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終結
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「ほう、わしに挑むものはこれだけか。これではプレイヤー全員が死ぬな」
魔王の第一声だった。
「そうとも限らないわよ。こっちだって総力をぶつけるんだから!」
ミホが言い返す。
「ふふふ、ガキにそんなことを言われるとは、わしもあまく見られたものだ。さて、最後に立っているのはどっちかな?」
そう言うと魔王は老人の姿から変身した。
作戦はこうだった。大地の淵が迫りくるのならそれを利用しよう。全力で一方から攻撃しじりじりと淵に追い詰め落とそう、と。
「さて、お楽しみの時間だ!」
魔王が両手を挙げると、空中に無数の火球が浮かび上がる。次の瞬間、炎の球が僕たちを襲った。向こうから先制攻撃をしかけてくるとは思っていなかった。勝手に魔王が僕たちの技を一方的にいなすのだと思い込んでいた。たったの一撃で仲間の半分は消し炭になった。まずい。これは予想外だ。
「ひるむな! 剣士は全員前方で『プロテクト』、後方からは魔法の連続で魔王を攻撃だ!」
今回の作戦の指揮官はマサムネさんだ。テスターだし、なにより魔王との実践経験がある。妥当な人選だ。
僕は全力で「ブリザード」を放つ。しかし、仲間が放った魔法も含め、魔王が手を横に振っただけでいなされた。だが、今、確実に魔王が一歩後ずさりした。これは作戦が成功しうるという証拠だ。
問題は「スリープ」を使うタイミングだ。これは最後の希望であり最終手段だ。使わないに越したことはない。
魔王が両手を前に突き出すと、氷の剣が生成される。
「『ブロックチア』!」
ミホが前衛の「プロテクト」を補助する。
魔王の一撃が飛んでくると――氷剣はあっさりと「プロテクト」を貫通した。
「ぐわあああぁぁ」
「きゃあぁぁ」
至るところで悲鳴があがる。まずい、このままでは防戦一方、いや防御すらままならない。
一方で徐々に大地の淵が魔王に迫っているのも見える。裏を返せば僕らも背水の陣なのだけれど。大地の淵、目標が近づいて来る。あとはいかに魔王を足止め、後方に押しこおめて淵から落とすかだ。
「俺が魔王を倒す!」
一人の剣士が威勢よく最前線に踊りでる。
「まぬけな奴め。これならどうだ?」
魔王の言葉と同時に、剣士は見えない手で握られたかのように、宙に浮かぶと魔王の正面で止まった。仲間を盾にされた。
「魔法を止めろ! 仲間にあたる! 剣士は全員『プロテクト』を解除して、近接攻撃に切り替えだ! 一気に大地の淵に押し切れ。攻撃の手を緩めるな」
「バカどもが。あまい奴らだ。これでもくらえ」
剣士たちがまるで人形のようにぶらぶらと少し中に浮かぶ。次の瞬間、仲間壮士で切りあい始めた。
「くそ、『マリオネット』か!」
「マサムネ、多少の犠牲は止むを得ないわ。アキラ、『ブリザード』よ。躊躇しないで!」
でも、僕にはできない。仲間を攻撃するなんて。マサムネさんは甘さが自分を殺すと言ったが、いくら魔王戦とはいえ仲間を見殺すことはできない。もっと大地の淵が魔王に迫れば勝機はある。それまでの辛抱だ。
それに、「マリオネット」を使っている魔王はそれ以外の技を仕掛けてこない。つまり、魔王とはいえ、同時に二つの技は使えないのだ。これは大きい。
「ヒーラーはヒール系魔法で剣士たちを回復しろ! 『マリオネット』を魔王に使わせ続けて、大地の淵の接近に備えろ!」
「ふむ、賢い指揮官だ。こいつら雑魚より厄介だな」
魔王が拳を握ると、マサムネさんが胸を押さえて苦しみだした。
「まずいわ! 『エターナルペイン』よ!」
アカリさんが叫ぶ。
「この魔法はかけられたが最後、術者か対象が死ぬまで解けないわ。でも、チャンスでもあるわ。全員集中攻撃よ!」
マサムネさんの代わりにアカリさんが指揮をとる。大地の淵が徐々に迫っている。もっと近くなれば、魔王を落とせる! あと一押しで落ちるに違いない。
「お前ら勘違いしてないか? わしが一つの技しか出せないと。これでもくらいな」
僕らの頭上に暗雲が立ち込める。これは恐らく「サンダーボルト」だ。「プロテクト」が張られていない状態ではとても受けきれない。
剣士たちは「マリオネット」で翻弄され、指揮官であるマサムネさんは「エターナルペイン」、そして僕らには今、「サンダーボルト」が襲って来ようとしている。このままでは全滅だ!
「アキラ殿、アキラ殿」
いきなり隣の老人に声をかけられた。こんな時に誰だ?
「拙者、ヨシノブじゃ。ほら、覚えておらんか」
独特の口調で思い出した。「テレポート」にスキルポイントを振っていた老人だ。
「拙者が合図をしたら『スリープ』を使うのじゃ。いくぞ、三、二、一」
僕とヨシノブさんは暗雲の下からテレポートした。
テレポートした先は――魔王の目の前だった。さっきまで三百メートルは離れていたはずだ。ヨシノブさんはあれからも「テレポート」を極め続けていたのか!
「今じゃ」
「『スリープ』!」
最後の切り札だ。魔王は弱ってはいない。頼む奇跡よ起これ!
次の瞬間、少しだけ魔王の足元がふらついた。眠らせることはできなかったが、それで十分だった。
「これでおしまいだ!」
僕は魔王を蹴りつける。不意をつかれた魔王は防御が間に合わない。そして――魔王は大地の淵から落ちていった。
*****
「それにしても、最後はあっけなかったわね」
ミホがいつもの口調で言う。まるでウルフを相手に戦っていたかのようだ。
「それにしても、アキラはよくやったな! いや、ヨシノブ爺さんもか」
僕の「スリープ」が魔王を倒した。しかし、それも「テレポート」があってのことだ。一つの技を極める――その結果が魔王討伐につながったのだ。
「お知らせします。魔王の討伐を確認しました。遺憾ではありますが、約束通り皆さんを現実世界に戻します」
アナウンスの口調は残念そうだった。
「すべてが作成者のとおりになるわけないじゃない。今回を機に考えを改めることね!」
ミホが天に向かって叫ぶ。おそらく聞こえていまい。
僕たちの体を淡い光が包む。おそらく、現実世界に戻りだしているのだ。
「アキラ、短い間だったが一緒に過ごせてよかった。お前は現実世界でも、その持ち前の優しさを活かせ」
人生の先輩であるマサムネさんのエールだ。
「そうね、アキラは使えなくはなかったわ。でも『スリープ』のおかげね。現実世界では、こうはうまくいかないわ。気をつけるのね!」
まさか、ミホの口から人を気遣う言葉がでるとは。意外だった。
「二人とも、じゃあね!」
僕は別れを告げる。この世界、仲間たちに。そして戻るのだ、懐かしの現実世界に。
魔王の第一声だった。
「そうとも限らないわよ。こっちだって総力をぶつけるんだから!」
ミホが言い返す。
「ふふふ、ガキにそんなことを言われるとは、わしもあまく見られたものだ。さて、最後に立っているのはどっちかな?」
そう言うと魔王は老人の姿から変身した。
作戦はこうだった。大地の淵が迫りくるのならそれを利用しよう。全力で一方から攻撃しじりじりと淵に追い詰め落とそう、と。
「さて、お楽しみの時間だ!」
魔王が両手を挙げると、空中に無数の火球が浮かび上がる。次の瞬間、炎の球が僕たちを襲った。向こうから先制攻撃をしかけてくるとは思っていなかった。勝手に魔王が僕たちの技を一方的にいなすのだと思い込んでいた。たったの一撃で仲間の半分は消し炭になった。まずい。これは予想外だ。
「ひるむな! 剣士は全員前方で『プロテクト』、後方からは魔法の連続で魔王を攻撃だ!」
今回の作戦の指揮官はマサムネさんだ。テスターだし、なにより魔王との実践経験がある。妥当な人選だ。
僕は全力で「ブリザード」を放つ。しかし、仲間が放った魔法も含め、魔王が手を横に振っただけでいなされた。だが、今、確実に魔王が一歩後ずさりした。これは作戦が成功しうるという証拠だ。
問題は「スリープ」を使うタイミングだ。これは最後の希望であり最終手段だ。使わないに越したことはない。
魔王が両手を前に突き出すと、氷の剣が生成される。
「『ブロックチア』!」
ミホが前衛の「プロテクト」を補助する。
魔王の一撃が飛んでくると――氷剣はあっさりと「プロテクト」を貫通した。
「ぐわあああぁぁ」
「きゃあぁぁ」
至るところで悲鳴があがる。まずい、このままでは防戦一方、いや防御すらままならない。
一方で徐々に大地の淵が魔王に迫っているのも見える。裏を返せば僕らも背水の陣なのだけれど。大地の淵、目標が近づいて来る。あとはいかに魔王を足止め、後方に押しこおめて淵から落とすかだ。
「俺が魔王を倒す!」
一人の剣士が威勢よく最前線に踊りでる。
「まぬけな奴め。これならどうだ?」
魔王の言葉と同時に、剣士は見えない手で握られたかのように、宙に浮かぶと魔王の正面で止まった。仲間を盾にされた。
「魔法を止めろ! 仲間にあたる! 剣士は全員『プロテクト』を解除して、近接攻撃に切り替えだ! 一気に大地の淵に押し切れ。攻撃の手を緩めるな」
「バカどもが。あまい奴らだ。これでもくらえ」
剣士たちがまるで人形のようにぶらぶらと少し中に浮かぶ。次の瞬間、仲間壮士で切りあい始めた。
「くそ、『マリオネット』か!」
「マサムネ、多少の犠牲は止むを得ないわ。アキラ、『ブリザード』よ。躊躇しないで!」
でも、僕にはできない。仲間を攻撃するなんて。マサムネさんは甘さが自分を殺すと言ったが、いくら魔王戦とはいえ仲間を見殺すことはできない。もっと大地の淵が魔王に迫れば勝機はある。それまでの辛抱だ。
それに、「マリオネット」を使っている魔王はそれ以外の技を仕掛けてこない。つまり、魔王とはいえ、同時に二つの技は使えないのだ。これは大きい。
「ヒーラーはヒール系魔法で剣士たちを回復しろ! 『マリオネット』を魔王に使わせ続けて、大地の淵の接近に備えろ!」
「ふむ、賢い指揮官だ。こいつら雑魚より厄介だな」
魔王が拳を握ると、マサムネさんが胸を押さえて苦しみだした。
「まずいわ! 『エターナルペイン』よ!」
アカリさんが叫ぶ。
「この魔法はかけられたが最後、術者か対象が死ぬまで解けないわ。でも、チャンスでもあるわ。全員集中攻撃よ!」
マサムネさんの代わりにアカリさんが指揮をとる。大地の淵が徐々に迫っている。もっと近くなれば、魔王を落とせる! あと一押しで落ちるに違いない。
「お前ら勘違いしてないか? わしが一つの技しか出せないと。これでもくらいな」
僕らの頭上に暗雲が立ち込める。これは恐らく「サンダーボルト」だ。「プロテクト」が張られていない状態ではとても受けきれない。
剣士たちは「マリオネット」で翻弄され、指揮官であるマサムネさんは「エターナルペイン」、そして僕らには今、「サンダーボルト」が襲って来ようとしている。このままでは全滅だ!
「アキラ殿、アキラ殿」
いきなり隣の老人に声をかけられた。こんな時に誰だ?
「拙者、ヨシノブじゃ。ほら、覚えておらんか」
独特の口調で思い出した。「テレポート」にスキルポイントを振っていた老人だ。
「拙者が合図をしたら『スリープ』を使うのじゃ。いくぞ、三、二、一」
僕とヨシノブさんは暗雲の下からテレポートした。
テレポートした先は――魔王の目の前だった。さっきまで三百メートルは離れていたはずだ。ヨシノブさんはあれからも「テレポート」を極め続けていたのか!
「今じゃ」
「『スリープ』!」
最後の切り札だ。魔王は弱ってはいない。頼む奇跡よ起これ!
次の瞬間、少しだけ魔王の足元がふらついた。眠らせることはできなかったが、それで十分だった。
「これでおしまいだ!」
僕は魔王を蹴りつける。不意をつかれた魔王は防御が間に合わない。そして――魔王は大地の淵から落ちていった。
*****
「それにしても、最後はあっけなかったわね」
ミホがいつもの口調で言う。まるでウルフを相手に戦っていたかのようだ。
「それにしても、アキラはよくやったな! いや、ヨシノブ爺さんもか」
僕の「スリープ」が魔王を倒した。しかし、それも「テレポート」があってのことだ。一つの技を極める――その結果が魔王討伐につながったのだ。
「お知らせします。魔王の討伐を確認しました。遺憾ではありますが、約束通り皆さんを現実世界に戻します」
アナウンスの口調は残念そうだった。
「すべてが作成者のとおりになるわけないじゃない。今回を機に考えを改めることね!」
ミホが天に向かって叫ぶ。おそらく聞こえていまい。
僕たちの体を淡い光が包む。おそらく、現実世界に戻りだしているのだ。
「アキラ、短い間だったが一緒に過ごせてよかった。お前は現実世界でも、その持ち前の優しさを活かせ」
人生の先輩であるマサムネさんのエールだ。
「そうね、アキラは使えなくはなかったわ。でも『スリープ』のおかげね。現実世界では、こうはうまくいかないわ。気をつけるのね!」
まさか、ミホの口から人を気遣う言葉がでるとは。意外だった。
「二人とも、じゃあね!」
僕は別れを告げる。この世界、仲間たちに。そして戻るのだ、懐かしの現実世界に。
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