ULTIMATE〜season14 (2063) 国防最前線

ULTIMATE〜国防最前線

ULTIMATE〜国防最前線第1話

2063年10月8日正式に国家保安庁総監本部特殊科に特例組織機動急襲捜査部隊が発足した。
亜細亜連合とはじめとする暴力団、半グレ集団からテロ組織など日本政府は、日本国内を拠点に活動している多くの犯罪組織に対して政府公認犯罪組織を発表した。
そしてその政府公認犯罪組織の捜査や制圧などを担当をするのが特例組織機動急襲捜査部隊での仕事である。
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主要登場人物一覧
望月輝人(37)…3代目主人公 国家保安庁特殊科特例組織機動急襲捜査部隊長
片倉陵(32)…国家保安庁特殊科特例組織機動急襲捜査部隊主任
河内慶六(34)…国家保安庁特殊科特例組織機動急襲捜査部隊員主任
永井大介（30）…国家保安庁特殊科特例組織機動急襲捜査部隊員
浦渼祐輝（44）…国家保安庁特殊科特例組織機動急襲捜査部隊員
海野崇（25）…国家保安庁特殊科特例組織機動急襲捜査部隊員
北海遼（23）…国家保安庁特殊科特例組織機動急襲捜査部隊員
赤木龍一（58）…国家保安庁3代目長官
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「P1配置完了」
京都府内のとある事務所の前には望月ら特例組織機動急襲捜査部隊員らが集結してた。
「Ｃ１から各総員今回は、薬物使用容疑でそのまま事務所ごと制圧する。彼らがドアを開けたその時にそのまま中に突入だ。一瞬の隙も与えるな」
望月は、事務所近くに止まっているＣ１(指揮官車両)から無線で指示を送った。
今回の作戦では、亜細亜連合の傘下組織である阿藤会を薬物使用の容疑で制圧するという内容で、応援で京都府警の捜査員も参加することになっていた。
「傍受(了解)。」
望月からの指示に隊員らは無線連絡を送った。
数分後
事務所の前にいた隊員から1本の無線が入った。
「物音接近確認。これより突入体制に入ります」
「Ｃ１了解」
少しずつ迫ってくる男たちの足音
ガチャ
ドアが開いた
ドアが開いたその時を狙い事務所の玄関先にいた海野と河内が拳銃を構えた。
「手をあげろ。」
「なんだ？なんだ？」
男たちは口をもごもごさせながら、手を上げた。
「おら、そのまま事務所に戻れ。騒ぐなよ？」
海野が怒鳴ると男は海野を睨みつけた。
「なんだお前ら、察か。」
「さつと一緒にすんなよ。俺らは国保だ。お前らの大好きなポリなら事務所の裏口に大勢いるぜ」
海野が言うと男は口を鳴らした。
「調子乗ってんじゃねーぞ。若造が」
一人の男が海野の胸ぐらを掴んだ。
「頭撃ち抜くぞ？大人しくしろ」
海野は、男を頭突きで倒すと銃口を突きつけた。
「とにかく中に入って、早く」
河内が言うと男らは手を上げながら言われた通りに事務所の中に足を運んだ。
事務所の中に入ると海野は近くの部屋のドアを蹴り倒した。
「大人しくしろ。お前らの人生は終わりだぜ？」
「お前らポリか。逃げろ」
男らは薬物の入ったスーツケースを海野らに投げつけそのまま近くの窓から逃げ出した。
窓のすぐ外には浦渼と北海が待ち構えていた。
「逃がさんぞ」
浦渼らは、逃げ出す男たちを追いかけた。
「薬物確認。押収だ」
近くで待機していた京都府警本部の警官らが事務所に流れ込むように入ってきた。
「薬はそっちの仕事か」
そう言うと海野は、事務所から出ていった。
その後、京都府警により阿藤会組員複数を薬物使用容疑で検挙された。
このニュースは全国を通じて大きく報道された。
そして一部のニュースでは特例組織機動急襲捜査部隊の特集なども組まれ国家保安庁にたいする国民の関心度はかなり上昇していった。
その日の夜、長官室に、あるデータが送られてきた。
「国民の関心度はここ3年で上昇傾向にあります。これは歴代長官の中で最高の支持率を出しました」
「そうか…」
長官第1秘書官に言われ赤木は静かに答えた。
そして赤木は1枚の資料を机に出した。
「これを防衛省に提出しといてくれ。」
「これは？」
「国保の教育機関の増加だ。今の国保のレベルでは亜細亜連合など到底及ばん。それは日本国内の防衛力の低下を意味する。レベルの底上げのためにも教育機関の増加を俺は防衛省そして日本政府に訴える」
赤木の言葉に秘書官は敬礼し資料を受け取った。