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第1部
フェーズ7.9-2
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旅行から帰った翌日、おみやげを持って実家を訪れた。リビングに入ると、母と花に出迎えられた。
「おかえり~!」
今日は母のパートは休みで、花は春休み中だ。
「ただいま。はい、おみやげ」
紙袋を渡すと、花が中を覗き込んだ。
「バウムクーヘンとジャムだ。やった! 何このジャム! 大きいイチゴがゴロゴロ入ってる。バウムはリンゴ入りだって」
「おいしそうね。紅茶を淹れるからお茶にしましょ」
はしゃぎながらダイニングテーブルに移動する。母が紅茶の準備を始め、花がバウムクーヘンを切り分ける。私は食器棚から三人分のティーカップとお皿を取り出した。
「一緒に暮らすのは徐々にって話だったのに、全然帰ってこないんだから」
半ばあきらめている様子で母が言った。
「当直の日に帰ってきたでしょ」
「当直だったから、でしょう。まあ、別にいいんだけど」
「なるべくご飯は毎日作ってあげたいから」
「作り置きしてくればいいじゃん」
花が当たり前のように指摘した。
「作り置きしたご飯を温め直して一人で食べるのも、それはそれで寂しいと思って」
「なに、先生ってそんなに寂しがり屋さんなの」
「花、違うわよ。彩が一緒にいたいだけなのよ」
母に図星をつかれて、私は返す言葉がなかった。
「でも、浮気が心配よねえ。モテないはずないんだから」
カップに紅茶を注ぎながら母が言い、花がうんうんと頷いた。
「籍も入れてないうちから不穏なこと言わないで」
「当直でいない日とか、注意したほうがいいんじゃないの? 当直といいながら他の女のところに行ってるかも」
聞いてないな。
バウムクーヘンを一口食べる。シャキッとした歯ごたえとともに、バターのコクとリンゴのさわやかな風味が口の中に広がった。
「今回のは卒業旅行兼婚前旅行でしょう? 新婚旅行はどうするの? 先生はお忙しいから難しいかしら」
「また同じところに行きたいって話した」
「国内でしかもギリギリ日帰りでも行ける距離なのに?」
涼と同じようなことを言ってる。
「海外とかもっと大きな旅行は、私がいつかプレゼントするの」
いつになるかはわからないけれど、婚約指輪と結婚指輪のお礼をしたい。
「あら、いいじゃない。先生は欲しいものは自分で買えるものね。旅行は喜んでくれるんじゃないかしら」
「でも、旅費も結局先生のお金なんじゃないの」
「自分で働いて稼ぐ」
花が紅茶の中にジャムを入れてかき混ぜている。ロシアンティーだ。
「そうね。社会人経験はしたほうがいいわ」
「何やんの? バイト?」
「とりあえず、新婚生活が少し落ち着いてから考える。今はまだ毎日のお弁当作りとご飯作りと他の家事とで、けっこうバタバタしちゃってるから」
「慣れないうちは戸惑うことばかりだろうし、多忙な先生を支えるのも大変だろうけど、がんばりすぎず手を抜きすぎず、ほどよくやりなさい。困ったときには頼りなさいよ? せっかく近くにいるんだから」
「うん、ありがとう」
先輩主婦からアドバイスを受け、ティータイムを楽しんだあとは、この日も泊まることなく私は実家をあとにした。
いつもは私が涼の膝枕をすることが多い。今日は逆で、私がしてもらっている。生理痛がつらくてソファの上でお腹を抱えていたら、涼が「横になってれば」と言ってくれて膝枕をしてくれた。
昼間、実家にいたときから少し痛みがあった。あのときはそんなに痛くなかったのに、晩ご飯の買い出しをするためにスーパーへ移動する途中で、痛みが増してきた。涼には申し訳ないけど出来合いのお惣菜を買って、手早く買い物を済ませて帰ってきたところで、とうとう動けなくなってしまった。
鎮痛剤を服用してしばらく休んでいた。もう大丈夫そうだ。涼が淹れてくれたハーブティーもいい香りで、気分と痛みを和らげてくれた。ハーブティーもマグカップも、旅先で買ってきたものだ。卒業祝いとして白いシンプルなマグカップをペアで買ってもらった。
「ありがとう。だいぶ楽になった」
起き上がった私の顔色を涼がうかがう。
「いつもこんなに痛むのか?」
「毎回ではないよ。たまに。たぶん遅れたせいだと思う」
鎮痛剤が必要になるのは、年に数回程度だ。それ以外は多少痛むものの、寝込むほどではない。
「診ようか」
「どこを」
「中」
それって婦人科の医者が診察するときに使う器械が必要なのでは。あのちょっと痛そうなやつ。
「恥ずかしいから嫌」
「今さら?」
何度も見られていても、やっぱり恥ずかしいものは恥ずかしい。風邪を引いたときのように服を上げて胸を診せるのとは全然違う。
「あんまり痛むなら一度婦人科で診てもらったほうがいい。俺と見知らぬ婦人科医、どっちが恥ずかしい?」
「涼」
即答した。涼のほうが安心ではある。恥ずかしさで言ったら断然、涼のほうが上だ。だって絶対にそういう目で見るし、私も意識せずにはいられない。
「なら仕方ない」
あれ、ちょっと傷ついたかな。見たいのか診たいのかわからないけど、どちらにしろ涼は専門外だ。
「専門外でもわかるの?」
「まあ、なんとなくは。エッチな気持ちもあるけど」
やっぱり見たいほうが強いんじゃない。横目で睨むと、涼が顔を近づけてきた。
「見たい」
そのままキスされた。いつもの映画のような甘いキスだ。
「したくなっちゃう……涼が」
「俺かよ」
笑ってから、脚にかかっていた毛布をお腹までかけてくれた。
「ありがと」
「明日も弁当とか飯とかいいからな。お前すぐ無理するから」
「そう?」
「夏祭りのときは下駄の鼻緒擦れでひどくすりむけてるのに無理して歩いたし、秋に風邪引いたときは熱があるのに待合でひたすら待ってたし」
そんなこともあったな。憶えててくれたんだ。
「とにかく、つらかったら無理しないで寝てろ」
「うん、そうする」
今日、母に言われたことを思い出した。「がんばりすぎず、ほどよく」だ。母も私の性格をわかっていて助言してくれたんだろう。つらいときは素直に甘えよう。
「おかえり~!」
今日は母のパートは休みで、花は春休み中だ。
「ただいま。はい、おみやげ」
紙袋を渡すと、花が中を覗き込んだ。
「バウムクーヘンとジャムだ。やった! 何このジャム! 大きいイチゴがゴロゴロ入ってる。バウムはリンゴ入りだって」
「おいしそうね。紅茶を淹れるからお茶にしましょ」
はしゃぎながらダイニングテーブルに移動する。母が紅茶の準備を始め、花がバウムクーヘンを切り分ける。私は食器棚から三人分のティーカップとお皿を取り出した。
「一緒に暮らすのは徐々にって話だったのに、全然帰ってこないんだから」
半ばあきらめている様子で母が言った。
「当直の日に帰ってきたでしょ」
「当直だったから、でしょう。まあ、別にいいんだけど」
「なるべくご飯は毎日作ってあげたいから」
「作り置きしてくればいいじゃん」
花が当たり前のように指摘した。
「作り置きしたご飯を温め直して一人で食べるのも、それはそれで寂しいと思って」
「なに、先生ってそんなに寂しがり屋さんなの」
「花、違うわよ。彩が一緒にいたいだけなのよ」
母に図星をつかれて、私は返す言葉がなかった。
「でも、浮気が心配よねえ。モテないはずないんだから」
カップに紅茶を注ぎながら母が言い、花がうんうんと頷いた。
「籍も入れてないうちから不穏なこと言わないで」
「当直でいない日とか、注意したほうがいいんじゃないの? 当直といいながら他の女のところに行ってるかも」
聞いてないな。
バウムクーヘンを一口食べる。シャキッとした歯ごたえとともに、バターのコクとリンゴのさわやかな風味が口の中に広がった。
「今回のは卒業旅行兼婚前旅行でしょう? 新婚旅行はどうするの? 先生はお忙しいから難しいかしら」
「また同じところに行きたいって話した」
「国内でしかもギリギリ日帰りでも行ける距離なのに?」
涼と同じようなことを言ってる。
「海外とかもっと大きな旅行は、私がいつかプレゼントするの」
いつになるかはわからないけれど、婚約指輪と結婚指輪のお礼をしたい。
「あら、いいじゃない。先生は欲しいものは自分で買えるものね。旅行は喜んでくれるんじゃないかしら」
「でも、旅費も結局先生のお金なんじゃないの」
「自分で働いて稼ぐ」
花が紅茶の中にジャムを入れてかき混ぜている。ロシアンティーだ。
「そうね。社会人経験はしたほうがいいわ」
「何やんの? バイト?」
「とりあえず、新婚生活が少し落ち着いてから考える。今はまだ毎日のお弁当作りとご飯作りと他の家事とで、けっこうバタバタしちゃってるから」
「慣れないうちは戸惑うことばかりだろうし、多忙な先生を支えるのも大変だろうけど、がんばりすぎず手を抜きすぎず、ほどよくやりなさい。困ったときには頼りなさいよ? せっかく近くにいるんだから」
「うん、ありがとう」
先輩主婦からアドバイスを受け、ティータイムを楽しんだあとは、この日も泊まることなく私は実家をあとにした。
いつもは私が涼の膝枕をすることが多い。今日は逆で、私がしてもらっている。生理痛がつらくてソファの上でお腹を抱えていたら、涼が「横になってれば」と言ってくれて膝枕をしてくれた。
昼間、実家にいたときから少し痛みがあった。あのときはそんなに痛くなかったのに、晩ご飯の買い出しをするためにスーパーへ移動する途中で、痛みが増してきた。涼には申し訳ないけど出来合いのお惣菜を買って、手早く買い物を済ませて帰ってきたところで、とうとう動けなくなってしまった。
鎮痛剤を服用してしばらく休んでいた。もう大丈夫そうだ。涼が淹れてくれたハーブティーもいい香りで、気分と痛みを和らげてくれた。ハーブティーもマグカップも、旅先で買ってきたものだ。卒業祝いとして白いシンプルなマグカップをペアで買ってもらった。
「ありがとう。だいぶ楽になった」
起き上がった私の顔色を涼がうかがう。
「いつもこんなに痛むのか?」
「毎回ではないよ。たまに。たぶん遅れたせいだと思う」
鎮痛剤が必要になるのは、年に数回程度だ。それ以外は多少痛むものの、寝込むほどではない。
「診ようか」
「どこを」
「中」
それって婦人科の医者が診察するときに使う器械が必要なのでは。あのちょっと痛そうなやつ。
「恥ずかしいから嫌」
「今さら?」
何度も見られていても、やっぱり恥ずかしいものは恥ずかしい。風邪を引いたときのように服を上げて胸を診せるのとは全然違う。
「あんまり痛むなら一度婦人科で診てもらったほうがいい。俺と見知らぬ婦人科医、どっちが恥ずかしい?」
「涼」
即答した。涼のほうが安心ではある。恥ずかしさで言ったら断然、涼のほうが上だ。だって絶対にそういう目で見るし、私も意識せずにはいられない。
「なら仕方ない」
あれ、ちょっと傷ついたかな。見たいのか診たいのかわからないけど、どちらにしろ涼は専門外だ。
「専門外でもわかるの?」
「まあ、なんとなくは。エッチな気持ちもあるけど」
やっぱり見たいほうが強いんじゃない。横目で睨むと、涼が顔を近づけてきた。
「見たい」
そのままキスされた。いつもの映画のような甘いキスだ。
「したくなっちゃう……涼が」
「俺かよ」
笑ってから、脚にかかっていた毛布をお腹までかけてくれた。
「ありがと」
「明日も弁当とか飯とかいいからな。お前すぐ無理するから」
「そう?」
「夏祭りのときは下駄の鼻緒擦れでひどくすりむけてるのに無理して歩いたし、秋に風邪引いたときは熱があるのに待合でひたすら待ってたし」
そんなこともあったな。憶えててくれたんだ。
「とにかく、つらかったら無理しないで寝てろ」
「うん、そうする」
今日、母に言われたことを思い出した。「がんばりすぎず、ほどよく」だ。母も私の性格をわかっていて助言してくれたんだろう。つらいときは素直に甘えよう。
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