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15.山の主
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――チリーン。
《緊急討伐依頼:山の神一体討伐。Yes/No》
「緊急依頼が出てきた!」
「どうするユーリ」
「どうするって受けないの?」
「私達だけじゃ倒せない相手だったらどうするの?」
「その時はそのときじゃない?」
「はぁ、なんであんたはそんなに楽観的なのよ……まぁ仕方ないか。リーダーはユーリだし、リーダーが決めたことならしょうがないか。負けたら許さないから」
「そんなに睨まないでよ」
「それでどうでしょう、頼まれてくれませんかな?」
「わかったその依頼、責任を持って私達が受けます」
「おおぉ、それはありがたい」
――チリーン。
《緊急依頼を開始します。山の神討伐 0/1 報酬:???》
「おっ更新された」
「報酬???ってなんだろうね」
「さあ、討伐してからのお楽しみだ」
「それで、その山の主っていうのはどこにいるのかしら? ノブチカさん」
「はい、山の主は小屋の奥にある洞穴にいます。ですが洞穴は入り組んでいますので正確な場所まではわかりませぬ」
「なるほど、ダンジョンってわけね」
「ダンジョンかぁ……残り四十分。探索して討伐するとなるとかなりギリギリだね」
「悠長に話をしている場合じゃないわ」
残り時間も迫って来ているため早々、私達は洞穴に向かうため小屋をあとにすることにした。
「少々お待ちください」
するとノブチカさんが古いたんすから小さな勾玉を三つ取り出してきた。
「この勾玉は先祖代々から伝わる秘法、三種勾玉というものです。これを装備する者に加護を授けてくださいます。ぜひお持ちください」
渡されたのは深い緑色をした小さな勾玉だ。首飾りなのか緑色の紐で括りつけられている。各自受け取り装備してみた。
――チリーン。
《クエスト専用アイテムの装備により、“逆らうもの”の発動条件を満たしました。Yes/No》
――チリーン。
《“逆らうもの”が発動しました》
この勾玉はクエストを進める上でのキーアイテムだったようだ。お陰でスキルが発動した。
「よし、それじゃあ駆け足でボスまで行くよ!」
キーアイテムを手に入れた私達は急いで小屋裏にあるという洞穴へ急いだ。小屋の裏にはポッカリと二メートルくらいの大きさの穴が空いていた。それぞれ装備を整え洞穴に侵入した。
――チリーン。
《ダンジョン:ホムラ山の侵入を確認しました。リスポーン制限がかかります》
「リスポーン制限って?」
「蘇生禁止エリアってことじゃない?」
「つまり?」
「一発勝負ってこと」
「……なるほど」
薄暗い洞穴を進んで行く。入り組んだ構造をしてるのでなかなか歩きにくい場所だ。まるでアリの巣を連想させるダンジョンだ。
「12時の方向、敵が二匹。蜥蜴っぽいのがいるわ」
「了解。撃てそうならそのまま撃っちゃって」
「わかったわ」
――ダダダ、ダダダ。
「倒したわ」
「ナイス!」
四足歩行の茶色い蜥蜴が度々現れてはエリカのアサルトライフルで光の粒子へと変えられていった。二十分ぐらい経った頃、ダンジョンの深部へと辿り着いた。
一本道を進んだ先、神殿のような建物がある場所にでた。そして周囲に建てられた石柱にそいつはいた。
「マジか……」
「大きいわね」
「えぇーあれと戦うのー! 私嫌なんだけどぉ」
六本ある石柱の一つにグルグルと巻き付いている巨大な白い蛇が一匹いた。そいつは私達が近くと目を開け頭を高く上げて二股の舌を出し始めた。
「もしかして戦闘開始的な?」
「もしかしないわよ。さっさと倒すわよ! 残り時間、二十分切ったんだから」
「くっ行くしか、無いのか」
「クイック、ボム、いけぇー!!」
「あぁぁあああああ!!」
開始宣言の合図はまさかのチカの一撃で始まった。頭をもたげている蛇の横で空間が収縮し爆発が起きた。ドォーンっと重低音と衝撃波を周囲に撒き散らしながらの一撃はかなりの威力だ。五十メートルくらい離れている私達の所まで衝撃波を感じるほど。
「ギシャァァアアアアア」
効果は絶大のようで頭の四分の一が吹き飛んでいた。
「うはぁ」
「なかなかグロいわね」
「ごめん、マナが無くなった」
「おい!?」
今の一撃に全てのマナを使い切ったのかチカはぐったりしていた。そんなチカにマナポーションを飲むよう指示を出し、回復し終わったら合図してと言いつけ前線に立った。
「ひょぉおお、でかぁああー! うわぁ!」
尻尾の薙ぎ払いを難なく避け、お返しとばかりに切り付けた。しかし、表皮に傷をつけることすらできない。やはり初期装備だと無理があるようだ。
「ごめん、今回私役立たずだわ。回避に徹するから後は任せた!」
「わかったわ!」
断続的な銃撃音を聞きながらエリカに敵視が行かないようちょこまか動きアピールを試みる。エリカの射撃で穴が空いた表皮を狙って剣を突き差すことでやっとこダメージらしいダメ―シを与えられた。
蛇特有のうねりにより間合いを正確に保つのは至難の技だ。膨張するように動いたと思ったら風船から空気が抜けるようにしぼんでいったりとすごく変化する。それに何と言っても一番やばい攻撃が噛みつきだ。大きく口を開きながら突進してくる様は本能の部分である恐怖を刺激してくる。鋭い二つの牙から毒々しい紫の液体が滴り落ちるたび、フシューっと地面が溶け出す。
大きさもさることながら動きの速さ、表皮の硬さ、攻撃を予測する知能、どれをとっても山の主たりえる素質を兼ね備えたモンスターだ。
「ユーリ! マナの回復が終わったよ!!」
大蛇と向き合うたびに打ちひしがれそうになりながらも何とか持ち堪える。数分後、やっとチカから合図が来た。
「離脱!!」
「クイック、ボム!!」
――ドカァーン
一度目で吹き飛んだ右側ではなくその反対側へボムを放ったチカ。しかし、空間の収縮に伴い何かを悟った山の主が頭を下げ回避した。虚しく空振りに終わったチカのボムだったが回避した先に照準を合わせていたエリカがアサルトライフルから狙撃銃へと持ち替え狙い撃った。
流石というかなんというかエリカらしい待ちだなと感心する一撃だった。
これには流石の山の主も予想外だったようで左目を撃ち抜かれ血を吹き出す。
「ギシャァァアアアアア!!」
「残り六分!! 畳みかけるわよ!!」
「らじゃー!」
「ほーい」
――パァーン、パァーン……ドカァーン、ヒュッ
「ちっ、このポンコツ初期装備め」
「ユーリは回避に徹して!」
「わかってるよ!!」
エリカに言われた通り、私は回避に徹した。体全体に傷を作っている山の主へ畳みかけるよう攻撃を加えていった。そうして残り二分を切った頃、急に大蛇が口をクワッと私に向けてきた。
「なに!?」
「グバァアア」
「おわぁあああ!!」
「「ユーリ!!」」
――パキィーン。
大口から吐き出された緑色の玉は私に直撃した。だが光の壁によりかき消えた、と同時に勾玉が光の粒になって消滅する。当然、私は直撃した衝撃で弾き飛ばされ神殿の石柱に激突した。
不意の一撃をもらいそこそこ痛いダメージを負った体で立ち上がった。しかし、その隙にエリカの狙いすました一撃により山の主は討伐された。
「はぁはぁはぁ」
「ふぅー危なかった。もう弾切れよ」
「疲れたぁー」
――チリーン。
《緊急討伐依頼:山の主一体討伐 1/1 報酬:白大蛇の双牙 討伐を完了しました。“逆らうもの”の効力を失いました。転送を開始します》
体から白い粒が漏れ次第にその光は強くなっていく。そして光に包まれた私達三人は強制転送させられた。
《緊急討伐依頼:山の神一体討伐。Yes/No》
「緊急依頼が出てきた!」
「どうするユーリ」
「どうするって受けないの?」
「私達だけじゃ倒せない相手だったらどうするの?」
「その時はそのときじゃない?」
「はぁ、なんであんたはそんなに楽観的なのよ……まぁ仕方ないか。リーダーはユーリだし、リーダーが決めたことならしょうがないか。負けたら許さないから」
「そんなに睨まないでよ」
「それでどうでしょう、頼まれてくれませんかな?」
「わかったその依頼、責任を持って私達が受けます」
「おおぉ、それはありがたい」
――チリーン。
《緊急依頼を開始します。山の神討伐 0/1 報酬:???》
「おっ更新された」
「報酬???ってなんだろうね」
「さあ、討伐してからのお楽しみだ」
「それで、その山の主っていうのはどこにいるのかしら? ノブチカさん」
「はい、山の主は小屋の奥にある洞穴にいます。ですが洞穴は入り組んでいますので正確な場所まではわかりませぬ」
「なるほど、ダンジョンってわけね」
「ダンジョンかぁ……残り四十分。探索して討伐するとなるとかなりギリギリだね」
「悠長に話をしている場合じゃないわ」
残り時間も迫って来ているため早々、私達は洞穴に向かうため小屋をあとにすることにした。
「少々お待ちください」
するとノブチカさんが古いたんすから小さな勾玉を三つ取り出してきた。
「この勾玉は先祖代々から伝わる秘法、三種勾玉というものです。これを装備する者に加護を授けてくださいます。ぜひお持ちください」
渡されたのは深い緑色をした小さな勾玉だ。首飾りなのか緑色の紐で括りつけられている。各自受け取り装備してみた。
――チリーン。
《クエスト専用アイテムの装備により、“逆らうもの”の発動条件を満たしました。Yes/No》
――チリーン。
《“逆らうもの”が発動しました》
この勾玉はクエストを進める上でのキーアイテムだったようだ。お陰でスキルが発動した。
「よし、それじゃあ駆け足でボスまで行くよ!」
キーアイテムを手に入れた私達は急いで小屋裏にあるという洞穴へ急いだ。小屋の裏にはポッカリと二メートルくらいの大きさの穴が空いていた。それぞれ装備を整え洞穴に侵入した。
――チリーン。
《ダンジョン:ホムラ山の侵入を確認しました。リスポーン制限がかかります》
「リスポーン制限って?」
「蘇生禁止エリアってことじゃない?」
「つまり?」
「一発勝負ってこと」
「……なるほど」
薄暗い洞穴を進んで行く。入り組んだ構造をしてるのでなかなか歩きにくい場所だ。まるでアリの巣を連想させるダンジョンだ。
「12時の方向、敵が二匹。蜥蜴っぽいのがいるわ」
「了解。撃てそうならそのまま撃っちゃって」
「わかったわ」
――ダダダ、ダダダ。
「倒したわ」
「ナイス!」
四足歩行の茶色い蜥蜴が度々現れてはエリカのアサルトライフルで光の粒子へと変えられていった。二十分ぐらい経った頃、ダンジョンの深部へと辿り着いた。
一本道を進んだ先、神殿のような建物がある場所にでた。そして周囲に建てられた石柱にそいつはいた。
「マジか……」
「大きいわね」
「えぇーあれと戦うのー! 私嫌なんだけどぉ」
六本ある石柱の一つにグルグルと巻き付いている巨大な白い蛇が一匹いた。そいつは私達が近くと目を開け頭を高く上げて二股の舌を出し始めた。
「もしかして戦闘開始的な?」
「もしかしないわよ。さっさと倒すわよ! 残り時間、二十分切ったんだから」
「くっ行くしか、無いのか」
「クイック、ボム、いけぇー!!」
「あぁぁあああああ!!」
開始宣言の合図はまさかのチカの一撃で始まった。頭をもたげている蛇の横で空間が収縮し爆発が起きた。ドォーンっと重低音と衝撃波を周囲に撒き散らしながらの一撃はかなりの威力だ。五十メートルくらい離れている私達の所まで衝撃波を感じるほど。
「ギシャァァアアアアア」
効果は絶大のようで頭の四分の一が吹き飛んでいた。
「うはぁ」
「なかなかグロいわね」
「ごめん、マナが無くなった」
「おい!?」
今の一撃に全てのマナを使い切ったのかチカはぐったりしていた。そんなチカにマナポーションを飲むよう指示を出し、回復し終わったら合図してと言いつけ前線に立った。
「ひょぉおお、でかぁああー! うわぁ!」
尻尾の薙ぎ払いを難なく避け、お返しとばかりに切り付けた。しかし、表皮に傷をつけることすらできない。やはり初期装備だと無理があるようだ。
「ごめん、今回私役立たずだわ。回避に徹するから後は任せた!」
「わかったわ!」
断続的な銃撃音を聞きながらエリカに敵視が行かないようちょこまか動きアピールを試みる。エリカの射撃で穴が空いた表皮を狙って剣を突き差すことでやっとこダメージらしいダメ―シを与えられた。
蛇特有のうねりにより間合いを正確に保つのは至難の技だ。膨張するように動いたと思ったら風船から空気が抜けるようにしぼんでいったりとすごく変化する。それに何と言っても一番やばい攻撃が噛みつきだ。大きく口を開きながら突進してくる様は本能の部分である恐怖を刺激してくる。鋭い二つの牙から毒々しい紫の液体が滴り落ちるたび、フシューっと地面が溶け出す。
大きさもさることながら動きの速さ、表皮の硬さ、攻撃を予測する知能、どれをとっても山の主たりえる素質を兼ね備えたモンスターだ。
「ユーリ! マナの回復が終わったよ!!」
大蛇と向き合うたびに打ちひしがれそうになりながらも何とか持ち堪える。数分後、やっとチカから合図が来た。
「離脱!!」
「クイック、ボム!!」
――ドカァーン
一度目で吹き飛んだ右側ではなくその反対側へボムを放ったチカ。しかし、空間の収縮に伴い何かを悟った山の主が頭を下げ回避した。虚しく空振りに終わったチカのボムだったが回避した先に照準を合わせていたエリカがアサルトライフルから狙撃銃へと持ち替え狙い撃った。
流石というかなんというかエリカらしい待ちだなと感心する一撃だった。
これには流石の山の主も予想外だったようで左目を撃ち抜かれ血を吹き出す。
「ギシャァァアアアアア!!」
「残り六分!! 畳みかけるわよ!!」
「らじゃー!」
「ほーい」
――パァーン、パァーン……ドカァーン、ヒュッ
「ちっ、このポンコツ初期装備め」
「ユーリは回避に徹して!」
「わかってるよ!!」
エリカに言われた通り、私は回避に徹した。体全体に傷を作っている山の主へ畳みかけるよう攻撃を加えていった。そうして残り二分を切った頃、急に大蛇が口をクワッと私に向けてきた。
「なに!?」
「グバァアア」
「おわぁあああ!!」
「「ユーリ!!」」
――パキィーン。
大口から吐き出された緑色の玉は私に直撃した。だが光の壁によりかき消えた、と同時に勾玉が光の粒になって消滅する。当然、私は直撃した衝撃で弾き飛ばされ神殿の石柱に激突した。
不意の一撃をもらいそこそこ痛いダメージを負った体で立ち上がった。しかし、その隙にエリカの狙いすました一撃により山の主は討伐された。
「はぁはぁはぁ」
「ふぅー危なかった。もう弾切れよ」
「疲れたぁー」
――チリーン。
《緊急討伐依頼:山の主一体討伐 1/1 報酬:白大蛇の双牙 討伐を完了しました。“逆らうもの”の効力を失いました。転送を開始します》
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