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第2部
フェーズ8-20
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帰宅した涼の右腕にはギプスがなかった。代わりに手首用の黒いサポーターが巻かれている。予定ではギプスが取れるのはもう少し先のはずだ。
「あれ? もう取れたの?」
「ああ、思ったより治りが早くて。彩のサポートと魚料理のおかげだ」
カルシウムを多めに摂取したおかげかな。骨にいい食事を調べてビタミンも多く摂るようにしてたのもよかったのかもしれない。
「ありがとう、彩」
「ううん。早く取れてよかった。でもまだ無理はしないでね」
完全に治ったわけではないのだから、引き続き栄養と睡眠には気を遣っていこう。手術ができるようになるのはいつだろう。涼は繊細な手の動きを要する外科医なのだから、慎重に確実に感覚を取り戻していってほしい。
無理はしないで、と言ったのにこんなふうにして大丈夫なのだろうか。手首に負担のかかることはまだ控えたほうがいいと思うのだけど。涼は今、ベッドで両手をつき下着だけになった私を組み伏せている。
「痛くない? 無理したらダメだよ?」
「わかってる。少しずつ負荷をかけていかないと。これもリハビリだよ」
リハビリのイメージが思っていたのとだいぶ違う。
「ゆっくりするから大丈夫だ」
久しぶりにリードできるからって張り切ってる。一応、右手にはあまり体重をかけないように気をつけているようだし、何より本人は医者なんだから、私が口うるさくする必要はないかな。
「あ……」
今までは怪我していて使えなかった右手で、涼が私のパンツの内側に触れた。
「ここ触るのも久しぶりだな。両手合わせてごしごし洗えないんだから触るなってお前が言うから」
すぐにいやらしい音が聞こえてくる。
「俺にされるほうが興奮する?」
久しぶりに上から見つめられているだけでドキドキしてる。
「ん……」
「いつもお前に全部任せっきりだったもんな。俺があんまり触れないから、自分で上に乗って外側擦って、自分で準備してたもんな」
「い、言わないで」
すごく恥ずかしかったんだから、思い出させないでほしい。
「あっ!」
簡単に指が入ってしまった。
「もう一人でなんでもできるな」
「や……ぁあ」
うれしそうに私を見下ろしながら、中を掻きまわされる。指の腹で気持ちいいところを正確に探り当てられ、思わず腰がくねった。
「指でされるの久しぶりだから、いいだろ」
「そこ、ダメ……」
「しばらくは俺がするから、彩はリラックスして寝てるだけでいいよ」
「寝てるだけ?」
涼のおもちゃにされそうだ。
「うん。嫌?」
「なんか、体だけ貸せばいいみたいな感じが。って、そんな上等な体でもないんだけど」
涼がぷっと吹き出した。
「上等だよ。お礼だから、ちゃんと奉仕するから心配するな。と言いながらさすがに今日はもう限界だからしちゃうけど」
根元まで入れられていた指が抜かれ、残っていたパンツをするすると脱がされる。
「あ、自分で脱ぐ……」
いつもの癖でとっさに言った。もう両手が使えるから大丈夫なんだった。
「これも奉仕のうち」
私の中から引っこ抜いた指を、涼が舐めた。
「やっ……きたなぃ……」
「汚くないよ。それに、彩も飲んでくれたから」
今さらだった。いつもそこを舐めて、溢れ出てるのを吸われているのだから。
「あ……っ」
押し広げながら涼が入ってきた。すぐにいつもとの違いに気づく。
「えっ……すごく、かたい……」
「久々だから、な」
にやつきながら、一気にすべてを埋められた。
「涼じゃ……ない、みたい」
涼がくすりと笑う。
「じゃあ誰の? 他の誰かのこれ、知ってんの?」
「し、しらな……ああっ」
揺さぶられて快感が溢れる。擦られる感触も若干違っていて、刺激をよりダイレクトに感じる。
「すごぃ……かたい……かたくて、きもちい……っ」
「硬い硬いって、エッチだな、お前」
やっぱり私がするときとは全然違う。力強くて激しくて、全然比べものにならない。深く深く侵入されて、すぐに限界がやってくる。
「も……だめ」
「ああ、俺も……」
「いっぱい、出して」
私の中を涼でいっぱいにしてほしくて、私は両手で涼の頬に触れてお願いした。
「彩……」
体の中が熱くなった。私は涼を抱きしめ、すべてを受け止めた。離れたくない。このままくっついていたい。私はまたお願いをする。
「抜かないで……しばらくこのままでいて」
涼が笑って私を見た。
「今日はおねだりが多いな」
「だって……」
涼にしてもらえるのがうれしくて幸せで、このまま離したくない。
「いいよ。もっと欲しがって」
唇を重ねながら抱き合う。たくさん声を出して激しく動いて、満足する頃にはすっかり疲れ果てていた。やっと満たされて、甘く心地よい疲れの中でぐっすり眠った。
「あれ? もう取れたの?」
「ああ、思ったより治りが早くて。彩のサポートと魚料理のおかげだ」
カルシウムを多めに摂取したおかげかな。骨にいい食事を調べてビタミンも多く摂るようにしてたのもよかったのかもしれない。
「ありがとう、彩」
「ううん。早く取れてよかった。でもまだ無理はしないでね」
完全に治ったわけではないのだから、引き続き栄養と睡眠には気を遣っていこう。手術ができるようになるのはいつだろう。涼は繊細な手の動きを要する外科医なのだから、慎重に確実に感覚を取り戻していってほしい。
無理はしないで、と言ったのにこんなふうにして大丈夫なのだろうか。手首に負担のかかることはまだ控えたほうがいいと思うのだけど。涼は今、ベッドで両手をつき下着だけになった私を組み伏せている。
「痛くない? 無理したらダメだよ?」
「わかってる。少しずつ負荷をかけていかないと。これもリハビリだよ」
リハビリのイメージが思っていたのとだいぶ違う。
「ゆっくりするから大丈夫だ」
久しぶりにリードできるからって張り切ってる。一応、右手にはあまり体重をかけないように気をつけているようだし、何より本人は医者なんだから、私が口うるさくする必要はないかな。
「あ……」
今までは怪我していて使えなかった右手で、涼が私のパンツの内側に触れた。
「ここ触るのも久しぶりだな。両手合わせてごしごし洗えないんだから触るなってお前が言うから」
すぐにいやらしい音が聞こえてくる。
「俺にされるほうが興奮する?」
久しぶりに上から見つめられているだけでドキドキしてる。
「ん……」
「いつもお前に全部任せっきりだったもんな。俺があんまり触れないから、自分で上に乗って外側擦って、自分で準備してたもんな」
「い、言わないで」
すごく恥ずかしかったんだから、思い出させないでほしい。
「あっ!」
簡単に指が入ってしまった。
「もう一人でなんでもできるな」
「や……ぁあ」
うれしそうに私を見下ろしながら、中を掻きまわされる。指の腹で気持ちいいところを正確に探り当てられ、思わず腰がくねった。
「指でされるの久しぶりだから、いいだろ」
「そこ、ダメ……」
「しばらくは俺がするから、彩はリラックスして寝てるだけでいいよ」
「寝てるだけ?」
涼のおもちゃにされそうだ。
「うん。嫌?」
「なんか、体だけ貸せばいいみたいな感じが。って、そんな上等な体でもないんだけど」
涼がぷっと吹き出した。
「上等だよ。お礼だから、ちゃんと奉仕するから心配するな。と言いながらさすがに今日はもう限界だからしちゃうけど」
根元まで入れられていた指が抜かれ、残っていたパンツをするすると脱がされる。
「あ、自分で脱ぐ……」
いつもの癖でとっさに言った。もう両手が使えるから大丈夫なんだった。
「これも奉仕のうち」
私の中から引っこ抜いた指を、涼が舐めた。
「やっ……きたなぃ……」
「汚くないよ。それに、彩も飲んでくれたから」
今さらだった。いつもそこを舐めて、溢れ出てるのを吸われているのだから。
「あ……っ」
押し広げながら涼が入ってきた。すぐにいつもとの違いに気づく。
「えっ……すごく、かたい……」
「久々だから、な」
にやつきながら、一気にすべてを埋められた。
「涼じゃ……ない、みたい」
涼がくすりと笑う。
「じゃあ誰の? 他の誰かのこれ、知ってんの?」
「し、しらな……ああっ」
揺さぶられて快感が溢れる。擦られる感触も若干違っていて、刺激をよりダイレクトに感じる。
「すごぃ……かたい……かたくて、きもちい……っ」
「硬い硬いって、エッチだな、お前」
やっぱり私がするときとは全然違う。力強くて激しくて、全然比べものにならない。深く深く侵入されて、すぐに限界がやってくる。
「も……だめ」
「ああ、俺も……」
「いっぱい、出して」
私の中を涼でいっぱいにしてほしくて、私は両手で涼の頬に触れてお願いした。
「彩……」
体の中が熱くなった。私は涼を抱きしめ、すべてを受け止めた。離れたくない。このままくっついていたい。私はまたお願いをする。
「抜かないで……しばらくこのままでいて」
涼が笑って私を見た。
「今日はおねだりが多いな」
「だって……」
涼にしてもらえるのがうれしくて幸せで、このまま離したくない。
「いいよ。もっと欲しがって」
唇を重ねながら抱き合う。たくさん声を出して激しく動いて、満足する頃にはすっかり疲れ果てていた。やっと満たされて、甘く心地よい疲れの中でぐっすり眠った。
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