23 / 44
【伊藤博文】先進国はかくあるべし
しおりを挟む
アメリカを完全に領土にした伊藤博文はルンルン気分だった。確かに前の戦いで多くの犠牲者を出した。手痛かったが、彼らの死は無駄ではない。全自動式機関銃という名の新兵器を手に入れたのだから。これで諸外国と同等かそれ以上に有利に戦える。
軍備の拡充ができそうな今、すべきことは経済の発展である。生活必需品を生産して売りさばき、儲ける。そして、安全な海路を確保したら戦争をして植民地や領土を広げる。この循環を繰り返せばいいのだ。今は力を蓄える時。焦る必要はない。
「最近海外で発明されたもので、国民のためになりそうなものはあるか?」
「そうですね……。電話機はいかがでしょうか」
「ああ、あの遠くの人と会話ができるという不思議な箱か」
伊藤博文は側近から電話機と聞いて、なるほどと思った。それは妙案だ。
「早速、技術者に電話の製造と電話網の作成を指示しろ。それと、電話交換手の募集もするように」
すべては伊藤博文の考え通りに進んだ。電話によって遠方の人とも連絡がすぐにとれるし、電話交換手は給料をもらえる。これによって、女性の社会進出は進む。富岡製糸場と一緒だ。今なら、女性にも選挙権を与えても誰も文句はでないだろう。
伊藤博文の提案は拍手をもって向かい入れられた。女性に選挙権を認めた国はまだ少ない。これで国内の政治が安定すると同時に、世界にも先進国であるアピールができる。一石二鳥だ。
先に女性への選挙権を認めていたフランスからは喜びをもって受け入れられた。そして、こんな話があった。「先進国である大日本帝国と同盟を結びたい」と。
軍備の拡充ができそうな今、すべきことは経済の発展である。生活必需品を生産して売りさばき、儲ける。そして、安全な海路を確保したら戦争をして植民地や領土を広げる。この循環を繰り返せばいいのだ。今は力を蓄える時。焦る必要はない。
「最近海外で発明されたもので、国民のためになりそうなものはあるか?」
「そうですね……。電話機はいかがでしょうか」
「ああ、あの遠くの人と会話ができるという不思議な箱か」
伊藤博文は側近から電話機と聞いて、なるほどと思った。それは妙案だ。
「早速、技術者に電話の製造と電話網の作成を指示しろ。それと、電話交換手の募集もするように」
すべては伊藤博文の考え通りに進んだ。電話によって遠方の人とも連絡がすぐにとれるし、電話交換手は給料をもらえる。これによって、女性の社会進出は進む。富岡製糸場と一緒だ。今なら、女性にも選挙権を与えても誰も文句はでないだろう。
伊藤博文の提案は拍手をもって向かい入れられた。女性に選挙権を認めた国はまだ少ない。これで国内の政治が安定すると同時に、世界にも先進国であるアピールができる。一石二鳥だ。
先に女性への選挙権を認めていたフランスからは喜びをもって受け入れられた。そして、こんな話があった。「先進国である大日本帝国と同盟を結びたい」と。
12
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
空母鳳炎奮戦記
ypaaaaaaa
歴史・時代
1942年、世界初の装甲空母である鳳炎はトラック泊地に停泊していた。すでに戦時下であり、鳳炎は南洋艦隊の要とされていた。この物語はそんな鳳炎の4年に及ぶ奮戦記である。
というわけで、今回は山本双六さんの帝国の海に登場する装甲空母鳳炎の物語です!二次創作のようなものになると思うので原作と違うところも出てくると思います。(極力、なくしたいですが…。)ともかく、皆さまが楽しめたら幸いです!
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
我らの輝かしきとき ~拝啓、坂の上から~
城闕崇華研究所(呼称は「えねこ」でヨロ
歴史・時代
講和内容の骨子は、以下の通りである。
一、日本の朝鮮半島に於ける優越権を認める。
二、日露両国の軍隊は、鉄道警備隊を除いて満州から撤退する。
三、ロシアは樺太を永久に日本へ譲渡する。
四、ロシアは東清鉄道の内、旅順-長春間の南満洲支線と、付属地の炭鉱の租借権を日本へ譲渡する。
五、ロシアは関東州(旅順・大連を含む遼東半島南端部)の租借権を日本へ譲渡する。
六、ロシアは沿海州沿岸の漁業権を日本人に与える。
そして、1907年7月30日のことである。
大日本帝国領ハワイから始まる太平洋戦争〜真珠湾攻撃?そんなの知りません!〜
雨宮 徹
歴史・時代
1898年アメリカはスペインと戦争に敗れる。本来、アメリカが支配下に置くはずだったハワイを、大日本帝国は手中に収めることに成功する。
そして、時は1941年。太平洋戦争が始まると、大日本帝国はハワイを起点に太平洋全域への攻撃を開始する。
これは、史実とは異なる太平洋戦争の物語。
主要登場人物……山本五十六、南雲忠一、井上成美
※歴史考証は皆無です。中には現実性のない作戦もあります。ぶっ飛んだ物語をお楽しみください。
※根本から史実と異なるため、艦隊の動き、編成などは史実と大きく異なります。
※歴史初心者にも分かりやすいように、言葉などを現代風にしています。
幕府海軍戦艦大和
みらいつりびと
歴史・時代
IF歴史SF短編です。全3話。
ときに西暦1853年、江戸湾にぽんぽんぽんと蒸気機関を響かせて黒船が来航したが、徳川幕府はそんなものへっちゃらだった。征夷大将軍徳川家定は余裕綽々としていた。
「大和に迎撃させよ!」と命令した。
戦艦大和が横須賀基地から出撃し、46センチ三連装砲を黒船に向けた……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる