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第2部
フェーズ7.9-8
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晩ご飯のあとで私はクッキー作りに取りかかった。生地は夕方に作って冷凍庫で冷やし固めておいた。あとは細長い棒状のこの生地を包丁で切り分けてオーブンで焼くだけだ。
「何作ってんの」
リビングでくつろいでいたはずの涼が声をかけてきた。
「クッキー。明日、愛音にあげようと思って」
明日、高校を卒業後初めて愛音と会う。平日で本来なら大学で講義があるようだけど、休講になって午後が丸々空いたからご飯でも食べにいこうということになった。
「俺のは?」
ないと思ってちょっといじけてるのと、甘いもの苦手なのに欲しがるのかわいい。
「あるよ。明日おやつに持っていく?」
「うん」
涼は冷蔵庫からペットボトルのお茶を取り出すと、正面のスツールを引いて腰を下ろした。
「結婚したこと、病院の人たちにもう伝わった?」
いつものように頬杖をついて、カウンター越しに私のクッキー作りの見学を始めた涼に訊ねた。
「弁当を持っていくようになった時点で察してたらしい」
いつも院内のコンビニ弁当だったんだもんね。でも、そうでない日もあったことを私は知っている。
「お弁当なら前にももらったことあるでしょ。私の担当だった看護師さんから」
一年と少し前の、私が入院していた頃のことだ。当然、涼は忘れていたようで思い出すのに少し時間がかかった。
「そんな大昔のことよく憶えてるな」
「大昔って、一年前だよ」
忘れもしない。あの看護師さんと付き合ってるのかと思って、気になって涼に訊いたの。そしたら彼は「今回限りで受け取っただけ」と答えた。それなら別に彼女はいるのか、なんてあのときは怖くて訊けなかった。
「なに、あの頃すでに妬いてたの」
改めて訊かれると照れくさい。大昔のことなら正直に答えてもいいか。
「うん」
「あのときの自分に言ってやりたい。『今すぐ抱きしめろ』って」
オーブンの鉄板にカットした生地を並べながら、私は笑った。
「まさか一年後にはお前が毎日作ってくれるようになるとは思わなかったよ」
「そうだね」
私もあのときの自分に教えてあげたい。「何も心配しなくていい」と。
駅前で待ち合わせをしてから店に入った。パスタとピザと、手作りのケーキがおいしいと評判らしいイタリアンのカフェレストランだ。昼は手頃なランチセットが人気で、夜はお肉やフォラグラを使った料理のコースもある。今度、特別な日にでも涼に連れてきてもらおうかな。
「結婚おめでとう!」
サラダとドリンクが運ばれてきたところで愛音と乾杯をした。
「ありがとう」
よく行くファミレスではなくてちょっとおしゃれなこの店にしたのは、お祝いをしてくれるためだったようだ。
「結婚してどう? 毎日幸せ?」
「うん。毎朝お見送りして、帰ってきたら出迎えて、一緒にご飯食べて。いつも一緒にいられて幸せだよ」
言いながらうれしさが溢れて頬が緩んでしまう。
「おーおー、さっそくのろけてるねえ」
「あ、これ、クッキー焼いたの」
バッグからラッピングしたクッキーを取り出して、愛音に渡した。
「ありがとう。帰ってからいただくね」
今度は愛音がソファに置いていた手提げ袋を私に差し出した。
「私からも、これ。結婚のお祝い。夫婦箸なの。よかったら二人で使って」
「ありがとう! うれしい。今度ちゃんとお礼するね」
「お祝いなんだからお礼なんていいよ。クッキーもらったし」
「じゃあ、愛音と瀬谷さんが結婚するときに」
「いやいや、まだ気が早いって」
愛音は照れ笑いを浮かべた。まんざらでもなさそうだ。
料理が運ばれてきた。二人ともパスタのランチセットを頼んだ。
「なんで指輪二つしてんの?」
私の左手の薬指と親指にある結婚指輪を見て、愛音が訊ねた。
「こっちは涼の。病院では衛生的につけられないから、休みの日以外は預かってるの」
「ああ、そうだよね。外科医だもんね。結婚指輪なのに残念だね」
リングピローに戻すことも考えたけど、いつも身につけている私のほうは次第に汚れや細かい傷が増えていくはずで、涼のだけずっと真新しいままなのは寂しいから、こうして一緒につけている。
「先生っていつも帰り遅いんじゃないの? 夜、一人で寂しくない?」
「なるべく早く帰ってきてくれるから。あ、でも明日は友だちと飲みにいくって」
「新婚なのに? 浮気だったりして。指輪は外してるわけだし」
「男友だちって言ってたもん」
まあ、新婚早々に飲みにいくなんて、まったく不満がないと言えば嘘になる。飲みにいく約束は前からしていたようだし、付き合いも大事だから仕方がない。
「大学はどんな感じ?」
パスタをくるくるとフォークに巻きつけながら、今度は私から質問した。
「楽しいよ。高校と違っていろいろと自由で。ただ講義が遅くまでみっちりある日がきつい。十八時まで授業なんて高校のときはありえなかったからね。まだ慣れないよ」
「瀬谷さんとは会えてる?」
「講義の時間が合えば一緒に行ったり帰ったりするよ。お昼に学食で待ち合わせしたりね」
充実したキャンパスライフを送れているようで何よりだ。
「今日はたまたま休講になったけど、本当なら木曜日は午前の講義のあとに二時間以上も空きがあって、すごく暇なんだよね。彩、今度、大学で一緒にランチしない? 学食もカフェテリアもあるから。一緒に時間潰せたらうれしい」
「学生以外でも入っていいの?」
「一般の人も利用していいことになってるから平気だよ」
学食かあ。どんな感じなんだろう。興味あるから行ってみようかな。
「何作ってんの」
リビングでくつろいでいたはずの涼が声をかけてきた。
「クッキー。明日、愛音にあげようと思って」
明日、高校を卒業後初めて愛音と会う。平日で本来なら大学で講義があるようだけど、休講になって午後が丸々空いたからご飯でも食べにいこうということになった。
「俺のは?」
ないと思ってちょっといじけてるのと、甘いもの苦手なのに欲しがるのかわいい。
「あるよ。明日おやつに持っていく?」
「うん」
涼は冷蔵庫からペットボトルのお茶を取り出すと、正面のスツールを引いて腰を下ろした。
「結婚したこと、病院の人たちにもう伝わった?」
いつものように頬杖をついて、カウンター越しに私のクッキー作りの見学を始めた涼に訊ねた。
「弁当を持っていくようになった時点で察してたらしい」
いつも院内のコンビニ弁当だったんだもんね。でも、そうでない日もあったことを私は知っている。
「お弁当なら前にももらったことあるでしょ。私の担当だった看護師さんから」
一年と少し前の、私が入院していた頃のことだ。当然、涼は忘れていたようで思い出すのに少し時間がかかった。
「そんな大昔のことよく憶えてるな」
「大昔って、一年前だよ」
忘れもしない。あの看護師さんと付き合ってるのかと思って、気になって涼に訊いたの。そしたら彼は「今回限りで受け取っただけ」と答えた。それなら別に彼女はいるのか、なんてあのときは怖くて訊けなかった。
「なに、あの頃すでに妬いてたの」
改めて訊かれると照れくさい。大昔のことなら正直に答えてもいいか。
「うん」
「あのときの自分に言ってやりたい。『今すぐ抱きしめろ』って」
オーブンの鉄板にカットした生地を並べながら、私は笑った。
「まさか一年後にはお前が毎日作ってくれるようになるとは思わなかったよ」
「そうだね」
私もあのときの自分に教えてあげたい。「何も心配しなくていい」と。
駅前で待ち合わせをしてから店に入った。パスタとピザと、手作りのケーキがおいしいと評判らしいイタリアンのカフェレストランだ。昼は手頃なランチセットが人気で、夜はお肉やフォラグラを使った料理のコースもある。今度、特別な日にでも涼に連れてきてもらおうかな。
「結婚おめでとう!」
サラダとドリンクが運ばれてきたところで愛音と乾杯をした。
「ありがとう」
よく行くファミレスではなくてちょっとおしゃれなこの店にしたのは、お祝いをしてくれるためだったようだ。
「結婚してどう? 毎日幸せ?」
「うん。毎朝お見送りして、帰ってきたら出迎えて、一緒にご飯食べて。いつも一緒にいられて幸せだよ」
言いながらうれしさが溢れて頬が緩んでしまう。
「おーおー、さっそくのろけてるねえ」
「あ、これ、クッキー焼いたの」
バッグからラッピングしたクッキーを取り出して、愛音に渡した。
「ありがとう。帰ってからいただくね」
今度は愛音がソファに置いていた手提げ袋を私に差し出した。
「私からも、これ。結婚のお祝い。夫婦箸なの。よかったら二人で使って」
「ありがとう! うれしい。今度ちゃんとお礼するね」
「お祝いなんだからお礼なんていいよ。クッキーもらったし」
「じゃあ、愛音と瀬谷さんが結婚するときに」
「いやいや、まだ気が早いって」
愛音は照れ笑いを浮かべた。まんざらでもなさそうだ。
料理が運ばれてきた。二人ともパスタのランチセットを頼んだ。
「なんで指輪二つしてんの?」
私の左手の薬指と親指にある結婚指輪を見て、愛音が訊ねた。
「こっちは涼の。病院では衛生的につけられないから、休みの日以外は預かってるの」
「ああ、そうだよね。外科医だもんね。結婚指輪なのに残念だね」
リングピローに戻すことも考えたけど、いつも身につけている私のほうは次第に汚れや細かい傷が増えていくはずで、涼のだけずっと真新しいままなのは寂しいから、こうして一緒につけている。
「先生っていつも帰り遅いんじゃないの? 夜、一人で寂しくない?」
「なるべく早く帰ってきてくれるから。あ、でも明日は友だちと飲みにいくって」
「新婚なのに? 浮気だったりして。指輪は外してるわけだし」
「男友だちって言ってたもん」
まあ、新婚早々に飲みにいくなんて、まったく不満がないと言えば嘘になる。飲みにいく約束は前からしていたようだし、付き合いも大事だから仕方がない。
「大学はどんな感じ?」
パスタをくるくるとフォークに巻きつけながら、今度は私から質問した。
「楽しいよ。高校と違っていろいろと自由で。ただ講義が遅くまでみっちりある日がきつい。十八時まで授業なんて高校のときはありえなかったからね。まだ慣れないよ」
「瀬谷さんとは会えてる?」
「講義の時間が合えば一緒に行ったり帰ったりするよ。お昼に学食で待ち合わせしたりね」
充実したキャンパスライフを送れているようで何よりだ。
「今日はたまたま休講になったけど、本当なら木曜日は午前の講義のあとに二時間以上も空きがあって、すごく暇なんだよね。彩、今度、大学で一緒にランチしない? 学食もカフェテリアもあるから。一緒に時間潰せたらうれしい」
「学生以外でも入っていいの?」
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