ULTIMATE〜season27(2128)SEALs 精鋭無比

ULTIMATE〜SEALs精鋭無比

ULTIMATE〜SEALs精鋭無比 第2話

主要登場人物一覧
佐倉綾斗(33)…6代目主人公 日本法衛庁機動広域遊撃隊主任(警視庁から出向中)警部補
呉航汰(37)…日本法衛庁機動広域遊撃隊所属(大阪府警察から出向中)巡査部長
都築崇人(33)…日本法衛庁長官官房室兼機動広域遊撃隊長(警衛庁から出向中)隊将
栗敷皓太(33)…日本法衛庁長官官房室参事官補佐(警衛庁から出向中)隊将
中野凱翔(34)…日本法衛庁機動広域遊撃隊所属(警衛庁から出向中)隊士官
相藤仁哉(29)…日本法衛庁機動広域遊撃隊所属(警衛庁から出向中)2等隊士
藤原紀之(29)…日本法衛庁機動広域遊撃隊所属(兵庫県警察から出向中) 巡査部長
増井陸哉(30)…日本法衛庁機動広域遊撃隊所属(警衛庁から出向中)準等隊士
藤ヶ谷慶斗(43)…日本法衛庁第2管区機動警戒班基地司令兼副司令(警衛庁から出向中)2等幹士
越智敏也(45)…日本法衛庁第2管区機動警戒班基地 管理官 (警衛庁から出向中)2等幹士
亜川達也(37)…日本法衛庁3代目長官(警察庁から出向中)警視正
川崎英寿(40)…日本法衛庁長官官房室長(警視庁から出向中) 警視正
玉木雄英(45)…日本法衛庁基地統括司令部長幕僚官

機動広域遊撃隊付き訓練生
紀周龍友(24)…(警衛庁から出向中)準等隊士
戸塚翔甫(22)…(警視庁から出向中)巡査
竜篤太(22)…(警衛庁から出向中)2等隊士
北間彰(23)…(千葉県警から出向中)巡査部長
小塚紀文(25)…(神奈川県警から出向中)巡査部長

階級(警衛隊)
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
階級 (警察)
巡査→巡査長→巡査部長→警部補→警部→警視→警視正→警視長→警視監→警視総監
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「ついに卒業したな。あいつら。」
訓練生教育課程卒業式を終え、それぞれの配属先へ向かう訓練生達をみて先輩教官が声をかけてきた。
「そうですね。あいつらやれますかね。前線はここでの教育通りじゃ行きませんからね。」
「お前が指導したんだろ？もっと自信もてよ。それに、お前はあいつら訓練生に諦めない大切さを教えた。何より大事な事だ。泥臭くどんなに不器用でも絶対に諦めるな。お前が教えたこときっと役に立つさ」
「そうだといいんですけどね」
「あ、つかお前。今日だろ？ここ出るの」
「そうですね。なんか勝手に決められて」「おもしれーな笑。知り合いなんだろ？あの都築って野郎と」
「まーちょっと」
「お前も頑張れよ。」
そう言うと先輩教官は佐倉に敬礼した。
それを見て佐倉もすかさず敬礼をした。それを見た先輩教官は軽く微笑んだ後そのままその場を後にした。
その頃
法衛庁本部では、新設される部隊について定例幹部会議が行われていた。
「なるほど。つまり都築が長官官房室と両立するという形か」
長官の亜川が言うと都築はその場で立ち上がり敬礼した。
「全身全霊を尽くして部隊運営に努めてまいります」
「ま、それは当たり前なんだが。わかってるよな？今回の新設部隊、えーっと名前なんだっけ？」
そう言うと亜川は資料をめくり始めた。
「あ、そうだ。そうだ。機動広域遊撃隊か。この隊創設は君からの要望をもとに新設した。つまりだ、この部隊が解散するとなれば君にもここから去ってもらう。その事だけは頭に入れておくようにな」
そう言うと亜川はその場で都築から以前に貰った新設部隊創設立案書を出した。
「こんなもの俺に突きつけるぐらいなんだからさぞかし自身はあるんだろうな」
そう言うと亜川はそのまま席から立ち上がるとその場から去っていった。
その後、会議が終わると都築は機動広域遊撃隊の部隊本部が置かれてる第2管区基地に向かった。
その頃、基地では既に、機動広域遊撃隊員達が集まっていた。
「手当っていくらだっけ？」
呉に聞かれ中野は軽く考えたあと答えた。
「5000じゃなかたっけ？知らねーけど。」
「めんどくせーよな。なんで選ばれたんだが。」
「あれだろ？お前、ずっと警察にいたんだろ？なんでまた法衛に？」
「知るかよ。俺が聞きてーよ。いきなり上司からお前、法衛行きなってよ。ふざけんなよな」
呉が言っていると1人の男がやってきた。
「待たせたな。機動広域遊撃隊長に就任した都築だ。」
都築が言うと呉は軽く鼻で笑った。
「またあいつかよ。」
呉が言うと横にいた増井が声をかけた。
「呉さん。都築さんと知り合いなんすか？」
「同期だよ。つかさ今日なんでいきなり招集かかったんだよ？」
「あーなんかあれみたいです。今日から隊長の補佐役の人が就任してくるみたいでその話だそうです。」
「補佐役か。どうせどっかのキャリア官僚なんだろ？遠い存在だぜ」
呉が言うと横にいた中野が呉に肩を軽く叩いた。
「んだよ。うるせーな」
呉が言うと中野はそのまま都築の後ろにいた男を指さした。
「あいつ、」
中野が言うと呉は思わず口を大きく開けた。
「嘘だろ？あいつ精神疾患なってやめたんじゃなかったんかよ。」
「どこ情報だよ」
中野が言うと呉は中野に目をやった。
「いや、風の噂だよ。精神疾患なって警察やめたって。つまり法衛にはいないって」
「へぇー」
　「紹介する。本日付けで機動広域遊撃隊主任に就任した佐倉綾斗 警部補だ」
都築が言うと佐倉は軽く頭をかいた。
「ご紹介に預かりました、佐倉です。えーっとま、特に言うことは無いんすけど、チームワーク。これを重視して職務を遂行したいなと考えてます。えーっと以上です」
そう言うと佐倉は都築にマイクを渡した。
「ま、ということだ。それと佐倉の他に今日からこの機動広域遊撃隊に訓練生が来る。5人だ。その指導役は後ほど決める。以上で集会を終わる」
そう言うと都築は腕時計に目を落としながらそのままその場から去っていった。
「あ、そうだ佐倉。お前ちょっと来いよ」
都築に言われ佐倉は面倒くさそうに都築について行った。
屋上に着くと都築は煙草を口にくわえた。
「で、何の用だ？」
佐倉が聞くと都築は軽く煙を吐いたあと口を開けた。
「お前に1人、連れてきて欲しい奴がいる。彼は先月、上官への暴行容疑で懲戒処分を食らってる最中だ。そいつを連れてきて欲しい」
そう言うと都築は男の資料を佐倉に渡した。
「こいつを？」
「なんか文句あるか？お前の最初の仕事だ。俺の右腕としてお前をこの部隊に入れた」
「勝手にな」
「期待してるぞ」
そう言うと都築は軽く佐倉の肩を軽く叩いた。