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ULTIMATE〜日本防衛戦線

ULTIMATE〜日本防衛戦線第4話

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登場人物一覧
大石慶敬(21)…4代目主人公 国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
豊島敦也(21)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
新屋智輝(21)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
甲賀彪馬(22)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
大野義也(28)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
日野悠矢(30)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
村島陽斗(26)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 操縦士
勝村有人(33)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 操縦士
海野崇(38)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班副班長 
浦渼祐輝(57)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班班長
北海遼(36)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊長
河内慶六(47)…国家保安庁特殊空衛団長
睦月陸(44)…国家保安庁特殊空衛団管理官
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「これより、新入隊員による合同訓練を開始する。新入隊員はフル装備のうえ、第1訓練場に集合せよ」
睦月からの放送がなると新入隊員らは装備を装着し急いで訓練場に向かった。
「おー笑」
「すげーな笑」
他部隊の隊員らが廊下を走る新入隊員らを見ながら言った。
その頃
特別作戦攻撃部隊長の北海は特殊空衛団長の河内と会っていた。
「まずは、隊長就任頼んで申し訳ないな」
河内が言うと北海は頭を下げた。
「特急隊(特例組織緊急機動急襲捜査部隊)が事実上の無期限の活動停止になって俺は仕事無かったんで助かりましたよ笑」
「なんで無期限の活動停止になったんかなー」
河内が呟いた。
「赤木さんが発足させた部署ですからね。それが気に入らなかったのかじゃないですか?」
「なるほどな。あ、それで本題に入ろうか」
「はい」
「まだ日程は決まってないが今年中に西日本全域の閉鎖を行うらしい。東日本及び日本列島周辺の離島に西日本在住の国民を避難させ本格的に亜連との戦争に備えるらしい。それでだ、日本列島周辺の離島の中で実態把握が進んでない島がある。その島に実態把握調査を行って欲しい。その島はこの4つだ」
そう言うと河内は重要作戦事項と書かれたファイルを机の上に出した。
「上層部が出した実態把握対象の離島について記されたやつだ。これを見て特別作戦攻撃部隊で実態把握の調査をお願いしたい」
「わかりました。」
そう言うと北海は、河内からファイルを受け取った。
その後
北海は第2庁舎に戻ると早速、特別作戦攻撃部隊班長らに緊急招集をかけた。
「今回、緊急招集をかけたのは、日本列島周辺の実態把握が進んでない離島の調査についてだ。その任務を特別作戦攻撃部隊に委ねられた。」
「なぜいきなり離島の実態把握調査を?」
不意に質問をされ北海は目を泳がせた。
「え?あっ、えっーと」
北海の頭の中には、河内との会話が残っていた。
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「亜連との戦争の件だが、これは内密との事らしい。下手に現場を困惑させない為にも部隊員、国民には何も告げるな。いいな?」
河内が言った。
「ちょっと待ってください。困惑させない為って、何も告げず作戦を内密に進めていっても必ず混乱を招きますよ?それに暴動だって考えられる」
「とにかく何も言うな。実態把握調査を進める口実だが、そうだなー日本領域特別警戒という事にしておけ。半年に1回行っているだろ?何も不審に思われんよ」
「そうですけど……。日本領域特別警戒の時は上空のみからの警戒のみです。今回は上陸するんですよね?」
「そこまで深く考えるな。とにかく何も言うなよ?上から怒られるんのはごめんだからな。」
そう言うと河内はパソコンを開いた。
 ………………………………………………
「日本領域特別警戒だ。半年に1回行っているだろ?今回の時期は明日からだ。全分班を出動させる。明日の朝8時にここを出発する。準備をするように。以上だ」
そう言うと北海はそのままその場から去っていった。

「噂で聞いたぜ。戦争を起こすって、日本領域特別警戒ってのは今の長官になってから中止されている。」
緊急招集が終わったあと、帰ってきた浦渼に海野が声をかけた。
「戦争か。この部隊も第二次世界大戦時の特攻隊をモデルに作られたんだろ?納得いくな。」
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