30 / 38
30.七天万宮
しおりを挟む
――チリーン。
《制限区域:北区入出許可証が必要です。 許可申請Yes/No》
――チリーン。
《北区入出の許可がなされました。》
「入出制限区域があるなんて……すご」
指定された北区に行くと日本でよく見る巨大な鳥居があった。鳥居に近づくと入出許可が必要だと言われたが直ぐに入出許可が下りた。
北区に入ると以前旅行に行ったことがある京都の町並みに似た光景が広がっていた。日本文化が息づく京都の町並みを感じさせる建物群。柳通りや桜、赤い欄干に鬼の面が備え付けられた橋など日本人なら誰しも懐かしさを感じる風景だ。
北区中央通りを更に北へと進むと目的地である七点万宮が顔を覗かせた。七点万宮。それは日本にある五重塔を思わせる建物だった。真っ赤な塗装で五重塔とは比べ物にならないほど高さがある。そして天辺には、金色の龍の装飾品が飾られていた。まるで侵入者を監視するか如く睨みつける龍に鳥肌がたった。
金色の龍が飾られる七点万宮へと掛かる巨大な橋を渡り、手入れの行き届いた枯山水を見ながら暖簾の掛かった入口へと辿り着いた。
――チリーン。
《制限区域:七点万宮 所有者:鏡夜月clan 入出許可制限区域。 許可申請Yes/No》
――チリーン。
《入出許可がなされました。制限を一時的に解除します。戦闘禁止区域により戦闘制限が掛かります。》
入口横にある見取り図を見ながら桜花の間を探す。桜花の間はこの建物の十階に位置しているようだ。
中央にある花模様があしらわれた昇降機を使い、十階で降りた。ところどころ金色の刺繍が施された赤い絨毯、桜の模様が入った障子、ガラス越しに町の様子を一望できる展望デッキ。全てに圧倒される。そんな長い通路の先、桜花の間と彫られたプレートの前に見慣れたプレーヤーであるメルの姿があった。
「め、メルさん……この建物、凄すぎませんか!!」
「その話はまた今度。よく来てくれた……サクヤ、例の人たち来たよ」
「メル、ご客人を入れて差し上げて」
「わかった……三人とも、入って」
メルさんが片側の障子を引き私達を招き入れてくれた。
「ようこそいらっしゃいました。鏡夜月のクランリーダー、サクヤです。こちらが副リーダーのタツキ、そして参謀兼諜報のメルです。わざわざご足労頂きありがとうございます」
桜花の間。その一室は広々とした空間、綺麗に敷き詰められた畳、空間を演出する装飾品、どれをとっても素晴らしい物だった。これほどまでに高貴さを漂わせる建物もそうないだろう。そしてこの空間に相応しい着物姿の女性プレーヤー、鏡夜月のクランリーダーことサクヤが挨拶してきた。
「あっこ、こ、これはご丁寧にどうも。あっ! 私、ユーリといいます。こっちがエリカ、こっちがチカです。ほ、本日はお招きい、いただき――」
「――ふふ、別にそこまで畏まらなくてもいいですよ」
「サクヤはいつもこういう口調だから畏まらなくていい。疲れるだけだから」
「時々、メルは棘のある言葉を言いますよね。私は悲しいです」
「疲れるのは事実。早く本題に入らなくていいの?」
「そうですね、皆さんそちらにお掛けになってください」
木製で光沢のあるテーブルと腰掛け用の椅子が数脚。向かい側に三人、こちら側に三人向き合う配置だ。エリカ、私、チカと真ん中に座らされサクヤさんと対面した。
深い青色、寧ろ黒色に近いロングヘアーにタレ目がちの優し気な目。整った顔立ち、どことなく漂う気品、丁寧な口調。サクヤさんの第一印象は、私と住む世界が絶対違う人物だ! と思った。なんというか人の上に立つのに、これほど相応しい人もいないかもしれないほどカリスマを感じる。
「それで、この人らがメルの目を付けてたプレーヤー?」
「タツキ、お客様の前です。煙管を仕舞ってください」
「別にいいだろ、なあ?」
「は、はいぃぃ!」
「ほらいいってよ」
「……はぁ」
簡易的な和装を着こなし、煙管から白い煙を漂わしているのはタツキさん。赤くクセッ毛のあるセミロング、鋭いような眠たそうな目、眉から頬に掛けて金色の龍がペイントされており、着崩した和装から覗く胸元がセクシーなお姉さんだ。少々、怖さがあるが人のよさそうな印象を受けた。
「タツキは臭い」
「おいおいメルよぉ、流石に失礼過ぎないか?」
「事実、タツキは煙臭い。煙管に無臭無煙機能があるのになぜ使わないのか理解に苦しむ」
「お子ちゃまにはこの良さがわからんかぁ、ふー」
言わずもがな銀髪の美しい美少女忍者ことメルさん。忍びっぽい黒装束を身に付け、無口で鋭い一撃をかましてくる人だ。どうやら仲間にも容赦ないらしい。
「コホン……それでは本題に移りたいと思います。まず貴方方をお呼び建てしたのは他でもありません、領主選定についてです。お三方は詳しい内容をお読みになりましたか?」
「えっええ、もちろんです。少々複雑そうではありましたが理解はしています」
「それは良かった。それで領主選定に私は立候補しました。もちろん、パーティーでの登録なので獲得できるポイントには上限があります」
「たしか、100万ポイントでしたっけ?」
「はい、その通りです。立候補者だけでは不可能なのがこの領主選定。現実の選挙を模して作られているそうで、立候補者と支援者の関係を含めて領主選定なのです」
サクヤさんの言う通り、支援者なくして立候補者は領主になれないのがこの領主選定だ。候補者は百万ポイントという制限が掛けられるため、どうしても支援者の力が必要不可欠だ。
「そこで私の支援者をお願いしたいのです」
「一応聞きたい。ユーリは領主選定に立候補する気はあるのか?」
「はっ! メルの言う通りです。ユーリさん達は立候補されるので?」
「えっ、いやぁその予定はないですねぇ」
「それは良かった。ならば支援者をお願いしたいのですが……」
「サクヤ、先走り過ぎ。支援者をお願いする前に説明を一旦入れるべき」
「メルの仰る通り、私は焦り過ぎているのかもしれません。メル、説明して差し上げて」
「……ふぅ、一度しか説明しないからよく聞くように」
溜息交じりに役を買って出たメルさんは説明を始めた。
「私達が古龍陣営からわざわざ陣営を変えたのは領主になるため。この場合サクヤが領主になるわけだけど。今の古龍陣営は殺伐としている、その理由が領主」
「古龍陣営の領主はそんなにダメなんですか?」
「ダメというより横暴」
「そうね、まだ始めたばかりの方にはわからないと思うけど……古龍陣営は今、あるプレーヤーが支配しているの。領主の名前はグラズ。領主権限を使ってやりたい放題してる」
「サクヤが言うようにグラズが古龍陣営を支配してるから、私達は妖精陣営に来た。大雑把だけど経緯はこんな感じ。それで貴方たちが支援者をしてくれるならそれに見合った対価を用意する」
「対価というと?」
「一つ目は情報。先行組にしかわからない情報の提供。二つ目は資金の援助及び施設の利用。私達のクランが運営する武器屋、防具屋その他の施設を無償で提供する。今のところこんな感じだけどどう? 支援者にならない?」
「そんなに対価を貰ってもいいんですか? 支援するだけですよね?」
メルさんが提示した好条件に思わず聞き返してしまった。
「このくらいの対価で領主に近づけるなら安いもの。支援者になったあかつきには扱き使うからそのつもりで」
「そ、そうなんだ」
サクヤさんの支援者になったら扱き使われるのは確定そうだ。
「支援者の話もそうなのだけど、貴女方はその……このゲームにどのくらい時間を割けますか?」
やはりそこは立候補者として一番気になるところだろう。ならこう答えよう。恐らく、これほど嬉しい答えが返ってくることはそうそうないはずだ。
「そうですねぇ、トイレとかお風呂とか食事以外でしたらいつでも」
「……」
しかし、私が思い描くリアアクションとは程遠く、サクヤさんの表情が暗くなった。
《制限区域:北区入出許可証が必要です。 許可申請Yes/No》
――チリーン。
《北区入出の許可がなされました。》
「入出制限区域があるなんて……すご」
指定された北区に行くと日本でよく見る巨大な鳥居があった。鳥居に近づくと入出許可が必要だと言われたが直ぐに入出許可が下りた。
北区に入ると以前旅行に行ったことがある京都の町並みに似た光景が広がっていた。日本文化が息づく京都の町並みを感じさせる建物群。柳通りや桜、赤い欄干に鬼の面が備え付けられた橋など日本人なら誰しも懐かしさを感じる風景だ。
北区中央通りを更に北へと進むと目的地である七点万宮が顔を覗かせた。七点万宮。それは日本にある五重塔を思わせる建物だった。真っ赤な塗装で五重塔とは比べ物にならないほど高さがある。そして天辺には、金色の龍の装飾品が飾られていた。まるで侵入者を監視するか如く睨みつける龍に鳥肌がたった。
金色の龍が飾られる七点万宮へと掛かる巨大な橋を渡り、手入れの行き届いた枯山水を見ながら暖簾の掛かった入口へと辿り着いた。
――チリーン。
《制限区域:七点万宮 所有者:鏡夜月clan 入出許可制限区域。 許可申請Yes/No》
――チリーン。
《入出許可がなされました。制限を一時的に解除します。戦闘禁止区域により戦闘制限が掛かります。》
入口横にある見取り図を見ながら桜花の間を探す。桜花の間はこの建物の十階に位置しているようだ。
中央にある花模様があしらわれた昇降機を使い、十階で降りた。ところどころ金色の刺繍が施された赤い絨毯、桜の模様が入った障子、ガラス越しに町の様子を一望できる展望デッキ。全てに圧倒される。そんな長い通路の先、桜花の間と彫られたプレートの前に見慣れたプレーヤーであるメルの姿があった。
「め、メルさん……この建物、凄すぎませんか!!」
「その話はまた今度。よく来てくれた……サクヤ、例の人たち来たよ」
「メル、ご客人を入れて差し上げて」
「わかった……三人とも、入って」
メルさんが片側の障子を引き私達を招き入れてくれた。
「ようこそいらっしゃいました。鏡夜月のクランリーダー、サクヤです。こちらが副リーダーのタツキ、そして参謀兼諜報のメルです。わざわざご足労頂きありがとうございます」
桜花の間。その一室は広々とした空間、綺麗に敷き詰められた畳、空間を演出する装飾品、どれをとっても素晴らしい物だった。これほどまでに高貴さを漂わせる建物もそうないだろう。そしてこの空間に相応しい着物姿の女性プレーヤー、鏡夜月のクランリーダーことサクヤが挨拶してきた。
「あっこ、こ、これはご丁寧にどうも。あっ! 私、ユーリといいます。こっちがエリカ、こっちがチカです。ほ、本日はお招きい、いただき――」
「――ふふ、別にそこまで畏まらなくてもいいですよ」
「サクヤはいつもこういう口調だから畏まらなくていい。疲れるだけだから」
「時々、メルは棘のある言葉を言いますよね。私は悲しいです」
「疲れるのは事実。早く本題に入らなくていいの?」
「そうですね、皆さんそちらにお掛けになってください」
木製で光沢のあるテーブルと腰掛け用の椅子が数脚。向かい側に三人、こちら側に三人向き合う配置だ。エリカ、私、チカと真ん中に座らされサクヤさんと対面した。
深い青色、寧ろ黒色に近いロングヘアーにタレ目がちの優し気な目。整った顔立ち、どことなく漂う気品、丁寧な口調。サクヤさんの第一印象は、私と住む世界が絶対違う人物だ! と思った。なんというか人の上に立つのに、これほど相応しい人もいないかもしれないほどカリスマを感じる。
「それで、この人らがメルの目を付けてたプレーヤー?」
「タツキ、お客様の前です。煙管を仕舞ってください」
「別にいいだろ、なあ?」
「は、はいぃぃ!」
「ほらいいってよ」
「……はぁ」
簡易的な和装を着こなし、煙管から白い煙を漂わしているのはタツキさん。赤くクセッ毛のあるセミロング、鋭いような眠たそうな目、眉から頬に掛けて金色の龍がペイントされており、着崩した和装から覗く胸元がセクシーなお姉さんだ。少々、怖さがあるが人のよさそうな印象を受けた。
「タツキは臭い」
「おいおいメルよぉ、流石に失礼過ぎないか?」
「事実、タツキは煙臭い。煙管に無臭無煙機能があるのになぜ使わないのか理解に苦しむ」
「お子ちゃまにはこの良さがわからんかぁ、ふー」
言わずもがな銀髪の美しい美少女忍者ことメルさん。忍びっぽい黒装束を身に付け、無口で鋭い一撃をかましてくる人だ。どうやら仲間にも容赦ないらしい。
「コホン……それでは本題に移りたいと思います。まず貴方方をお呼び建てしたのは他でもありません、領主選定についてです。お三方は詳しい内容をお読みになりましたか?」
「えっええ、もちろんです。少々複雑そうではありましたが理解はしています」
「それは良かった。それで領主選定に私は立候補しました。もちろん、パーティーでの登録なので獲得できるポイントには上限があります」
「たしか、100万ポイントでしたっけ?」
「はい、その通りです。立候補者だけでは不可能なのがこの領主選定。現実の選挙を模して作られているそうで、立候補者と支援者の関係を含めて領主選定なのです」
サクヤさんの言う通り、支援者なくして立候補者は領主になれないのがこの領主選定だ。候補者は百万ポイントという制限が掛けられるため、どうしても支援者の力が必要不可欠だ。
「そこで私の支援者をお願いしたいのです」
「一応聞きたい。ユーリは領主選定に立候補する気はあるのか?」
「はっ! メルの言う通りです。ユーリさん達は立候補されるので?」
「えっ、いやぁその予定はないですねぇ」
「それは良かった。ならば支援者をお願いしたいのですが……」
「サクヤ、先走り過ぎ。支援者をお願いする前に説明を一旦入れるべき」
「メルの仰る通り、私は焦り過ぎているのかもしれません。メル、説明して差し上げて」
「……ふぅ、一度しか説明しないからよく聞くように」
溜息交じりに役を買って出たメルさんは説明を始めた。
「私達が古龍陣営からわざわざ陣営を変えたのは領主になるため。この場合サクヤが領主になるわけだけど。今の古龍陣営は殺伐としている、その理由が領主」
「古龍陣営の領主はそんなにダメなんですか?」
「ダメというより横暴」
「そうね、まだ始めたばかりの方にはわからないと思うけど……古龍陣営は今、あるプレーヤーが支配しているの。領主の名前はグラズ。領主権限を使ってやりたい放題してる」
「サクヤが言うようにグラズが古龍陣営を支配してるから、私達は妖精陣営に来た。大雑把だけど経緯はこんな感じ。それで貴方たちが支援者をしてくれるならそれに見合った対価を用意する」
「対価というと?」
「一つ目は情報。先行組にしかわからない情報の提供。二つ目は資金の援助及び施設の利用。私達のクランが運営する武器屋、防具屋その他の施設を無償で提供する。今のところこんな感じだけどどう? 支援者にならない?」
「そんなに対価を貰ってもいいんですか? 支援するだけですよね?」
メルさんが提示した好条件に思わず聞き返してしまった。
「このくらいの対価で領主に近づけるなら安いもの。支援者になったあかつきには扱き使うからそのつもりで」
「そ、そうなんだ」
サクヤさんの支援者になったら扱き使われるのは確定そうだ。
「支援者の話もそうなのだけど、貴女方はその……このゲームにどのくらい時間を割けますか?」
やはりそこは立候補者として一番気になるところだろう。ならこう答えよう。恐らく、これほど嬉しい答えが返ってくることはそうそうないはずだ。
「そうですねぇ、トイレとかお風呂とか食事以外でしたらいつでも」
「……」
しかし、私が思い描くリアアクションとは程遠く、サクヤさんの表情が暗くなった。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
女性が全く生まれない世界とか嘘ですよね?
青海 兎稀
恋愛
ただの一般人である主人公・ユヅキは、知らぬうちに全く知らない街の中にいた。ここがどこだかも分からず、ただ当てもなく歩いていた時、誰かにぶつかってしまい、そのまま意識を失う。
そして、意識を取り戻し、助けてくれたイケメンにこの世界には全く女性がいないことを知らされる。
そんなユヅキの逆ハーレムのお話。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
私はもう必要ないらしいので、国を護る秘術を解くことにした〜気づいた頃には、もう遅いですよ?〜
AK
ファンタジー
ランドロール公爵家は、数百年前に王国を大地震の脅威から護った『要の巫女』の子孫として王国に名を残している。
そして15歳になったリシア・ランドロールも一族の慣しに従って『要の巫女』の座を受け継ぐこととなる。
さらに王太子がリシアを婚約者に選んだことで二人は婚約を結ぶことが決定した。
しかし本物の巫女としての力を持っていたのは初代のみで、それ以降はただ形式上の祈りを捧げる名ばかりの巫女ばかりであった。
それ故に時代とともにランドロール公爵家を敬う者は減っていき、遂に王太子アストラはリシアとの婚約破棄を宣言すると共にランドロール家の爵位を剥奪する事を決定してしまう。
だが彼らは知らなかった。リシアこそが初代『要の巫女』の生まれ変わりであり、これから王国で発生する大地震を予兆し鎮めていたと言う事実を。
そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。
※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる