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いかにして書き手として「成長」するか

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インセンティブの話ばかりでは問題かと思うので、書き手としての「成長」について、個人的な見解を書きます。また、一般論に近いです。



結論から書きます。
■初心者は質より量
■人気作品を読む
■全ジャンルを書いてみる
■中長編は完結させる



初心者の方は量を優先しましょう。質を求めると、書けなくなります。「失敗は成長の母」という言葉があるように、失敗を恐れては成長できません。

まずは書く。書く量は多くなくていいです。1000字程度のショートショートでもいいです。オチを気にするのはまだ早いです。「オチを気にする=質を気にする」とも言えます。繰り返しになりますが、「ひとまず書く」のが重要です。



書き手として成長したい方は「読む」も大事にしましょう。読者視点を持つことも重要だからです。書きたいジャンルのランキング作のトップ5くらいが目安です。全話読む必要はありません。最初の数話でも大丈夫です。

「書く」という行為はアウトプットです。「読む」というインプットがなければ成長できません。アウトプットとインプットのサイクルを回しましょう。これは初心者以外の方にも言えます。



ひとまず全ジャンル書きましょう。これも「失敗は成長の母」です。別にウケなくてもいいのです。経験値を貯めるのが目的です。ですから、長さは関係ありません。むしろ、短編の方がおすすめです。

ここで注意したいのは「好きなジャンル=得意なジャンル」ではない可能性があることです。全ジャンルを書く意味はここにもあります。好きなジャンルを書くか得意なジャンルを書くかはお好みです。私の場合はミステリーが好きですが、歴史の方が得意です。ミステリーはトリックを思いつくところから始まりますが、歴史はすでにストーリーがあります。そういった意味で歴史改変は初心者でも書きやすいかもしれません。ただ、紹介文に「歴史考証はネットレベルです」と断り書きをするのをおすすめします。そうしないと歴史マニアからツッコミが入りお互い嫌な気分になると思います。



最後に。中長編は完結させましょう。小説は最後まで書き切って初めて経験値になります。読者のためではなく、自身のためにもエタるのはやめましょう。
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