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ULTIMATE〜日本防衛戦線

ULTIMATE〜日本防衛戦線第3話

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主要登場人物一覧
大石慶敬(26)…4代目主人公 国家保安庁外事機動特別諜報部隊天湾特命派遣中
豊島敦也(26)…国家保安庁外事機動特別諜報部隊天湾特命派遣中
新屋智輝(26)…天湾に拉致 身柄拘束中
甲賀彪馬(26)…国家保安庁外事機動特別諜報部隊天湾特命派遣中
達司蓮(44)…国家保安庁外事機動特別諜報部隊天湾特命派遣中
武隈紀久(45)…国家保安庁外事機動特別諜報部隊主任
柴崎冬弥(29)…国家保安庁外事機動特別諜報部隊天湾特命派遣中
滝藤誠弥(34)…国家保安庁外事機動特別諜報部隊副隊長
河内慶六(52)…国家保安庁長官
睦月陸(49)…国家保安庁外事機動特別諜報部隊長
金条泰雅(20)…天湾陸軍第1憲兵団所属
…………………………………………………………………
俺がまだ5歳の頃、都内で連続して発生していた連続無差別殺傷事件で親父が捕まった。
しかし証拠はあまり揃っておらず警視庁は、重要参考人として呼んだ親父に自白を強要させた事でそのまま捕まったのだ。
後にわかったことで、どこからかの偽情報で犯人は警察関係者というデマがSNSで流れそれを知った警察上層部は、警察のイメージを払拭させるために第1発見者であった親父に目をつけたのだ。
その後、前科者としてのレッテルが貼られ
俺たち家族は生活していくはめになった。
生活は厳しかった。SNSなどで何度も家を特定されては無言電話や張り紙など嫌がらせを受け続けた。
俺と弟は何とか親父の兄弟の家に居候することに成功したが、家族は俺らを冷たい目で見てきた。
その後15になり中学を卒業すると俺は就職を決意した。
何としても弟だけは高校に行かせてやりたい。そんな思いで近くの工場に就職したが親父のことがバレるとやがて居づらくなり日本を出ることを決意。
日本の近くに天湾という国があることを知ると、俺はすぐにそこの国に出稼ぎに行くことを決めた。
しかし天湾での一般職の給料は低く到底、弟を高校に行かせれる額が溜まる気がしなかった。
そこで俺は、憲兵団に志願届を出し憲兵を目指すことにした。
その中でも特に給料が高いのは国の治安維持などに務める憲兵で憲兵は国の最高指導者の直接指揮下である。
天湾の中で民間人がつける仕事で1番給料が高いと言われているのが兵士だからだ。
憲兵団入団試験はすぐに合格した。
試験に合格するとすぐに牢獄のような場所に連れていかれそこで1年間、教育を受けた。
朝5時に起床し深夜12時に就寝。
それまでの間は、体力トレーニングから法学などの座学などを勉強する。
尚、入隊者は全員五輪刈りにされスマホは全て没収。外部との通信手段は一切遮断される。
それに加えて教官はみな厳しく、何かあればすぐに手が出る。警棒で殴られるなんてざらにある。
そんな生活で精神を病むもの自殺をするものが出てきた。
日にちを重ねていくにつれ、自殺した同期の遺体を見ても何も感じなかった。
ただ毎日厳しい訓練について行くことに必死だった。
そして入隊して1年後
憲兵団正式兵の昇任試験がありそれに受かった俺は無事正式に憲兵として採用された。
憲兵になると一気に自由が帰ってきた。
それに何よりも1人一軒家が支給され水道光熱費などはタダ。
自分で賄うとしたらスマホ代と食費ぐらいだった。
それに給料も月80万と高給料だった。(ついでに憲兵候補生時代は月1万)
無事に憲兵となった俺は弟を高校に行かせるため仕送りをしている。
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