と口調で話しているが、頬のこけ具合や瞳の焦点があっていない。言葉の呂律も所々回っていない部分もあるので、まずこの時点で怪しい。
そしてこの異様な落ち着き具合。普通オレ様達のような警戒すべき相手が自分の店に来たら、恐怖までいかずとも威嚇や警戒はするだろうにそれがまったくないというのは違和感がある。
危機管理に無頓着なのか、はたまた場慣れしているのか。
……まるで感情が死んでいるようだなぁ。まぁ良い。なにはともあれ、少しだけ食いついてきたか。
さて、少しだけ餌を放り込もう。
「―――『黄昏薬』」
「……王国で禁止されている違法薬物ではありませんか。噂で王国に水面下で浸透しているという話は調合師仲間から聞いたことだけありますが………まさか、ウチで取り扱っているとでも?」
「ある冒険者からじっくりとそういった話を訊いたのでなぁ。まぁ真実かどうかはさておき、あくまで噂の範疇だ」
「ふぅ、困りましたねぇ……。私共は、親切に丁寧に良質な品質を保って薬を調合しております。そんな根も葉もない噂が流れてしまうと信用問題になってしまいますよねぇ。どうしたものか」
オレ様が違法薬物の名称を言うと少しだけ間が空いた。あくまで噂だという事を強調すると、やれやれといった動作で首を横に振るビスケ。
あくまで白を切る気のようだが―――、一瞬だけ動揺したな? 暗に貴様が調合する『黄昏薬』の証拠はオレ様が握っているぞと伝えたつもりだったのだが、貴様や店は何も関係ない事を貫き通すか。
……もうあまり時間は掛けられないな。『真実の瞳』の権能を使って店主の感情や心を曝け出したいが、こんな奴に使うよりも温存しておきたい。
オレ様はもう一つの餌を放り込む。
「そうか、ならば最後に一つだけ。―――先日、オレ様の女冒険者仲間が行方不明になってしまってな。この店に行くと言ったっきり消息が分からない。何か知らないか?」
「ふむ、女冒険者仲間、ですか……。うーん、残念ながらそんな女の子はこちらには一度も来ませんでしたねぇ……」
「―――オレ様は、一言も”女の子”などと貴様には言っていないが?」
「………ッ!」
やはり、とオレ様は本格的に動揺を隠せずにいる目の前の男を、侮蔑の感情を瞳に浮かべながら睨み付けた。『黄昏薬』などを含む違法薬物は末期症状になると判断力や思考力を低下させてしまう。簡単な引っ掛けであったが、それが今回仇になってしまったようだ。
間抜けめ。
後ずさりするクソ野郎へ威圧する。オレ様が仮面の奥の『真実の瞳』でドロシーの居場所を暴こうとするがその瞬間、鋭い殺気がオレ様の首筋を襲った。
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