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4章 交渉編
44話 冒険者を観察しよう
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冒険者『貪る者』四人が二階層でアサシンゴブリンを倒しお宝にはしゃいでから暫く経った。
今は4階層の役職ゴブリン達を相手にしており、ゴブリンアーチャーの矢をホレスとマティムが盾で受け流しにじり寄ってから切り伏せている。
ボーンナイトやボーンガードを相手どっている時などは、後方のゴードンがごついメイスを振りかぶり盾諸共粉砕していた。
ポール以外の冒険者はその肉体を活かし、力でねじ伏せるタイプのようだ。
逆に斥候役のポールは身軽な装備で辺りを警戒しており、始めはしょぼいと思っていたが案外それらしくみえてくる。
「へぇー案外やるわねこの冒険者たち」
≪うん、そうだね。それでも少しずつだけど戦闘時間が長くなってきているから、そろそろ潮時かもね≫
タマちゃんが真面目な分析と残酷な事を言い始めたので、そろそろお疲れ様のお宝をプレゼントすることに決めた。
(ふん、アンタなんかにあげるんじゃないんだからね!!)
頭の中で妄想しつつ[宝箱]タブからよさそうなアイテムを見ていく。
(正直、色々とダンジョンに使ったから残りは少ないんだよね)
残り1万強のDPでよさそうな物を見ていくと視界に移ったのは黄色い剣で名を『黄剣トーチ』という。
黄色い刀身で先にいくにつれ湾曲している剣で能力は『装備時防御力小up』というものだ。
DP2000ptを払い『黄剣トーチ』を購入。
早々、取り出してみると意外にいい湾曲具合でちょっとお宝に入れるのが惜しくなってくる。
兎も角、記念にということで宝箱設定で2ランク上の宝箱‐銅‐をDP3000ptを支払って一度だけ使えるようにした。
銅の宝箱に『黄剣トーチ』を入れ設定していく。
冒険者のいる場所には丁度、大部屋があるのでそこに設置する。
大部屋には大量の魔物がぎっしり詰まっており、奥にチラりと見える角度に宝箱を予め出現させておく。
(くっくっくっ遠くに宝箱が見えれば釣られるはず)
タブを切り替え冒険者の様子を観察すると、どうやら大部屋に気づいたらしい。
『おい、あそこでかい扉があるが何かあるのか?』
始めに大部屋の扉に気づいたのは長剣と盾を装備したホレスだ。
『うん? 確かに大きな扉だな』
ホレスの言葉に次に反応したのはマティムでつられた残り二人も扉を認識した。
その内、ポールが扉に近づくとペタペタと触り確認し始めと声を上げる。
『…………間違いない! この扉はモンスター部屋だ』
『モンスター部屋ぁ? 魔物がうじゃうじゃ居るっていう部屋か?』
『ああ、その通りだ』
ポールが的確に判断するとホレスが疑問気に言葉を口にした。
それから扉を見渡し興味が湧いたようなニヤケ面を見せる。
『ちょっと見て行かねえか?』
『……少しならな構わんか』
『んじゃ決まりだな!』
ポールのが了解すると四人で大部屋を少し開け中の様子を確認する。
『おうおうおう! うじゃうじゃとゴブリンが居やがるなぁ』
『確かに……あっ! おい奥をみて見ろよ!! 宝箱があるぞそれもさっきの木箱じゃなくて鈍く光ってる銅色だ!!』
『おお確かに銅の宝箱が見えるな』
『それでこれからどうすんだ? もしかして戦うとか言うなよ』
『馬鹿野郎!! 目の前に宝箱があんのに見逃すはずねぇだろ! これは何が何でも宝を手に入れるぞ!!』
一同ホレスの言葉に沈黙するが諦めたように溜息を吐くと作戦を確認し始めた。
ホレスとマティムが前線を維持して脇をポールとゴードンが敵を倒すというシンプルな役回りだ。
それと余裕があればゴードンが怪我をした物を回復魔法を使う手筈だそうだ。
扉の前で作戦を再確認し陣形を作ると、ホレスの掛け声と共に扉を開け放ち中へ侵入する。
大きな音を立て侵入すると手始めにホレスとマティスがゴブリンを切り飛ばしていく。
遠くから飛んでくる矢を盾で弾きながら少しずつ前進していき、後方のポールとゴードンは回り込んでくる敵を薙ぎ倒す。
『おい!! ホレス、マティス離れすぎだ!!』
『あぁあ? おいマティス少し後退するぞ! 間が空き過ぎてる!!』
『おう、わかった』
ホレスがマティスに声を掛けるとポールの注意に間を詰めるべく少し後退した。
「へぇ~以外。てっきりあのホレスってのは無視するのかと思っていたけど、状況を判断する頭は持っているようね。よし追加で盾も入れてやろう」
ホレスの対応に感心したあたしは追加で『ブティの盾』というのをDP1000で買い追加で宝箱に入れると画面越しに宝箱が一瞬光を放ったのがわかった。
(おおぉアイテムを追加すると宝箱って光るのか)
冒険者達も奥で宝箱が光った事で一瞬固まるが直ぐに態勢を立て直した。
暫くすると大部屋のゴブリン達は殲滅され、後に残ったのは大量の魔石と銅色に輝く宝箱だけだった。
今は4階層の役職ゴブリン達を相手にしており、ゴブリンアーチャーの矢をホレスとマティムが盾で受け流しにじり寄ってから切り伏せている。
ボーンナイトやボーンガードを相手どっている時などは、後方のゴードンがごついメイスを振りかぶり盾諸共粉砕していた。
ポール以外の冒険者はその肉体を活かし、力でねじ伏せるタイプのようだ。
逆に斥候役のポールは身軽な装備で辺りを警戒しており、始めはしょぼいと思っていたが案外それらしくみえてくる。
「へぇー案外やるわねこの冒険者たち」
≪うん、そうだね。それでも少しずつだけど戦闘時間が長くなってきているから、そろそろ潮時かもね≫
タマちゃんが真面目な分析と残酷な事を言い始めたので、そろそろお疲れ様のお宝をプレゼントすることに決めた。
(ふん、アンタなんかにあげるんじゃないんだからね!!)
頭の中で妄想しつつ[宝箱]タブからよさそうなアイテムを見ていく。
(正直、色々とダンジョンに使ったから残りは少ないんだよね)
残り1万強のDPでよさそうな物を見ていくと視界に移ったのは黄色い剣で名を『黄剣トーチ』という。
黄色い刀身で先にいくにつれ湾曲している剣で能力は『装備時防御力小up』というものだ。
DP2000ptを払い『黄剣トーチ』を購入。
早々、取り出してみると意外にいい湾曲具合でちょっとお宝に入れるのが惜しくなってくる。
兎も角、記念にということで宝箱設定で2ランク上の宝箱‐銅‐をDP3000ptを支払って一度だけ使えるようにした。
銅の宝箱に『黄剣トーチ』を入れ設定していく。
冒険者のいる場所には丁度、大部屋があるのでそこに設置する。
大部屋には大量の魔物がぎっしり詰まっており、奥にチラりと見える角度に宝箱を予め出現させておく。
(くっくっくっ遠くに宝箱が見えれば釣られるはず)
タブを切り替え冒険者の様子を観察すると、どうやら大部屋に気づいたらしい。
『おい、あそこでかい扉があるが何かあるのか?』
始めに大部屋の扉に気づいたのは長剣と盾を装備したホレスだ。
『うん? 確かに大きな扉だな』
ホレスの言葉に次に反応したのはマティムでつられた残り二人も扉を認識した。
その内、ポールが扉に近づくとペタペタと触り確認し始めと声を上げる。
『…………間違いない! この扉はモンスター部屋だ』
『モンスター部屋ぁ? 魔物がうじゃうじゃ居るっていう部屋か?』
『ああ、その通りだ』
ポールが的確に判断するとホレスが疑問気に言葉を口にした。
それから扉を見渡し興味が湧いたようなニヤケ面を見せる。
『ちょっと見て行かねえか?』
『……少しならな構わんか』
『んじゃ決まりだな!』
ポールのが了解すると四人で大部屋を少し開け中の様子を確認する。
『おうおうおう! うじゃうじゃとゴブリンが居やがるなぁ』
『確かに……あっ! おい奥をみて見ろよ!! 宝箱があるぞそれもさっきの木箱じゃなくて鈍く光ってる銅色だ!!』
『おお確かに銅の宝箱が見えるな』
『それでこれからどうすんだ? もしかして戦うとか言うなよ』
『馬鹿野郎!! 目の前に宝箱があんのに見逃すはずねぇだろ! これは何が何でも宝を手に入れるぞ!!』
一同ホレスの言葉に沈黙するが諦めたように溜息を吐くと作戦を確認し始めた。
ホレスとマティムが前線を維持して脇をポールとゴードンが敵を倒すというシンプルな役回りだ。
それと余裕があればゴードンが怪我をした物を回復魔法を使う手筈だそうだ。
扉の前で作戦を再確認し陣形を作ると、ホレスの掛け声と共に扉を開け放ち中へ侵入する。
大きな音を立て侵入すると手始めにホレスとマティスがゴブリンを切り飛ばしていく。
遠くから飛んでくる矢を盾で弾きながら少しずつ前進していき、後方のポールとゴードンは回り込んでくる敵を薙ぎ倒す。
『おい!! ホレス、マティス離れすぎだ!!』
『あぁあ? おいマティス少し後退するぞ! 間が空き過ぎてる!!』
『おう、わかった』
ホレスがマティスに声を掛けるとポールの注意に間を詰めるべく少し後退した。
「へぇ~以外。てっきりあのホレスってのは無視するのかと思っていたけど、状況を判断する頭は持っているようね。よし追加で盾も入れてやろう」
ホレスの対応に感心したあたしは追加で『ブティの盾』というのをDP1000で買い追加で宝箱に入れると画面越しに宝箱が一瞬光を放ったのがわかった。
(おおぉアイテムを追加すると宝箱って光るのか)
冒険者達も奥で宝箱が光った事で一瞬固まるが直ぐに態勢を立て直した。
暫くすると大部屋のゴブリン達は殲滅され、後に残ったのは大量の魔石と銅色に輝く宝箱だけだった。
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