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4章 交渉編
59話 今回は代理を立てました
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将軍二人、ロマーリアとミリアが会話をしながらダンジョン内を進んで行く。
話の主な内容はこのダンジョンのことについてで、その話の中で面白い事をあたしは聞いた。
(今街をつくるって言ってたよね? まさかこのダンジョンの周辺に街ができるの!! ヤバい! いいこと聞いた!)
二人の話では街をつくるらしく、その話を聞いたあたしはテンションが上がった。
それとどうやらこの二人の目的は、ダンジョン探索以外にもダンジョンマスターであるあたしにも会うという目的もあるっぽい。
(しかし、どうしよっかなぁー何だかんだ言って面倒くさいんだよねぇ会うのってさ)
うんうん唸って考えているが一向に纏まらない。
(ご主人ご主人~あったかぁーい、ご主人ご主人あったかぁーい)
あたしの後ろではスラリンが触手を動かしながら何やら呟いているが一端頭から追い出す。
≪スラリンはレイと話せるようになったから嬉しそうだねぇ≫
タマちゃんはタマちゃんでスラリンの事が気になっているようだ。
そう言えば今までスラリンの言葉は分かっていたのだろうか?
ちょっと意見を聞くついでに質問してみよ。
「そう言えばタマちゃんは前からスラリンの声は聞こえてたの?」
≪ん? 聞こえてなかったよ! レイが念話って機能を使えるようになってからだね≫
どうやらタマちゃんも念話機能が解禁されてから初めてスラリンの声が聞こえるようになったらしい。
「なるほど……それとちょっと意見を聞きたいんだけど、今侵入してる特に前を歩いている女の人ふたりについてなんだけどさ」
≪あの二人がどうしたの?≫
「会話を聞いてるとどうやらあたしに会いたいらしいんだよね。それで今、会うか合わないか考えてる最中なんだけどタマちゃんの意見を聞かせてよ!」
≪なるほどね、なら会ってみたら?≫
事も無げに言うタマちゃんにあたしは溜息を吐いた。
「そうは言うけどさぁー面倒じゃん? これでもあたし人と対話するコミュ力無いから困ってるんだよねぇ~」
≪それだったらヴァンパイアにでも頼んだらいいんじゃない? それとレイぃーコミュ力ってなに?≫
「ああぁ代理か……コミュ力ってのは何て言ったらいいんだろう、こ~うあれだよあれ! 会話する力的な?」
≪会話する力ぁ~? 会話に力ってあるの?≫
あたしの頭の中はそれどころじゃないというのに、タマちゃんが突っ込んだ質問をしてくる。
このままじゃ泥沼に嵌りそうな感じを悟ったあたしはそうそうに話題を切り替える事にした。
「まあそれは置いといて、ヴァンパイアに代理をしてもらって大丈夫かな?」
≪ああーレイが逸らしたぁ~、後にでも聞くからねレイ!! それでヴァンパイアに代理を任せてもいいんじゃないかなぁ、念話もあることだし駄目だったら別の……って他に話せる魔物っていなかったね≫
「おおぉーなるほど念話という手があったか!! すっかり失念していたよ!」
管理画面を素早く操作してヴァンパイアを呼び出すことにした。
数秒後、目の前に転移陣が展開されヴァンパイアが現れる。
「お呼びに与りました」
「うむ、くるしゅうない……それで早々で悪いんだけど今侵入者が入っているのは分かるよね?」
「はい、現在八名の人間が侵入中にございます」
「おお、そんなにいたのね。その中に二人ほど女の将軍様がいるんだけど、この人達と対話をお願いしたいと思ってここに呼んだんだけどお願いできる?」
只今ダンジョン内には八人侵入しているらしい。
それとヴァンパイアに代理で対話してもらえるか頼んでみた。
「はい勿論大丈夫にございます。私でよければ是非に」
ヴァンパイアは嬉しそうな表情をして返答をしてきた。
「なら頼もうかな……それと対話中はあたしも見てるから何かあったらあたしに念話していいからね! あっ! 念話使えるの話してなかったっけ?」
「念話の話は聞いておりませんね」
「だよね、一応念話が使えるようになったから試しに使ってみてよ」
「畏まりました」
すると頭の中に直接響くようにしてヴァンパイアの声が聞こえてくる。
(よしよし成功だ!)
「念話は大丈夫みたいね。ならそれを使いっていいから対話お願いね、勿論こっちから念話することもあるかもしれないけどさ」
「わかりました。それと対話する場所なのですが……」
(そう言えばダンジョンを大幅に改造した所為で、全域ダンジョンエリアになってるんだった)
あたしは管理画面を開いて階層を一階層分購入し、二十階層であるボス部屋の次に仮で設置した。
「よしこれでオッケーね。場所だけど20階層の次に新しくフロアをつくったからそこでお願い。それとテーブルや椅子とかの内装はこっちで準備するから」
「はい、ありがとうございます。では早速準備をしてまいります」
「あっちょっと待った! 最後にひとつ質問なんだけどレベルメンターで活性化した?」
さっそくヴァンパイアは転移陣を起動して立ち去ろうとしたので、以前スラリンとヴァジリスクを活性化した事を思い出したあたしは丁度いいので質問してみる。
「いえ、まだにございます」
「なら対話する前に活性化しておいてね! 万が一って事があるかもしれないからね。あっ! もし活性化の枠がひとつ空いてるなら金剛アントがまだだったからそれと一緒にするといいよ」
「承りました。それでは」
ヴァンパイアは深く腰を折って頭を下げると早々転移して行った。
「よしよし、これで準備万端ねっとその前に対談の内装しないと……ここは気合を入れて豪華にしますか!!」
それからあたしは管理画面を操作しながら対談場の内装を弄っていく。
話の主な内容はこのダンジョンのことについてで、その話の中で面白い事をあたしは聞いた。
(今街をつくるって言ってたよね? まさかこのダンジョンの周辺に街ができるの!! ヤバい! いいこと聞いた!)
二人の話では街をつくるらしく、その話を聞いたあたしはテンションが上がった。
それとどうやらこの二人の目的は、ダンジョン探索以外にもダンジョンマスターであるあたしにも会うという目的もあるっぽい。
(しかし、どうしよっかなぁー何だかんだ言って面倒くさいんだよねぇ会うのってさ)
うんうん唸って考えているが一向に纏まらない。
(ご主人ご主人~あったかぁーい、ご主人ご主人あったかぁーい)
あたしの後ろではスラリンが触手を動かしながら何やら呟いているが一端頭から追い出す。
≪スラリンはレイと話せるようになったから嬉しそうだねぇ≫
タマちゃんはタマちゃんでスラリンの事が気になっているようだ。
そう言えば今までスラリンの言葉は分かっていたのだろうか?
ちょっと意見を聞くついでに質問してみよ。
「そう言えばタマちゃんは前からスラリンの声は聞こえてたの?」
≪ん? 聞こえてなかったよ! レイが念話って機能を使えるようになってからだね≫
どうやらタマちゃんも念話機能が解禁されてから初めてスラリンの声が聞こえるようになったらしい。
「なるほど……それとちょっと意見を聞きたいんだけど、今侵入してる特に前を歩いている女の人ふたりについてなんだけどさ」
≪あの二人がどうしたの?≫
「会話を聞いてるとどうやらあたしに会いたいらしいんだよね。それで今、会うか合わないか考えてる最中なんだけどタマちゃんの意見を聞かせてよ!」
≪なるほどね、なら会ってみたら?≫
事も無げに言うタマちゃんにあたしは溜息を吐いた。
「そうは言うけどさぁー面倒じゃん? これでもあたし人と対話するコミュ力無いから困ってるんだよねぇ~」
≪それだったらヴァンパイアにでも頼んだらいいんじゃない? それとレイぃーコミュ力ってなに?≫
「ああぁ代理か……コミュ力ってのは何て言ったらいいんだろう、こ~うあれだよあれ! 会話する力的な?」
≪会話する力ぁ~? 会話に力ってあるの?≫
あたしの頭の中はそれどころじゃないというのに、タマちゃんが突っ込んだ質問をしてくる。
このままじゃ泥沼に嵌りそうな感じを悟ったあたしはそうそうに話題を切り替える事にした。
「まあそれは置いといて、ヴァンパイアに代理をしてもらって大丈夫かな?」
≪ああーレイが逸らしたぁ~、後にでも聞くからねレイ!! それでヴァンパイアに代理を任せてもいいんじゃないかなぁ、念話もあることだし駄目だったら別の……って他に話せる魔物っていなかったね≫
「おおぉーなるほど念話という手があったか!! すっかり失念していたよ!」
管理画面を素早く操作してヴァンパイアを呼び出すことにした。
数秒後、目の前に転移陣が展開されヴァンパイアが現れる。
「お呼びに与りました」
「うむ、くるしゅうない……それで早々で悪いんだけど今侵入者が入っているのは分かるよね?」
「はい、現在八名の人間が侵入中にございます」
「おお、そんなにいたのね。その中に二人ほど女の将軍様がいるんだけど、この人達と対話をお願いしたいと思ってここに呼んだんだけどお願いできる?」
只今ダンジョン内には八人侵入しているらしい。
それとヴァンパイアに代理で対話してもらえるか頼んでみた。
「はい勿論大丈夫にございます。私でよければ是非に」
ヴァンパイアは嬉しそうな表情をして返答をしてきた。
「なら頼もうかな……それと対話中はあたしも見てるから何かあったらあたしに念話していいからね! あっ! 念話使えるの話してなかったっけ?」
「念話の話は聞いておりませんね」
「だよね、一応念話が使えるようになったから試しに使ってみてよ」
「畏まりました」
すると頭の中に直接響くようにしてヴァンパイアの声が聞こえてくる。
(よしよし成功だ!)
「念話は大丈夫みたいね。ならそれを使いっていいから対話お願いね、勿論こっちから念話することもあるかもしれないけどさ」
「わかりました。それと対話する場所なのですが……」
(そう言えばダンジョンを大幅に改造した所為で、全域ダンジョンエリアになってるんだった)
あたしは管理画面を開いて階層を一階層分購入し、二十階層であるボス部屋の次に仮で設置した。
「よしこれでオッケーね。場所だけど20階層の次に新しくフロアをつくったからそこでお願い。それとテーブルや椅子とかの内装はこっちで準備するから」
「はい、ありがとうございます。では早速準備をしてまいります」
「あっちょっと待った! 最後にひとつ質問なんだけどレベルメンターで活性化した?」
さっそくヴァンパイアは転移陣を起動して立ち去ろうとしたので、以前スラリンとヴァジリスクを活性化した事を思い出したあたしは丁度いいので質問してみる。
「いえ、まだにございます」
「なら対話する前に活性化しておいてね! 万が一って事があるかもしれないからね。あっ! もし活性化の枠がひとつ空いてるなら金剛アントがまだだったからそれと一緒にするといいよ」
「承りました。それでは」
ヴァンパイアは深く腰を折って頭を下げると早々転移して行った。
「よしよし、これで準備万端ねっとその前に対談の内装しないと……ここは気合を入れて豪華にしますか!!」
それからあたしは管理画面を操作しながら対談場の内装を弄っていく。
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