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ULTIMATE〜THE CROSS

ULTIMATE〜THE CROSS第7話

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主要登場人物一覧
峡睦也(24)…7代目主人公 礁耶島特別合同守衛総合基地 第1機動作戦群所属 候補士 隊士長 (警衛庁から出向中)
高塚晃大(28)…警察庁特捜部理事官代理 警視
菊島龍平(25)…礁耶島特別合同守衛総合基地 第1機動作戦群所属 候補士 隊士長(警衛庁東北方面隊山形地区保安中隊から出向中)
西倉瞬(26)…礁耶島特別合同守衛総合基地 第1機動作戦群所属 候補士 二等海上保安士(海上保安庁第三管区海上保安本部)
徳馬大輔(29)…礁耶島特別合同守衛総合基地 第1機動作戦群所属 候補士 警部補 (神奈川県警察から出向中)
高崎翔祐(24)…礁耶島特別合同守衛総合基地 第1機動作戦群所属 候補士 警部補 (警視庁から出向中)
都築崇人(46)…礁耶島特別合同守衛総合基地司令(警衛庁から出向中)幕僚補
館前浩二(55)…礁耶島特別合同守衛総合基地司令補佐官 (警視庁から出向中)警視正
中野凱翔(47)…礁耶島特別合同守衛総合基地管理官(警衛庁から出向中)1等幹士
相藤仁哉(42)…礁耶島特別合同守衛総合基地第1機動作戦群主任指揮官(警衛庁から出向中)衛幹
藤原紀之(42)…礁耶島特別合同守衛総合基地第1機動作戦群主任指揮官(兵庫県警察から出向中) 警部補
増井陸哉(43)…礁耶島特別合同守衛総合基地第1機動作戦群所属新隊員教務官(警衛庁から出向中)衛幹
紀周龍友(37)…礁耶島特別合同守衛総合基地第1機動作戦群所属 新隊員教務官(警衛庁から出向中)2等幹士
戸塚翔甫(35)…礁耶島特別合同守衛総合基地第1機動作戦群所属(警視庁から出向中)警部補
竜篤太(35)…礁耶島特別合同守衛総合基地第1機動作戦群所属(警衛庁から出向中)隊士官
剣城瑛真(43)…礁耶島特別合同守衛総合基地第1機動作戦群長 警視正(警察庁から出向中)
筒井秀武(48)…礁耶島特別合同守衛総合基地第1機動作戦群長補佐官 警部(千葉県警察から出向中)
蔵持寿久(55)…警衛庁特殊科陸上特警隊 主任指揮官 2等幹士
宮林亮人(40)…警察庁特捜部 理事官 警視

階級(警衛隊)
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監

階級 (警察)
巡査→巡査長→巡査部長→警部補→警部→警視→警視正→警視長→警視監→警視総監

階級(海上保安庁)
三等海上保安士→二等海上保安士→一等海上保安士→三等海上保安正→二等海上保安正→一等海上保安正→三等海上保安監→二等海上保安監→一等海上保安監 →海上保安監→次長→海上保安庁長官
…………………………………………………………………
「まさかお前が理事官だとはな」
そう言いながら剣城は宮林に缶コーヒーを渡した。
頭を下げ缶コーヒーを受け取ると宮林はそのまま口を開けた。
「峡 清悟の事件以来ですね」
「そうだったな。あの時俺は理事官として事件の指揮にあたっていた。打倒公安のスローガンを上に押し付けられて捜査を始めたが、まーどうにもすぐに行き詰まって公安に取られたな。」
「そうでしたね。聞きましたよ。来年から警察庁への異動が決まってるって。長官官房室への」
「俺には捜査とかそういうの似合ってなかったみたいだな。のんびり残りの警察人生楽しむよ。」
「剣城さん。あの時あなたは何にぶつかったんですか?」
「何の話だ?」
「俺知ってます。てかその捜査に参加してましたからね。あの時、峡 清悟が民間選抜での警衛隊所属の諜報員だって。その真実にぶつかってから急に捜査の打ち切りを上に打診しましたよね?それで特捜部長があなたの特捜部理事官の解任を決めた。そしてあなたをこの基地に再び派遣した。」
「憶測はやめろ。」
「憶測なんかじゃないですよ。あの時あなたは国家の闇に触れて怖くなって逃げた?そうでしょ?」
「そういう話をしたくて呼んだんじゃない。」
そう言うと剣城はそのまま屋上を後にした。
その頃
高塚は1人の捜査官に声をかけられていた。
「天湾警察庁刑事局捜査第1班の琳と言います。」
「警察庁特捜部の高塚です。どうされました?」
「天湾の暴走族について調べられてるんですよね?」
「はい。ゾフィー傘下の暴走族を中心に調べをています。それがどうかされましたか?」
「その事で、参考程度にですが資料を用意しました。これを」
そう言いながら琳は高塚に資料を渡した。
「助かります。ありがとうございます」
そう言い資料を受け取ると高塚はそのまま峡らが待機する会議室へと戻った。
会議室に戻ると峡が走ってきた。
「高塚さん。なんかさっき警察庁から電話あったすよ?」
「わかった。折り返すよ」
そう言いながら高塚はその場にあった机に資料を広げた。
「この資料に記されてる3つの暴走族がゾフィー傘下の暴走族だ。」
高塚が言うと1人の捜査員が1枚の資料を手に取った。
「どうした?」
「いや、この龍炎っていうグループ。俺が捜査一課にいた頃何度か、強盗、傷害容疑で引っ張ったことあって。」
「頻繁に日本に出入りしてるのか?」
「はい。ここにいるメンバーのうちの1人が確か今、傷害致死容疑で指名手配されてるはずです。」
「本当か?」
「はい」
「ならこの龍炎にかけてみるか。」
そう言うと高塚はスマホを手に取りそのまま特捜部に連絡を入れた。
「部長、お久しぶりです。事件の捜査が急展開を見せました。龍炎というグループに狙いを定めて捜査を展開させる方針です」
「龍炎?一度資料を送ってくれないか?ゾフィー傘下の暴走族のだ。資料転送出来たらそのまま次の電話が来るまで待機しといてくれ。すぐに連絡をお願い入れる」
「わかりました」
電話を切ると高塚はそのまま資料の写真を部長宛に転送した。
数分後、再び部長から電話がかかってきた。
「はい。」
「龍炎だっけ?お前が狙いを定めたチームは。」
「そうです」
「白豪というグループわかるか?そこの資料にあるだろ?」
「ちょっと待ってください」
そう言いながら高塚は3枚目の資料に目をやった。
「はい。今確認しました」
「そのグループの検挙に切り替えろ。」
「は、はい?なんと?」
「龍炎からその白豪に検挙対象を切り替えろと言ってる。」
「なぜです?」
「以前から公安部が内偵捜査を進めていたらしい。公安には申し訳ないが我々が先にゾフィーにたどり着いてやる。」
「ちょっと待ってください。そしたら龍炎は?」
「白豪に切り替えろと言ったろ?出世したけりゃ言うことを聞け。もしお前がまた裏切れば今度こそお前の警察幹部人生は終わりだ。公安部から追い出され特捜部からも追い出される。そうなれば不名誉記録樹立だな。」
「いや、でも」
「俺はお前をかってる。いずれはお前を特捜部長に引き上げようとも思ってる。君の持ってる潜在能力には光るものがある。来年には理事官に就任し数年後には部長だ。そうなれば警視総監もすぐそこだ。警視総監を目指すなり警察庁長官を目指すなり人それぞれ違うが君が進めたいと思えるところに何の壁もなくすいすい進めるようになるぞ。部長の席に座れたけりゃこのまま出世したけりゃ言うことを聞くんだな」
そう言うと部長はそのまま電話を切った。
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