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ULTIMATE〜SEALs精鋭無比

ULTIMATE〜SEALs精鋭無比 第19話

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主要登場人物一覧
佐倉綾斗(27)…6代目主人公 警視庁公安部特捜班所属 巡査部長
呉航汰(31)…警視庁公安部特捜班所属 巡査部長
土井彰人(39)…警視庁公安部特捜班所属 巡査部長
根室昌磨(29)…警視庁公安部特捜班所属 巡査部長
前園賢吾(35)…警視庁公安部特捜班長 警視
村嶋透也(38)…警視庁公安部特捜班副班長 警部
九池篤志(31)…九池警備保証株式会社長
都築崇人(27)…警衛庁自衛科方面統括本部管理官補佐 将補

九池警備保証株式会社身辺警護課
中原竜也(49)…身辺警護課長
井戸雄也(39)…専従警護員
長嶺透也(36)…専従警護員
河田良秀(31)…専従警護員

階級(警衛隊)
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
階級 (警察)
巡査→巡査長→巡査部長→警部補→警部→警視→警視正→警視長→警視監→警視総監
…………………………………………………………………
「まだかよ。あいつ」
警視庁近くの喫茶店で午後0時、佐倉は時折、腕時計に目を落としながら呟いた。
数分後、喫茶店に都築がやってきた。
「あっきた。ここーここ」
佐倉が叫ぶと都築は面倒くさそうに佐倉がいる席に向かった。
「何の用だ?こっちも暇じゃない。1時から、会議控えてる。要件は?」
そう言うと都築は近くにいた店員にアイスコーヒーを注文した。
「いやーちょっとお前の力貸して欲しくてな」
「あ?」
「いや、あのさ。特務班と日軍の関連性について今調べてんだけどよ。なんて言うか行き詰まってて。なんかねーか?」
「随分と曖昧だな。そんなんで俺が手を貸すとでも?貸すとして何をすればいいんだ?」
「いや、情報提供だよ。な?わかんだろ。俺ら同期じゃん。同期の絆ってやつ見せてくれよ。」
佐倉が言うと都築は近くにいた店員に声をかけた。
「個室空いてます?」
「個室ですか?少々お待ちください」
そう言うと店員はそのまま近くの店員に声をかけた。
「おいおい、何する気だ?」
佐倉が聞いた。
「気づかんのか。後方3時の方向にスーツを着た男2名が座ってるだろ?」
都築が声を潜めながら言ってきた。
それを聞いて佐倉はすかさず後ろをさりげなく振り向いた。
「いるな。それがどした?」
「警務隊だ。お前ら見張られてんだろ。そんなんも気づかんのか。それでも公安かよ」
「全く気づかんかったわ」
「とにかく個室が空いてなかったらすぐにここから出よう」
都築が言うと店員が足早にやってきた。
「おまたせしました。個室空いてます」
「そうですか。」
「使われますか?」
「はい」
「かしこまりました。2階に上がっていただきまして手前にある部屋をご利用ください」
「わかりました」
そう言うと都築は席から立ち上がった。
佐倉達は2階に上がるとそのまま指定された個室に入った。
「ちょっとここで待っててくれ」
そう言うと都築は1度、個室から出ると階段にいたスーツを着た男2人に声をかけた。
「警務隊か?」
「あ?なんだ?」
「なんで俺らを見張ってる?」
「上からの命令だ。お前と会ってる男、警視庁の人間だろ?」
「それがどうした?」
「なんで警視庁の人間と会ってる?」
「なぜ言う必要がある?ていうか階級は?」
「あ?」
「階級は?」
「1等隊士だ」
「隊士長だ」
「そうか。私は将補だ。」
「だ、だからなんだよ。」
「言葉遣いおかしくねーか?って言いたい。これ以上ここにいるのなら、監視をするのなら、人事院に報告するぞ。」
「お、脅しかよ」
「脅しだけで済まされるか?警務隊長の首、飛んでもいいのか?」
そう言うと都築は男たちに目を近づけた。
男たちは互いに目を合わせるとそのまま都築を睨みつけながらその場から去っていった。
「またせたな」
しばらくして部屋に戻ると都築は開口一番そう言った。
「おう。」
佐倉が言うと都築はそのまま椅子に腰かけた。
「で、日軍と特務班の関連性だったか?」
「そうだ」
「なら賭けに出たらどうだ?」
「賭け?」
「知り合いの記者を紹介してやる。特務班と日軍の知ってる情報を全てその記者に流してやるといい。責任は…そうだな。俺が被ってやる。俺の名前を出せ。その情報が流れて、必ず誰かが表立って動きを見せるはずだ。俺に接触してくるやつがいればそいつが1番濃厚って訳だ。どうだ?」
「まーいいかもだけど。つか、想像ついてんのか?動く奴が誰かって。暴力団とかだったらお前死ぬぞ?どっかの国とか、テロ組織とか」
「笑わせるな。そんなんじゃーねーだろ。俺には見えてる。見当はついてる。あ、あとそうだ。まだ時間あるよな?ちょっと警衛庁よってくれ。渡したい物がある。」
そう言うと都築は佐倉に記者の名刺を渡しそのまま部屋から出て行った。
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