ULTIMATE〜闇の統帥者 (2122)SEALs精鋭無比

ULTIMATE〜SEALs精鋭無比

ULTIMATE〜SEALs精鋭無比 第15話

主要登場人物一覧
佐倉綾斗(27)…6代目主人公 警視庁公安部特捜班所属 巡査部長
呉航汰(31)…警視庁公安部特捜班所属 巡査部長
土井彰人(39)…警視庁公安部特捜班所属 巡査部長
根室昌磨(29)…警視庁公安部特捜班所属 巡査部長
前園賢吾(35)…警視庁公安部特捜班長 警視
村嶋透也(38)…警視庁公安部特捜班副班長 警部
九池篤志(31)…九池警備保証株式会社長
都築崇人(27)…警衛庁自衛科方面統括本部管理官補佐 将補

九池警備保証株式会社身辺警護課
中原竜也(49)…身辺警護課長
井戸雄也(39)…専従警護員
長嶺透也(36)…専従警護員
河田良秀(31)…専従警護員

階級(警衛隊)
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
階級 (警察)
巡査→巡査長→巡査部長→警部補→警部→警視→警視正→警視長→警視監→警視総監
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「根室の野郎、やっぱり土井につくんだな」
遠間宅に向かう途中、車の中で佐倉が呟いた。
「まーあの2人、ずっと一緒だし？俺らがついてても何もならんだろ？それと比べて根室がついたら何か変わんじゃねーのか？知らねーけど」
そう言うと呉はそのまま煙草をくわえた。
「もうすぐ着くぞ」
そう言うと佐倉はそのままハンドルを回した。
数分後
遠間宅に着くと佐倉はそのまま車からおりた。
「てか、何でスーツ？ずっと聞こうと思ってたんだけど」
呉に聞かれ佐倉は呉に目をやった。
「これから遺族に報告だろ？死亡報告。礼儀作法、これ重要だぞ？」
そう言うと佐倉はそのまま家の前に向かった。
「じゃあ言えよ。俺だけパーカーとかおかしいだろ。」
「いちいち言うことじゃねーだろ。自分で考えろよ」
そう言うと佐倉はインターホンを押した。
「はい」
インターホン越しから女性が応答した。
妻の遠間由梨だった。
「警視庁の者です。少しお時間よろしいでしょうか？」
そう言うと佐倉は警察手帳を見せた。
「あのー何か？」
「ご主人のことでお話があります。」
「ちょっと今、外出れなくて、この場で教えていただけますか？」
「わかりました」
そう言うと佐倉は呉に目をやった。
「ん？」
佐倉と目が合い呉は軽く目を見開いた。
「それでは単刀直入に。ご主人の死亡が確認されました。」
「…………そうですか。あの人、最後はどんな姿でした？いきなり連絡取れなくなって、気づいたら息子はもう中学生。」
そう言うと由梨は軽く鼻をすすった。
「そうですか。今回ここに来たのは、報告だけではありません。お聞きしたいことがありまして」
「なんです？」
「とある容疑で、新旭群という新興宗教団の家宅捜索をしている最中にご主人と鉢合わせまして。我々は今その新興宗教団を捜査しています。ご主人はなぜそこにいたのか？何か知りませんか？」
「ですからさっき言いませんでした？連絡は取ってないって。」
「えぇ聞きましたよ。でも何かありません？なんでもいいんです」
「何もありません。帰ってください」
「では、質問を変えましょう。ご主人が最後に家を出た日。つまりご主人と最後に会話した日、覚えてますか？」
「何年前の話ですか。」
「どんな会話しました？またはどんな様子でした？なんでもいいんです。」
「そんな事、急に言われても………」
由梨が困っていると佐倉は家の前にある防犯カメラに目をやった。
「防犯カメラありますよね？」
佐倉が聞くと由梨は声を出した。
「あり………ますけど……それが何か？」
「見せていただくことは可能ですか？捜査のためです。」
佐倉が言うと由梨は仕方なくといった感じで同意した。
「わかりましたよ。お好きにどうぞ」
由梨が言うと佐倉はその場で軽く頭を下げた。