#グラな日常物語

第6話

あの後、お兄ちゃんはきちんと起きて、会社へ行けたかな？
お休みの日は、自分で朝早くに起きてランニングに行っているのに、どうして普段の仕事の日はギリギリまで寝ているのかしら…？

それでも、お兄ちゃんは職場では、無遅刻無欠勤らしいから、なんとかなっているんだろう。

私は今、職場に向かって車を運転している。
職場の携帯ショップは、お家と同じ市内にあるんだけど、スムーズに行けても片道で40分くらい掛かる。
朝の通勤ラッシュの渋滞に巻き込まれると、1時間くらい掛かることもある…。
なので、今日も早めに家を出た。
同じ市内とは言え、職場の携帯ショップは中心地で、お家がある海町は郊外なので、けっこう距離がある…。

片道20分で通勤できる、お兄ちゃんが羨ましい時がある。
中心地なので、色々なお店が多くて仕事帰りに寄れたり、良いこともあるんだけど。

カーステレオで、お気に入りの音楽を聴いていたんだけど、あることを思い出して、ラジオに切り替えた。

「皆さん、おはようございます！
今からの時間を担当させて頂きます、パーソナリティの、みつき🌙です！
よろしくお願い致します。」

ラジオパーソナリティの、みつき🌙さんの綺麗で爽やかな声が聴こえる。

お兄ちゃんがいつも、みつき🌙さんのラジオ番組を聴いていて、おもしろい！って言っていたから、聴いてみようと思っていた。

みつき🌙さんは、雑誌でも紹介されているし、地元のイベントで見かけたことがあるけど、美容にも詳しくて、女性から見ても綺麗で素敵な人だ。

「本日のリクエスト1曲目は、うどん市にお住まいの、だいちさんリクエストで、YOASOBIの群青です♪」

間違いなく、お兄ちゃんのリクエストだ…。
確かに良い曲だけど、お兄ちゃんは本当に群青が好きだな…。

-cast-

流星まりん

みつき🌙

※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。
主人公も私をモデルとしている部分はありますが、あくまでも架空の人物であり、私ではありません。

作者：流星だいち