ULTIMATE〜 LATER 交錯する野望 For myself For japan (2156)THE CROSS

壱暉

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ULTIMATE〜THE CROSS

ULTIMATE〜THE CROSS第9話

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主要登場人物一覧
峡睦也(38)…7代目主人公 警衛庁公安科外事機動連隊機動急襲班長 2等幹士
高塚晃大(43)…内閣府統合防衛監察局首席参事官 警視監 (警察庁から出向中)
新原将暉(27)…日本法衛庁機動広域遊撃隊長代理 警視 (警察庁から出向中)
市倉颯人(27)…警衛庁公安科 総隊主任兼外事機動連隊長 2等幹士
柳原辰信(53)…警衛庁7代目幕僚総監 
一織将太(32)…警衛庁公安科外事機動連隊機動急襲班所属 2等隊士
相模恭介(32)… 警衛庁公安科外事機動連隊機動急襲班所属 2等隊士
冴島恵丞(30)… 警衛庁公安科外事機動連隊機動急襲班所属 2等隊士
塚島幸太(25)… 警衛庁公安科外事機動連隊機動急襲班所属 2等隊士
嶌篤志(33)… 警衛庁公安科外事機動連隊機動急襲班所属 1等隊士
野倉聖陽(22)… 警衛庁公安科外事機動連隊機動急襲班所属 3等隊士
柿谷臣(23)…礁耶島特別合同守衛総合基地 特殊部 特殊機動連隊所属 3等隊士(警衛庁から出向中)
宗岡僚(40)…礁耶島特別合同守衛総合基地 特殊部 特殊機動連隊長 2等幹士(警衛庁から出向中)
栗嶋将斗(28)…礁耶島特別合同守衛総合基地 特殊部 特殊機動連隊所属 2等隊士
紀周龍友(52)…礁耶島特別合同守衛総合基地7代目基地司令 隊将(警衛庁から出向中)
戸塚翔甫(50)…礁耶島特別合同守衛総合基地管理官 警視 (警視庁から出向中)
大倉奨(39)…内閣府統合防衛監察局 統合副監察室 統括官代理 警視正(警察庁から出向中)
涼崎慧(33)…警衛庁警務大隊首席監察部 規律統制委員会所属 衛幹
北丸魁真(37)…警衛庁警務大隊首席監察部 規律統制委員会 委員長 2等幹士

階級(警衛隊)
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監

階級 (警察)
巡査→巡査長→巡査部長→警部補→警部→警視→警視正→警視長→警視監→警視総監

階級(海上保安庁)
三等海上保安士→二等海上保安士→一等海上保安士→三等海上保安正→二等海上保安正→一等海上保安正→三等海上保安監→二等海上保安監→一等海上保安監 →海上保安監→次長→海上保安庁長官
…………………………………………………………………
「取り調べは我々、警務隊のみで行いたいと考えています」
「私も同席する権利があるはずだ。」
峡の取り調べで同席しようとする高塚に涼崎は軽くいらだちを見せていた。
「涼崎、別にいいんじゃないのか?いたって」
北丸が言うと涼崎は軽く否定した。
「首席参事官が同席する。おかしいでしょ?一隊員への取り調べですよ?それに警務隊が得ている情報をそう簡単に外部の人にベラベラ話す訳にはいかないでしょ。」
「外部?私は内部の人間だ。違法な取り調べが行われないか、調査する権利がある」
高塚が言うと北丸は涼崎に目をやった。
「違法性疑われてお前それ認めんのか?」
「はい?」
「いや、同席拒否したらそういうことだろ?」
「わかりました。同席許可します」
涼崎が言うと北丸は高塚に軽く頭を下げた。
「すいません。うちの部下が。あ、でも違法性疑われるようなことしてないんで。ね?」
「そうですか。去年、警務隊が基地内での無断飲酒容疑て違法な取り調べをして20代の隊士長が自殺騒動を起こした事件覚えてますか?」
「あれは問題なく行われたと認知してます。暴行等違法となる行為は確認できていません。その自殺騒動と警務隊による取り調べに因果関係は無かったとそう認知しております」
涼崎が言うと高塚は軽く頷いた。
「別に、内閣府統合防衛監察局がそれを問題行為として調査するとかは無いので。そう熱くならなくてもいいでしょ?」
「あなたと話していたらイライラしますね。取り調べ始めます」
そう言うと涼崎はiPadを机の上に置いた。
「今回、峡 2等幹士に容疑がかけられているのは、公安科が行った不正予算水増し請求の共犯です。既に取り調べを行っていた市倉 2等幹士らはこちらで処分の検討を考えています。あなたの取り調べが終わり次第その結果に基づいて、あなたとそして他、公安科幹部への処分を検討するつもりで考えています。先にこれだけ説明しておきます」
涼崎が言うとこんどは北丸が口を開けた。
「高塚さん通じて話は聞いてると思うんだけど、リストに君が班長として記されていた。そして予算請求の担当責任者としても記されていた。このリストは以前に公安科から幕僚官房室に届けられたものだ。後から修正等が行われた事実はこれといって確認できていない。つまり君が予算担当の責任者であると我々、警務隊はみている。何か異論は?」
「いや、俺そういうの知らないですよ。マジで」
「仮部隊運用班。そもそもこういう勝手な部隊を発足させたこと事態、他の科部隊の幹部、そして幕僚官房室への報告はされていなかった。細かいことを言えばここから公安科は規律違反を犯してる。」
涼崎が言うと峡は口を開けた。
「いや、あのよくわかんないすけど俺、関与とかしてないすから。お金の計算とかそういうの俺苦手で。だからそもそもそういうちゃんとした仕事とか俺に振られないでしょ。ね?」
「そう言われてもね、こっちもいい加減に捜査をしている訳じゃ無いからな。」
北丸が言うと涼崎は席から立ち上がった。
「最優先取り調べ者として正式に警衛庁までご同行願えますか?ここで拒否をすればあなたのこれからの人生にも影響してくる。」
「いやもうそれ捕まる流れじゃないすか」
峡が言うと高塚が席から立ち上がった。
「さっきから話を聞いていれば全て、憶測でしか話が進んでない。私にはそのように思えるが、涼崎 衛幹。どうです?」
「こっちもある程度の段階を踏んでここまで来てます。憶測なんかではありませんが。」
「なら、これが警務隊の本気の捜査力ということか?なら実力が足りないという事だな」
高塚が言うと涼崎は近くの椅子を蹴飛ばした。
「何だと、もっかい言ってみろよ」
「おい涼崎。落ち着けよ」
北丸はすぐに涼崎の前に立った。
「人事指揮権を発動します。峡はこのまま私と共に内閣府統合防衛監察局に来てくれ。そしてあなたがた警務隊はこの1件から手を引くこと。引かないのであれば懲戒処分を視野に入れ上が動くことになる。それでもいいのなら動いても構わん。」
「警務隊を敵に回すとはいい度胸してんじゃん。そんなに言うならお1人でなさってはどうですか?」
そう怒鳴ると北丸は涼崎と共にそのまま部屋から出ていった。
「峡、来い」
そう言うと高塚も部屋を後にした。
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