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05.妖精都市エネラル
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妖精陣営の拠点エネラル。他陣営の都市がどういった作りをしているのか分からないが、少なくともここエネラルは神秘的で魅力溢れる都市だ。精霊樹から降り注ぐマナの光も綺麗なのだが、エネラルも負けず劣らず幻想的で妖精の住処といった感じだ。
周囲を樹々で囲まれた都市はちょっとした秘密基地感を味わえる。その中を木製の家々が立ち並び、光る蔦やバルーンのような植物が辺りを仄かに照らす。人によっては薄暗いと感じるかもしれない。だが森の中にひっそり作られた妖精都市はファンタジー特有の雰囲気を壊さないよう人工的な強い光を極力さけ、自然光の温かみのある光を主に使っている。淡い黄緑色や黄色い光で町は溢れ、妖精都市に相応しい体を成していた。
私達三人は植物の光源を浴びながら町中を散策していく。木製の家々は現代の作りに似せて作られているが西洋風な印象を受ける。
「妖精都市って言われて今一想像できなかったけど、こう来たかーって感じだよね」
「いや、そんなこと言われてもわからないんだけど?」
「えぇー妖精都市って言ったらこう、ふわっとしててキラキラしてて幻想的な場所をイメージするでしょ」
「何となく言わんとしていることは分からないでもないわね。それで、だいたい街を見て回ったけどこれからどうするの?」
「まだまだ見ていない部分の方が多いけどね」
一先ず町の雰囲気を味わいながら今後必要になっていくる施設の下見を終えた。その他施設はその都度見て回るとしてだ、次はあれを試すしかない。
「んじゃ、戦闘しに行こっか」
「待ってましたー」
「やっとね」
チカは期待に満ちた表情でエリカはここまで長かったと溜息交じりに返事をし、私は二人を連れて南外門へと向かった。
妖精都市が始めてなので迷うかもと心配したがシステムが機能しているためか脳内にエネラルのマップが記憶されている。なので大通りを歩いて迷うことなく南外門へ辿り着いたのは必然だった。
「君たち、もしかして今から外へ行くつもり?」
私とエリカがチカの過去話について弄って話し込んでいると後方から声を掛けられた。振り向いた先、こちらに視線だけを向け門に寄り掛かる一人の女性プレーヤーと思われる人物が視界に入った。
小さな体に銀髪が良く映え、青い瞳が凍えるような冷たさを感じさせる。腰に差さる短刀からして忍関係のジョブだと言うことが推察できる。その他にも侍といった可能性も捨てきれないがそれにしては刀剣が短い。
「そうだけど、何か問題でもある?」
「ひとつ忠告しておく、あまり町から離れすぎない方がいい」
「……理由を聞いても?」
私の問い掛けに一瞬考える素振りを見せゆっくりした動作で腰に下がる短刀へ触れた。
「このサーバー……もといい陣営だけど、新陣営が告知されのが到着日時の二日前。発売されたのが丁度一年前で先行陣営とは丸一年の差がある」
「うん、それで?」
「ある情報によると古参の三陣営が何やら動きを見せているらしい。初心者潰しってわけじゃないだろうけども、これから脅威になりうる存在を野放しに出来ないって判断には私も同意する。結論から言わせてもらうと他陣営から狙われやすい状況にあるから気をつけてってこと」
話を聞く限り他陣営が動き始めているとのこと。具体的な事については話してもらえなかったが代わりに忠告をもらう形になった。
既存の他陣営から一方的な侵略を受けない措置として一定期間攻撃を受けない仕様になっている妖精陣営。流石に出来立てほやほやの新陣営を猛獣たちのいる野へといきなり放つわけにはいくまい。一定期間というくくりがいったいどの程度なのか気になるところだが。
さて、侵略防止システムが作動中の間はエネラルが落とされることはまずない。だが、プレーヤーは別らしい。あくまでも早期に新規陣営を落とされない措置であってプレーヤーはその反中に入らない。
プレーヤーを専門的に狙うPKもいるらしく、初心者だからといって手加減してくれるような生易しい者達はいないだろう。ちなみにフィールドに存在する魔物や他プレーヤーによって倒された場合、ゲーム内通貨――メタ――と所持品をランダムに半分ずつ持っていかれるらしい。倒したプレーヤーの所持品をランダムに半分戦利品として貰えるシステムのお陰か、今ではPKを中心に行うプレーヤーが多いとか。苦労無くして所持品と所持金を半分奪えるなら増えるのも必然なのかもしれない。
「そう言った背景があるせいでPKに熱心なプレーヤーが多いというのは理解してもらえたと思う。なので初心者の君達にも気をつけてもらいたい」
「何だかその言い方だとまるで自分は初心者じゃないって聞こえるけど?」
「私は妖精陣営が告知される前からこっちに潜っているから」
「……どういうこと?」
一瞬この人が何を言っているのか理解ができずきょとんとしてしまった。それもその筈、新設初日前から潜っていたという話を聞けばだれでも驚くだろう。そんな理解の追いつかない私の代わりに質問したのはエリカだった。側で聞いていたがどうにも我慢できなかったようだ。
「あなたたちには特別に教えてあげる。私はこの陣営が新設される前は古龍陣営に居たの、その領内で領地変更権を使ってこっちに来たわけ」
「ということは古参組ってことかしら?」
「そうなる」
「なぜわざわざ新設の陣営に来ようと思ったの? もしかして古参の知識を活かして領主になるとか?」
「中々察しがいい」
この陣営設定の枠組みの中に領主という陣営を代表する者を一人選べる制度がある。一人のプレーヤーが陣営の領主になり陣営の方向性の決定や情報共有するための機能など、さまざまな権限を得ることができるという制度だ。その領主になる、そういう企てらしい。
「と言っても私が領主になるわけじゃないから安心して」
「他に領主候補がいるってことかしら?」
「そうなるね」
「なるほど、そんな古参プレーヤーからの忠告となると無下にはできないわね。どうするリーダー?」
「リーダー?」
「そうよ、このパーティーのリーダーはユーリだから決めるのはあなたよ」
いきなりパーティーリーダー呼ばわりされて聞き返してしまったがいろいろ納得した。このVRMMO界隈を渡り歩いた私がパーティーリーダーになるのは当然の結果かもしれれない。
「まぁ忠告は有り難く受け取っとくよ。どの道、ホームから近い場所を探索する予定だったから有力な情報をありがとう」
「案外素直、初心者の癖にプライドだけ高いプレーヤーは直ぐ潰されるか自然と消える。貴方たちは意外と見どころがある」
「それはどうも」
「忠告はした、あとはそっちで話し合って。それともう一つアドバイス……外に出るならパーティーを組むといい、知ってるかもしれないけど」
「あぁ、その辺はこれからするところです。アドバイスどうもです」
ホーム外ではパーティーを組んでいないとFF、パーティーを組んでいない仲間にまで攻撃判定が付くから気よつけなければならない。そのことを遠まわしに教えているのだと思った。
ぶっきら棒な話し方だが節々にこちらを気遣っているところをみると悪い人ではないみたいだ。
「あっこれも何かのご縁なので私とフレンドになってくれませんか?」
「もしかして私を利用しようとしてる?」
「確かにそう言った思惑がないわけじゃないですが、純粋に古参プレーヤーと知り合いになっておいた方が後々良い事があるかもと思って…………それに、もし領主になったら領主との繋がりもできそうですしね」
「……わかった」
どうやらこちらの思惑を理解したうえでフレンド登録を承諾してくれたようだ。
――チリーン。
《player-meru-からフレンド申請があります。 Yes/No》
――チリーン。
《player-meru-のフレンド登録が完了しました》
「メル、さんでいいんですかね?」
「私はメル、貴方はユーリ」
「はい、あってます」
「一先ずあなただけフレンド登録しておく。それじゃまた」
「いろいろとありがとうございました」
門に寄り掛かっていたメルさんの姿がかき消えたのを見て確信した。
「やっぱり忍者だよ、あの人」
私の反応に微妙な表情をする二人。そんな何とも言えない二人の顔を見ながら外門の外へと向かった。
周囲を樹々で囲まれた都市はちょっとした秘密基地感を味わえる。その中を木製の家々が立ち並び、光る蔦やバルーンのような植物が辺りを仄かに照らす。人によっては薄暗いと感じるかもしれない。だが森の中にひっそり作られた妖精都市はファンタジー特有の雰囲気を壊さないよう人工的な強い光を極力さけ、自然光の温かみのある光を主に使っている。淡い黄緑色や黄色い光で町は溢れ、妖精都市に相応しい体を成していた。
私達三人は植物の光源を浴びながら町中を散策していく。木製の家々は現代の作りに似せて作られているが西洋風な印象を受ける。
「妖精都市って言われて今一想像できなかったけど、こう来たかーって感じだよね」
「いや、そんなこと言われてもわからないんだけど?」
「えぇー妖精都市って言ったらこう、ふわっとしててキラキラしてて幻想的な場所をイメージするでしょ」
「何となく言わんとしていることは分からないでもないわね。それで、だいたい街を見て回ったけどこれからどうするの?」
「まだまだ見ていない部分の方が多いけどね」
一先ず町の雰囲気を味わいながら今後必要になっていくる施設の下見を終えた。その他施設はその都度見て回るとしてだ、次はあれを試すしかない。
「んじゃ、戦闘しに行こっか」
「待ってましたー」
「やっとね」
チカは期待に満ちた表情でエリカはここまで長かったと溜息交じりに返事をし、私は二人を連れて南外門へと向かった。
妖精都市が始めてなので迷うかもと心配したがシステムが機能しているためか脳内にエネラルのマップが記憶されている。なので大通りを歩いて迷うことなく南外門へ辿り着いたのは必然だった。
「君たち、もしかして今から外へ行くつもり?」
私とエリカがチカの過去話について弄って話し込んでいると後方から声を掛けられた。振り向いた先、こちらに視線だけを向け門に寄り掛かる一人の女性プレーヤーと思われる人物が視界に入った。
小さな体に銀髪が良く映え、青い瞳が凍えるような冷たさを感じさせる。腰に差さる短刀からして忍関係のジョブだと言うことが推察できる。その他にも侍といった可能性も捨てきれないがそれにしては刀剣が短い。
「そうだけど、何か問題でもある?」
「ひとつ忠告しておく、あまり町から離れすぎない方がいい」
「……理由を聞いても?」
私の問い掛けに一瞬考える素振りを見せゆっくりした動作で腰に下がる短刀へ触れた。
「このサーバー……もといい陣営だけど、新陣営が告知されのが到着日時の二日前。発売されたのが丁度一年前で先行陣営とは丸一年の差がある」
「うん、それで?」
「ある情報によると古参の三陣営が何やら動きを見せているらしい。初心者潰しってわけじゃないだろうけども、これから脅威になりうる存在を野放しに出来ないって判断には私も同意する。結論から言わせてもらうと他陣営から狙われやすい状況にあるから気をつけてってこと」
話を聞く限り他陣営が動き始めているとのこと。具体的な事については話してもらえなかったが代わりに忠告をもらう形になった。
既存の他陣営から一方的な侵略を受けない措置として一定期間攻撃を受けない仕様になっている妖精陣営。流石に出来立てほやほやの新陣営を猛獣たちのいる野へといきなり放つわけにはいくまい。一定期間というくくりがいったいどの程度なのか気になるところだが。
さて、侵略防止システムが作動中の間はエネラルが落とされることはまずない。だが、プレーヤーは別らしい。あくまでも早期に新規陣営を落とされない措置であってプレーヤーはその反中に入らない。
プレーヤーを専門的に狙うPKもいるらしく、初心者だからといって手加減してくれるような生易しい者達はいないだろう。ちなみにフィールドに存在する魔物や他プレーヤーによって倒された場合、ゲーム内通貨――メタ――と所持品をランダムに半分ずつ持っていかれるらしい。倒したプレーヤーの所持品をランダムに半分戦利品として貰えるシステムのお陰か、今ではPKを中心に行うプレーヤーが多いとか。苦労無くして所持品と所持金を半分奪えるなら増えるのも必然なのかもしれない。
「そう言った背景があるせいでPKに熱心なプレーヤーが多いというのは理解してもらえたと思う。なので初心者の君達にも気をつけてもらいたい」
「何だかその言い方だとまるで自分は初心者じゃないって聞こえるけど?」
「私は妖精陣営が告知される前からこっちに潜っているから」
「……どういうこと?」
一瞬この人が何を言っているのか理解ができずきょとんとしてしまった。それもその筈、新設初日前から潜っていたという話を聞けばだれでも驚くだろう。そんな理解の追いつかない私の代わりに質問したのはエリカだった。側で聞いていたがどうにも我慢できなかったようだ。
「あなたたちには特別に教えてあげる。私はこの陣営が新設される前は古龍陣営に居たの、その領内で領地変更権を使ってこっちに来たわけ」
「ということは古参組ってことかしら?」
「そうなる」
「なぜわざわざ新設の陣営に来ようと思ったの? もしかして古参の知識を活かして領主になるとか?」
「中々察しがいい」
この陣営設定の枠組みの中に領主という陣営を代表する者を一人選べる制度がある。一人のプレーヤーが陣営の領主になり陣営の方向性の決定や情報共有するための機能など、さまざまな権限を得ることができるという制度だ。その領主になる、そういう企てらしい。
「と言っても私が領主になるわけじゃないから安心して」
「他に領主候補がいるってことかしら?」
「そうなるね」
「なるほど、そんな古参プレーヤーからの忠告となると無下にはできないわね。どうするリーダー?」
「リーダー?」
「そうよ、このパーティーのリーダーはユーリだから決めるのはあなたよ」
いきなりパーティーリーダー呼ばわりされて聞き返してしまったがいろいろ納得した。このVRMMO界隈を渡り歩いた私がパーティーリーダーになるのは当然の結果かもしれれない。
「まぁ忠告は有り難く受け取っとくよ。どの道、ホームから近い場所を探索する予定だったから有力な情報をありがとう」
「案外素直、初心者の癖にプライドだけ高いプレーヤーは直ぐ潰されるか自然と消える。貴方たちは意外と見どころがある」
「それはどうも」
「忠告はした、あとはそっちで話し合って。それともう一つアドバイス……外に出るならパーティーを組むといい、知ってるかもしれないけど」
「あぁ、その辺はこれからするところです。アドバイスどうもです」
ホーム外ではパーティーを組んでいないとFF、パーティーを組んでいない仲間にまで攻撃判定が付くから気よつけなければならない。そのことを遠まわしに教えているのだと思った。
ぶっきら棒な話し方だが節々にこちらを気遣っているところをみると悪い人ではないみたいだ。
「あっこれも何かのご縁なので私とフレンドになってくれませんか?」
「もしかして私を利用しようとしてる?」
「確かにそう言った思惑がないわけじゃないですが、純粋に古参プレーヤーと知り合いになっておいた方が後々良い事があるかもと思って…………それに、もし領主になったら領主との繋がりもできそうですしね」
「……わかった」
どうやらこちらの思惑を理解したうえでフレンド登録を承諾してくれたようだ。
――チリーン。
《player-meru-からフレンド申請があります。 Yes/No》
――チリーン。
《player-meru-のフレンド登録が完了しました》
「メル、さんでいいんですかね?」
「私はメル、貴方はユーリ」
「はい、あってます」
「一先ずあなただけフレンド登録しておく。それじゃまた」
「いろいろとありがとうございました」
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