11 / 38
11.狩場
しおりを挟む
ボッソ平原に辿り着いた私達はまず武器を取り出して適当に打ち合わせをした。
「私が前衛、チカが中衛、そしてエリカが後衛。チカは後衛であるエリカのサポートに集中して私は遊撃として適当に狩っていくから」
「了解。私は遠距離で仕留めるわ。撃ちそこなったらユーリかチカで対処をお願い」
「わかった。わたしはエリカちゃんのサポートに徹するよ。余裕があったらユーリのサポートもするかも」
「んじゃそれでよろしく。今回のモンスターはサイっぽいモンスターだから気よつけてね。多分突進してくるかもだから」
「「了解」」
「それじゃあ行くよ!」
私は腰に下がる剣を二本振り抜いた。シャランと鞘走らせながら平原で寛いでいる一団へ向けて走り出す。トップスピードで駆け抜けた私はまず手始めに草を食んでいるサイ型のモンスターの右太ももを切り付けた。続いて左太もも、尻尾、そして首元へ剣を突き差す。
「グモォオオオオ!!」
低い唸り声とも悲鳴ともとれる叫び声を最後に一体討伐が完了した。
「つぎ!」
右手左手と交互に剣で切り刻んでいく。途中、連撃やスラッシュ、ブリッツを併用しながらモンスターを討伐する。
「痛!! くそっ」
――ザシュ、ヒュッ、カン、ザシュ。
堅い筋肉質に覆われた体はまるで天然の鎧。頭から生える鋭く太い二本の角は致命傷を与えだけの狂気を秘めている。
私の右脇を抜けていった一匹のサイが遠くから乾いた破裂音と共に地面に倒れ伏した。エリカの遠距離射撃だ。これだけ大きんださぞ当て放題だろう。
「ユーリ左!!」
「クイック、ウインドアロー!」
見えない風の矢が私へ突進しようとしていたモンスターの頭にぶち当たった。だがエリカの射撃ほど威力ないため一撃で仕留めきれなかった。しかし、私が対応できるだけの隙は生まれた。
「ブリッツ、スラッシュ、連撃、からの……通常攻撃!」
クロード師範っぽく剣舞を真似してみたが上手くいかなかった。
それから三十分ほど粘ってやっとこ五十体討伐完了だ。一旦休憩するためボッソ平原を移動した。
「はぁはぁはぁ、意外と、しんどい。つーか痛い」
引っ掻いたような傷や肉が抉れた傷が疼く。現実をリアルに再現している所為かアドレナリンが過剰分泌しているお陰でそこまで痛みはない。
「回復薬、回復薬ぅ」
初心者救済措置でたくさん支給されているのでたんまり使える。青い小瓶に入った回復薬をあおると見る見るうちに傷口が治っていく。体を薄緑色のヴェールが包みすべての傷を癒して元の健康体へと戻った。
エリカとチカはこれと言った怪我を負っておらず平然としている。若干、チカが疲弊した顔を見せるがマナポーションで全開だ。
「それじゃ残り二百五十体の討伐を頑張りますか」
「今日中に達成したいわね」
「もちろん、今日中に討伐するよ!」
「気合入ってるねぇ」
「スタートダッシュは基本中の基本だから。そいじゃ行くか」
エリカとチカと再びボッソ平原へ移動した。平原には三グループほど群れを形成しているのが確認できたので先ほど同様、群れ同士が反応しないように気よつけながら戦闘を行う。
私がこっそり背後から近付いてグサッと一突き。これで一体討伐、そして二体目へと処理していく。断続的に射撃音と魔法が風を切る音が鳴り響く。
「グモォォォオオオオ!」
――ザグッ、ザグッ、ザグッヒュッ。
左手で払い右手で突き差す。引き抜き様に死体に飛び乗って空中を舞う。体を回転させながら切り結ぶ。流れるような連撃を意識しながら次の攻撃へと繋げ肉質の柔らかい首筋、腹部を中心に切り刻んでいく。
少しずつ剣の扱い方、体の動かし方に無駄がなくなり息切れも先ほどまでとは打って変わって穏やかだ。敵の弱点部位や行動パターンに体が慣れ最適化を始めた頃合いなのだろう。やっと戦闘が痛みから快感へとシフトしていくようだ。
百体、百五十体、二百体、二百五十体と目標の三百体まであとわずか。途中途中、休憩や回復を挟み戦闘へ戻るを繰り返し、二百五十体討伐してからニ十分経過したころ漸く目標である三百体の討伐を完了した。
「おっしゃぁあああ!! 終わったああぁぁぁ」
「お疲れ、今回の功労は間違いなくユーリよ」
「目標達成お疲れぇ、私もくたくただよぉ。魔法って意外と頭使うんだねっへへ」
「これでやっとレベル解放かー何だかんだ長時間頑張ったよね」
「大体三時間くらいかしら? 休憩なんかも居れれば四時間じゃきかないと思う」
何だかんだ休憩をちょくちょく挟んでいたのでエリカの言う通りそのくらいは掛かった気がする。後半になるにつれ被弾も減って回復する時間や量も少なく済んだ。それでも二百個ほど支給された回復薬のうち二十個ほど使ってしまったが使ってなんぼだろう。
「んじゃ一旦帰りますか」
「そうね私も疲れたわ」
「賛成ー」
ボッソ平原を抜ける際、何度かモンスターに絡まれたが無事帰還することができた。
「うえっ、三百体も討伐したのに1500メタしか増えてない」
「かなり渋いわね。これじゃ10万メタとか現実的じゃないわ」
「ねえねえ、解放クエもごもごぉ――」
「町の中ではその話は禁止ね」
「んーんーぷはぁ、ごめん」
「わかったならよし、さて他のプレーヤーのいないところとなると……マイハウスぐらいしかないね。こうパーティーメンバー専用で入れる部屋とか有ればいいんだけど」
「そうねぇどこか個室の喫茶店とかに行ってみる?」
妖精都市エネラルは武器、防具、道具その他もろもろ攻略に必要な店は大体ある。その上で娯楽の店から夜のお店なんかもあったりと現実世界を忠実に再現している。なのでエリカの言う喫茶店なんかも大きな所から小規模なところまで沢山あるのでそこを利用するのが良さそうだ。
エネラルの西側はそう言った娯楽施設が多いのでまずは西側を目指す。それで店の雰囲気や人の出入りの少なさを考慮して小さな喫茶店に入った私達はそのうち一つの個室に案内された。
「それではごゆっくり」
「どうも」
三人分の紅茶とクッキー、それとケーキを注文した。
「んーこのケーキ美味しいぃ」
「仮想空間なのに凄いわね。どうなってるのかしら」
「こういうのもVR系の醍醐味だよ」
エリカはショートケーキ、チカはチョコケーキ、私はモンブランだ。味も作りも見た目も実に素晴らしい出来だ。モンブランの先端の甘栗を口に放り込むと栗独特の渋みというか甘みが口いっぱいに広がった。
紅茶もケーキの甘さとよく合う。ほろっとした渋みがまたケーキの美味さを引き立てそれでいて紅茶自身の良さを崩さない。この紅茶やケーキなんかも実物を再現しているのだと思うと感服ものだ。
「ふへぇーうまうま」
「このクッキーもほんのりとした甘みが絶妙ね」
「だねぇ」
ケーキやらクッキーやらを堪能した私達は本題に入った。
「それでクエストは達成しているけど、この達成報告ってところを押せばいいのよね?」
「うん、達成報告のバーに触れればオッケーよ」
「終わったよ!」
「おっ、レベルが表示された」
「レベルが表記されたこと以外特に変わったところはないわね」
「そうだね」
解放クエストの達成報告を終えるとステータス画面にレベル1と表記が増えた。しかし、今のところそれ以外に変化は見られない。
レベル以外に何か変化が起きていないか隈なく調べるが特にこれと言って変化は見られなかった。
「これだけ?」
「たぶん」
「うへぇー」
二人の落胆ぶりもわかる。なぜなら私も落胆しているのだから。
「私が前衛、チカが中衛、そしてエリカが後衛。チカは後衛であるエリカのサポートに集中して私は遊撃として適当に狩っていくから」
「了解。私は遠距離で仕留めるわ。撃ちそこなったらユーリかチカで対処をお願い」
「わかった。わたしはエリカちゃんのサポートに徹するよ。余裕があったらユーリのサポートもするかも」
「んじゃそれでよろしく。今回のモンスターはサイっぽいモンスターだから気よつけてね。多分突進してくるかもだから」
「「了解」」
「それじゃあ行くよ!」
私は腰に下がる剣を二本振り抜いた。シャランと鞘走らせながら平原で寛いでいる一団へ向けて走り出す。トップスピードで駆け抜けた私はまず手始めに草を食んでいるサイ型のモンスターの右太ももを切り付けた。続いて左太もも、尻尾、そして首元へ剣を突き差す。
「グモォオオオオ!!」
低い唸り声とも悲鳴ともとれる叫び声を最後に一体討伐が完了した。
「つぎ!」
右手左手と交互に剣で切り刻んでいく。途中、連撃やスラッシュ、ブリッツを併用しながらモンスターを討伐する。
「痛!! くそっ」
――ザシュ、ヒュッ、カン、ザシュ。
堅い筋肉質に覆われた体はまるで天然の鎧。頭から生える鋭く太い二本の角は致命傷を与えだけの狂気を秘めている。
私の右脇を抜けていった一匹のサイが遠くから乾いた破裂音と共に地面に倒れ伏した。エリカの遠距離射撃だ。これだけ大きんださぞ当て放題だろう。
「ユーリ左!!」
「クイック、ウインドアロー!」
見えない風の矢が私へ突進しようとしていたモンスターの頭にぶち当たった。だがエリカの射撃ほど威力ないため一撃で仕留めきれなかった。しかし、私が対応できるだけの隙は生まれた。
「ブリッツ、スラッシュ、連撃、からの……通常攻撃!」
クロード師範っぽく剣舞を真似してみたが上手くいかなかった。
それから三十分ほど粘ってやっとこ五十体討伐完了だ。一旦休憩するためボッソ平原を移動した。
「はぁはぁはぁ、意外と、しんどい。つーか痛い」
引っ掻いたような傷や肉が抉れた傷が疼く。現実をリアルに再現している所為かアドレナリンが過剰分泌しているお陰でそこまで痛みはない。
「回復薬、回復薬ぅ」
初心者救済措置でたくさん支給されているのでたんまり使える。青い小瓶に入った回復薬をあおると見る見るうちに傷口が治っていく。体を薄緑色のヴェールが包みすべての傷を癒して元の健康体へと戻った。
エリカとチカはこれと言った怪我を負っておらず平然としている。若干、チカが疲弊した顔を見せるがマナポーションで全開だ。
「それじゃ残り二百五十体の討伐を頑張りますか」
「今日中に達成したいわね」
「もちろん、今日中に討伐するよ!」
「気合入ってるねぇ」
「スタートダッシュは基本中の基本だから。そいじゃ行くか」
エリカとチカと再びボッソ平原へ移動した。平原には三グループほど群れを形成しているのが確認できたので先ほど同様、群れ同士が反応しないように気よつけながら戦闘を行う。
私がこっそり背後から近付いてグサッと一突き。これで一体討伐、そして二体目へと処理していく。断続的に射撃音と魔法が風を切る音が鳴り響く。
「グモォォォオオオオ!」
――ザグッ、ザグッ、ザグッヒュッ。
左手で払い右手で突き差す。引き抜き様に死体に飛び乗って空中を舞う。体を回転させながら切り結ぶ。流れるような連撃を意識しながら次の攻撃へと繋げ肉質の柔らかい首筋、腹部を中心に切り刻んでいく。
少しずつ剣の扱い方、体の動かし方に無駄がなくなり息切れも先ほどまでとは打って変わって穏やかだ。敵の弱点部位や行動パターンに体が慣れ最適化を始めた頃合いなのだろう。やっと戦闘が痛みから快感へとシフトしていくようだ。
百体、百五十体、二百体、二百五十体と目標の三百体まであとわずか。途中途中、休憩や回復を挟み戦闘へ戻るを繰り返し、二百五十体討伐してからニ十分経過したころ漸く目標である三百体の討伐を完了した。
「おっしゃぁあああ!! 終わったああぁぁぁ」
「お疲れ、今回の功労は間違いなくユーリよ」
「目標達成お疲れぇ、私もくたくただよぉ。魔法って意外と頭使うんだねっへへ」
「これでやっとレベル解放かー何だかんだ長時間頑張ったよね」
「大体三時間くらいかしら? 休憩なんかも居れれば四時間じゃきかないと思う」
何だかんだ休憩をちょくちょく挟んでいたのでエリカの言う通りそのくらいは掛かった気がする。後半になるにつれ被弾も減って回復する時間や量も少なく済んだ。それでも二百個ほど支給された回復薬のうち二十個ほど使ってしまったが使ってなんぼだろう。
「んじゃ一旦帰りますか」
「そうね私も疲れたわ」
「賛成ー」
ボッソ平原を抜ける際、何度かモンスターに絡まれたが無事帰還することができた。
「うえっ、三百体も討伐したのに1500メタしか増えてない」
「かなり渋いわね。これじゃ10万メタとか現実的じゃないわ」
「ねえねえ、解放クエもごもごぉ――」
「町の中ではその話は禁止ね」
「んーんーぷはぁ、ごめん」
「わかったならよし、さて他のプレーヤーのいないところとなると……マイハウスぐらいしかないね。こうパーティーメンバー専用で入れる部屋とか有ればいいんだけど」
「そうねぇどこか個室の喫茶店とかに行ってみる?」
妖精都市エネラルは武器、防具、道具その他もろもろ攻略に必要な店は大体ある。その上で娯楽の店から夜のお店なんかもあったりと現実世界を忠実に再現している。なのでエリカの言う喫茶店なんかも大きな所から小規模なところまで沢山あるのでそこを利用するのが良さそうだ。
エネラルの西側はそう言った娯楽施設が多いのでまずは西側を目指す。それで店の雰囲気や人の出入りの少なさを考慮して小さな喫茶店に入った私達はそのうち一つの個室に案内された。
「それではごゆっくり」
「どうも」
三人分の紅茶とクッキー、それとケーキを注文した。
「んーこのケーキ美味しいぃ」
「仮想空間なのに凄いわね。どうなってるのかしら」
「こういうのもVR系の醍醐味だよ」
エリカはショートケーキ、チカはチョコケーキ、私はモンブランだ。味も作りも見た目も実に素晴らしい出来だ。モンブランの先端の甘栗を口に放り込むと栗独特の渋みというか甘みが口いっぱいに広がった。
紅茶もケーキの甘さとよく合う。ほろっとした渋みがまたケーキの美味さを引き立てそれでいて紅茶自身の良さを崩さない。この紅茶やケーキなんかも実物を再現しているのだと思うと感服ものだ。
「ふへぇーうまうま」
「このクッキーもほんのりとした甘みが絶妙ね」
「だねぇ」
ケーキやらクッキーやらを堪能した私達は本題に入った。
「それでクエストは達成しているけど、この達成報告ってところを押せばいいのよね?」
「うん、達成報告のバーに触れればオッケーよ」
「終わったよ!」
「おっ、レベルが表示された」
「レベルが表記されたこと以外特に変わったところはないわね」
「そうだね」
解放クエストの達成報告を終えるとステータス画面にレベル1と表記が増えた。しかし、今のところそれ以外に変化は見られない。
レベル以外に何か変化が起きていないか隈なく調べるが特にこれと言って変化は見られなかった。
「これだけ?」
「たぶん」
「うへぇー」
二人の落胆ぶりもわかる。なぜなら私も落胆しているのだから。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説



とある元令嬢の選択
こうじ
ファンタジー
アメリアは1年前まで公爵令嬢であり王太子の婚約者だった。しかし、ある日を境に一変した。今の彼女は小さな村で暮らすただの平民だ。そして、それは彼女が自ら下した選択であり結果だった。彼女は言う『今が1番幸せ』だ、と。何故貴族としての幸せよりも平民としての暮らしを決断したのか。そこには彼女しかわからない悩みがあった……。

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。

断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる