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5章 開拓編
110話 ラストスパート
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赤騎士を討伐してから早や4日が経った。
現在の総討伐数は742体で獲得ポイントは137万と少し。
討伐報酬は何とかクリアできると思うが、ポイントで交換する景品については選定する必要が出てくるだろう。
ダンジョン内に出てくるイベント魔物についてだが、強力な魔物程ポイントを貰えるのは当たり前なのだがその出現頻度が中々渋く、討伐数の大半が雑魚で埋め尽くされている。
赤騎士討伐後に美味しい魔物が登場したのは3体。
一体目が巨大蜘蛛で名称がクイーンとなっていたので、恐らくだが蜘蛛の女王なのだろうと見当をつけた。
巨体から繰り出される前足の突きは空間を切り裂く程の速さで、現状これに対処できるのは階層ボスを除き幹部達だけだっただろう。
二体目はデビルドラゴンという黒一色をしたドラゴンだ。
闇魔法を得意としたドラゴンで、腐食耐性や幻惑耐性が備わっていた。
闇魔法ということでリッチが意気揚々と向かって行ったが危うく消されるそうになったことについては省くとしよう。
三体目に登場したのはグレーターツインズという魔物。
双子の悪魔なのだがこれまた凄まじい連携で此方を翻弄してくる魔物で、これと言って特殊能力は備わっていなかったが双子の特性なのか連携プレイは敵側としても魅せられるものがあった。
この3体がイベントポイントを多く落としてくれた魔物達で、例によって全部エスタに討伐してもらった。
「さてと、現在137万と少し。テレポート装置は確定で交換するとして残り37万ポイント。あと1日あるから10万は稼げるとして、軽く見積もっても50万くらいになるわけか」
テレポート装置は決定らしく残りのポイントで何に交換するか検討していくが、正直どれも欲しいというのが本音だったりする。
候補としては魔結晶生成装置かアイテム生成装置辺りだろう。
魔結晶というのは恐らくだがクリスタル的な奴が生成されるのではないかと予想しており、もう一つの方は名前の通りアイテムを生成してくれるのだろう。
これらの候補から外れた宝箱自動出現装置だが、大よそは中身有りの宝箱がダンジョン内の何処かに出現する物ではないかと思っている。
何故候補から外れたかというと理由は単純で、報酬の詳細な情報がないのと一つ交換するより二つ貰った方が何となくお得感があると思ったからで、この貪欲さ加減に少々苦笑いしてしまったレイである。
さて、イベント終了まで残り1日。
1日が長いとはいえ、ダンジョンに居ると時間の感覚が麻痺するため油断は禁物だ。
悔いが残らないようイベントを頑張ると秘かに思っているレイであった。
――――――――――――――――
(みんな聞こえる? 残り時間が迫ってるから本当にお願いね!! 例の魔物が居たら即刻討伐して!! あと低階層には冒険者が居るから接触は極力控えるように)
イベント終了まで残り半刻。
獲得ポイントは6万程で、テレポート並びに魔結晶とアイテム生成装置は既に交換済みだ。
それらを省いて残り6万で宝箱自動出現装置の50万には残念ながら届かないと確定したのだが、特殊フロア券と地質変化券は何とか手に入れたい。
出来ることなら魔晶石特盛セットとオーブも交換できればなおいい。
総力を挙げて探索及び即時討伐を幹部達にもお願いしてあるので大丈夫だとは思っているが。
という事で残り時間いっぱい指示を出し討伐ポイントを限界まで稼いでいく。
半刻もあっという間に過ぎ、無事ノルマのポイントを獲得し景品と交換した。
現在は集計中の文字が表示されており、結果待ちだがもうじき終わるだろう。
「よし、集計終わった!」
イベント画面には集計中の文字から結果表示の文字へと切り替わり、即タップして表示させた。
――――――――――――――――――――――
第5回イベント 魔獣討伐結果発表
――――――――――――――――――――――
~~~成績発表~~~
累計獲得pt:1435600pt
総討伐数:1031体
~~~獲得報酬~~~
〈魔物強化券〉
〈アイテム強化券〉
〈品質強化券〉
〈コア強化券〉
~~~お疲れ様でした~~~
*獲得された報酬は随時配布されます。
――――――――――――――――――――――
「今思えば討伐数の事、すっかり忘れてたわ。1031体って結構ぎりぎりじゃん」
集計結果で改めて知ったが、イベントが終わる前まで討伐数の事など全く考えていなかった辺り、兎に角ポイントが欲しい景品が欲しいの思考になっていたのだろう。
まあ結果、ちゃんと達成していたので良しとしておくとして、早々獲得した報酬が配布されたので受け取り一息つくことにした。
幹部の皆には各自休憩を取ってもらっているのでスラリンに沈み込みイベントを振り返っていると急にとあることを思い出した。
「そういや、タイラントマウンテンを放置しっぱなしだったの忘れてた」
タイラントマウンテンを召喚した事など忘れイベント期間である5日間を過ごしていたわけだが、取り敢えず召喚はできているだろうと思い確認することにした。
現在の総討伐数は742体で獲得ポイントは137万と少し。
討伐報酬は何とかクリアできると思うが、ポイントで交換する景品については選定する必要が出てくるだろう。
ダンジョン内に出てくるイベント魔物についてだが、強力な魔物程ポイントを貰えるのは当たり前なのだがその出現頻度が中々渋く、討伐数の大半が雑魚で埋め尽くされている。
赤騎士討伐後に美味しい魔物が登場したのは3体。
一体目が巨大蜘蛛で名称がクイーンとなっていたので、恐らくだが蜘蛛の女王なのだろうと見当をつけた。
巨体から繰り出される前足の突きは空間を切り裂く程の速さで、現状これに対処できるのは階層ボスを除き幹部達だけだっただろう。
二体目はデビルドラゴンという黒一色をしたドラゴンだ。
闇魔法を得意としたドラゴンで、腐食耐性や幻惑耐性が備わっていた。
闇魔法ということでリッチが意気揚々と向かって行ったが危うく消されるそうになったことについては省くとしよう。
三体目に登場したのはグレーターツインズという魔物。
双子の悪魔なのだがこれまた凄まじい連携で此方を翻弄してくる魔物で、これと言って特殊能力は備わっていなかったが双子の特性なのか連携プレイは敵側としても魅せられるものがあった。
この3体がイベントポイントを多く落としてくれた魔物達で、例によって全部エスタに討伐してもらった。
「さてと、現在137万と少し。テレポート装置は確定で交換するとして残り37万ポイント。あと1日あるから10万は稼げるとして、軽く見積もっても50万くらいになるわけか」
テレポート装置は決定らしく残りのポイントで何に交換するか検討していくが、正直どれも欲しいというのが本音だったりする。
候補としては魔結晶生成装置かアイテム生成装置辺りだろう。
魔結晶というのは恐らくだがクリスタル的な奴が生成されるのではないかと予想しており、もう一つの方は名前の通りアイテムを生成してくれるのだろう。
これらの候補から外れた宝箱自動出現装置だが、大よそは中身有りの宝箱がダンジョン内の何処かに出現する物ではないかと思っている。
何故候補から外れたかというと理由は単純で、報酬の詳細な情報がないのと一つ交換するより二つ貰った方が何となくお得感があると思ったからで、この貪欲さ加減に少々苦笑いしてしまったレイである。
さて、イベント終了まで残り1日。
1日が長いとはいえ、ダンジョンに居ると時間の感覚が麻痺するため油断は禁物だ。
悔いが残らないようイベントを頑張ると秘かに思っているレイであった。
――――――――――――――――
(みんな聞こえる? 残り時間が迫ってるから本当にお願いね!! 例の魔物が居たら即刻討伐して!! あと低階層には冒険者が居るから接触は極力控えるように)
イベント終了まで残り半刻。
獲得ポイントは6万程で、テレポート並びに魔結晶とアイテム生成装置は既に交換済みだ。
それらを省いて残り6万で宝箱自動出現装置の50万には残念ながら届かないと確定したのだが、特殊フロア券と地質変化券は何とか手に入れたい。
出来ることなら魔晶石特盛セットとオーブも交換できればなおいい。
総力を挙げて探索及び即時討伐を幹部達にもお願いしてあるので大丈夫だとは思っているが。
という事で残り時間いっぱい指示を出し討伐ポイントを限界まで稼いでいく。
半刻もあっという間に過ぎ、無事ノルマのポイントを獲得し景品と交換した。
現在は集計中の文字が表示されており、結果待ちだがもうじき終わるだろう。
「よし、集計終わった!」
イベント画面には集計中の文字から結果表示の文字へと切り替わり、即タップして表示させた。
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第5回イベント 魔獣討伐結果発表
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~~~成績発表~~~
累計獲得pt:1435600pt
総討伐数:1031体
~~~獲得報酬~~~
〈魔物強化券〉
〈アイテム強化券〉
〈品質強化券〉
〈コア強化券〉
~~~お疲れ様でした~~~
*獲得された報酬は随時配布されます。
――――――――――――――――――――――
「今思えば討伐数の事、すっかり忘れてたわ。1031体って結構ぎりぎりじゃん」
集計結果で改めて知ったが、イベントが終わる前まで討伐数の事など全く考えていなかった辺り、兎に角ポイントが欲しい景品が欲しいの思考になっていたのだろう。
まあ結果、ちゃんと達成していたので良しとしておくとして、早々獲得した報酬が配布されたので受け取り一息つくことにした。
幹部の皆には各自休憩を取ってもらっているのでスラリンに沈み込みイベントを振り返っていると急にとあることを思い出した。
「そういや、タイラントマウンテンを放置しっぱなしだったの忘れてた」
タイラントマウンテンを召喚した事など忘れイベント期間である5日間を過ごしていたわけだが、取り敢えず召喚はできているだろうと思い確認することにした。
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