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ULTIMATE〜SEALs精鋭無比

ULTIMATE〜SEALs精鋭無比 第18話

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主要登場人物一覧
佐倉綾斗(41)…6代目主人公 警視庁総務部留置管理第二課所属 警部
呉航汰(45)…日本法衛庁機動広域遊撃隊長(大阪府警察から出向中)警部補
都築崇人(41)…日本法衛庁長官官房室理事官(警衛庁から出向中)隊将
中野凱翔(42)…日本法衛庁第2管区機動警戒班基地管理官補佐(警衛庁から出向中)隊尉
相藤仁哉(37)…日本法衛庁機動広域遊撃隊所属(警衛庁から出向中)隊士長
藤原紀之(37)…日本法衛庁機動広域遊撃隊主任(兵庫県警察から出向中) 巡査部長
増井陸哉(38)…日本法衛庁機動広域遊撃隊所属(警衛庁から出向中)隊士官
紀周龍友(32)…日本法衛庁機動広域遊撃隊中央指令部所属(警衛庁から出向中)衛幹
戸塚翔甫(30)…日本法衛庁機動広域遊撃隊所属(警視庁から出向中)巡査部長
竜篤太(30)…日本法衛庁機動広域遊撃隊所属(警衛庁から出向中)隊士長
藤ヶ谷慶斗(51)…日本法衛庁第2管区機動警戒班基地司令兼副司令(警衛庁から出向中)将補
亜川達也(45)…日本法衛庁3代目長官(警察庁から出向中)警視正
川崎英寿(48)…日本法衛庁長官官房室長(警視庁から出向中) 警視正
越智敏也(53)…日本法衛庁第2管区機動警戒班基地 管理官 (警衛庁から出向中)将補
玉木雄英(53)…日本法衛庁基地統括司令部長幕僚官
土井彰人(53)…警視庁捜査一課第3係長 警部
新津真也(36)…警視庁捜査一課第3係 巡査部長
知念凌斗(36)…警視庁捜査一課第3係 巡査部長
芦田慧斗(38)…警視庁捜査一課第3係 警部補
木本勝利(46)…警視庁捜査一課第3係 巡査部長
剣城瑛真(38)…警察庁警備局警備企画課 理事官 警視

階級(警衛隊)
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
階級 (警察)
巡査→巡査長→巡査部長→警部補→警部→警視→警視正→警視長→警視監→警視総監
…………………………………………………………………
翌朝、基地前に着くと何やら複数の車両が止まっていた。
「あれなんですかね。」
運転席にいた秘書官が小声で呟いた。
「先に出勤してたんだろ?気づかなかったのか?」
藤ヶ谷が聞くと秘書官はその場で謝罪した。
「すいません。実は昨日、藤ヶ谷さんを自宅に送ってから車を返す時間過ぎてるのに気づいて、返却できなかったんです。それで今朝そのまま家から迎えに来ました。」
「返却しなかったのか?この車」
「はい」
「立派な規律違反だぞ?まー今は見逃してやる。それより裏口から入ることにしよう。裏口に回れよ」
「わかりました」
秘書官はそのままハンドルを回しながら裏口へと向かった。
裏口に着くと、越智が待っていた。
「司令お疲れ様です。基地前にいた車両見ましたか?」
「あーなんかいたな。あれはなんだ?」
「本部の人間です。佐倉の身柄を返せと朝から集まっていて」
「そうか。佐倉の身柄警護は警察に任せてるんだっけ?」
「そうですね。はい」
「なら警視庁にもこれからの事について相談する必要があるな。すぐに連絡を取れるようにしてくれ」
「わかりました」
そう言うと越智はそのまま庁舎の中へと入っていった。
その頃
佐倉は警察の監視付きのもと、呉と基地内にあるコンビニにいた。
「監視付きか。気休まんねーだろ?」
呉に聞かれ佐倉は缶コーヒーを開けた。
「まーな。寝る時も飯食う時も、1人で何かする時もいつもおるからな。慣れればなんも感じねーんだろうけど」
「だよな。まるで受刑者みたいに」
「つかお前、こんなことしていいのかよ。都築から聞いたぞ」
「なんのこと?」
「都築が言ってた。俺を保護するように命じたって。」
「あー。その事か」
「お前、本気か?やってる事かなりやべーぞ?」
「そんぐらい俺だってわかってるよ。お前を見つけたって報告を受けた時、1度お前の確保を遅らせたんだ。ホテルに入ろうとしてた時だ」
「そっからバレてたんかよ」
「そんでホテルから出た時に保護しろって命じた。都築の他にも数人隊員がいたんだけど怪しまれるかもしれねーだろ?そんで都築だけ残して、お前を保護させた。ま、多分俺はこのまま捕まってなんかされんだろつな。除隊だけで済んだら運がいいほうだろ笑」
「俺なんか突き出せばいいじゃねーかよ。どうせ俺なんてこのまま生きててもなんもねーぜ?それに川崎 室長を人質にしたのは俺なんだから。何も法衛庁は間違ったこと言ってない。」
「そうかもしんねーけど、よくわかんねーけどお前ってすごいよな。」
「何が?」
「お前の為だけに何人が動いてると思う?藤ヶ谷司令を始め、何人もの基地幹部、警察幹部、すんげー人がお前の為だけに動いてんだ。お前を法衛に渡さねーために。規則を破ってまで。そこまでされてるのにお前生きてて何もねーってまだ言えんのか?」
そう言うと呉は佐倉に目をやった。
「んだよ。そういうわけじゃねーけど」
「ま、俺がお前を保護した理由だがな。」
「うん」
「よくわかんねーや。」
「は?」
「なんか知らねーけど。助けたくなった。それだけだ。とにかくお前はこのまま大人しくここにいてろ。絶対に助けてやるから。」
そう言うと呉は佐倉の肩を軽く叩いた後、警護にあたっていた警察官に軽く頭を下げその場を後にした。
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