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ULTIMATE〜日本防衛戦線

ULTIMATE〜日本防衛戦線第3話

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登場人物一覧
大石慶敬(21)…4代目主人公 国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
豊島敦也(21)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
新屋智輝(21)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
甲賀彪馬(22)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
大野義也(28)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
日野悠矢(30)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
村島陽斗(26)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 操縦士
勝村有人(33)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 操縦士
海野崇(38)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班副班長 
浦渼祐輝(57)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班班長
北海遼(36)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊長
河内慶六(47)…国家保安庁特殊空衛団長
睦月陸(44)…国家保安庁特殊空衛団管理官
 ……………………………………………………………
「改めて簡単な自己紹介をする。特別作戦攻撃部隊第1班を任された班長の浦渼だ。この部隊は、有事の際に作戦をたててそれを実行する少数精鋭の特殊部隊だ。時には、無謀な作戦をたてるということもある。それに備えて常に訓練で技能を養っていく必要がある。頑張ってくれ」
そう言うと浦渼は窓に目をやった。
「これからだったよな?合同訓練って」
浦渼に言われ海野は時計に目をやった。
「後1時間後だな。」
「機動員、操縦士に別れて別々でのこれから新入隊員の合同訓練がある。30分後に装備を装着する。それまでは休憩で」
そう言うと浦渼はそのまま自分の席についた。
「うぃっすー」
席につこうとした大石に1人の男が声をかけてきた。
「お、おー。」
「俺は日野悠矢。お前は?」
「大石慶敬。よろしく」
「おう。てかさお前、機動班出身だろ?」
「まーそうだけど」
「候補生刺殺事件の時ってお前ちょうど最終査閲の時じゃね?年齢的に」
「そうだけど」
「いやーすげーよな。目の前であんな事件起きて、それでラッキーな事にお前ら無条件で卒隊できたんだろ?羨ましいわー笑笑」
日野が言うと豊島が席から立ち上がった。
「おい、それどういう事だよ?」
「あ?どういう事って?羨ましいなーって思っただけだけど?」
「わかるわー笑、つまり実力が無くても卒隊できたんだろ?めっちゃラッキーじゃねーか笑」
大野義也が笑いながら言った。
「おい、何が言いたいんだよ。面と向かって言えよ。あ?ごら」
甲賀が怒鳴ると日野は甲賀を睨みつけた。
「無条件で上がってきた野郎と俺らはちげーんだよ。最終査閲っていうめっちゃ厳しい試験を合格して俺らはここに来た。俺らの時は半数かな。最終査閲で落ちたよ。けどお前らは何だ?全員受かってんだろ?無条件で。羨ましいよ」
そう言うと日野は大野に目をやった。
「お前も何か言ったれ」
日野に言われ大野は笑みを見せた。
「実力の差は圧倒的に俺らの方が上ってことだ。邪魔だけはすんなよ?俺達は選ばれし者なんだからな。」
そう言うと大野はケラケラと笑いだした。
次の瞬間、甲賀が大野の胸ぐらを掴んだ。
「おい、いい加減にしろよ。言っていいことと悪いことがあんだろ?あ?頭働いってか?」
そう言うと甲賀はそのまま大野を近くの壁に向かって投げつけた。
「おい、何してんだ?うるっせーんだよ。」
海野が怒鳴った。
「副班長、あいつら暴力っすよ。処分してくださいよ」
大野が叫ぶと海野は甲賀に目をやった。
「おい、暴れたけりゃ外出て暴れてくんねーかな?迷惑なんだよ」
そう言うと海野は倒れた大野のもとに近づいた。
「人を蔑んでる奴が助け求めんなや。俺からしたら最終査閲を受けていようと受けてなかろうと全員、ゴミクズみたいなもんだ。最終査閲に合格したからっていばんなよ?」
そう言うと海野は口を鳴らしながら自分の席に戻った。
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