ゆる~い創作論ときどきエッセイ

雨宮 徹

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紹介文の良し悪し

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 今回は紹介文についてです。
 読者が作品を読むかの基準ってタイトル>紹介文>第1話の順だと思います。タイトルについては前回触れました。


 タイトルに惹きつけられた読者が次に目にするのは紹介文です。個人的にはシンプルなものがいいと思います。書籍の裏表紙にあるような煽り文句がベストです。参考にしましょう。


 さて、ではどんなものを悪いと(あくまで個人的に)思うかですが、下記の2つです。

 その1。世界観は最初の数行で、あとは人物紹介。私はこういった小説はそっ閉じします。なぜか。
 紙の作品と違ってWebからです。「いや、内容・中身で勝負したいんです」という理由は通用しないと思います。都度、紹介文に戻らないといけない=読者に不親切だと思います。
 まあ、長編の場合は読むのに時間がかかるので多少はありだと思います。一気読みしない限り、ぼんやりとしか覚えてない可能性もあります。

 一番いいのは「地の文で、登場人物の人柄を表現する」です。私自身、あまり上手くないのですが、ランキング上位の方はそれができています。「だらしない人」と紹介文に書くのではなく、こんな感じです。
「Aの机は散らかっていた。そこかしこに書類の山があり、今にも崩れそうだ。昨夜飲んだと思われる缶ビールまでそのままだ」

 私の表現ではこれが限界ですが、あとは比喩とか盛り込めば、それなりの文章になると思います。これはランキング上位の小説を読むのが手っ取り早いです。


 その2。世界観・内容の説明が長すぎる。紹介文は梗概ではありません。公募では梗概、いわゆる数百字で内容をまとめたものが必要ですがWeb小説では不要です。紹介文にあらかたの内容をまとめてしまっては、読者はそこを読んで満足してしまいます。
 内容だけでなく世界観もそうです。これは非常に難しいことですが、「世界観は文章でじっくり丁寧に書きましょう」。人物紹介と同じで紹介文に何度も戻らせる小説は読者への配慮が足りない気がします。SFだと特に難しいと思いますが、そこが書き手の腕の見せ所です。


 2点挙げましたが、一言でまとめるなら「紹介文は短く、でも読者をひきつける」です。単純ですが、だからこそ難しい。これができている小説は中身が面白い、そう保証されています。皆さんもそういう小説を見つけたら読んでみましょう。
 皆さんの参考になれば幸いです。
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