ULTIMATE〜日湾戦争編 (2083) 日本防衛戦線後編

ULTIMATE〜日本防衛戦線

ULTIMATE〜日本防衛戦線第20話

主要登場人物一覧
大石慶敬(28)…4代目主人公 国家保安庁専従特攻班第3分隊長
豊島敦也(28)…国家保安庁専従特攻班第3分隊副隊長
新屋智輝(28)…国家保安庁専従特攻班第3分隊主任
中将一郎(19)…国家保安庁専従特攻班第3分隊所属
梶唯我(19)…国家保安庁専従特攻班第3分隊所属
原快真(19)…国家保安庁専従特攻班第3分隊所属
甲賀彪馬(28)…国家保安庁専従特攻班第4分隊所属
日野悠矢（37）…国家保安庁専従特攻班第4分隊所属
達司蓮(46)…国家保安庁専従特攻班司令官補佐
武隈紀久(47)…国家保安庁専従特攻班長
柴崎冬弥(31)…国家保安庁専従特攻班第2分隊所属
滝藤誠弥(35)…国家保安庁専従特攻班第1分隊所属
初芝泰樹(63)…国家保安庁長官
睦月陸（51）…国家保安庁専従特攻班司令官
金条泰雅(21)…国家保安庁専従特攻班第5分隊所属
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緊急無線を受け国家保安庁内は酷く焦りが見えていた。
そして、国家保安庁第3庁舎で起きていた暴動は、警察の介入により暴動開始から数時間後には参加していた専従特攻班員ら58名の隊員が警視庁により逮捕された。
そして数日後には警視庁は暴動の指揮役として日野が再逮捕された。
そんな中、大石の捜索が行われ数日後、総監本部内に設置されていた総合捜索指揮本部である意見が飛び交っていた。
捜索開始から数日経っても何も動きが無いこと、日本国土内に大石が搭乗したJ1が不時着した痕跡がないこと、天湾国内が度重なる日本国家保安庁からの攻撃により血と火が飛び交う戦場と化していた事から同日、橋倉は記者会見を開いた。
「本作戦に参加してました、大石慶敬隊員の消息につきましては不明として終了する事となりました。」
「では質疑応答に入らさせていただきます。尚、本件とは関係の無い事については質問を控えさせて頂くようお願いします」
司会者が注意を呼びかけた中、マスコミからの質問は大石の消息不明の件、暴動の件、日湾戦争の件など数々の質問が飛び交い、橋倉は一瞬にしてマスコミからの質問に押しつぶされていった。
そして記者会見から数日後、国会で全ての責任をおうべきとして内閣総理大臣により初芝は長官職を辞職させられた。そしてそれを受け日本政府は国家保安庁の組織改革のために上層部幹部数十名に対して辞職勧告を行った。
これを受け入れた多くの幹部らは退職していったが一部の幹部がこれに抗議。
しかし抗議を行った幹部らは国民などから猛烈な批判を受け渋々受けざるおえない状況となっていた。
そしてこの大胆すぎる組織改革を受けた国家保安庁は稀にみる混乱に陥り、日本国防のレベルは一気に下がっていく一途を辿っていた。
同年12月、天湾は軍部による集団自決、最高指揮者の自殺などがあり国力は一気に低下。
副指導官の惟李苑により日本に降伏という形で日湾戦争は終結した。
戦死者3295名。
暴動による逮捕者 58名。
政府による組織改革で辞職に追い込まれた幹部数 38名。
この一連の出来事は後に日本恐慌と呼ばれ日本史に刻まれていくこととなった。