ULTIMATE〜season30(2144)THE CROSS

ULTIMATE〜THE CROSS

ULTIMATE〜THE CROSS第9話

主要登場人物一覧
峡睦也(27)…7代目主人公 日本法衛庁機動広域遊撃隊所属 隊尉 (警衛庁から出向中)
高塚晃大(31)…警視庁捜査一課管理官 警視
西倉瞬(29)…礁耶島特別合同守衛総合基地 第1機動作戦群所属 一等海上保安士(海上保安庁第三管区海上保安本部)
檜垣篤人(25)…礁耶島特別合同守衛総合基地 第1機動作戦群所属 二等海上保安士(海上保安庁第三管区海上保安本部)
外島透也(25)…礁耶島特別合同守衛総合基地 第1機動作戦群所属 二等海上保安士(海上保安庁第三管区海上保安本部)
徳馬大輔(32)…礁耶島特別合同守衛総合基地 第1機動作戦群所属  警部 (神奈川県警察から出向中)
高崎翔祐(27)…礁耶島特別合同守衛総合基地 第1機動作戦群 指揮補佐役 警部 (警視庁から出向中)
都築崇人(49)…警衛庁5代目幕僚総監
中野凱翔(50)…礁耶島特別合同守衛総合基地5代目基地司令(警衛庁から出向中)隊将
紫藤幸伸(40)…礁耶島特別合同守衛総合基地司令補佐官兼基地管理官(大阪府警察から出向中)警視正
相藤仁哉(45)…礁耶島特別合同守衛総合基地第1機動作戦群長補佐官(警衛庁から出向中)2等幹士
藤原紀之(45)…礁耶島特別合同守衛総合基地第1機動作戦群主任指揮官(兵庫県警察から出向中) 警部補
増井陸哉(46)…礁耶島特別合同守衛総合基地第1機動作戦群所属(警衛庁から出向中)衛幹
紀周龍友(40)…礁耶島特別合同守衛総合基地第1機動作戦群所属(警衛庁から出向中)1等幹士
戸塚翔甫(38)…礁耶島特別合同守衛総合基地第1機動作戦群所属(警視庁から出向中)警部補
竜篤太(38)…礁耶島特別合同守衛総合基地第1機動作戦群所属(警衛庁から出向中)隊士官
筒井秀武(51)…礁耶島特別合同守衛総合基地第1機動作戦群長 警視(千葉県警察から出向中)
宮林亮人(43)…警察庁特捜部 理事官 警視
本間敏明(53)…日本法衛庁機動広域遊撃隊長 警視正(警視庁から出向中)
柳原辰信(45)…警衛庁幕僚官房室長付き幕僚総監特別補佐官 幕僚官

階級(警衛隊)
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監

階級 (警察)
巡査→巡査長→巡査部長→警部補→警部→警視→警視正→警視長→警視監→警視総監

階級(海上保安庁)
三等海上保安士→二等海上保安士→一等海上保安士→三等海上保安正→二等海上保安正→一等海上保安正→三等海上保安監→二等海上保安監→一等海上保安監 →海上保安監→次長→海上保安庁長官
…………………………………………………………………
「逃げたって言われればそうかもしれん。否定はできない。」
峡が言うと徳馬は軽く頷いた。
「なんか理由あんだろ？」
「民間選抜諜報員。民間人が警衛隊の選抜で諜報員として海外に派遣される制度。知ってんだろ？」
「最近問題になってるな。」
「あれ最初になったの俺の親父なんだ。あの時、それが基地内で広まって居ずらくなったっていうか」
「そうだったのか」
「紀周さんに相談したら上と掛け合ってくれて、それで急遽法衛庁に決まったんだ。」
「菊島となんか関係あんのか？それ。お前とやめたの同時期だろ？確か」
「そうだっけ。」
「噂で聞いたけど海保もやめたらしい。」
「まじ？何かあったのかな」
「とにかく悪かった。先進もう」
「そうだな」
峡らが足を進めだした頃、地上ではモニターをいじりながら高崎が困惑していた。
「なんで繋がらないんだ？」
高崎が怒鳴ると高塚がやってきた。
「どうした？」
「繋がらなくて。」
「いくらいじっても繋がらないんじゃないのか？それ」
高塚に言われ高崎はモニターの電源を切った。
「無線に切り替えます。」
そう言い高崎は持っていた無線機を机の上に置いた。
その時だった空港にある奥の建物から爆音と共に煙が上がって来るのが目に入った。
「おい、あれなんだ」
隊員らがざわつき始めたのを見て高崎は建物に目をやった。
「待避させないと、高崎」
中野に言われ高崎はすぐに峡らに無線連絡を送った。
「峡、徳馬聞こえるか？今すぐに待避しろ。」
「……………」
「応答しろ。おい聞こえるか？」
高崎が怒鳴っていると2個目の建物が爆発した。
「このままだと犠牲がこっちにも来る。1度待避しよう」
中野に言われ高崎はすぐに隊員らを車の中に入るよう指示を出した。
「俺らも戻るぞ」
高塚が言うと捜査員らはざわつぎながらも車両の中へと入っていった。
「紫藤、今から戻る。もう一度作戦立て直しだ」
中野は車両の中に戻りながら紫藤と連絡をとっていた。
その時だった、中野の近くに小型爆弾が飛んできた。
「あ？」
電話をしながら中野は後ろを振り返った。
「おいあれ、」
中野の近くにいた檜垣が呟いた。
「なんだあれ？爆弾？」
外島が呟いた時だった小型爆弾は破裂音を響かせながら煙を出し爆発した。
「中野 司令を保護しろ。早く」
爆発したのを見て高崎がすかさず近くにいた隊員に指示を出した。
指示を受け檜垣と外島はすぐに中野のもとに駆け寄った。
「くそ煙でなんも見えんぞ」
そう言うと檜垣は懐中電灯を照らしながら歩き出した。
「おい檜垣、気をつけろ」
煙の向こうで何かを察した外島が言った。
「なんだよ。気をつけろって」
そう言いながら檜垣はそのまま煙を手で消す素振りを見せながら歩き続けた。
次の瞬間、覆面を被った男たちが目に入った。
その時はもう既に遅く檜垣と外島はその場で被弾した。
「おいさっさと行くぞ」
α‬に言われ男らは既に気を失っていた中野を担ぎながら車の中へと消えていった。