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おまけ
裏フェーズ6-3'
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車のキーを書斎机に置くと、ベッドに倒れ込んだ。大きく息を吐く。
抱いてしまった。彩を。しかも二回も。
あいつが高校を卒業するまで待つつもりだった。それがあんな潤んだ瞳で「最後までして」なんて言われたら、抑えられるわけがない。
ずっと、触れたくても触れられなかった。最近は少し触れてたが。それでも一線を越えることはしなかった。その線を今日彩が自分から取り払った。
抑えつけてきた感情が溢れて、絶頂とは違う意味で頭の中が真っ白になった。そんな中でぎゅうぎゅう締めてくるし、かわいい声で喘ぎまくるし、「奥が気持ちいい」なんて言うから、気を抜いたらすぐ終わってしまいそうなくらい極限状態だった。奥がいいなんてのは、手前は裂けて痛いから奥のほうがマシという意味だったのではないかと思うが、実際はどうだったんだろうな。次回確かめるか。
体を傷つけて痛い思いをさせたんだから、あとは休ませてやりたかった。それが、そわそわしてるからどうしたのかと訊いてみれば、「もう一回しないの?」だ。あれに耐えられる男なんてきっといない。
「彩……」
掛け布団がめくれたままになっている。彩が素肌で寝ていたシーツにそっと触れる。
本当に初めてだったんだな。もちろん、付き合い始めた頃から初々しさは何度も感じてきた。かわいいのに、学校のクラスの男たちの目は節穴か? それか彩が気づいていなかっただけかもしれない。どうであれ、俺が最初になれたという事実を思うと、ただ繋がれた以上の喜びが込み上げてくる。
あと一週間、正確にはあと六日か。その間、あいつのよがってる顔がちらついて仕事にならないことがあるかもしれない。長すぎる六日間だ。次に会ったとき、いきなり襲ってしまいそうだ。
抱いてしまった。彩を。しかも二回も。
あいつが高校を卒業するまで待つつもりだった。それがあんな潤んだ瞳で「最後までして」なんて言われたら、抑えられるわけがない。
ずっと、触れたくても触れられなかった。最近は少し触れてたが。それでも一線を越えることはしなかった。その線を今日彩が自分から取り払った。
抑えつけてきた感情が溢れて、絶頂とは違う意味で頭の中が真っ白になった。そんな中でぎゅうぎゅう締めてくるし、かわいい声で喘ぎまくるし、「奥が気持ちいい」なんて言うから、気を抜いたらすぐ終わってしまいそうなくらい極限状態だった。奥がいいなんてのは、手前は裂けて痛いから奥のほうがマシという意味だったのではないかと思うが、実際はどうだったんだろうな。次回確かめるか。
体を傷つけて痛い思いをさせたんだから、あとは休ませてやりたかった。それが、そわそわしてるからどうしたのかと訊いてみれば、「もう一回しないの?」だ。あれに耐えられる男なんてきっといない。
「彩……」
掛け布団がめくれたままになっている。彩が素肌で寝ていたシーツにそっと触れる。
本当に初めてだったんだな。もちろん、付き合い始めた頃から初々しさは何度も感じてきた。かわいいのに、学校のクラスの男たちの目は節穴か? それか彩が気づいていなかっただけかもしれない。どうであれ、俺が最初になれたという事実を思うと、ただ繋がれた以上の喜びが込み上げてくる。
あと一週間、正確にはあと六日か。その間、あいつのよがってる顔がちらついて仕事にならないことがあるかもしれない。長すぎる六日間だ。次に会ったとき、いきなり襲ってしまいそうだ。
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